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ビレッジマンズストア

 

2017年1月28日、名古屋は新栄DIAMOND HALLにてビレッジマンズストアがワンマンライブを行った。2003年の結成以来、数々の作品リリースを重ねながら一歩ずつ着実にステップアップしてきた彼ら。2016年に発表したミニアルバム『正しい夜明け』のツアーファイナルとして開催されたワンマンライブには800人のファンと多くのバンド仲間が集まり会場のDIAMOND HALLは熱気で真紅に染められていた。目標にしてきたステージに自らの力で立ったビレッジマンズストアが今何を思い、何を見ているのか。今回、あの日のライブが映像化するにあたり、水野ギイに当日を振り返りながらバンドのこれからについても話を訊いた。

 

Q.ダイアモンドホールでのワンマン、最高でしたね。

水野:ありがとうございます。やって良かったです。

 

Q.ステージの幕が下りた瞬間はどんな感覚でした?

水野:あの瞬間は鮮明に覚えています。物凄い歓声だったし沢山の人が集まってくれていて。ダイアモンドホールでのワンマンをやるって決めたときに思い描いていた光景が目の前にあったので嬉しかったですね。でも「こんなの当たり前だよ」って思う自分もちょっといたり(笑)。

 

Q.あははは。そもそもダイアモンドホールでワンマンをやろうと思ったのは?

水野:端的に言うと色んな人に気付いて欲しかったから。お客さんにもバンドマンにも音楽に携わってる人にも見つけて欲しかったからです。

 

Q.ギイ君はライブでも「お前達を見つけにきた」ってよく言いますよね。

水野:昔からずっとビレッジマンズストアしかやってこなかったし田舎で育ったから音楽だけが自分を外に連れ出してくれるものがなかったんですよ。そこに気付いてからは自分から見つけにいきたいし、見つけられる場としてライブハウスがあって。それでくどいくらい「見つけにきた」って言い続けてきたんです。

 

Q.その言い続けてきたことが正しかったことをバンドとお客さんで確かめ合う日だったんですね。

水野:そうですね。あの日の光景をずっと想像していたんですけど実行することで実感出来たライブでしたね。勿論、そこに踏み込めたのはCDを出してツアーを回った先にあったことなのであの日の為だけじゃ全然ないんですけど。

 

Q.やってきた地続きにあの日があって、その日々はまた先に続いていくと。

水野:まさに。そういう意味では始まったばかりなんですよね。あの日のライブで状況や環境を変えられるかっていったらそうじゃないと思うから。でも作りたい環境や行きたい場所への手掛かりは掴めたんじゃないかなって思います。

 

Q.ライブ中、「見てるか、名古屋のバンドマン!」って叫んだのは覚えていますか?

水野:あははは。言ってやりました(笑)。

 

Q.あの日、客席には沢山の名古屋の仲間もいたと思うのですがグッサリ刺さったと思いますよ。

水野:目の前にTheキャンプのヨウヘイコバヤシさんがいました(笑)。いや、仲間のバンドマンもみんなギラギラしてるんですよ。俺が知ってるかぎりはみんな負けず嫌いだし。でもそれを表に出しちゃいけない風潮がある気がしていて。例えば「俺達が一番だ!」って言っちゃうと顰蹙を買うんですよね。でもみんな絶対一番だと思ってやってると思うんですよ。俺達はそれを口に言えることを大きな声で言っていきたいんです。それを声に出していうことで現状を打破出来る気がするんですよね。

 

Q.「名古屋のシーンを面白くするのは俺達とお前達だ」っていうMCも集まったお客さんは勿論、あそこにいた仲間達に向けて発した言葉だろうなって。

水野:そうですね。みんなかっこ良いバンドばかりだし本気でそう思っているので。

 

Q.あの日、フロアのお客さんの顔を見ていて思ったことがあって。

水野:はい。

 

Q.ギイ君がバンドを始めた根底や原動力にはコンプレックスがあると以前のインタビューで話していましたが、そんなギイ君がステージに立って歌っていることを肯定する存在がお客さん達で、そんな人達にギイ君がステージから何を言うかって「お前達を肯定しに来た」って言ったんですよ。その関係性が本当に美しいなと思いました。

水野:音楽をやる人として良いのか分からないんですけど、結局俺はリスナーなんですよ。リスナーをこじらせたままステージに立っているんです。だから自分がライブに何を求めて行っていたか、みんなが何を求めてライブに来ているか、俺は知っているんです。自分が正しいと思って来た場所がかっこ良かったら「自分は間違ってない」って思えると思うんですよ。だから俺はてっとり早く「お前達が正しい。お前達がかっこ良い。」って言葉を投げているんですよ。でも俺がお客さんをかっこ良いって思うのって嘘でも何でもなくて。ライブハウスに自分の場所を見つけて、そこで音楽を楽しんでいる姿って本当にかっこ良いですから。そういう光景はステージから見ていてもめちゃくちゃかっこ良いと思います。

 

Q.あの日のライブを終えて、今思うことはありますか?

水野:続けていかないとなっていう怖さ。あの日もライブをしながら冷静に思ったことがあるんですけど、これをずっと続けていくんだって思ったらゾッとしたんですよ。

 

Q.スラムダンクでも王者である海南高校が「常勝」を掲げていましたが、勝ち続けなきゃいけないプレッシャーはありますよね。ビレッジマンズストアも会場が大きい小さいじゃなくて、あの日のライブに勝ち続けなきゃいけない訳で。

水野:それ、めちゃくちゃあります。俺達はあのライブをやったことで、あの日に負けたら絶対駄目なんです。もしあの日よりダサいライブをしたら戻ってこれないんじゃないかって怖さはありますね。

 

Q.だからこそ一歩踏み込むのが難しいし、だからこそ踏み込んだビレッジマンズストアはかっこ良いんですよ。だってこれから確実に修羅の道に進む訳で。

水野:何か面白いことをしたいって気持ちはバンドをやっている以上、きっとみんな持ってると思うんですよ。俺はそこに躊躇なく飛び込んで行きたい。ためらいたくないんです。用意された何かを説明書通りにやるんじゃなくて自分で考えて自分で動かなきゃ終わってしまいますから。CDを出してライブをしてまたCDを出してライブする。それは凄く大事なことなんだけど、繰り返すことが思考の繰り返しになったらやっている意味なんてないですからね。俺は曲を作る度、ライブをする度に新しい感覚でやっているんですよ。あの日のダイアモンドホールでライブをした俺はもう古いんです。今回DVDを出すことで余計分かり易く超えなければいけなくなりましたから。

 

Q.あの日のライブは本当に素晴らしかったと思うんですよ。でもそれはあの日までの集大成であってバンドはもう既に先に行っていると。

水野:なんならDVDのリリース初日にはDVDの内容が恥ずかしくなってないといけないと思っています(笑)。過去の自分達なんて当たり前のように超えていきたいので。

 

Q.あの日のワンマンが到達点ではないと。

水野:先は長いですね。倒さなきゃいけないものがまだまだありますから。あの日集まってくれた800人にその姿を見せたいですしね。

 

Q.800人って、ただの数字じゃないんですよね。800人の人間がそれぞれの思いでライブに来ていて、ビレッジマンズストアはその一人一人にあの日向き合ってライブをした。バンド対800人じゃなくてバンド対1人が800通りあるライブだと思いました。

水野:それは俺達じゃなくてお客さん一人一人が自分にとってのビレッジマンズストアという目で見てくれるからだと思います。みんなが自分で求めて来てくれたからだと思う。横なんて誰も見てなくて、自分と俺達だけを見てくれているからだと思いますね。本当にありがたいですよ。

 

Q.周りの誰でもない、自分で見つけてきてくれたお客さんだと。

水野:はい。流行っている訳でもなければ何かに属している訳でもない俺達を見つけて来てくれたので。だからみんなかっこ良いんです。

 

Q.そうやって自分で決めたこと、見つけたことをステージから肯定されるからこそ、お客さんもそれに応えようとバンドを肯定するんですね。やっぱり美しい関係だと思います。

水野:それが俺にとってのロックバンドの在り方だと思いますね。色を決められたロックバンドでは決してない。俺がやりたいのはそういうバンドなので。

 

Q.色を決められたロックバンドではないと思いますけど…。

水野:あははは、俺達真っ赤でしたね(笑)。いや、それはバンドを音で限定したくなかったんですよ。何系とか決められるより「赤いスーツの人達」って見られたほうが音楽としては何でもやれるじゃないですか。

 

Q.なるほど。かつてBEAT CRUSADERSがお面を被っていたように。

水野:そうそう。ジャンルで括ったり音楽を限定しない為にも見分け易さとしての赤いスーツかなって。ふう、ドキッとした(笑)。

LIVE

ビレッジマンズストア『正しい夜遊び』リリースツアー

5月11日(木)千葉 LOOK

5月14日(日)静岡 MESCALIN DRIVE

5月18日(木)大阪 心斎橋JANUS

5月21日(日)盛岡 the five morioka

5月23日(火)仙台 Flying Son(ONE MAN)

6月08日(木)広島 4.14

6月10日(土)高知 CARAVAN SARY

6月16日(金)札幌 スピリチュアルラウンジ

6月18日(日)苫小牧 ELLCUBE

7月27日(木)神戸 太陽と虎

7月28日(金)福岡 graf(ONE MAN)

8月13日(日)大阪 阿倍野ROCKTOWN(ONE MAN)

8月24日(木)渋谷 WWW(ONE MAN)

9月23日(金)名古屋 Electric Lady Land(ONE MAN)–TOUR FINAL-

 

アーティスト名:ビレッジマンズストア

タイトル:正しい夜遊び

DVD

2017年5月11日発売

LIVE会場限定発売

 

http://villagemansstore.com/

 

2YOU MAGAZINE編集部

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