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九十九

 

2014年3月、愛知県岡崎市にて結成された九十九。結成当時動画サイトにて公開された「電光石火」が「女版9mm Parabellum Bullet」と評され、結成から僅か半年で地元・岡崎CAM HALLでのワンマンライブをソールドアウトさせるなどノンプロモーションにも関わらず話題となり、コンスタントに音源を発表しながら活動を重ねてきた彼らが初の全国流通ミニアルバム『GIRL MEETS BOY』をZIP NEXTよりリリースする。衝動的で圧倒的な楽曲とライブパフォーマンス、Voまめ子の凛とした存在感で我が道を突き進む九十九、大注目です。

 

Q.今作はシングル「喜劇のヒロイン」から約8ヶ月振りのリリースとなりますがこの期間にバンドは大きく変わりましたよね。

まめ子:ガラッと変わりましたね。去年の秋くらいからずっとバタバタしています(笑)。シングルのツアーファイナル直後にドラムが脱退してそれからしばらくは色んな方にサポートしてもらっていて。

野村:僕は今年の1月末からサポートしていたんですけど、4月1日に正式に加入しました。

まめ子:前のドラムの脱退も結構急な話だったんですよ。でも健太郎と牧が迅速に動いてくれて。そのおかげでサポートドラムも見つかって活動を止めることなく動けたんです。「これからバンドをどうするか」とか考えてる暇もないくらいとにかく動いて探そうって。

酒井:バンドを続けたい意志だけでしたね。とにかく九十九を続けなきゃって思っていたので。

牧:ドラムが脱退したことで止まるつもりもなかったし、もっと力を付けたかったので。

酒井:全然ポジティブに捕らえていたし、むしろここからもっと格好良くしていきたいって気持ちが強かったので。

まめ子:2人は私をバンドに誘ってくれたときも凄く積極的だったんですよ。

牧:面白い奴と面白いことがやりたいだけだよ。それが原動力だから。

酒井:まめ子が前にやっていたバンドのライブを見て鷲摑みにされたんですよ。オーラもあるし歌も凄くて。一緒にバンドやったら絶対凄いことになるって確信したんですよ。

 

Q.まめ子ちゃんはいつ頃から歌を歌いだしたのですか?

まめ子:ちゃんと歌いだしたのは九十九に入ってからなんですよ。それまではギター兼サブヴォーカルだったので。なので本格的に歌いだしたのは3年前です。

 

Q.とにかく歌の個性が凄いので子供の頃からずっと歌ってきたのだと思っていました。

まめ子:全然です。むしろ歌はあまり好きじゃなかったので(笑)。カラオケにも滅多に行かないですし。正直言うと誰も歌える人がバンドにいなかったから歌うようになったし、未だに歌うのは好きではないんですよね(笑)。

酒井:マジかよ(笑)。

まめ子:でもバンドをやるのは大好きだし、ステージに立つとスイッチは入りますよ。それに最近は歌を歌うことに対する責任感が芽生えてきて。自分の役割が分かったというか。それで気持ちが変化していったんですよ。

 

Q.まめ子ちゃんの役割って何だと思いますか?

まめ子:歌を歌う存在でいることですね。

 

Q.なるほど。自分が歌うことに責任を持つようになったと。

まめ子:そうですね。

酒井:まめ子って普段はこんな奴じゃないですか(笑)。でもステージに立つと豹変するんですよ。覚醒するっていうか。横で見ていて歌もステージングも本当に凄いなって思います。

 

Q.確かにライブが始まると超サイヤ人になったような感覚はありますよね。

まめ子:あははは。

酒井:立ち振る舞いが格好良いんですよ。だから初めてライブを観た瞬間にまめ子とバンドをやろうって思った訳で。

 

Q.でもまめ子ちゃんはバンドに誘われて即答しなかったんですよね?

まめ子:元々私が卓馬君(野村)含む今のメンバーと出会ったときは牧と健太郎と卓馬君で別のバンドをやっていたんですよ。なので今となってはそのバンドのヴォーカルと私が入れ替わった形になるんですけど、当時そのバンドは私からしたら大先輩だったので恐れ多くて。そんなバンドでとてもじゃないけど歌えないって思ったので最初は断ったんです。それにやるからには本気でバンドで売れるような活動をしていくことも分かっていたので、私じゃ責任負えないなって。でも何度も何度も誘ってくれて、人生でこんなに私を必要としてくれる人はいないと思ったので人生掛けてみようかなって思ったんです。

 

Q.では卓馬君はある意味戻った形になるんですね。

野村:はい。九十九のドラムが脱退したときに健太郎が「また一緒にやろう」って声をかけてくれて。「いつでもウェルカムだぜ」って。

酒井:そんな言い方したかな(笑)。

野村:でも僕は前のバンドを辞めてビッグバンドとかを学びたくてそっちの方に行っていたので、またロックバンドをやることに対して凄く悩んだんです。だけど健太郎が九十九に対する気持ちを凄く熱く語ってくれたのでこのバンドに骨を埋める覚悟で加入しました。

 

Q.そうやって新体制となった九十九が作り上げたミニアルバム『GIRL MEETS BOY』には新メンバーでの過去の音源の再録も収録されていますね。

酒井:今回「電光石火」「21st Century Girl」「ハヤテ」の3曲を再録しているんですけど、再録の絶対条件として原曲のクオリティを超えなきゃいけないと思っていて。新しいメンバーになってダサくなったって思われたくないですし。

まめ子:超えなきゃこれまで何してきたんだって話ですよね。

 

Q.「電光石火」で九十九を知った人は多いと思うのですが最初の印象って強いじゃないですか。なのでそれを超えるのって中々難しいと思うんですよ。でもそれを超えることが出来た要因のひとつにまめ子ちゃんの進化があると思っていて。声質も変わったしパワフルになったことでバンド全体がパワーアップしましたよね。

まめ子:ありがとうございます。歌っているときだけじゃなくて喋ってる声も変わったって言われるんですよ。でもそれだけ叩き上げられてきたと自分でも思っています。良い感じに喉が使い込まれてきて声が強くなったのかなって。あと大人っぽくなったってよく言われるんですけど、バンドが前に進んでいく中でこれまで出会えなかったような人と話す機会が増えて自分の感覚になかったものを吸収させてもらうことが増えたんですよ。そういう経験が声にも活きているんじゃないかなって思います。

 

Q.そういう意識の変化は歌詞の書き方にも表れていますよね。

まめ子:歌詞の書き方もかなり変わったと思います。色んな人と接することで自分のコミュニティの狭さや感覚の狭さを思い知ったんですよ。なので以前よりもっと広い視野で歌詞を書くことは意識しました。初期に書いた「電光石火」とかは目の前にあったもの、その場で感じたことを書き殴ったような歌詞で、それが悪いとは全然思っていないんですけど、もっと時間をかけてじっくり丁寧に歌詞を書くことも出来るようになったんです。

 

Q.「ニヒル」は九十九の新しい扉が開いた曲ですよね。

野村:今回のアルバムで唯一まだライブでやってない曲ですね。

 

Q.僕はアニメ「タッチ」の主題歌を連想したのですが。

まめ子:あははは。

牧:完全にそれです。悪ふざけですね(笑)。

 

Q.いや、全然ふざけてなくないですか?80年代のアニメソングの良さを2017年にバンドで体現しているなって思いましたよ。

牧:僕はアニソンが普通に好きですからね。それが良い感じに出たのが「ニヒル」だと思います。でも「タッチ」感は結構あるので怒られないかなって心配しています(笑)。

 

Q.この曲のまめ子ちゃんの歌からは往年の山口百恵さんを彷彿とさせる燐とした強さを感じます。

まめ子:最近山口百恵さんの歌は本当によく聴いているんですよ。あと中森明菜さんの「DESIRE -情熱-」とか。そういうテイストが出せたらなって意識しています。

 

Q.再録の「ハヤテ」からは当時の九十九がもがいている姿がそのまま歌われている曲だなと。

酒井:牧がスランプに陥っていた時期ですね。曲も中々出来なくて。

牧:なんとか捻り出した曲ですね(笑)。

まめ子:今思うとバンドとしては少しずつでも進んでいたと思うんですけど当時の私達はそれを足踏みしてるように感じていて。でもそこから踏み出さなきゃなっていう曲が「ハヤテ」なんです。そういう気持ちを吐き出さないとどうにも進めなかったんだと思いますね。この曲がスタートダッシュになってバンドのモードが切り替わったと思います。

 

Q.この曲を今の九十九が歌うことで当時の気持ちを忘れないようにっていう意味もあったりしますか?

まめ子:それはあまりないかも。足踏みしていたことやバンドが立ち止まっていたことなんて聴いてくれる人には関係ないし分かって欲しいとも思っていなくて。それより私達がこの曲を歌うことで何かにぶつかったり足踏みしている人が自分に当てはめて聴いてくれたら良いなって。「みんなにもこいうことあるでしょ?」っていう。

 

Q.なるほど。そういう意味では「スライダー」も聴く人が感情移入出来る曲ですよね。

まめ子:この曲を書いているとき私の周りで別れが重なる時期で。そのときの気持ちを歌詞にしたんですけど、これも聴いてくれた人の数だけ捉え方があって良いと思うし自分に当てはめて聴いてくれたら嬉しいですね。

 

Q.「21st Century Girl」はアルバムの中では異色ですが、こういう曲があることでバンドの幅の広さも提示出来ますよね。

まめ子:アルバムとしての作品性を考えたときにこういう曲を入れたいなって。それで再録しました。こういう曲も出来るんだよってことも提示したかったですし。

牧:最初はこの曲もテンポが速い曲だったんですよ。でもアレンジをガラッと変えたら印象がかなり変わって。それで「こういうのもやっていきたいね」って。聴いて良い曲だと思ってもらえたら勝ちですね。

 

Q.今回初の全国流通作品が世に出る訳ですが意識の変化はありますか?

牧:僕は今までと別に変わらないです。やっと全国リリース出来るのは嬉しいですけど、今までが低いとかこれからが高いとかではないので。ただこうやってCDを出せることでもっとやらないとなっていう気持ちはあります。あと下手なことも出来ないなって(笑)。

酒井:僕は自分のバンドのCDが全国で買えるようになるのは目標だったのでCDを出すことで気持ちが固まりましたね。ZIP-FMでラジオ番組も始まるし初めての経験だらけなのでてんやわんやしていますけど地に足着けて進んでいけたらと思っています。

野村:僕は4月1日に加入が発表されて、まだ1本もライブをしてないので早くメンバーとしてライブをしたいです。新しい九十九を見せていきたいですね。

 

Q.まめ子ちゃんはバンドの今の状況をどう捉えていますか?

まめ子:正直やることが多過ぎて目の前にあるもので手一杯なとこもあるんですけど、今の状況は全く予想していなかったことではないし、このメンバーとなら絶対に上にいけると思って身を委ねているのでどんどん進んでいくだけですね。だからといって全国流通が決まって浮かれている訳ではなくて逆に気が引き締まった感覚もあるので、これからも研ぎ澄まされた曲を作っていきたいと思っています。ここが本当の意味でのスタートなので。

 

Q.まめ子ちゃんの強さは『GIRL MEETS BOY』というタイトルにも表れていますね。

まめ子:あははは。

牧:「BOY MEETS GIRL」って言葉があるじゃないですか。でもなんで男主体なんだろうってずっと思っていて。だったらその皮肉で女主体で言ってやろうと思って名付けました。うちのバンドにも合っているし。

まめ子:ちょっと前まで私はガールズバンドとかガールズヴォーカルって言われるのが好きじゃなかったんですよ。でも女性として評価されるのは凄く嬉しいことなので、女性としての表現者として格好良い人になりたいんですよ。昔は駄々っ子だったので女性ヴォーカルって言われることに対して「嫌だ!」って言ってましたけど(笑)。でもどう足掻いても私は女性だし、だったら可愛い女の子じゃなくて格好良い女性らしさを追及していきたい。気高くいたいんですよ。女の子を守れるくらい。

 

Q.まめ子ちゃん、20世紀少年のカンナみたいですね。

まめ子:それ凄く嬉しい。私、カンナ大好きなんですよ。ああいう女性リーダーになりたいですね。カンナの強さを継承してバンドに落とし込んでいけたらなって思っています。

アーティスト名:九十九

タイトル:GIRL MEETS BOY

2017年5月31日発売

ZLCP-0334

1389円(+税)

 

メンバー

まめ子(Vo、Gt)

牧 孝奎(Gt)

酒井 健太郎(Ba)

野村 卓馬(Dr)

※掲載順

酒井 健太郎(Ba)まめ子(Vo、Gt)牧 孝奎(Gt) 野村 卓馬(Dr)

 

LIVE

2017年5月7日 (日) 名古屋 セントラルパーク もちの木広場

2017年5月13日(土)岡崎 CAM HALL

2017年5月18日(木)兵庫・神戸 KINGSX BASE

2017年6月3日(土)SAKAE SP-RING 2017

 

http://tsukumo2014.com/

 

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