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百長

 

百長が通算5枚目となるシングル『月相/背中』を完成させた。『Tobari』『夜遊びのセンス』『ひとりなの今夜』とコンスタントに作品を発信してきた彼ら。結成以来一貫して夜をテーマに歌ってきた百長が放つ両A面の最新シングルの名は『月相/背中』。どちらの曲も、夜との関係性が歌われた文字通り夜を題材にした百長らしい曲だ。夜に考えるポジティブもネガティブも真正面から受け入れて乗り越える百長にシングルの話は勿論、バンドの在り方まで訊いた。

 

Q.百長は結成時より一貫して夜をテーマに歌ってきたバンドですが、今作も言うまでもなく夜が題材となっています。そこまで夜に拘るのは?

大森:それが実はそこまで夜に拘りはなくて…。

 

Q.嘘!?

大森:拘ってる訳じゃないんです。ただ僕はアウトプットの仕方が極端に狭いのでどうしても同じテーマになってしまうんですよ。曲を作るときも基本的には引き算で作るんですけど、そうやって要らないものを削っていくと夜だけ残るんですよね。

 

Q.夜について意識的に書いているんじゃなく、書いていくと夜の歌になると。

大森:はい。大体いつもまずはキーになる言葉を考えてそこから歌詞を書くんですけど、まずAメロを書こうと思うと冒頭から夜って書き始めちゃうんです。(一同爆笑)

 

Q.確かに「月相」も「背中」も夜から始まりますしね。

三輪:あ、本当だ!

大森:確かに!

 

Q.え?これも無意識ですか?

大森:気付かなかった。(一同爆笑)

 

Q.夜をテーマに歌詞を書く人は多いと思うんですよ。歌詞の上での話ではありますが、朝が来ることに希望を重ねている気がするんです。夜が明けて朝が来ることに嫌悪感を抱いている人ってあまりいないと思うんですよね。でも大森君の夜の捉え方は真逆ですよね。

大森:言われてみればそうかも。僕は夜のけだるい感じが好きなんですよ。朝ってあっという間に時間が過ぎるから歌にしている暇がないし。あと僕はやっぱり朝が苦手だし(笑)。

 

Q.「月相」では「時計の針は進みわたわた慌て朝に抵抗感が生まれた」と歌っていて、「背中」では「朝の存在が疎ましく思いだしたらもう我慢の仕様がない」と歌っていますからね。

大森:本当だ!(一同爆笑)

三輪:もう全部解説してもらったら?(笑)。

 

Q.夜って時間もあったりするから、色々考えてしまい、日によっては答えがポジティブにもネガティブにもなる。そこには希望も絶望もあるだろうし。僕は、その両方を歌っているのが百長だと思っていて。百長は色んな夜を切り取っているバンドで、夜が来る限り、新しい歌が生まれるのかなって。

三輪:凄い!

大森:これでインタビュー終わりでもいいくらいです(笑)。

 

Q.その中でも「月相」は希望の歌ですよね。

大森:「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」という映画でブラット・ピット吸血鬼になるときに「夜が美しい」っていう台詞があって。そこから広げていきました。僕にとっての美しい夜はけだるいときにふとカーテンから見る外の景色で。小さい部屋で住んでる男が部屋の窓から外を見るのは外に向いている証拠ですね。

三輪:でも外には出ないんでしょ?

大森:線路沿いに住んでるから点検に来るときは外に出たりするよ。

 

Q.それはただの点検ですね。

大森:あははは。でも僕にとっては気分的に部屋から出てる感覚なんです。

 

Q.ゆなちゃんのドラムも少し変わりました?

三輪:そうなんですよ。ドラムが単調過ぎるって言われて手数を増やしたんです。そこを分かってくれて良かったです。

 

Q.逆にベースは今回もシンプルにバンドを支えることに徹していますね。

遠藤:あんまり凝ったことをするより曲の良さを伝えるためのベースを意識しているので。それに「シンプルすぎるかな?」と思って少し派手にすると「そんなことしなくていい」って言われるので(笑)。

 

Q.「背中」で歌われている「背中」は父親の背中ですか?

大森:そうです。いつまでも父親の背中って超えれないですよね。

 

Q.超えたら超えたで何処か寂しい気持ちになるでしょうし。超えるギリギリでいたいですよね。父親が小さく見えるようになるのが凄く怖いですもん。

大森:分かります。僕の父親は豊橋で百長っていう緑色の看板の居酒屋で大将をやっているので是非飲みに行ってみてください。

 

Q.分かりました(笑)。今はバンドのモードとしてはどんな状態ですか?

大森:僕が絶賛病んでいますね。夜眠れなくて暴飲暴食してしまう。

 

Q.百長が歌っていることってある意味願望なんじゃないのかなって思います。

大森:ああ確かに前に進む為の願望を書いているのかも。

 

Q.大森君にとってのセラピーというか。

大森:あははは。案外その通りかもしれません(笑)。

三輪:結成当時からずっと病んでますからね。

大森:もうずっと。あの頃から結局テーマはここにいきつくし。

 

Q.もし大森君が夜を歌わなくなる日がきたらそれは百長の最期だと思います。

遠藤:そうですよね。でも朝も絶対に似合わないと思います(笑)。

 

Q.その為には孤独な夜にモチベーションを蓄えることも必要で。「背中」からは夜の孤独や誰も見つけてくれないんじゃないかという不安を感じますし。

大森:よくそこまで分かりますね(笑)。

 

Q.この曲は、夜に孤独を感じながらも、そこで泣いている場合じゃないと前を向こうとしているのが凄く良いんですよ。

大森:それです。そこまで歌詞から読み取ってくれるなんて感激ですね。

 

Q.眠れない夜に百長を聴くと、眠れない夜も悪くないと思うんですよね。夜は孤独を感じさせるけど孤独じゃないことも気付かせてくれる。僕は百長を聴くとこんなことばかり考えてしまうんです。もっと気軽に聴けたら楽なんですけど(笑)。

大森:あははは。ありがとうございます。嬉しいです、凄く。バンドにとってこれからも色んなことがあると思いますけど、きっとずっと夜について歌っていくと思います。

 

 

アーティスト:百長

タイトル:月相/背中

2016年10月2日リリース

価格:500円(税込み)

0005-STYTR

 

メンバー

大森貴太 (Vo、Gt)

三輪友里奈 (Dr、Cho)

遠藤弘規 (Ba)

※大森貴太 (Vo、Gt)

三輪友里奈 (Dr、Cho)

遠藤弘規 (Ba)

 

 

LIVE

11月14日(月)UP START

11月20日(日)Circuit 世界の砂場から’16

12月1日(木)Club Rock’n’roll

 

HP

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