Crossfaith

Crossfaithがニューシングル「WIPEOUT」を完成させた。2017年10月より「10th ANNIVERSARY TOUR ONE MAN SHOWS -FAITH LASTS FOREVER-」と題した全国11都市を周るツアーを開催、更に「EXTRA2MANSHOWS」と銘打ち、SiM、Coldrain、HEY-SMITHと共に自身の原点ともいえる小さなキャパのライブハウスでの2MANライブも開催してきた彼らが前作シングル「FREEDOM」より約5ヶ月振りのリリースとなる今作「WIPEOUT」は「FREEDOM」で提示した「NEO TOKYO」というテーマを更に広げた近未来感で溢れた作品となっている。また「FREEDOM Remix」と題したRemix音源も配信限定リリースとなる。来春にはイベント「ACROSS THE FUTURE 2018」の開催も発表されますます勢いを増すCrossfaithのKenta Koie(Vo)、Terufumi Tamano (Panorama/Program)、Kazuki Takemura(Gt)にインタビュー。

Q.10周年のワンマンツアーはどのようなツアーになりましたか?
Koie:前回のNEW AGE WARRIORS TOURで過去最多のツアーをして、その時には長年バンドしてきたのに初めて行く土地も沢山あったのですが、初めて行く土地にも関わらずたくさんの人がCrossfaithを待っていてくれて本当に嬉しかったのを覚えています。そこからの今回のツアーではその時に蒔いた種が確実に成長しているのを感じました。10周年ということでディスコグラフィーを網羅したようなセットリストだったのですが、それはもちろん古くからのファンの為でもありますが一番は自分たちがどこからやってきた何者なのかということを自他共に再確認、再認識するためでもあります。その感覚を全身で受け止めることができ、やっぱり俺たちはライブで生きているんだなと感じさせられる最高のツアーでした。

Q.ツアー中にはEXTRA2MANSHOWSとしてバンドの原点でもある小さなライブハウスでの2MANライブもありました。
Koie:カオスでした。狙った通りでしたが(笑)。今回呼んだSiM、coldrain、HEY-SMITHそしてCrossfaithは今の日本でいうラウドロックと呼ばれるものやシーンを作った一つのムーブメントの火付け役だと自負している部分があります。俺たちは今も確実にステップを踏んで大きくなっていっています。するとある人は「昔と変わった」「メジャーに行ったからだ」なんていう人たちもいるでしょう。でも俺たちは根本的なことはなにも変わっていないし、むしろ各々の野望を成就する為に牙を研ぎ澄ましている。そして、他のアーティスト達にはできないライブハウスでのライブを見せてやろう。そういう気持ちで今回の2マンショウを思いつきました。全バンド快く受けてくれてしかも最強のライブをしてくれました。さっきまでいろいろ理屈を言いましたが、本当に楽しかったです。これを運良く来れた人たちには是非周りにその時のことを伝えてもらいたいと思います。

Q.今作は海外でレコーディングされていますが海外で録音することで感じたことはありますか?
Teru:LAの一軒家を改築したスタジオでレコーディングしたんですけど、日本の梅雨とは正反対で、朝起きて外に出るとすぐにテンションを200%にしてくれる太陽とカラっとした空気がレコーディングの期間ほぼ毎日続いたので、メンバー同士のグルーブも良かったですね。

Q.「FREEDOM」はバンドにとって新機軸ともいえる作品でしたが今作はその世界観や方向性を更に突き詰めた印象を受けました。前作のテーマであったNEO TOKYO感を今作からも凄く感じたんです。
Teru:「FREEDOM」を製作する段階でアルバムを見据えたNEO TOKYOという大きなコンセプトを立てているので、今作もそのコンセプトにそった作品になっています。世界観やメッセージ、多角的にCrossfaithならではのNEO TOKYOを構築して、表現していくための一部分という感じです。

Q.「Wipeout」は未来へ飛び立つ意志の強さとそれを後押しする楽曲の疾走感がリンクしていると思うのですが、物凄く明確にバンドが先に進むことを宣言していますよね。
Koie:ボーカルに関しては今まで自分が持っている部分と新たに拡げていく部分の二つのバランスをうまくできるように考えました。ボーカルのアレンジというのはある種制限もなければ限界もありません。とくにこの曲は曲構成も王道だからこそ、各パートのバランスがとても大事になると思いました。

Q.シャウトとメロディのバランスも秀逸ですよね。サビの「I Fly Into The Future」と「Fly Away」という言葉がしっかり耳に飛び込んでくるのはメロディが素晴らしいからだと思います。
Koie:サビのメロディは特に何十パターンも考えた結果、いまのメロディに落ち着きました。その過程では何が正解なのかが本当にわからなくなる瞬間もあったりしますが。素直に楽曲と向き合うことが一番の近道だと今回の製作で改めて思いました。wipeoutというテーマでわかる人もいると思いますが、近未来を舞台にしたレースゲームの「WIPEOUT」から楽曲のイメージを膨らましていった部分があるので、それに合うような歌詞ということで「未来は待ってはくれない、だから自分で飛び込んでやろう」というような前向きなものにしました。それは結成当初から変化し続けていっている俺たちにとっては不変的なメッセージだと言える気がします。単語選びもサビはシンプルに、Verseではしっかり韻を踏みつつもニヤってしてもらえるような部分も入れ込んでいます。さらに今回はボーカルのミックスのお手本をもう自分で作ってしまってからmix engineer に投げるということもしました。自分の頭の中にあるイメージを具現化する作業が歌詞を書く、歌う以外の部分でも必要だと感じたからです。

Q.続く「Inside The Flames」はまずいきなりギターがめちゃくちゃかっこいいです。聴いていてつい拳を上げてしまいました。そこからずっしりしたテンポで畳み掛ける感じもCrossfaithの真骨頂ですよね。
Kazuki:曲の構成はイントロから攻撃的なリフで攻めながらサビで世界観が広がるようなメロディを持たせたダイナミクスを意識しました。展開としてもライブ感を盛り込めるように意識したので拳を上げてこの曲を聴いてもらいたいです。

Q.自分から逃げて、自分を守って、自分の殻に閉じこもっている人のケツを蹴り上げる力強くも優しい歌だと思いました。
Koie:自分が書いた曲の中の多くは、自分に向けたメッセージというものが実は多いです。みんなそうだと思うんですが人間はコンプレックスの塊なので、そこをしっかり映し出すことによって自分も成長していけると思っています。「俺はやればできるんだ」って言葉は実は全ての人に当てはまることで。大事なのはその自分自身が発している言葉に自分が本当に気づいてアクション出来るかどうかだから、俺と言う人間から自分自身に対するメッセージの多くが歌詞になっているんだと思います。

Q.「Inside The Flames」はバンドサウンドが前面に出ていると思うのですが最後の最後でシンセが顔を出すのもかっこいいです。これは完全に「Vemillion Gold」の布石にもなっているなと。
Teru:シンセサイザーやプログラミングの魅力的な要素は、誰も聞いたことのない音を発見できる喜びや、無限の可能性がある事だと思っています。俺はよく自分のパートを料理に例えていて、メインの肉になることもあれば出汁になって風味を加える事もある。この曲ではバンドサウンドにより深みと華やかさを持たせるようなサウンドメイクをしました。

Q.「Vemillion Gold」はメタリックのギターの絡みからリズムのビート、シンセの入り方とイントロから感じるシンフォニックさが素晴らしいです。まるでRPGのボス戦みたいな印象を受けました。
Kazuki:ギターリフで畳み掛けながら背景が見えるシンセのメロディを組み合わせて”圧倒的”な曲になるように意識しました。一貫して流れを切らないように最後まで駆け抜け、メタルでパンチの効いた曲に仕上げました。

Q.この曲の歌詞はNEO TOKYOを象徴していますよね。この曲を聴いてからジャケットの写真を観ると凄くしっくりくる気がしました。
Koie:そうですね、前作の「FREEDOM」もそうですが歌詞を書く時には自然と未来の世界を想像するようになっていると思います。「Vermillion Gold」のテーマは「ファイナルファンタジー7」の中に出てくる魔晄炉からインスパイアされています。膨大なエネルギーを発電し、そこから溢れ出る光を見続けると眼の色が変わってしまう。他にそれほどまでの影響を与える強大なエネルギーというものをテーマにしています。朱金の光がNEO TOKYOを色付けていく、そういう歌詞です。それが何を表しているかというと、それほどまでに俺たちは強く光り輝き他に影響を与えるという意味と。その裏にはまだ現在残されているエネルギー問題についても触れています。

Q.前作、今作の2枚のシングルで今のCrossfaithがテーマに掲げているものが明確になったと思うのですがこれからバンドは何処に進もうとしていますか?
Teru:未来が嫉妬するような作品を作っていきたい。バンドとしては、俺たちが作る新たな未来を世界中に提示して震撼させたいです。今までよりも更にぶっ飛んだ世界にみんなでダイブしましょう!!!

Crossfaith
Kenta Koie (Vo)
Terufumi Tamano (Panorama/Program)
Kazuki Takemura (Gt)
Hiroki Ikegawa (Ba)
Tatsuya Amano (Dr)

■リリース情報
Crossfaith
タイトル:WIPEOUT
2018年1月24日発売


■初回生産限定盤A【CD+DVD】
SRCL-9625~9626 ¥1,900(税込)
Disc 2(DVD)
収録内容
LIVE AT ZEPP TOKYO 10tth ANNIVERSARY TOUR – FAITH LASTS FOREVER – 収録


■初回生産限定盤B【CD+CD】
SRCL-9627~9628¥1,600-(税込)
Disc 2 (CD)
収録内容
FREEDOM Remixから3曲収録
1.Freedom (Lutez Remix) 2. Rockstar Steady (The Juggernaut Remix) 3. Diavolos (TAKESHI UEDA [AA=] Remix)


■通常盤
SRCL-9629 ¥1,300(税込)
[収録曲]※全形態共通
M1. Wipeout
M2. Inside The Flames
M3. Vemillion Gold

■配信情報
Crossfaith 配信シングル
『WIPEOUT Deluxe Edition』
1月24日(水)配信リリース
※シングルCD 初回生産限定盤Bと同内容

配信限定リリース
ニューEP『FREEDOM Remix』
M1. Freedom (Lutez Remix)
M2. Freedom (KSUKE Remix)
M3. Rockstar Steady (The Juggernaut Remix)
M4. Rockstar Steady (The Bloody Beetroots Remix)
M5. Diavolos (Takeshi Ueda [AA=] Remix) M6. Diavolos (Zardonic Remix)

Crossfaith
Kenta Koie (Vo)
Terufumi Tamano (Panorama/Program)
Kazuki Takemura (Gt)
Hiroki Ikegawa (Ba)
Tatsuya Amano (Dr)

http://www.crossfaith.jp