THE BOOGIE JACK主催「NAGOYA ROCK METEO 2018」が11月18日に愛知・ElectricLadyLandにて開催される。過去4回名古屋クラブクアトロにて開催され、いずれのイベントも満員御礼となった「NAGOYA ROCK METEO」。今年は会場をElectricLadyLandに移し行われる。出演はTHE BOOGIE JACK、STANCE PUNKS、PAN、THEイナズマ戦隊、セックスマシーン、ハルカミライ、ビレッジマンズストアの7組。世代もシーンも関係なく、THE BOOGIE JACKがライブを通して出会ってきた仲間と共にぶつける存在証明の1日になるだろう。今回2YOUではNAGOYA ROCK METEO開催に向け、THE BOOGIE JACKのファンを公言するビレッジマンズストアの水野ギイとヒライシュンタの対談を行った。相思相愛、リスペクトのぶつかり合い。メテオ当日、2人がどんな戦いを見せてくれるかも期待大だ。
Q.NAGOYA ROCK METEOは今年5回目となりますが、ビレッジマンズストアは初出演ですね。お二人が最初に出会ったのは?
シュンタ:いつだろう、3年前くらい?
ギイ:バンドとしてはまだ出会ってないですけどね(笑)。
シュンタ:そうなんだよね。あ、でもダイアモンドホールで対バンしてるよ。ギイ君はいなかったけど(笑)。
ギイ:ああ、そうだ。俺が休止してるときに対バンしてるんだ。
Q.あの夜、ギイ君がSNSでメンバーに対して「俺がどれだけブギーを好きか知ってるか。先に対バンしやがって」みたいなことを書いてたのを覚えています(笑)。
ギイ:あははは。書きましたね(笑)。悔しかったなあ(笑)。
Q.ギイ君がTHE BOOGIE JACKを知ったのは?
ギイ:中3の頃です。俺、人生で初めて行ったライブがTHE BOOGIE JACKなんですよ。それこそダイアモンドホールに名古屋大合唱を観に行って。だから今ビレッジマンズストアでダイアモンドホールのステージに立たせてもらう度にその話をしています(笑)。
シュンタ:初めてギイ君と話したのもダイアモンドホールだったね。楽屋前でギイ君が話しかけてくれて。あれが3年前か。
Q.中学生の少年ギイ君には当時のTHE BOOGIE JACKはどう見えてました?
ギイ:当時の俺は楽器を始めたばかりだったから、今の自分がやってることとかけ離れていて衝撃を受けました。でも続けたらこうなれるんだっていう憧れもあって。それを目の前で見せられたのが俺にとってのTHE BOOGIE JACKですね。
シュンタ:俺も一緒で、ハイロウズやユニコーンに衝撃を受けて、なれるとかなれないじゃなくて、ここを目指さないといけないんだって思ったんですよ。子供の頃、ドラゴンボールごっこをしている感覚に近くて、最初は真似からだったけど、ちゃんとバンドをやっていこうと思うようになったんだよね。
ギイ:正直俺はあのとき見た光景がずっと羨ましかったです。
シュンタ:そう言ってくれるのは凄く嬉しい。でも俺は俺で勝手にビレッジマンズストアを聴いてたからダイアモンドホールで声をかけてもらったときに「わ!ギイ君だ!」って思ったからね(笑)。ライブを観てめちゃくちゃかっこいいと思ったし、理由なく鳥肌が立ったので。こんなにかっこいい人がTHE BOOGIE JACKを聴いていてくれたんだってことも嬉しかったし。
ギイ:うわ、嬉しい。俺、THE BOOGIE JACK事態にも憧れたけど、バンドというものを持ってしてあの空間を作り上げることが凄いと思っていて。俺はビレッジマンズストアが名古屋で面白いことをやってるってことを沢山の人に気付かせたいと思っているんだけど、あの頃見た名古屋大合唱のようなものは自分では作れないと思っているので、ずっと憧れなんですよね。
シュンタ:俺達もさ、「NAGOYA ROCK METEO」って名前にNAGOYAを付けてる訳だからビレッジマンズストアを倒さないとそんな名前付けれないと思っていて。
ギイ:嬉しいなあ。
シュンタ:そうやって下の世代から倒さなきゃいけない相手が出て来てくれたのはめちゃくちゃ嬉しいし負けたくないなって思うよ。ビレッジマンズストアとそういう関係になれたことも嬉しいしね。
Q.ビレッジマンズストアも「出してくれてありがとうございます」なんてタイプじゃないでしょうし。
ギイ:そういうスタンスでやると失敗しちゃうので(笑)。それに先輩に貰ってばかりじゃあまりにも責任感がないので、名古屋で開催される名古屋の先輩のイベントに呼んでもらったからには抜きんでていないとなって思っているので。
Q.過去4回のNAGOYA ROCK METEOをギイ君はどう見ていました?
ギイ:「うわ、またあの空気感作るんだ」って思ってました(笑)。「それ、俺出来ないって言ってるじゃん!」って(笑)。でもこれまではそこに入り込めない自分もいたんですよ。そこに属せるような関わり方が出来てなかった。それは他のバンドともそうで。だけどTHE BOOGIE JACKはそこを飛び越えて俺達と向き合ってくれたんですよ。尊敬を持って接してくれるんです。年齢関係なく、真っ向から戦う相手として向かい合ってくれるんです。そうやって接してくれる数少ないバンドなので俺達も全力で勝ちにいこうと思っています。
シュンタ:ありがとう。やっぱり俺は今のバンドが一番かっこいいと思ってるし、俺達だって今のバンドだと思っているので、今のTHE BOOGIE JACKでビレッジマンズストアと戦えることが凄く嬉しいんですよ。
ギイ:俺達もメンバーが代わったり環境が変わって、THE BOOGIE JACKと戦うなら今だなって思っています。しかも今回はTHE BOOGIE JACKの土俵の中で好きに暴れまわっていいよって言われているので。実は俺、シュンタさんがSUPER-SUPERSをやっていたときに対バンしてるんですけど、やっぱりTHE BOOGIE JACKとしてのシュンタさんと対バン出来るのは違う怖さがあって(笑)。100パーセントのヒライシュンタと戦う訳ですから。
シュンタ:あははは。SUPER-SUPERSは単純に音楽を楽しむスタンスでやっていましたからね。でもTHE BOOGIE JACKは常に血管が浮き出てると思うので(笑)。
ギイ:そういうエネルギー全快で活動を再開させたのがまず凄いんですよ。ビレッジマンズストアは一度止まったら動けない自信があるから。だからTHE BOOGIE JACKが活動を再開したときに凄いなって思ったんです。同じ名前で活動するってことは同じ武器を使うってことじゃないですか。時代が変わった中で昔の武器で戦うのって想像以上に凄いことだし、NAGOYA ROCK METEOを始めたときは「あの感じ、またくるじゃん」って思いましたから。
シュンタ:ありがとう。嬉しいなあ。俺達はみんな35歳を超えて、あの頃のあの感じって言ってもらえるのは嬉しいし、紛れもなくそれは俺達の青春なんだけど、活動を再開した後に出会ったバンドともバチバチぶつかりたいんだよね。2000年代に一緒にやってきたバンドと、活動再開後に出会ったバンドが交わる場所、それがNAGOYA ROCK METEOなんです。だから俺達が昔から一緒にやってきた仲間にビレッジマンスストアを見せつけて欲しい。
ギイ:NAGOYA ROCK METEOに出る先輩バンドってTHE BOOGIE JACKだけじゃなくてどのバンドも俺が聴いてきたバンドばかりなんですよ。そうやって当時俺が聴いて熱くなった部分は絶対にビレッジマンズストアの音楽に出ているから。THE BOOGIE JACKなんて絶対出ちゃってるし。そこがビレッジマンズストアのファンにも伝わったら良いなって思っています。
シュンタ:逆もあるよ。THE BOOGIE JACKのお客さんに今の名古屋のバンドを知って欲しいから。現場でビレッジマンズストアを観て「そういうことか」って思って欲しい。
ギイ:俺は「好き」が出過ぎないように気を付けます(笑)。そこにいられることが嬉しいってこれまであまり思ったことがないんだけど、NAGOYA ROCK METEOにいられることはめちゃくちゃ嬉しい。ずっとはみ出しものだったから(笑)。
シュンタ:そう言ってくれるけど、俺達だって自分のイベントにビレッジマンズストアがいてくれることが本当に嬉しいからね。
Q.シュンタ君もギイ君もお互いを同じように思っているのかもしれないですね。
ギイ:それが想像出来ない(笑)。だってシュンタさんが「ギイ君」って言ってくれてるのだってまだ信じられないですから。俺、ミーハーなんで(笑)。
シュンタ:あははは。
Q.この先にガチンコのツーマンとかがあったら最高ですね。
ギイ:俺の中では今回のNAGOYA ROCK METEOはそのツーマンに至るまでの大きな一歩だと思っているので(笑)。「やったぜ!」って気持ちです。
シュンタ:俺達もだよ。ビレッジマンズストアといつかツーマンするって目標があることでバンドが続いていくから。こうやって言ってくれる相手とバチバチに戦っていきたいし。
ギイ:そこを無視しないでくれるのが幸せなんですよ。下の世代を見ないバンドも多いけどTHE BOOGIE JACKは同じ目線で見てくれる。それが本当に嬉しいんですよ。
シュンタ:でも20代の頃は俺もそうだったよ。やっぱり年齢を重ねてきて、周りを見たら年齢関係なくかっこいいバンドが沢山出て来ていて、バンドをやってるんだしそういうバンドとやっていきたいじゃん。出会うのが楽しいんだよね。それも今のTHE BOOGIE JACKだから言えることなんだと思うよ。
ギイ:俺からしたら「今度は下世代も吸収しちゃうじゃんか!」って怖いですけどね(笑)。
シュンタ:あははは。まだまだ負けたくないしね。透明人間になりたくないから。「THE BOOGIE JACKはここにいるぞ!」って叫び続けていかないと。それを止めてしまったらビレッジマンズストアとも出会えなかったと思うし。俺が存在証明って言うのはそういう意味なんだよね。ギイ君、NAGOYA ROCK METEOで戦いましょう!
ギイ:やるからには負けませんから!宜しくお願いします!
NAGOYA ROCK METEO 2018
名古屋エレクトリックレディランド
2018年11月18日(日)
出演
THE BOOGIE JACK
STANCE PUNKS
PAN
THEイナズマ戦隊
セックスマシーン
ハルカミライ
ビレッジマンズストア