大阪インディーズシーンにおいて異色の存在感を放ち続ける猿ダコンクリート。圧倒的なうねりを持つリズムに絶妙に絡むギター、そこに魂から絞り取られた言葉が訴えかける独自の音楽で話題の彼ら。「戦争」「進化」「温暖化」といった様々な問題への解答が、5つの個性で消化された唯一無二の世界観。「形と成して始まる」から1年半、その世界観を更に突き詰めた名盤、「空の下、足の先」が完成した。

 

Q.「空の下、足の先」というタイトルの意味は?

竹中:先に「足の先」って言葉が出てきたんですよ。一歩進んだ所をイメージしたんですけど。それで何か他の言葉も頭につけたいなって考えて。

伊藤:全ての出来事は空の下で起きた事じゃないですか。だから今まで起きた事は「空の下」、これから起きる事を「足の先」と名付けて、今までとこれからみたいな意味にしました。


Q.猿ダコンクリートの詩や曲には生命が宿ってるように感じますが、一曲一曲に込められた想いを訊かせてください。

馬越(龍):M-1「tibet」を歌うにあたって、チベットで何が起こっているか、どうしたらチベットの問題が無くなるかをメンバーで話し合ったんですよ。でも結局答えは見つからなくて。何を訴えたら良いのかわからなくなって、悩んで悩んで出てきたのが「今はただ牙を研ぐだけ」って詩で。結局僕達には何も出来ないし、自分の無力さを思い知りましたね。


Q.これを聴いた人がチベット問題を考えるきっかけになるかもしれませんね。

馬越(龍):今回、この詩を書くにあたって僕もチベットについて勉強したんですけど、まずは自分から変わっていこうかなって。誰かじゃなくてまずは自分が。


Q.M-2「繰り返す」を聴いて生きるという事を凄く考えさせられました。

馬越(龍):生きるって事は息を繰り返す事だったり、目の前にある物に近づきたい時は足を繰り返し動かしたり、ボートを漕ぐ時は右左右左って繰り返したり、何でも繰り返しているんですよね。
でも繰り返す事って同じ事をしているだけじゃなくて、時間も空気感も違うわけじゃないですか。繰り返しているように思っている事が本当は違う事をしているんだよっていう事を歌っています。


Q.M-3「矛盾」は現代人がハッとさせられるテーマだと思いますが。

馬越(龍):前のアルバムに入ってる「温暖化」って曲を作る事で矛盾に当たる事が色々見えてきたんですよ。僕らがライブをやっているライブハウスでは冷房がかかっていたり、ライブをしに行くのに車を使っていたり。「温暖化」を歌いながら感じた矛盾があって。自分達にもエコに対する矛盾がある事を歌いたかったんです。


Q.M-4「自分」で歌われている事はどんな事なのですか?

馬越(龍):理解されないこと、他人が良く見えてしまうこと、自分が目指す道に不安になってしまうことなど、それらは全て自分が創り出してしまうんです。だから凹んだ自分を引き上げるのも、他人の助言を貰いどの道を選択するのかも、最終決断は自分にあるという思いで歌詞を書きました。


Q.ここでインストのM-5「Inter lude」が入っていますがこれはどういう意図で?

竹中:この曲はプリプロの時に何かで使えるだろうと思って録っておいたんですけど、気に入ってたので入れちゃおうかなって(笑)。あとはアルバムの中に一曲こういうインタールード的な曲があると映えてくるかなって。


Q.M-6「場所」を聴いて自分の部屋を想像しました。誰にでも自分だけの場所ってありますもんね。

馬越(龍):落ち着く場所ってどこかなって考えた時、お風呂の中だったり、森の中だったり、自分の部屋だったり、各自色々あると思うんですけど。疲れた時に心が休まる場所を大切にしたいっていう歌ですね。自分にも歌っている歌です。


Q.M-7「夕日」は優しくて温かい曲ですね。

馬越(龍):夕日を見たイメージが大きいですね。色んな場所で見える夕日のイメージ。僕は温かい色だと思っていて、その温かさを歌詞に書きました。

伊藤:この曲は主張とかメッセージというよりも、イメージを詩にした曲ですね。


Q.M-8「カンボジア」はかなり初期の曲なんですよね?

馬越(龍):最初のデモ音源にも入ってる初期の曲ですね。

馬越(慧):カンボジアに行った事があるんですけど、自分の中で凄く葛藤があったんですよ。
自分に出来る事が何か無いかって考えて献血をしに行ったんですけど、町に行くまでの道が赤くて、すぐ埃も立つような感じで。でもそのすぐ横には家があって、電気も通っていないような所に人が住んでいるんですよ。そこをバスで通る時に見るカンボジアの景色は気持ち良く見えるんですけど、すぐ横にはそういった状況で暮らしてる人がいるっていう現実に、じゃあ自分達に何が出来るんだっていう問題や葛藤を歌いました。何かを変えたいとかでは無くて、こういう現実があるって事を伝えたいです。


Q.この作品を引っさげてのツアーもあると思うのですが、猿ダコンクリートの今後の目標は?

伊藤:メッセージは伝えていきたいし、何かを表現する事もしていきたいですね。あとは夢のような話なんですけど、風力発電でイベントをやりたいです。

馬越(龍):僕らの曲って乗り辛いと思うんですよ(笑)。でもその中でも僕らなりにシンプルさを出したり、音の表現や雰囲気作りを向上させていきたいです。

川上:レコ発も始まります。凄いアルバムが出来たと思っているのでぜひライブに来てください。

 

HPアドレス:  http://sarucon.com/

 

猿ダコンクリート
空の下、足の先
DDCL-6004

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