岐阜の重鎮、いや神STAB 4 REASON / STAB 4 REASON AND THE STYLESのメンバーが、またしても新たなバンドを始動させた。ダブをメインにハードコア、メタルetc…様々な要素を消化した全く新しい「インスト・サウンド」を作り上げ、視覚効果も満点なライブで観た人間の度肝を抜き、音源発売前から話題騒然中のDUB 4 REASONがそれだ!!そんな彼らがついに1stアルバムをリリースすることとなった。届いた音源はなんとも形容しがたい、まさに新しいジャンルだ。邪悪でダンサブルで…とにかくこんな音楽聴いたことない!

 

Q.元々はSTAB 4 REASONというハードコアバンドがあるわけですよね。そこからレゲエを特化させたSTAB 4 REASON AND THE STYLESというバンドが生まれて、更に今回DUB 4 REASONを始めた理由っていうのは何だったんですか?

MASTER K:全くの偶然です(笑)。たまたま2008年の12月にライブに誘われて・・・STAB 4 REASONで誘われてたんやけど、VoのMATSU-Qが忙しくて出られないってことになって。でも、どうしても出たいライブだったから3人でも出ようと。じゃあ3人で何やる?ってなった時に生まれたのがDUB 4 REASON。


Q.じゃあ元々ダブがやりたかったっていうわけではないんですね。

KOHGA:そういうわけではないですね。

MASTER K:今回は違うな。STYLESに関してはレゲエだけでやってみようって始めたんだけど、今回はそういう風には考えてなかったな。ダブをやってみようっていうわけではなく、3人で出来ることをっていうのの結果がダブだったっていう。STABなりSTYLESなりでやってきたことを消化して出すのがベストなわけやんね。それがDUB 4 REASONだったんやな。


Q.ある意味「苦肉の策」的な部分もあったと。

MASTER K:まぁ言い方は悪いかもしれんけど、そういう部分もあるかもしれん。

KOHGA:とにかくその誘われたライブに出たかったんですよ。どんな形であれ参加したかったから。

MASTER K:ウチもベテランやし、みんなも期待してくれてるし、適当なことはできんやんか。ちゃんと期待に応えられるものにはなったと思うし…まぁ何やってもカッコエエけどな(笑)。


Q.3人でやる時に誰かが歌うっていう発想はなかったんですか?

KOHGA:あーー。そのアイディアはなかったです。

MASTER K:そこは全くないわ。もう暗黙の了解のようにインストやったな。

KOHGA:MATSU-Qさんが、そのライブに出られないから3人でやるっていうイメージだったんで。


Q.4人のバンドでメンバーが1人欠席しただけっていう感じだったんですね。

KOHGA:3人のバージョンで…みたいな。

MASTER K:そうそう、そういう感覚で。

KOHGA:違うバンドとしては考えてなかったですもんね、最初は。

MASTER K:そのライブ以降も活動を続けるとか考えてなかったし。

KOHGA:その日だけっていうつもりで。


Q.何故またアルバムを出すところまで来ちゃったんでしょう(笑)。

MASTER K:やってみたらカッコ良かったからやな(笑)。でも…何をやっても常に自信はある。カッコ良くしようと思ってやってるわけやから。それがね…なかなか他の人に受け入れてもらえんわけやけど(笑)。


Q.1回で終わらせるのはもったいないぐらいカッコ良かったと(笑)。

MASTER K:それもあるけど、曲作ってるうちに楽しくなってきちゃって。「イケてるんちゃう?」「相当イケてるんじゃないか?」って。

KOHGA:自分らでハマってっちゃったんですよ。「楽しいなぁ」「いいなぁこれ」みたいに。


Q.遊びのつもりが本気になっちゃったいたいな(笑)。

KOHGA:ホントそうなんですよ。

MASTER K:まぁウチのバンドは全部そんなんっちゃあそんなんなんやけどな(笑)。


Q.STYLESもDUBもちゃんとSTABの流れの中にはあると思いますけどね。

KOHGA:そうそう。

MASTER K:基本はやっぱそこなのよ、どうしても。表現方法が少しずつ変わってくるかもしれんけど、STABがあってのSTYLESでありDUBでありっていう風になってると思うよ。で、またSTABをやることになったら、DUBがあってのSTABになると思うしな。


Q.3つバンドをやってるけど、全部がちゃんと繋がってるっていう。

KOHGA:繋がってますね、完全に。確実にMATSU-Qさんが戻ってくる部分は残してあるし。

MASTER K:それは絶対にあるな。STABではSTABの楽しみがあるし、DUBにはDUBの、STYLESにはSTYLESの楽しみがちゃんとあるし。だからこそ違うことをやってるんやろうし。でも、それが繋がってるっていうのがウチのバンドの強みやな。


Q.STABのレゲエの部分を突き詰めたのがSTYLESで、ダブの部分を突き詰めたのがDUB 4 REASONだと思ってます。

MASTER K:そうそう、そういうノリ。より深くっていう。


Q.DUB 4 REASONのアルバムを作るにあたって何かに触発されたりしましたか?

MASTER K:アルバムがっていうわけではなくバンドとしてだけど…最初はBAD BRAINSのダブのアルバムに触発されたな。
VoのH.R.がいない、インストのダブのアルバムには衝撃的やったな。…結局BAD BRAINSなのよね。BAD BRAINSがさ、ハードコアバンドをやっててレゲエもやってるわけやん。で、H.R.がソロでレゲエをやってるやろ?それがSTYLESみたいなもんや。
で、今度はH.R.がああいう状態やから残りのメンバーでインストのダブ・アルバムを作ったわけや。たまたまやけど、俺らもMATSU-Qがいないバージョンのインスト・ダブ・バンドとしてDUB 4 REASONを始めて。


Q.やっぱり根本にはBAD BRAINSの存在があるんですね。

KOHGA:まぁ似たような展開になってますね(笑)。

MASTER K:ホントは今回これをやろうと思ってたわけじゃないけど…結果的にはBAD BRAINSと同じようなことになってるな(笑)。


Q.海外バンドからも「STAB 4 REASONはBAD BRAINSよりBAD BRAINSだ」って言われてるわけですしね。

MASTER K:そうやなぁ、言ってもらってるみたいやなぁ。でもまぁ日本人やしな。俺らにあってBAD BRAINSにはない部分もあるはずやし、俺らにしか出来ひんことは絶対あるからな。そういうものは絶対出てるはずやけど…でもやっぱりBAD BRAINSは追いかけてるし、追い越したいし、憧れてるし、観たいし、観たくないしみたいな…。

KOHGA:やめてほしいけどやめてほしくないし(笑)。

MASTER K:そうそう(笑)。何かそういう感じやねんな。


Q.今回のアルバムってBAD BRAINSを知ってる人が聴いても、全く知らない人が聴いても分かると思うんですよね。個人的にはSTYLESよりも分かりやすいんじゃないかと思うんですよ。

MASTER K:マジで?それはカタギリ君がアカン奴やからやろ(笑)。


Q.違いますよ(笑)。インストで、しかも3人という必要最低限の人数でやってるからこその表現があると思うんですよ。

MASTER K:そこはこだわってるところやな。ホントはインストのダブ・バンドなんてゆうたらさぁ、ミキサーがおってさ、楽器ももっと増やして…鍵盤入れたりギター2人にしたりってやったらもっと広く表現できるのね。音も分厚くなってさ。けど、それはやりたくないねん。3人だからこそできる最低限の表現みたいなのもあるんや。


Q.そもそも3人だけでインスト・バンドやってるっていうのも珍しいんじゃないですかね。

KOHGA:確かにインスト・バンドって人数いるところが多いですね。

MASTER K:音数が足りんって思うんやろうな。でも、ウチは音源でもライブでもその辺のバンドより全然イケてるで。カタギリ君はライブも観たことあるから分かるやろ?


Q.もちろん分かってますよ(笑)。3人だからこその、音数が少ないからこその分かりやすさっていうのもありますし。

MASTER K:ホントにさぁ、いいのよドラムとベースだけで。


Q.ギターがちょっと歌ってるぐらいの感じで。

MASTER K:そうそう、そういう考え方。ドラムとベースで成り立ってたら気持ち良いから。そこにギターやらギター・シンセやらサンプラーがあったらそれでええやん。そんな贅沢なもんあったら十分やろう(笑)。
気持ち的にはそうじゃないと「3人で」っていうのは成り立たんな。あとは、あんまりギターを鳴らしすぎないこと。大概、ハードコアからダブに流れてくると、ギターはすごいディレイかけて、リバーブかけて歪ませて掻き鳴らしてるやろ?じゃないと怖いと思う。


Q.そこは強固なリズム隊がいるからこそですね。

MASTER K:そういうことやね。

KOHGA:その辺がSTYLESでやってきたことが活かされてると思います、考え方とかも。STYLESの音も、薄っぺらいっちゃあ薄っぺらいし、空間が空いとるやないですか。そういうところでずっとやってきたんで、音数が少ないことには慣れとるっていうか。

MASTER K:だから、もしもインストでやろうと思っとる人がおるなら、考え方を変えたほうがええと思う。音数が少ないからショボイんじゃない。そういう音楽をやりたくて、そのリズムをみんなで感じたいんなら、音数が少ないことはショボイんじゃなくて、逆にリズムがガツンと聴こえるってことなんやって。


Q.リズムがしっかりしてたら音数が少なくても十分楽しめる。

MASTER K:ホントは音数増やして誤魔化したいけどな(笑)。3人でやるってことは誤魔化しが効かんってことやからな。そういう部分ではメッチャしんどいな。あのリズムをキープすることはとてつもなく大変なことやと思うしな。


Q.本来ならクリックを聞きながらやるような音楽ですよね?

KOHGA:まぁそうですよね。

MASTER K:練習では使うけどな、感じを確かめるために。ただそこは打ち込みとバンドとの違いやろうね。バンドってさ、フレーズによってわざとよれるとか、そういうのが生々しくて面白いやんね。ウチは打ち込みっぽく近付いてるようなところはあるんやけど、あくまでもバンドスタイルで行きたいから。


Q.最少人数でやってるからバンド感は思いっきり出ますしね。

MASTER K:そうやね。結局何しても出るやろうね。打ち込みの人たちってバンド・サウンドに近付くような音作りをしたりするし、俺らみたいなバンドは打ち込みに近付くようなこともやったりするんやけど、結局打ち込みは打ち込みやし、バンドはバンドやな。それが面白いところなんやろうしな。


Q.今回のアルバム録り終ってみてどうですか?

MASTER K:もう録り終った瞬間から「ヤベェぞ!」みたいな感じで(笑)。やっちゃったねと(笑)。こんな音楽、今まで聴いたことないぞと。

KOHGA:そういうやったった感は今回相当ありますね。「スゲェの録ったぞ!」みたいな。


Q.録る前の想像を超える出来ってことですね。

MASTER K:もちろんある程度は想像してたけど…。想像しつつもやっぱり不安やんね。
DUBに関しては録ってみんと分からん部分もあったからな。ギターもライブではやってない部分を弾いたりしててさ、音源やし。でも、そういうのも別に考えて行ったわけじゃなくて、何となく頭の中にあっただけで、メンバーもどんなこと弾くのか知らんぐらい。レコーディングしながら考えて、ためしに弾いてみたりもしたな。アカンかったら消したらええし、ぐらいの感覚で。
リズムに関してはガッチガチに作りこんでったけど。


Q.アルバム・タイトルの"WICKEDUB"とはどういう意味なんですか?

MASTER K:"WICKED"=邪悪なっていうのと"DUB"をくっつけた造語で「邪悪なダブ」って意味やな。


Q.ライブでは視覚的にも邪悪さを演出してますよね。

MASTER K:邪悪やな(笑)。

KOHGA:初ライブはそうでもなかったけど、2回目からはレーザー使ったり、スモーク焚いたりしてましたよね。

MASTER K:アルバム聴いてくれればライブはある程度想像できるだろうけど、想像以上のものをやるから。圧倒されるやろうと思うよ。音源聴いて、ジャケの雰囲気とかPV観てもらったりとかして想像しといてほしいね。

KOHGA:3人だし、ボーカルがアピールするっていうわけでもないから視覚効果も重要ですよね。


Q.最近ではインスト・バンドにも人気バンドも増えてきたし、状況が良いのではないでしょうか。

MASTER K:俺らみたいなインストは人気でないでしょ。


Q.いやいや、人気ないも何もこんなバンド見たことないですから(笑)。まだ全然分からないですよ。

MASTER K:ホントに色んなところから「こんな音楽は聴いたことがない」って言われるな。…またいばらの道やん(笑)。


Q.まぁ先駆者の宿命みたいなもんですから。草ボウボウの道なき道を行くしかないですよ(笑)。

MASTER K:ほんでその草にはトゲがあるんやろ。(一同爆笑)

KOHGA:血だらけになりながらってことですね(笑)。


Q.ただ手応えのある反応なんですよね?

MASTER K:確かに。自分らでも手応えあるけど、とにかく色んなところからすごい反応があるな。ホームページで試聴してもらったら分かると思うけど、ホントに新しいジャンルじゃないかな。
ただ、PVとか観るとドレッド3人で邪悪な感じでやってるからなぁ。絶対嫌な奴やと思われるやろうな(笑)。絶対書いといてや「メッチャいい奴や」と(笑)。怖そうに見えるかもしれんけど、ぜひ話しかけてくれと(笑)。


Q.そもそも自分で「邪悪」って言ってますけどね(笑)

MASTER K:そんな奴信用できへんわな。(一同爆笑)まぁYOUTUBEにもPVがあるし、気になったらまずは観てほしい。で、気に入ったらアルバム買ってライブに来たらええと思う。このインタビュー読んで、ちょっとでも興味持ってくれたらうれしいし、そっからでええと思う。キッカケは何でもいいし。


Q.2YOUの読者って若い人が多いので、もしかしたら「ダブって何?」って人もいると思うんです。ちょっと教えてあげてください。

MASTER K:そやな、そういう人もおるやろうな。まず、ダブっていうてウチらを聴いて「これがダブや」って思ったらえらいことになるかもしれん(笑)。ダブっていうのは基本レゲエのさ、飛ばしまくって低音出しまくってみたいな。

KOHGA:昔のジャマイカのリミックスのやりかたですね。

MASTER K:それが所謂ダブって言われてるものなんやけど…。今回ウチのアルバムがダブの可能性を広げたんじゃないかと思うんや。


Q.まぁ理屈が理解できなかったとしても「踊れる音楽」ぐらいの認識でいいのかもしれないですね。

MASTER K:そうや。ウチらも心がけてるのは「ダンス・ミュージック」だってこと。お客さんを踊らせよう、踊ってくれっていう気持ちやな。


Q.邪悪とは言いつつも「踊ってくれ」と(笑)。

MASTER K:そこら辺に人の良さが滲み出てるな(笑)。


Q.とにかく自然に体が動くリズムですよね。スカやレゲエが好きな人なら絶対気に入ると思います。

MASTER K:そうやな。そっからでも入れるやろうな。メタルとかロックとか好きな人でも全然入れると思う。

KOHGA:あとはクラブ寄りのハウスとかテクノとか好きな人からも反応いいですよ。

MASTER K:「どこ」っていうターゲットはないし、作る必要もないぐらいのものが出来た気がするな。


Q.ライブに来てくれる皆さんにメッセージをお願いします!

MASTER K:好きなように楽しんでくれたらうれしい。ホント、体動かしてくれたらうれしいよね。

KOHGA:ホント、それだけですよ。

MASTER K:踊ってほしいな。


Q.明るく楽しいパーティーではないですけど(笑)。

MASTER K:明るく楽しいパーティーではないな。(一同爆笑)でも、怖いものでもないしさ。邪悪とか言ってるけど、そこにバイオレンスなんて絶対ないし。ホントにみんなが好きな雰囲気の中でやっていくと思うよ。

 

DUB 4 REASON:
MASTER K(G)、KOHGA(B)、TOMOYA(Dr)

【HPアドレス】
http://www.twistedpro.com/d4r

 

DUB 4 REASON
1st ALBUM
WICKEDUB
TD-007

NOW ON SALE

\2,310 (税込み)


■9/4 (土) 岐阜/ 郡上GERO BAR
■9/5 (日) 豊橋RAHAINA
■9/11(土) 大津bar b_1
■9/12(日) 沼津WAVE

■9/25 (土) 名古屋HUCKFINN
■10/23(土) 浜松MESCALIN DRIVE
■11/20(土) 岐阜BRAVO

 



 

2YOU MAGAZINE編集部
〒453-0811 名古屋市中村区太閤通9-20 ミヤウラビル302
Tel: 052-485-5993 Mail: info@info@2youmag.com


opyright(C) 2009 2YOU MAGAZINE All rights reserved