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ザ・50回転ズ
浪花からの刺客、ザ50回転ズ!レーベル移籍第1弾は、なんとメンバー発案のオリジナルストーリーを元に作られたコンセプトアルバム!古くは「ヘアー」(1967)、ザ・フー「トミー」(1969)、「ファントム・オブ・パラダイス」(1974)のように、60年代後半に生まれたコンセプチュアルなロックの名盤たちへザ50回転ズから熱烈オマージュ!インタビューではこのコンセプトアルバム「ロックンロール・マジック」の解説もさることながら、音楽話に花が咲きすぎ脱線脱線!ロックンロールを愛するあまり、ロックンロール宣教師と化したダニー(Gt.Vo)にたっぷりと話を訊いてきました!アイ・ラブ・ロックンロール!

Q. アルバム全体に明確なテーマがある作品ですね。

ダニー:最初から「ロックンロール・マジック」っていうテーマのもとにストーリーを考えて制作しましたね。ストーリーも考えつつ、曲も作りつつ、メンバーと「それおもろいやん!」って盛り上がりながら(笑)。コンセプト・アルバム好きなんですよね。


Q. ザ・ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」だったりザ・フーの「トミー」だったり…。

ダニー:デヴィッド・ボウイ「ジギー・スターダスト」だったり「ロッキー・ホラー・ショー」だったり。仮想ストーリーがあってのアルバムですもんね。


Q. まるで1本の映画を観ているような。

ダニー:まず1本のストーリーを決めたんですよ。つまらない毎日を過ごしてるような少年達がロックンロールに「ガーン!」って衝撃を受けるんです。それで楽器を手に、ロックンロールの華やかなりし憧れの50年代にタイムマシーンで向かうんですけど、間違ってディスコ全盛期の80年代に不時着してしまうんです。
そんな少年達の前にヘヴィメタバンドが現れたり、気になる女の子が現れたりするんです。でも女の子はそのヘヴィメタバンドのグルーピーだったんです。
戦場と化したダンスフロア、なんと少年達は電気ショックでサンダーボーイに変身!ロックンロール・マジックが起きてみんな幸せになるんですよ。
そしてタイムマシーンも直り少年達は目指すゴールデンエイジに旅を再開するっていうね。そのまま映画にも出来るので、それならばと鬼才・井口昇監督にお願いしましてアルバムの映像化もしています。


Q. 全体的にエイティーズっぽい曲が多いのと、80年代に不時着したのとは偶然?

ダニー:まさに!80年代に不時着っていう設定も、最近のザ50回転ズの曲ってちょっとエイティーズのセンスのメロディーラインとか増えてきてたからだったりするんですよね。あの頃のポップスって、「ダサいけど…かっこええやん!」っていう部分があるじゃないですか。そういうのをザ50回転ズ流にロックンロールでぶちかましたんですよ。


Q. それぞれの曲のテーマにそって話を訊いていきたいんですけど、ロックと出会って何かが起きそうな予感に胸を躍らせるM-1「I can not be a good boy」。ダニーさんが初めて衝撃を受けたロックは?

ダニー:それはもうズバリ、ザ・ブルーハーツです。我々の世代はリアルタイムではないんですけど、そりゃあもう「ガツーン!」とやられてしまって。
学校の昼休みの放送でザ・ブルーハーツの1stが流れたんですよ。その瞬間、放送室に走ってましたからね。「このバンド、誰ですか!?」って。そのまま学校飛び出して、近所の小さなレコード屋さんに買いに行って、何を間違えたかライブ盤を買ってしまうという(笑)。
でも当然ライブにも行ったことがなかったので、ライブへの憧れは出てきましたね。その衝撃を自叙伝というか私小説っぽく書いたのがこの曲なのかもしれないですね。


Q.物凄くロマンチックですね。

ダニー:1曲目からロマンチックに攻めちゃいました(笑)。でもロックに衝撃受けた時ってロマンチックなもんですよね。僕もいろいろ影響受けましたよ。ちなみに冒頭の音はザ・ビートルズの影響っていうか、手法をパクってます(笑)。テープを逆回転させてるんですよ。


Q.ザ・ビートルズの「ビコーズ」ですよね。

ダニー:ご名答。エンジニアの方に「ビコーズってどうやってあの音出してるんですか?」って訊いたら「テープを逆に再生してるだけだよ」って教えてもらって。興奮しながら作りました。


Q.M-2「夢みるタイムトラベラー」のストーリーを思いついたのは?

ダニー:チャック・ベリーとか、そのちょっと後のザ・ビートルズやローリングストーンズもそうですけど、今では考えられない狂熱のロックンロール時代があったわけで。あの時代に行きたいし、あのライブ盤のライブを生で見たいなってところから出来ましたね。


Q. タイムマシーンがあったら誰のライブを見たいですか?

ダニー:1974年のラモーンズのCBGBでのライブが8ミリか何かに残ってて。ジョニー・ラモーンとディー・ディー・ラモーンの立ち位置が逆で、しかもジョニー・ラモーンのギターがモズライトじゃなくてストラトなんですよ。時代の生き証人として見ておきたいですねえ。
あとはチャック・ベリーの「ヘイル!ヘイル!ロックンロール」に出てくるナイトクラブとかね。ああいうかけだしの頃のライブは見てみたいなあ。あとあと、イギリスのハードコア前夜とか。この話、終わらないですね(笑)。


Q.本当に(笑)。では次の曲M-3「いけないビート」。やっぱりロックンロールに女の子は付き物ですよね。

ダニー:特にこの曲はそうなんですよねえ。歌詞もベタというか、ダサいというか、そういうコテコテのラブソングにしようって思ったんですよね。しかも本当にダサいトレンディな感じのラブソングにしたくて。今時「イカしたあの娘」とか言っちゃいますから(笑)。


Q. M-4「S.O.S!」はハードロックの要素もありますが。

ダニー:誤解を恐れずに言いますと、ハードロックのイメージってダサいじゃないですか。チリチリの金髪を振り乱すような。そういうステレオタイプのハードロック像に嫌悪感を抱いてたんですけど、何かのきっかけで「これって以外とかっこええんちゃう?」って思ったんですよね。
モット・ザ・フープルの「ザ・ゴールデン・エイジ・オブ・ロックン・ロール」だとか、スレイドの「カモン・フィール・ザ・ノイズ」だとかね、聴き方によってはかっこええかもなあって。AC/DCもそうですね。完全にロックンロールですからね。


Q. AC/DCは来日したばかりですけどライブは行きました?

ダニー:行きましたよ!滅茶苦茶かっこ良かった!ライブ観て「これやぁ!!!」って思って、ベロンベロンに酔って帰って作った曲が実はM-4「S.O.S!」なんですよ。ザ50回転ズがスピーディーにAC/DCを演奏したらこうなった、みたいな。


Q.冒頭の叫びはハードロックへのリスペクトの表れですね(笑)。

ダニー:今更誰もやらないようなダサ〜い叫びですからね(笑)。
ハードロックの話で僕が引き合いに出すのはジョニー・キッド&ザ・パイレーツなんですよ。R&Bに影響を受けたイギリスのロックンロールの流れとしてローリングストーンズがいて、ジョニー・キッド&ザ・パイレーツがいて、ドクター・フィールグッドにいくって感じなんですけど、ジョニー・キッドが交通事故で死んで3人になったザ・パイレーツはグッとハードロックっぽくなるんですよ。
もうね、滅茶苦茶かっこ良いんですよ。100点満点。今後のザ50回転ズがハードロックっぽい曲ばかりになるかって言ったらそうじゃないんですけど、この曲の気分は完全にハードロックですね。


Q.M-5「サンダーボーイ」は唯一ドリーさんが書かれていますね。

ダニー:アルバムのストーリーの中では核となる部分ですね。起承転結の「転」というか。「エレキギター持ったらたまりまへんで」っていうことを伝えたかったんじゃないでしょうか。ロックンロールにやられてしまって電流が流れた瞬間の歌ですよね。コンセプト通りの良い曲です。


Q.ダニーさんが音楽でしびれる瞬間っていうのはどんな時ですか?

ダニー:バンドが音を出す時を大きく分けると「レコーディング」「通常のリハーサル」「ライブ前のリハーサル」「ライブの本番」の4種類あると思うんですけど、僕はその4種類とも毎回しびれるんですよ。
毎日毎日バンドやってますけど、いまだにしびれますもんね。チューニングして、マーシャルにズボッとシールドさして、「キュイ〜ン!」ってなったら「気持ち良い〜!」って(笑)。いつまで経ってもたまらんですよ。まさにロックンロールの魔法にかかる瞬間ですよね。


Q. ギターとアンプさえあればいつでも14歳に戻れるっていうか。

ダニー:ザ・ブルーハーツを初めて聴いたあの日の昼休みに戻れるんですよねえ。あの日からずっとロックンロールにしびれております。


Q.ここまでの話を全部まとめたのがM-6「ロックンロール・マジック」に集約されていますね。

ダニー:まさに。きっと僕らはロックンロールにやられたあの日から、今もこれからもずっとロックンロールにやられていくんでしょうね。
「ロックンロール・マジック」ってタイトルもやっぱりどこかダサいじゃないですか。これを今歌っていいのはザ50回転ズだけだと思っているので。今の僕らの気持ちが全部詰まった名盤になったと自負しております。ぜひ全国のロックンロール中毒者に聴いて頂きたいですね。


Q.このアルバムを引っさげて全国各地にロックンロール・マジックをかけにいくんですよね?

ダニー:はい!僕らの育った環境が、生のバンドがライブに来ないような田舎だったのでツアーで来てくれるバンドには凄く感謝してたんですよね。
だから今度は、恩返しじゃないですけど「俺たちがロックンロールの魔法かけに行っちゃおうじゃないの!」っていう意気込みで、あなたの街に3人の魔法使いがドカドカうるさくやっていきますので。是非ライブに遊びに来てください!


Q.ザ50回転ズの魔法にかかったどこかの街の少年、少女が何年か後にバンド始めるかもしれないですね。

ダニー:最高です!そんなことになったらしびれますね!

 

【HPアドレス】
http://www.50kaiten.com/

アルバムジャケット

ザ50回転ズ
NEW ALBUM
ロックンロール・マジック
AICL-2185

NOW ON SALE

CD+DVD<初回生産限定盤> \2300

Live Schedule

■11月24日(水) 金沢vanvanV4
■12月7日(火) 松坂M’AXA

■2011年1月7日(金) 名古屋ell. FITS ALL

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