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BALZAC
日本のパンクシーンにおいて唯一無二の存在力を放つBALZACが、2010年9月に盟友RADIOTSとのスプリットCD「ATOMIC RIOT」を、そして10月に9枚目のフルアルバム「JUDGEMENT DAY」を立て続けにリリースした。AA=上田剛士氏をプロデューサーに迎えて制作した前作「PARADOX」に続き、さらにデジタル・ハードコアサウンドを追求し、バンドの原点でもあるオリジナル・ホラー・パンクが混合したBALZACの過去と現在が集約されたような世界観となっている。この強力なまでの熱量で仕上がったアルバムについて、そしてBALZACがいかに今のスタイルにたどり着いたのか、メンバーに話を訊いた。

Q.9月にリリースされたRADIOTSとのスプリットCD「ATOMIC RIOT」はどういう経緯で制作されたのですか?

HIROSUKE:2年前くらいにRADIOTSのYOSHIYAが僕らのライブを観に来てくれて。その時にYOSHIYAが「俺達も自信を持ってBALZACとやれるようになったよ。」って話してくれたんです。
それで去年、大阪で2マンをやったんですけど、YOSHIYAが「スプリットを実現させよう!」ってなって。お互い今なら11年前に出したSOBUTとBALZACのスプリットCD「OLDEVILS」を超えるものが作れると思ったんですよね。


Q.決して過去の焼き直しではなく。

HIROSUKE:「OLDEVILS」の翌々年にはべーやん(TAKAYUKI)が加入したり、海外でのリリースやライブも増えたり、新しいことに常にチャレンジしてきた11年だったんですよね。YOSHIYAもSOBUTを辞めて今はRADIOTSのYOSHIYAとして自信満々だし(笑)。
お互いが積み重ねてきた歴史を踏まえたうえで改めて一緒に新しいことを形に出来たのは嬉しいですね。

ATSUSHI:YOSHIYA君もこの11年間で色んなバンドを経てきたけど、彼には彼の圧倒的なスタイルがあるし、過去のリメイクでも何でもない今のRADIOTSとBALZACで何か一緒にやりたいって言ってくれた答えが音源に表れてると思います。
「OLDEVILS」を作った頃はまさか11年後にまた一緒にやるなんて思ってなかったし、めぐり合わせというか長くやってきて良かったって思いますね。


Q.そんな盟友とのスプリットを経て完成したアルバム「JUDGEMENT DAY」を聴かせてもらいましたが、新しいBALZACと初期のBALZACが同居してるような印象を受けました。

HIROSUKE:それはあるかもしれませんね。まずデジタルな部分で言えば、ミニアルバム「PARADOX」をAA=の上田剛士さんにプロデュースしてもらったことで、更に自分達のデジタルハードコアを追及出来たと思います。

TAKAYUKI:剛士さんと一緒に制作していて目から鱗的な瞬間が物凄く沢山あって。本当に勉強させて頂きましたね。

HIROSUKE:自分達のスキルアップと、デジタルを使った曲のハードルを上げることで、より洗練されたものを作ろうとした結果、新しいBALZACになっていったんだと思います。


Q.そのデジタルサウンドに初期のホラーパンク要素が見事に融合していますよね。

HIROSUKE:昨年末にベストアルバムをリリースしたんですけど、過去にリリースした曲をじっくり聴きなおす機会があったので自分らの原点を再確認できたんでしょうね。ちょうどこの1年前くらいはまさに剛士さんとの制作とベストアルバムの編集作業が続いていたので、古きも新しきも融合されたBALZACになったのだと思います。


Q.バンドの軸がぶれていたら出来ないことですよね。

HIROSUKE:いつもそうなんですがそれまでになかった全く真新しいことを常にやろうとしてる訳でも、流行の音楽を取り入れようとしてる訳でもないんですよね。やっぱり自分達の好きなものや自分達が自然に新しいと思えるものにチャレンジしているだけなんですよ。


Q.そもそもBALZACにデジタル要素を取り入れようと思ったのは?

TAKAYUKI:元々僕はそういう音楽が好きだったんですけど、BALZACも4thアルバム「全能ナル無数ノ眼ハ死ヲ指サス」のちょっと前くらいから本格的にそういう要素を取り入れ始めたので、それを昇華してやり始めました。

ATSUSHI:当時はマニュピレイターにリズムトラックを作ってもらってたんですけど、今はメンバーであるTAKAYUKIがやれるっていうのが凄く大きいですね。

HIROSUKE:べーやんが触るようになってからは更に自分達のやりたいようにやっています。


Q.HIROSUKEさんは今回の作品、凄く叫んでますよね。

HIROSUKE:そうですね、これまでで一番叫んでいるかもしれないです(笑)。
レコーディングスタジオにはメインのオペレーターがいるんですけど、それとは別に最近はべーやんがレコーディングエンジニア的な事もやれるようになり、ボーカルくらいなら自分たちでレコーディングできる環境もあるので、そこで録り直しているうちにどんどんエキサイトしてしまって(笑)。
過剰に叫べば叫ぶほど「いいやん!」みたいなことになって、レコーディングスタジオで録れていた歌も結局歌い直したり。ただギャーギャー叫んでるだけじゃない歌い方としての叫び方を見つけたり、自分の声に合ったエフェクトをべーやんが見つけてくれたり。表現手段として僕が出す声をべーやんが加工するっていう。
そういう作業をしてるとついつい叫ぶ歌も多くなっていくんですよね。


Q.そういうハードな部分やデジタルな部分と、BALZACの必殺技「ウォーウォーウォー」なポップな部分が共存してるのが今のBALZACの強みだと思います。

HIROSUKE:バリエーションがあることって僕は良いことだと思ってるんですよ。散漫になったらそれは駄目なんでしょうけど、トータルで見たときに「自分達のBALZACとは?」っていう部分さえぶれてさえいなければ何でもありだと思っているんです。
今、流行っている音楽には疎い人間が揃ってるバンドなので、そういうところを追っかけていないのも大きいかもしれないですね。


Q. 今回、GASTUNKのカヴァー曲M-8 「RED INDIANS ROCK」ではGASTUNK、MOSQUITO SPIRALのBAKIさん本人をゲストに迎えてますが。

HIROSUKE:光栄ですね。GASTUNKがいなかったらBALZACは無かったと思っています。BALZACを結成して正式なギタリストを探してる時に楽器屋さんに「当方ギター。GASTUNK好む」っていう張り紙をしてたのがATSUSHIだったんですよ。それで電話して「GASTUNK好きなんや。じゃあ一緒にやろうか」って誘ったんです。

ATSUSHI:入ってみたらGASTUNKじゃなくてMISFITSみたいなバンドだったんですけどね(笑)。でもガキの頃からGASTUNKを聴いていて、まさかBAKIさんに参加して頂けるなんて夢にも思ってなかったですからね。奇跡的なめぐり合わせですよ。


Q.今回のアルバムはみなさんにとってどういう作品になりましたか?

HIROSUKE:僕らはこれまでにアルバムを9枚出してきて、アルバム以外にも本当に沢山の音源を出してきたんですけどその全部が堆積されていると思っているんですよね。新しい作品っていうのはバンドが積み重ねてきたその時点での山の頂上にあるものだと思っているんです。
今回のアルバムもBALZACとして積み重ねてきたこととBALZACにとって新しいことを見据えて出来たアルバムだと思っています。

AKIO:HIROSUKE君も言ってたけど自然に出来たアルバムだと思うんですよね。何も無理してないっていうか。HIROSUKE君が持ってきたアイディアに対して自分が持ってることをしっかり出してアレンジ出来たんちゃうかなって思います。
やっぱり無理矢理に無いもをの引き出そうとしてもうまくいかないんですよ。それより自分の持ってるものを全部出して作ったほうが絶対良い作品になると思うんですよね。だから今回のアルバムも巧くまとまったと思いますよ。
だから最後の17トラックまでちゃんと流れで聴いて欲しいですね。

ATSUSHI:自分達のルーツを見直してみたり、流行を追うわけではなく自分達なりの新しいことに挑戦してみたりしながら作ったアルバムになりました。
AKIOが言ったように無理矢理やったところで巧くいかないっていうのは、音楽に対してある意味ポジティブな部分であってある意味ネガティブな部分であったりすると思うんですけど、そういうことを音楽に向き合うという意味ではちゃんと考えることが出来た気がしますし、そういう作品になったんじゃないかなって思いますね。

TAKAYUKI:セルフプロデュース作ではここまで打ち込みを使用した作品は今までにも無かったし「PARADOX」を出したうえでの今作だったので生半可なことは出来ないぞっていう覚悟を持って作ったアルバムです。
ひたすら付きっ切りで作業してたので我が子のような作品なんですよ。今の現時点での僕の力を振り絞って作った作品になりましたね。


Q.では最後に今後のBALZACの展望を聞かせてください。

HIROSUKE:このアルバムの曲をこれからライブ用にアレンジしたり実際にライブで演るようになっていくと、また曲が洗練されていくんですよ。そうなった時にまた次にやりたい事も見えてくるかもしれないし、それらが自然と発生してくると思うんですよね。まずはそこに向けて。
あとこの作品も「PARADOX」に続いてまた海外でもリリースされると思うんですけど、BALZACが来てくれるのを待っていてくれてる海外のファンの人達も沢山いるのでアメリカやヨーロッパでもまたライブはやりたいと思っています。

 

【HPアドレス】
www.balzac.jp

【Twitter】
http://twitter.com/Balzac_jp

BALZACアルバム

BALZAC
NEW ALBUM
JUDGEMENT DAY
PX-216

NOW ON SALE

\2,625(税込) DIWPHALANX RECORDS

スプリットCD

BALZAC × RADIOTS
SPLIT CD
ATOMIC RIOT
PX-215

NOW ON SALE

\1,890(税込) DIWPHALANX RECORDS

BALZAC×RADIOTS SPLIT CD発売記念ツアー
『ATOMIC RIOT TOUR 2010』

10/31(日)@名古屋池下CLUB UPSET
  (BALZAC × RADIOTS presents HAPPY HALLOWEEN NIGHT !)
11/6(土)@岡山PEPPERLAND
11/7(日)@福岡KEITH FLAG
11/23(祝)@東京下北沢 SHELTER

BALZAC 『JUDGEMENT DAY』ワンマンTOUR

1/9(日)@大阪 CLUB VIJON
2/12(土)@名古屋ZION
3/5(土)@東京下北沢 SHELTER

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