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踊ってばかりの国

踊ってばかりの国が覚醒した。前作「SEBULBA」から僅か7ヶ月という短いスパンで届いた2ndアルバム「世界が見たい」がとんでもなく凄いことになっている。この僅か7ヶ月という間でバンドには様々なことが起きた。下津光史と並び、バンドのもうひとりの中心人物であった滝口敦士の脱退、そして3月11日の震災。4人体制になり、下津のフラストレーションが解き放たれた今、ここからが本当の踊ってばかりの国の始まりとも言えるだろう。そして震災以降、言いたい事も言えない、踊ってばかりもいられないこんな世の中にポイズンだけじゃなく、真実を辛辣に歌う踊ってばかりの国というバンドの存在。そしてこの国における絶望の果てに見える希望をこのバンドから感じることが出来るのも不思議だ。現在の日本において実に希少なバンド、踊ってばかりの国の核、下津に話を訊いた。

Q.前作から僅か7ヶ月というスピードでアルバムが完成したことにびっくりしました。

下津:製作意欲が半端なくて今回が4人になって1枚目になるんで、早く世に出したいなって思いました!ライブでもほとんどが新曲をやってましたからね。


Q. この7カ月でバンドに大きな変化があったと思いますがメンバー脱退について訊かせてください。

下津:メンバー脱退に関しては、これからの踊ってばかりの国を考えた時に、自分のやりたいことをやっていくにあたって、余計なフィルターを無くしたかったからですね。


Q.4人になったことで全く新しいバンドになった印象を受けました。やはり楽曲制作も変わりましたか?

下津:めちゃめちゃ風通しの良いバンドになりました!ひねくれてる人間はいないんで、やりやすくなりましたね!今までは自分が作った曲がボツになることがあったんですけど、今は自分の音楽がストレートに出るようになりました。


Q.これは感覚なのですが、今作は下津さんが頭の中でイメージした音、理想の音に限りなく近い音なんじゃないかと思いました。アナログ感というか「そこで鳴っている感」が物凄い。

下津:理想の音は頭の中でイメージしていたものがはっきりとありましたね。そこでエンジニアさんと相談して、曲の方向性によって違うレコーディング方法をとりました。極端な例を言うならば、3曲目の「Going Going」に関しては、スタジオの真ん中にマイク一本立てて、遠近によって音のバランスを考えてレコーディングしたりしましたからね。だから全曲鳴りが全然ちがうんですよ!共通点は多幸感くらいです。


Q.今回のアルバム全体でのテーマがあれば教えて下さい。

下津:この国際社会での日本の不条理なノリが気に食わないんで、そのアンチテーゼですね。あとは個人がどう思うかです。モロ出しの表現はダサいのでしてはいないですけど。


Q.楽曲に関しては、以前にも増してサイケ要素が強くなったようにと感じますが、下津さんが踊ってばかりの国で表現しようとしていることを教えて下さい。

下津:逃げ道です!息抜きになるバンドというか。ぶっとんで正解でしたって思われたい。ヘラヘラしていて正解が見つけられるって最高じゃないですか?その為には「サイケ」は重要なツールだと思います。


Q.歌詞や雰囲気からも3月11日の震災や、その後の原発事故が大きく作品に反映されていると感じました。下津さんが震災や原発で感じたこと、それを音楽で表現することについて訊かせて下さい。

下津:単純に子供がいるので、子供を守らなければというのと、国家の対応の遅さに驚愕したのと。
さっきも言いましたけど、それらの事は直接的には歌詞に反映していないですけど、自分たちなりの音楽の形で世に広められればなと思っていますね。


Q.本当に言いたい事、言わなきゃいけない事を言えない日本になってしまったと思うんですが、踊ってばかりの国はそういったタブーとされている事もしっかり歌っていますよね。

下津:そんなんただの風潮でしょ?僕はアイドルでもタレントでもないんで、好きな事やってるだけですよ!政治家や国家、体制に中指立てれるのは、僕らの特権なんで!それがロックだと思いませんか?


Q.なるほど。では「踊ってばかりの国」というバンド名の真意を訊かせてもらってもいいですか?今の日本だからこそ、この名前をバンド名に掲げる本当の意味があれば知りたいです。

下津:バンド名に関しては、地震が来た今となっては不謹慎だなとは思いますけどね…。本当の意味は、そんなに肩に力を入れずに、踊りましょうって意味なんですよ。今、震災後、こんな大変な状況ですけど、娯楽が無くなったら人間なんて生きられないと思っているんですよ。なので、その一端を担っているのが自分達なのかなと。


Q.アルバムタイトルに「世界が見たい」と名付けられていますが、今の日本にうんざりして「もっと世界を見ようよ」っていう意味なのかと感じたのですが。

下津:全くその通り。このままじゃ第二次世界大戦と同じ失敗するよって感じですね。


Q.それでも日本で音楽活動を続けていく訳ですよね。踊ってばかりの国がどういう立ち位置でどういう表現、音楽をもって活動していくか下津さんの目標や理想があれば訊かせて下さい。

下津:踊ってばかりの国は対日本向けのバンドです。そこはぶれさせたくなかったんで。このままやと健全なキッズが日本にいなくなる気もしたりするんで。ただ、政治的な発言をそのままするのではなく、娯楽に中にヒントが隠されてるんだよというのを、僕らなりの美学で表現していければと思っています。

 

踊ってばかりの国:
下津光史(Vo、Gt)、林宏敏(Gt)、柴田雄貴(Ba)、佐藤謙介(Dr)

【HPアドレス】
http://od-kuni.com

アルバムタイトル

踊ってばかりの国
NEW ALBUM
世界が見たい
MDMR-2018 ¥2500

NOW ON SALE

LIVE SCHEDULE

■11/9@東京・shibuya eggman
■12/5@東京・shibuya eggman

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