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牙×SOBUT

名古屋のジャパニーズ・ハードコアバンド“牙”と、幾多のメンバー脱退を乗り越え、自らのパンクを貫く“SOBUT”がスプリットツアーが行うというニュースが!接点がないように見えるこの2バンドだが、実はかなり昔からの付き合いで、お互いに尊敬しあい、刺激し合ってきたという。今までにも幾度となく対バンしてきた彼らだが、今回のジョイントツアーに対してはこれまでとは違う意気込みがあるようだ。12/17、前哨戦とも言える2マンライブへ行き、メンバーに話を聞いた。

Q.牙とSOBUTの関係はどうやって生まれたのですか?

ダミー:単純に我々牙が、有名なバンドと対バンすることによって、お客さんを横取りしようという悪だくみから…。

HIDE:まぁそこはちゃんと腹を割りあってね!(一同爆笑)でも、やっと…だよね。

ダミー:付き合いが長いっていうのもあって…何となく自然な流れなのかな。別に魂胆があるわけでもないし、企みがあるわけでもないんだよね。やってて楽しい、原点に返ることができる相手っていうのがSOBUTだった。

HIDE:乱世を生き抜いた友たちが、今共に旅に出るって感じだよね。牙と初めて一緒にやったのが…もう10年以上前だね。ウチらも2nd出したころだったのかな?BALZACと一緒に回ったりしてる頃。で、ダミーもBALZACと仲良かったしね。共通の仲間っていうか、友達で。プライベートでもお互いの醜態をよく知ってるところで(笑)。

ダミー:そうそう。で、本格的にSOBUTとつるみはじめた最大の理由っていうのは…とことんバンドに対する偏見の目を持ってたウチのドラムのヨシオ君が、深夜番組でモンゴル800を見たのがキッカケで。それまではコテコテのジャパニーズ・ハードコアしか聴かないような人だったんだけど。その事件がなければ、こういう風に牙が外に向けて動き出そうっていうのはなかったかも。

YOSHIKI:モンゴル800にお礼言わないとね!面識ないけど。(一同爆笑)


Q.来年3月からのジョイントツアーっていうのはどんな感じで決まっていったのですか?

ダミー:今年、何箇所かSOBUTとツアーを予定してたんだけど、ちょっと不慮の事故でけが人が出て、2公演なくなってしまったことがあったのよ。

HIDE:ありゃあ大変だった、ホント。ペットボトルにションベンしてたもんね。

ダミー:あの時にモチベーションが一気に低くなっちゃったっていうか。それがあって、これはこのままでは終わらせられないなって思ったんだよね。まだまだ得られるものもいくらでもあるっていう予感もしたし…どう言ったらいいんだろう?(サノに)俺、真面目な話苦手なんだわ。こういうのはサノ君に任すわ。

サノ:そう?

YOSHIKI:助けてくれない、サノ君!(一同爆笑)

サノ:さっきドラムの彼も言ったんだけど、こだわってた部分があった。色んなジャンルの音楽を聴かなかった時期があって。そういうのを取っ払ってくれたのがSOBUT。人間的な部分もそうだし、もちろん僕も尊敬してるし、音的にもすごい吸収されるものがあるし…そういった部分で一生、体が動く限り一緒にやっていけるなっていうのを実感できるツアーだったのね、そのツアーっていうのは。その時にそういうアクシデントが起きて…リベンジって言ったらおかしいんですけど、あの時のツアー以上のものを全国の皆に見せてやろうじゃないかっていう気持ちで実現したいなって。

YOSHIKI:早かったよね、中止になってから次のツアー決めるの。俺らもできたらもう一回やりたいからって言ったら、すぐ日程決めてくれて、ダミーが。


Q.今回"VIOLENT UNITY"というタイトルが付いてるじゃないですか。あれはどんな意味が?

ダミー:完全に思いつき!何か意図があったわけでもなく、俺ら"VIOLENT LIBERTY"っていう自主企画をやってて、あとはSOBUTの曲から拝借して付けたんだよね。どんな意味になるのかは知らないけど、何かごろがいいでしょ?(一同爆笑)

HIDE:まぁ基本、全部ダミーの思いつきを楽しんでるだけだから(笑)。

YOSHIKI:俺らもホント楽しんでるからね。

HIDE:ダミーっていう人間は、面白いアイディアを出して、それを実現できるすごい力が強い奴で。色んな友達や仲間を魅了して巻き込んで、結局みんなが楽しい思いができるっていう。兄貴っていうか、頼れる信頼できる友達で仲間で。ヨシ君もそうだしサノ君もそうだけど、ダミーの友達だし仲間なんだから間違いないし、イコール音楽だと思うんですよね。アイツ歌うと声違うんだよな…とか、俺はそういうのはないと思ってるから。そういう意味で全てが突き抜けて。さっきサノ君も言ってたけど、動けなくなるまで汗かいて一緒にやっていきたいなって思えるんだよね。俺が牙を見て一番いいなって思ったのは、もちろん先輩だし年上なんだけど、老いないってところ。老いていかない音楽だなって。俺も老いたくないから。年食って爺さんでもできるような気持ちいいこととか、そんなのはまだまだ俺はクソ喰らえで。やっぱり前を見れば、頑張って先を走ってる人がいるわけだし、まだまだ走り続けたい。「ゆるいことをやってないバンド」それが全面的に出てるのが牙だし、牙のみんなもSOBUTに対して先入観を取っ払ってそう思ってくれたんだと思う。

ダミー:いい意味で影響は受けてるよ。10何年前にSOBUTのメンバーの脱退劇があった時にHIDEの言葉を聞いて「ああこいつはパンクだな」と思った。


Q.それはどんな言葉だったんですか?

ダミー:えーっとそれは…どうなんだろうねぇ?(一同爆笑)

HIDE:俺も「?」なんだけど(笑)。

ダミー:いやホントはちゃんと覚えとるよ。当時のSOBUTってすっげえ勢いでさ、バーンッと行ったときに、ボーカルとギターが抜けちゃって。で、SOBUTを継続するって決めた時にHIDEが「俺たちは一回も最高の位置に登っていない」って言ったんだよね。その一言に俺はかなり影響を受けた。正直、ハードコアをずっとやってきて、売れたいなんて思ったこともなければ、頑張ろうっていう気も起きたことがないと思う。あの言葉で意識が変わった。


Q.今回はバックドロップを作ったりロゴを作ったりと特に力が入ってるように感じますね。

ダミー:まぁ夜更かししてたら…。

HIDE:思いついた?

ダミー:そう。(一同爆笑)せっかくやるなら「これからも続けていくぞ」っていう意味で作りたかったっていうのもあった。一回限りにしたくないし…バックドロップなんて作っちゃったらやるしかないじゃん?自分たちを追い込んだっていう(笑)。

HIDE:あれこそ家に置いといてもしょうがないもんね。暴走族かよ!って。(一同爆笑)

ダミー:こうやってグッズなんかも作ってやり始めるのは今日からだから、今日がスタートになるかもしれないわけだけど、これを全国規模のイベントに発展させられればなっていう魂胆もあったりさ。まぁかといって金が余ってるわけじゃないよ(笑)。なけなしの金で作ったんだから。


Q.このツアーに対する意気込みをお願いします!

サノ:さっきも言ったけど体が動かなくなるまで全力でステージで共に戦って…お客さんにも伝えたいことがあるし、気合入れて挑みたいっていう気持ちもあるし、成功するように僕らもテンション上げていくんで、皆さんもそれについてきてほしいです。全力尽くします!

ダミー:そのコメント却下!月並みすぎる!

サノ:いや月並みでいいでしょう!…じゃあ、楽しくエンジョイして…。

YOSHIKI:エンジョイ!?いきなり砕けましたね!

ダミー:ホント言うと目的があってやってるもんじゃないから。やっぱりライブっていうのは、年食っても俺らの一番大事な遊び場じゃん。普段は麻雀やったりスロットやったり各々のね…。

HIDE:それ自分の話じゃん!しかもギャンブルしかやってないじゃん!(一同爆笑)

ダミー:そんな俺たちの集会なわけじゃん。そういう場所を育むっていうかさ。

HIDE:さっきから話聞いてると、ライブ飛ばしちゃったこと意外とみんな気にしてたんだって。もちろん俺も気にしてて。17年間やってきてライブ飛ばしたことは一回だけあって。それ以来のことだったし、俺が原因っていうのは初めてのことでさ。体もキツかったし、俺的には色んなテンションの反動もあったけど、結局この集会に集まるまで、ライブがあるまでの日数を各々の生活を生きて、どうやってそれを…発散とかじゃなくて…俺フラストレーションばら撒くのってあんま好きじゃないから。どんな音楽だろうが「生きてるんだぜ俺ら!」って。命がけでやってきて「これがやりたくてここに来てるんだ!」「だから毎日生きてるよ」っていう感じでライブの日に辿り着ければいいかなって。俺も色々迷惑かけたけど来年は来年でその時の頑張ってるみんながいると思うし、そこでまた楽しくなれれば…レッツ・エンジョイできれば間違いないかなって思いますね(笑)。

 

牙:
ダミー(B)、ヨシオ(Dr)、サノ(Vo.G)
SOBUT:
HIDE(Vo.B)、GAMEO(G)、YOSHIKI(G)、YOTTSU(Dr)

 

LIVE SCHEDULE

3/16(金)名古屋SON SET STRIP
3/17(土)岐阜柳ケ瀬ANTS
3/18(日)稲沢UNION JACK
3/31(土)東京中野MOON STEP
4/14(土)岐阜大垣 芋館
4/15(日)滋賀守山 BLUE

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