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THE LOCAL ART

THE LOCAL ARTのアルバム「MUSIC」が凄い。何が凄いって、それが正しいか正しくないかは別として、決して公にされない現実に対する、現在を生きる人々の違和感、疑問、苛立ちをありのままに表現しているのだ。また彼らは、彼ら自身が身をおく音楽業界に対する疑問も声を大にして歌っている。賛同する者、耳が痛い者、腹の立つ者。聴く人にとって様々な感想を持つであろうこのアルバム。だがそれだけリアルに向き合ったアルバムなのも確かだ。あなたにはこの「MUSIC」はどう聴こえますか?

Q:物凄いアルバムが出来ましたね。これ、めちゃくちゃ問題作だと思います。

岡田:ハハハ。ありがとうございます。


Q:音楽業界や世の中のタブーだったり、不謹慎だったり、そういうアンタッチャブルなところを暴くというか。

岡田:はい。でも俺が歌詞に詰め込んでいることは、俺にとっては当たり前のことなんですよ。世間が勝手にタブーにしているだけで、世の中で普通に起こっていることしか歌っていないですし。


Q:目の前のリアルを歌っているだけだと。じゃあもし音楽業界が良い状況で、世の中もめちゃくちゃ平和だったらハッピーなことを歌っていたかもしれない?

岡田:いや、日本が平和で何も不自由なかったら逆に音楽やってないでしょうね。俺は仕事をしながら音楽をやっているんですけど、仕事にしろ音楽にしろ「何だよこれ!?」っていう理不尽なことが多すぎて、言いたいことが増えるんです。言いたいことを言うために音楽があると思っています。


Q:でも「ただ理不尽なことがありました」って歌っているだけじゃあ何も解決しないじゃないですか。THE LOCAL ARTはその先を見ているからこそ現状を歌っているのかなって感じました。

岡田:ひとつ言えるのは、今の日本って、理不尽だし、残酷だし、本当に滅茶苦茶だと思うんですよ。だけど、その先には俺もしっかり希望が見えているんです。だからこそ抜けだそうと思えるし、音楽も続けようと思うんです。一番言いたいことは「こんなに大変だけど今までやってこれたじゃん」ってことなんですよ。節々で「クソ」って言ってるし、音楽業界はイカレてるって歌ってるけど「でもやってこれたじゃん」っていう。それが一番伝えたいですね。


Q:全てに絶望しきって諦めたわけじゃなく、しっかり希望が見えていると。

岡田:はい。ギラギラしてますよ。何も諦めてないですからね。俺的には余裕があるからそういうことも言えるんです。「大したことねえや」って。


Q:バンドがそこまで辿り着けたのは?

岡田:俺達も色々葛藤したし、メジャーでセールスが良かった時代もあれば落ちた時代もあって本当に色んなことを経験してきたからこそ辿り着いたのかもしれませんね。


Q:メジャーはTHE LOCAL ARTにとってどういうものでした?

岡田:メジャーにいるときって不思議なものでそこが普通になっちゃうんですよね。離れてはじめて「俺達おかしかったんじゃないか?」って気付くっていうか。

稲垣:仲間からも「お前らかっこ悪いぞ」って言われてたし。

横内:コテンパンに言われてましたからね。「ライブ見る価値ない」って言われたり。だから「俺達大丈夫なのかな?」って思ってたのは事実ですね。

大野:やりたい事よりやらなきゃいけない事をやるのがメジャーだと思い込んでいたのもあります。

岡田:俺は、メジャーと契約したときに沢山の人が動いたからコケるわけにいかないってずっと思ってたんですよ。だから好きなことをやるまえに「コケちゃいけない」とか「売れなきゃいけない」っていうよくわからない使命感ばかりになっていたんです。だから契約が終わって凄く腹が立っています(笑)。


Q:そこで潰れちゃうバンドもいるじゃないですか。

岡田:はい。でも俺達はみんな、どこかでまとまっている気持ちがあるんですよ。やっぱり音楽が好きだし、今回のアルバムに関しても初期衝動が戻ってきた感じもあって嬉しいんですよね。うん、凄く楽しいんです。


Q:今回のアルバムに「MUSIC」と名付けられているのもそういうところから?

岡田:そうかもしれないですね。音楽って俺達にとって必要不可欠なものなんですよ。15年くらい音楽やってきて、色んな趣味があったけどこんなに続くものはなかったし、1秒たりとも傍にいてくれないと困る存在になってしまいましたね。今回でアルバムも10枚目なんですよ。もうこれしか出来ないです。俺達、音楽しか出来ないです(笑)。


Q:THE LOCAL ARTの音楽を必要としてくれる人もきっと同じ気持ちだと思いますよ。

岡田:それは俺も感じていますね。絶対数は少ないかもしれないけど、俺達のことを必要としてくれているお客さんがいるんです。だからセールスうんぬんよりもそいつらを満足させることしか考えてないんです。「応援してくれる人の気持ちに応えられないで何が音楽だ?」って俺達は思っているから。


Q:はい。だから凄く「バンド対個人」のアルバムなんですよね。不特定多数に歌ってるんじゃなくて「お前に歌っているんだよ」っていう。

岡田:ありがとうございます。本当にそう思ってやってるから嬉しいです。俺達は目の前にいる人のことしか考えていないですからね。THE LOCAL ARTを応援してくれてる人を感動させられないような音楽はいらないです。

 

THE LOCAL ART:
大野一光(Gt)  稲垣学(Ba)  岡田悟志(Vo.Dr)  横内武将(G)

【HPアドレス】
http://www.thelocalart.com/

アルバムタイトル

THE LOCAL ART
NEW ALBUM
MUSIC
¥2.000(税込)

NOW ON SALE

DNSY-004

LIVE SCHEDULE

2012年1月28日 名古屋APOLLO THEATER
2012年3月17日 豊橋ell.KNOT

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