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TWO FOUR

名古屋という街で活動をする彼らは、幾多のストリートセッションから生まれた独自のラップとも語りとも言える歌と、愛嬌のあるミニマルな生音グルーブで、全国のパーティーピープル達をシンガロングでピースフルな空気に酔わせ続けてきたTWO FOUR。2011年8月に「Triangle Jam Theory SIDE A」、9月に「Triangle Jam Theory SIDE B」と立て続けにミニアルバムを配信限定で発表した彼らが自主レーベル「LifeJamRecords」を立ち上げ、2枚のミニアルバムに新曲「Share the life」を追加してCDでリリースする。2011年、様々な出来事を経験しひとまわり大きくなったTWO FOURにたっぷり話を訊いた。

Q.配信でリリースしてみてどうだった?

若杉:そもそも挑戦だったんですよね。配信で自分達でリリースしてみて難しいこともいっぱいあったし、本当に勉強になりました。


Q.でもやってみて分かることも多かったんじゃない?

濱口:良い経験になりましたね。なるほどなって思うことはいっぱいありましたね。

若杉:やっぱり配信の良さもあると思うんですよ。例えば真夜中に「TWO FOURの新譜出たんだ!今すぐ聴きたい!」って人もその瞬間にダウンロードして聴けるし、そういうワクワク感はあると思いますしね。


Q.2回に分けて配信されたミニアルバムが1枚のアルバムとなって、更に新曲も足して今回CDでリリースされるわけですが、全てバンドメンバーだけで運営するレーベルを立ち上げてのリリースなんだよね?

若杉:そうですね。自分達で全部やっています。勿論、沢山の人の力を借りて出来たんですけどね。流通に関してはラストラムにお世話になるし、ONE BY ONEの柴山さんやondo recordsの中川さんにも協力してもらって。周りにそういう先輩が沢山いるんですよ。


Q.LifeJamRecordsっていうレーベル名は凄くTWO FOURっぽいね。

若杉:滅茶苦茶考えたんですよ。

石井:悩んでたもんね(笑)。

若杉:うん、でも結果、一番ナチュラルに自分達を表現出来る名前になったと思います。


Q.レーベル名にも表れていると思うけど、バンドのモードも凄く良いよね。自分達でバンドを運営しているからこそ密に話し合うことも多いだろうし、バンドが思ったことをすぐに行動できるフレキシブルさが凄く良い。

若杉:そうなんですよね。「これやってみたらどうなんだろう?」っていうアイディアを生む場所が僕らの中にあるのは凄く良いと思います。それこそどこかに所属していたら、自分はアーティストだから曲を作るのが仕事だっていう考え方にどうしてもなりがちなんですけど、今はいかに自分達を宣伝するかとか、そのためにインディーらしい動き方をどうするかとか、みんなで考えてやれるから、CDを聴いて欲しいって気持ちもより強くなるし、バンドを運営しているって気持ちも強くなるんですよね。それが凄く楽しいですし、バンドを動かすってこういうことかなって、何年もTWO FOURをやってきて今やっと実感しています。


Q.今回のアルバムは配信で既にリリースされている楽曲だけど、こうやってCDで曲順も変わって収録されると全く違う印象になるよね。

若杉:全然別物ですよね。曲順もメンバーで話し合って決めたんですけど、例えばM-11「Stardust~あの娘を照らすのさ~」は最初はアルバムの最後の曲になるイメージは無かったんですよ。でもメンバー2人が「この曲は最後でしょ」って言うから並び替えて聴いてみたらもう最後の曲にしか聴こえなくなったんですよ。改めて曲の持ってた力が湧き出た感じもして。


Q.だから一度配信でリリースされた楽曲達が今回CDになったことで完成したのかもね。

若杉:感覚としては配信でリリースした「Triangle Jam Theory SIDE A」「Triangle Jam Theory SIDE B」とCDの「Triangle Jam Theory」は入ってる曲は一緒だけど、聴こえ方や聴き応えはそれぞれ違うんですよね。それぞれ別の楽しみ方が出来ると思うんです。


Q.TWO FOURの音楽って聴いてるだけで楽しくなる遊び心があちこちにあるよね。

若杉:僕、去年サンプラ―を買ったんですけど、音楽で凄く遊んでるんですよ。元々サンプリングミュージックが大好きで、オールドスクール・ファンクの元ネタをループさせて歌を乗せてラップしたりする遊びをしてるんです。それこそM-2「スニーカーブルース」はメアリー・Jブライジの「Real Love」のオマージュ的な曲だし。今更感もあって恥ずかしいですけど、そうやってHip-Hopが日本に入ってきて、僕らの大先輩達が遊びながら作ってたような音楽を僕らもようやくやれてる感覚というか。

石井:私のドラムも「Real Love」のリズムパターンを生音でやってるしね。


Q.そうやってバンドのルーツを探れる楽しみ方が出来るのもTWO FOURを聴く楽しみのひとつだったりするよね。

濱口:僕らもそうやって聴いてきましたからね。今回の作品に関して言えばG・ラヴ&スペシャル・ソースの影響は濃いから、この音源を気に入ってくれたらG・ラヴ&スペシャル・ソースを聴いてみると楽しいかもしれないですね。

石井:私、全然聴いたことないんやけどね(笑)。

若杉:亜希ちゃん(石井)に関しては、始めてサポートでドラムを叩いてもらったときからある種、自分達のグルーブにナチュラルにしっくりきたんですよね。特にG・ラヴとか聴いてたわけじゃないけど凄く自然だったんです。それは大きかったですね。だって僕はずっとG・ラヴをやってきたつもりなんで(笑)。「誰々の影響を受けて音楽をやっています」っていうのってある意味パクリじゃんって言われるかもしれないけど、僕はそうは思わなくて。好きな音楽をいかに純粋に表現するかだと思うんですよ。音楽が好きな奴がやる音楽のほうが良いに決まってるし。だから「僕達はG・ラヴが好きで影響を受けて音楽やっています」ってはっきり公言出来ますしね。


Q.TWO FOURを聴いた人がそこに辿りついたら嬉しいでしょ?

若杉:握手したいです(笑)。対バンの人に「G・ラヴ好きですか?」ってたまに訊かれると超嬉しいですからね(笑)。

濱口:そうだね。だからはっきりと今作もG・ラヴの影響で出来たアルバムだって言えますね。


Q.あとTWO FOURの曲って生き物みたいだよね。どんどん成長していく。

濱口:そうですね。今回のアルバムで言えば「スニーカーブルース」はベースラインも何回も変わってるし。最初、この曲は完成形が見えなかったんです。でも最終的には凄く良い曲になったし。

石井:TWO FOURの曲は時期によって全然違ったりするからね。


Q.ライブを見る度にアレンジは変わってたりしたもんね。「Vibra Slap」とか。

石井:あの曲はしょっちゅうアレンジ変わってたよね。

若杉:最終的には6分くらいの曲になってたもんね(笑)。

濱口:途中で違う曲と合体もしたしね(笑)。

若杉:それこそあの曲も元ネタはビースティーボーイズだったりするんですよ。

濱口:もろビ―スティー。でも本当に生き物みたいな曲でしたね(笑)。


Q.M-10「Think of LG-1」のようなゆったりとした世界観の曲も良いよね。

石井:あの曲は本当に大好き。でもライブで全然やらん(笑)。

若杉:だってダラ〜ってしてるもん。(一同爆笑)

濱口:ダラ〜って(笑)

若杉:ああいう曲、めっちゃ好きなんですけどね(笑)。僕の作る曲の良いところでもあり悪いところでもあると思うんですけど、曲に抑揚をつけないというか、コードがループしているんで歌にメリハリをあまりつけないんですよ、でもそこは友部正人さんやボブ・ディランみたいに淡々とした中にストーリーがあって自然に耳に入ってくる感じが好きなんですよ。


Q.では今回、唯一の新曲M-7「Share the life」はどういう曲?

若杉:2011年、本当に色んなことがあったけど、自分にとってはひとつの完結っていうイメージが持っている曲なんですよ。僕は今年やってきた色んなことを全て肯定したくて。だからアレンジも今年作った曲の色んな要素が入っているし。今のTWO FOURのやりたいことが出せている曲だと思います。あと、日常の中で起こり得る出来事として、人と出会って何か新しいことを発見したり、人と別れることで何かを失うことが自分の中でテーマとしてずっとあるんですよ。自分はひとりでは完成できないってことに今年気づいたんですよ。まだまだ自分には足りないものがあるけど、それはみんな一緒なんだって。支え合うとかでもなく、みんなが足りない部分を補って、それがチームになって、時には辛い別れもあるけど、そこから学ぶこともあって。2011年は気持ちがウキウキしたときも落ち込んだときもあったけどそれは僕らにとって大切なことだったって思えるんです。そういう曲ですね。


Q.この曲が最後に出来たことで2011年のTWO FOURが完結したのかもね。

若杉:はい。そうだと思います。次やりたいことも見えてきましたしね。もっといっぱいCDが売れる時代を作りたいし、それを僕らの住む名古屋からも発信していきたいし。


Q.TWO FOURとしての使命が見えたのかもね。

若杉:そうですね。それは今までにはなかったですね。大好きなものを沢山の人と共有したら絶対楽しいじゃないですか。それがTWO FOURきっかけで拡がったらめちゃくちゃ嬉しいです。

アルバムタイトル

TWOFOUR
NEW ALBUM
Triangle Jam Theory
LJRCD-OO1 ¥2,500

2012 1.18 ON SALE

TWOFOUR:
石井亜希(Dr) 若杉厚介 (Vo.Gu) 濱口晶平 (Ba)

【HPアドレス】
http://www.24twofour.co.uk/

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