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cinema staff

cinema staffが6月20日にメジャーデビュー盤1st E.P.「into the green」をリリースした。地元である岐阜・名古屋から東京に活動の場を移し、着実と活動を拡げてきた彼らがついにメジャーデビュー。地元で彼らをずっと追ってきた2YOU MAGAZINEとしても本当に感慨深いものがある。自らの名を冠した前作「cinema staff」から約1年ぶりのリリースとなる今作は、M-1「into the green」M-2「棺とカーテン」の新曲と、「AMK HOLLIC」「優しくしないで」「KARAKURI in the skywalkers」「チェンジアップ」といったライブの定番曲を再レコーディングした全6曲収録。今までとこれからが同居するcinema staffの魅力が詰まった作品となっている。上京からメジャーデビューに至るまでの生々しい話、シングルについて、メンバー全員に話を訊いた。

Q.メジャーデビューおめでとうございます。

三島:ありがとうございます。嬉しいです。今は少しずつ実感も沸いてきていますね。そこまで生活が変わったわけではないんですけど。

飯田:相変わらずメンバー全員で共同生活していますしね(笑)。


Q.東京での生活はどうですか?

三島:東京に出て2年弱くらいなんですけど、最近までは音楽に専念出来ていたわけじゃなくて、生活していくために全員バイトもしていたし、結構辛い時期もありましたね。

飯田:東京に行ったら音楽漬けの生活になると勝手に思っていましたからね。でも実際はバイトとバンドの両立に悩む時期が続きました。

三島:当然バイト先もみんな違うし、一緒に住んでいるのに中々スケジュールが合わせずらかったりして。バンドを優先してスケジュールを組んで、合間をぬってバイトに入るからバイト先によってはメンバー内で経済格差が生まれて気まずかったり(笑)。

久野:それはあったね。

飯田:あとワンマンライブに本当に沢山のお客さんが集まってくれるようになったけど、バイトしないと食べていけないっていう現実も辛かったですね。

三島:うん。理想と現実のギャップには苦しみましたね。


Q.所謂ロックスターのような華やかな生活は一切なく。

三島:はい、そういう生活とは真逆ですね。それどころかメンバーと一緒に住んでいますからね(笑)。それで、去年クアトロのワンマンの後にもまだバイトをしていて、ふと「俺、何してるんだろうな」って思ったんです。あの状態があと少し続いたら駄目になっていたかもしれませんね。

久野:その頃にはメジャーの話も進んでいたので前向きにやれていたんですけど、そうじゃなかったらあの生活はきっと続かなかったと思います。

三島:正直ギリギリでした(笑)。バンドはやりたいけど、生活をするためにバイトをしないといけない。それで僕は救いを求めるように曲を書きまくるようになったんです。


Q.そういう精神状態の中で作った曲がM-1「into the green」なんですね。

三島:はい。この曲を書いた頃は精神的にも社会情勢的にも全体の空気として重い時期だったし、それぞれプライベートでも嫌なことが続いたりして。そういう複合的要因もあって落ち込んでいました。でもバンド全体のムード的には上がってたし、この状態をなんとかしなければいけないって思っていたので「バンドをやるしかない」「曲を作るしかない」っていうモードに入ったんです。それでとにかく曲を書くことに没頭しました。まさに救いを求める気持ちが反映されたのが「into the green」だったんです。


Q.メンバーは三島君のそういう状態は感じていました?

飯田:はい。辛い時期は色んな話をしましたし、一緒に暮らしているから語らずとも感じることは多かったです。三島が精神的に音楽しかやれない気持ちになっているのも凄く分かっていたし、三島だけじゃなくメンバー全員が同じ気持ちだったので、僕ら4人の気持ちが合致したタイミングで、狙ったわけでもなく「into the green」が出来たんです。


Q.サビの「名前を呼んでくれ。それ以外は何ひとついらない。」の歌詞が全てを物語っていますよね。

三島:僕はこれを言いたかったんですよ。恥ずかしいくらいストレートですけど、このフレーズを言うしかなかったんです。

飯田:凄く素直な歌詞だなって思いましたね。だから歌う僕も感情も入れやすい。


Q.三島君の歌詞って大きく分けると2パターンあると思うんですよ。例えば「僕たちはうまくやれる」とはっきり歌った「skeleton」や今回の「into the green」は三島君の本音が素直に込められた曲なんだろうなって思います。

三島:その通りですね。最近はどんどんそうなっていますね。

飯田:M-2「棺とカーテン」は今までの三島節の曲だと思うんですよ。でもバンドのキーポイントになる曲は「skeleton」や「into the green」のような歌詞のほうが多くなってきていますね。「海について」とかもそうだし。風景の描写のような歌詞も勿論僕らの表現のひとつですけど、次の一歩に踏み出したいときはこういう曲が出来あがるほうが多いですね。不思議と言いたかったことと曲の出来るタイミングが合うんですよ。


Q.突破口にもなる曲ですよね。

三島:本当に救われましたからね。この曲を作っている時点ではシングルを出すって決まっていたわけじゃなかったんですけど、メジャーでの最初のリリースが「into the green」になったのはベストな選曲だったなって思います。


Q.あと曲が丸裸ですよね。cinema staffって、みんなが吸収した音楽をバンドに巧く反映させるバンドだと思うんですけど、でもこの曲はそういう要素を一度取っ払った裸の曲に感じました。

三島:まさにそうですね。単純にこの曲を作ったときはお金もなかったからCDも買えなくてインプットが少なかったのもあると思います。この時期、僕は岡村靖幸しか聴いてなかったですし(笑)。だから直接楽曲に活きる音楽をあまり聴いてなかったんですよ。そういう状況だったし、一度楽曲をこねくり回すのをやめたら丸裸な曲になりました。

辻:僕らの音楽って、その時聴いている音楽や影響を受けた音楽の要素が分かりやすく反映されていると思うんですけど、この曲は何も考えずに素で作りました。

久野:なので今までより自分が出ているんですよね。憧れているものに自分を反映したアレンジではなく、自分から出てくるものを素直にアレンジに活かせたと思います。

辻:前だったらこういう曲にはならなかったですね。

三島:意識はしていないですけどね。でも僕らの新しい方法論のひとつだと思います。


Q.今作には既発曲の再録も4曲収録されていますね。

三島:はい。今でもライブで演奏している曲ばかりなんですけど、当時の曲を今の僕らで録ってみたいってずっと思っていたし、メジャーで初めて僕らを知ってくれる人に今までの僕らの曲も知って欲しかったので再録しました。


Q.ずっと追ってきたリスナーは楽曲への思い入れも強かったりするから「昔のアレンジのほうが良かったのに」って言われる可能性もあると思うんですよ。でもそれを余裕で上回る再録でしたね。

三島:それは本当に嬉しいですね。

飯田:思い入れがあればあるほど、そのままにしておいて欲しい気持ちは凄く分かりますね。僕もそうですから。でもそれを超える自信があったから再録しました。

久野:自信はありましたね。

辻:ライブを通して自分が出したい音も分かってきたんですよ。だから今の僕らで録り直したかったんです。


Q.ライブで一緒に成長してきた楽曲なんですね。

三島:はい。そう伝わってくれたら光栄です。


Q.ではメジャーに活動の場を移したことでやってみたいことはありますか?

三島:僕は岐阜でフェスをやりたいですね。僕らが繋がってきたバンドを集めたフェスを岐阜で実現させたいです。青写真は既にあるんですよ(笑)。

辻:岐阜でのフェスはやりたいですね。

三島:あと僕らが先輩達に憧れたように、地元の若いバンドに憧れられる存在になりたいです。岐阜でやっていた僕らが音楽でご飯を食べることが出来るっていう姿を見せていきたいです。バンドの在り方としてメジャーでやっていく意味を見せたいなって思っています。


Q.cinema staffは色んなものの懸け橋になれるバンドだと思いますよ。シーンも、人も、価値観も、全部繋げることが出来るバンドだと思います。

三島:嬉しいです。自分でもロマンはあるなって思っています(笑)。


Q.ではメジャーに活動の場を移した今、地元の名古屋や岐阜に対する思いがあれば訊かせてください。

三島:もうそれは沢山ありますよ。

飯田:僕らは東京で活動していますけどスタッフも呆れるくらい地元のシーンが好きなんですよ。住んでいる土地は違っていてもみんな繋がっているし、みんなで上がっていきたいと思っています。

久野:昨日(6月18日)も名古屋クアトロでmudy on the 昨晩と2マンだったんですけど、名古屋の先輩バンドもみんな遊びに来てくれたし。大切な仲間が沢山いる場所ですね。特にmudy on the 昨晩はずっと地元で競ってやってきたライバルなので沢山のお客さんが集まってくれたクアトロでこの2バンドでやれたのは感慨深いものがありましたね。


Q.cinema staffとmudy on the 昨晩って孫悟空とクリリンみたいですよね。

三島:どっちがクリリンですか?(一同爆笑)

飯田:そこ重要ですよね(笑)。

久野:悟空かクリリンかで話変わってきますからね(笑)。でも本当に良いライバルだと思っていますよ。

飯田:昨日も袖でmudy on the 昨晩のライブを見てて泣いちゃいましたからね(笑)。


Q.みんなライブを見てるとき本当に良い顔していましたからね。

三島:永遠にキッズでいたいですからね。僕らはアーティストよりバンドマンでいたいんです。それはずっと思っています。


Q.そこが悟空っぽいんですよ。

飯田:繋がった!(一同爆笑)

辻:じゃあ、クリリンはmudy on the 昨晩ってことで。(一同爆笑)

 

cinema staff :
三島想平(Ba)  辻 友貴(Gt)  久野洋平(Dr)  飯田瑞規(Vo、Gt)

【HPアドレス】
http://www.cinemastaff.net/

アルバムタイトル

cinema staff
NEW ALBIM
into the green
PCCA.03613

NOW ON SALE

¥ 1,400

LIVE SCHEDULE

●2012.07.01(Sun) 岐阜BRAVO
cinemastaff 1st E.P.「into the green」release oneman live『望郷』
●2012.07.15(Sun) 恵比寿LIQUIDROOM
cinemastaff 1st E.P.「into the green」release oneman live『望郷』
●2012.07.21(sat) 梅田CLUB QUATTRO
Get Your Music!
●2012.08.04(Sat) 国営ひたち海浜公園
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012
●2012.09.16(sun) 渋谷O-EAST & DUO MUSIC EXCHANGE
残響祭 8th ANNIVERSARY
●2012.11.24(Sat) THE WALL台北
爆裂核心BURSTING CORE & Zankyo Record Presents
「残響祭 8th ANNIVERSARY」SPECIAL IN TAIWAN

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