PICK UP INTERVIEW
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fifi

fifiを初めて聴いた瞬間、何かが変わる予感がした。2009年の結成以来、コンスタントに作品を発表しライブを重ねてきた彼らが8月8日にリリースする「orange.ep」がとにかく素晴らしい。MINERAL、THE GET UP KIDS、JIMMY EAT WORLDなどの影響が色濃く反映された楽曲は、昨今のエモリバイバルと重なる。それでいて中村と植谷のツインボーカルによりJ-POPとしての訴求力もしっかりあるのが何とも面白い。彼らを形成するものは何か。fifiのルーツを探るべくメンバーに話を訊いた。

Q.結成の経緯を訊かせて下さい。

植谷:もともと2つのバンドだったんですよ。それでお互いのバンドが同時に解散して、仲も加えて一緒にやることになりました。

坪井:僕と中村が歌ものバンドをやっていて、植谷はインストバンドをやっていましたね。

植谷:fifiとはベクトルの違うバンドでした。fifiほどキャッチーではなかったですね。

坪井:2バンドともストレートなロックバンドではなかったですからね(笑)。


Q.あ、でもそれはfifiにも継承されていますよね。楽曲から90年代のアメリカのエモの影響を強く感じました。

坪井:そこからの影響は凄く大きいですね。

植谷:僕や坪井は特に90年代のエモが大好きで凄く影響を受けてるんですけど、実際にそれを自分たちの音楽に昇華したのはfifiをやるようになってからなんですよ。


Q.クリーントーンのアルペジオや、良い意味でいなたいギターのメロディー、オクターブやチョ―キングの入れ方など、90年代のエモ好きにはたまらないアレンジでした。

坪井:ばれてますね(笑)。そこはやっぱりエモの影響ですよね。

植谷:ギターのいなたい感じは意識してますね。

坪井:僕が前にやってたバンドは千葉の柏で活動してたんですけど、柏には90年代のエモやハードコアの影響を受けたバンドが多かったので、自分の根底にもそこは絶対的にあるんですよ。それで最近のエモのリバイバルブームじゃないですけど、僕らの根底にあるものがfifiに反映されているんだと思います。


Q.でもfifiが所謂エモリバイバルと一線を画しているのは2人のボーカルの存在でしょうね。良い意味でJ-POP感が出ていると思います。

植谷:そうなんですよ。スタート地点は「エモをやろうぜ」っていうより極端に言ってしまえば「J-POPをやろうぜ」っていう意識のほうが大きかったですね。「エモをやる」というより、大衆的なポップスをやる中で、僕らのベーシックにあったエモの要素が浮き出ていると思います。

坪井:一緒にバンドをやるまで植谷がエモを好きだったなんて知らなかったですからね(笑)。

仲:逆に僕は全然そういう音楽は聴いてなかったし(笑)。

坪井:そうそう(笑)。だからJ-POPをやっているイメージなんです。


Q.はい。だから90年代のエモの要素を含みつつもしっかりJ-POPとして成り立っているのが面白いんですよ。

坪井:それは嬉しいです。

植谷:そう解釈してもらえるまで随分遠回りしましたからね。最近になってやっとみんなのバックボーンがうまくブレンドされてきたと思います。


Q.みなさんのバックボーンは?

植谷:僕はRADIOHEADを聴いてギターを手にしました。バンドを始めてからはASPARAGUSやTHE GET UP KIDS、JIMMY EAT WORLD、WEEZERに、インストを初めてからはNew Age Septembersやpeleに影響を受けました。

坪井:僕は地元茨城の先輩のme-al artやCOCK ROACHに衝撃を受けてバンドを始めました。先輩達に色んな音楽を教えてもらったんですけど、AT THE DRIVE-INとの出会いは大きかったですね。そこからエモを聴き漁るようになりSunny Day Real EstateやMINERALに辿り着きました。柏で活動するようになってからはハードコアを聴くようになりnaiadやaieの前身バンドのFactor 2 Graceに影響を受けました。

仲:僕は親父の影響でDeep PurpleやLed Zeppelin、高校になってからはGREEN DAYやNIRVANAを聴くようになりライブハウスでライブをするようになるんですけど、そこで出会った植谷にthe band apartを教えてもらい衝撃を受けましたね。

中村:僕は地元の駅前で路上ライブをしていたお兄さんに憧れて路上で歌うようになりました。そのお兄さんが僕のヒーローでしたね。バンドを組むようになって坪井と出会ってから洋楽やエモを沢山教えてもらいました。


Q.そういうバックボーンがfifiに活かされているんですね。

坪井:そうですね。実際、どんな音楽だってエモーショナルだと思うんですよ。だからこそエモを突き詰めていきたいとは思っています。永遠の課題ですね。僕らは自分の好きなものやルーツを公にしていきたいんですよ。僕らを好きな人に僕らのルーツを探って欲しいんです。共有したいんですよね。

植谷:自分がステージに上がり目立つ場所に立つだけじゃなくて、周りを照らす「灯台」になりたいんです。周りのバンド、好きな音楽、育ててもらった場所を照らしたいんです。そのためにはもっと高いところに登りたいです。それで最終的には聴いてくれる人も照らしたいですね。そういうバンドになりたいと思っています。

 

fifi:
Yuusuke Nakamura(Vo.Gt) Shoutarou Naka(Dr) Atsushi Tsuboi(Ba.Cho) Yoshiyuki Uetani(Vo.Gt)

【HPアドレス】
http://fifi-music.com/

アルバムタイトル

fifi
NEW ALBUM
orange.ep
XQFK-1012

2012/08/08 ON SALE

¥1,000

LIVE SCHEDULE

2012/7/7(土) 吉祥寺曼荼羅
2012/7/16(月) 下北沢ERA

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