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LLama

音楽都市、京都の異能集団LLamaが前作「ヤヲヨロズ」から4年振りとなるアルバム「インデペンデンス」をwondergroundから発表する。ツインドラム、コントラバス、トランペット、ギター、ボーカル、REC&PAエンジニアという個性的な編成(更にレコーディング終了後にはコルネット&ギターが加入)の7人のメンバーから成るLLama。京都の様々なシーンで活動する名うてのミュージシャンが集結した、まさに京都オールスターバンドである。基本アコースティックな生音とツインドラムが織り成す斬新的な音楽は新しいポップミュージックとして京都から全国に鳴り響くだろう。今作「インデペンデンス」に辿り着くまでの経緯を吉岡に訊いた。

Q.LLamaは京都シーンで活躍する様々なメンバーが集まったバンドというイメージがあるのですが、どのように結成されたのですか?

吉岡:最初は僕とベースの藤井くんと、年上のドラマーの3人で、今でいう残響系っぽい感じの前身バンドをやっていました。もう10年くらい前なんですけど。そのバンドが解散して藤井くんとPAの越智くんと3人で宅録で音楽を作ってたんですけど、ライブをやるためにメンバーを探し始めて。


Q.そこから8人にまでメンバーが増えたのは?

吉岡:最初の3人で始まって、あとは結構ノリで決まったりしました(笑)。編成も奇をてらったわけじゃなくて、当時のドラマーがアメリカに行くことになったからピンチヒッターで同級生のリッキー(妹尾立樹)にお願いしたら意外と早くアメリカからドラマーが帰ってきて「じゃあツインドラムで」とか(笑)。


Q.狙ってツインドラムじゃないんですね(笑)。

吉岡:偶然です(笑)。あとは、プールの監視員のバイトの後輩をギターに誘って。そのメンバーで活動を京都で続けていたら段々とLLamaの名前が拡がっていって、イベントにも呼んでもらえるようになったんです。それであるイベントに出演したときに、狭いライブハウスでツインドラムが無理だったので僕とベースでアコースティックでやったんですけど、そのライブハウスの店長に「ツインドラムじゃなきゃLLamaじゃない」って言われたんですよ。それが凄く頭にきて、だったら全く違う楽器編成とアレンジでLLamaをやってやろうって思い、バイオリンやタブラのメンバーも入れて8人編成のLLamaが出来たんです。だからアコースティック編成のLLamaと8人編成のLLamaの2つのLLamaを同時進行でやってましたね。それで2008年に発表した「ヤヲヨロズ」を作るにあたってその2つを融合させたんです。


Q.そこから今のメンバーになるのは?

吉岡:「ヤヲヨロズ」を発表した後に、メンバーが次々と辞めていき一時は解散も考えたんですよ。それでも新しい作品を作ることを目標に、同じライブハウスで働いていた石渡くんをドラムに、トランペットに竹内くんを迎えて今のメンバーが揃いました。それで最近、「インデペンデンス」のレコーディング後に日下部くんが加入して7人になりました。


Q.みなさん京都シーンで様々な活動をされていますよね。

吉岡:ずっと一緒にやっているベースの藤井くんはキツネの嫁入りでもベースを弾いていて、越智くんはエンジニアとして活動しています。ドラムのリッキーはsistertailではギターボーカルをしていたり、最近はYeYeやTurntable Filmsのサポートもしています。もう一人のドラムの石渡くんはOUTATBEROで活動しています。その他にもdry river stringsやゆーきゃんでも叩いていますね。日下部くんは4 bonjour's partiesで活動していますが、東京から京都に帰ってきたので誘いました。トランペットの竹内くんは小学生の頃に音を出したことがある程度の素人でした(笑)。


Q.PAがメンバーにいるのが面白いですよね。

吉岡:そこは拘りですね。3ピースだった頃から越智くんもメンバーなんですけど、当時からギター、ベース、ドラムに物足りなさを感じてたんです。でも、だからといって楽器を入れるつもりもなかったんですよ。それで越智くんにPAという観点で音を拡げてもらったのがきっかけです。


Q.今作は外に向けられているイメージが凄くあります。

吉岡:まさに外に向いている作品だと思います。前作「ヤヲヨロズ」が自分でも音楽的にやりきったと思えるアルバムだったんです。でもアルバムを出した後にメンバーが相次いで脱退したので勝負し損ねたんですよ。今作でもう一度勝負したいと思っています。でも音楽的な部分で親しみやすいメロディーや分かりやすい音楽をやるっていう意識は特になく、自分達のやりたいことを実現したうえで聴いてくれる人にしっかり届くようなアイディアを入れて、自分で聴いてもかっこいいと思えるアルバムが作れたと思います。


Q.改めてどういうアルバムになりました?

吉岡:メンバーが脱退したり、ネガティブなところから始まったアルバムなので歌っている内容なネガティブなことも多いと思います。でもそういうメッセージ性とは全く別のところで、耳に入ってくる「音楽」という部分では凄く前向きな作品だとも思います。今までは打ち込みを使ってたんですけど、今回は改めてバンドの本質や、人と人が集まって音楽をやっていることを意識して生演奏に拘ってレコーディングもしました。所謂クリックを使っての録音ではなくて「せーの!」でやる音楽の持っている躍動感が上手く表現できたアルバムになりましたね。


Q.だから凄く温度を感じるんですね。

吉岡:それが伝われば凄く嬉しいです。


Q.バンドとしての目標などはありますか?

吉岡:バンドとしての理想像は持っていないんですよ。みんな年齢的にも色んな事情があるなかでバンドをやっているんですが、続けること自体が難しくなってしまう人もいると思うんです。メンバーが抜けたのもそうですし。だから僕は、人生の中でみんなが前向きにLLamaをやっていけるような環境を作って行けたらなって思っています。

 

LLama:
吉岡哲志、藤井都督、越智弘典、妹尾立樹、石渡新平、竹内良太、日下部裕一

吉岡哲志
パート:ボーカル&ギター
参加バンド:pair(山田杏奈とのユニットで8/29にリリース予定)
バンドの詞曲をすべて担当するLLamaの頭脳。基本的にサポートは行わずに自分の音楽だけを追求するタイプ。RECエンジニアとしてもPaperBagLunhboxやAudio Safariを等を手掛ける。人見知りで、引きこもりで、ネットゲームの住人。モスバーガーが世界で一番美味しいと思っている。

藤井都督
パート:コントラバス&コーラス
参加バンド:キツネの嫁入り(メンバー)その他サポート多数
オリジナルメンバーの一人。当初はエレキベースを弾いていたがLLamaでコントラバスに変更。最年長でバンドの金庫番タイプ。コーラスワークも絶妙で、LLamaのみならず、キツネの嫁入りでも大いにその力を発揮。この人の前で不用意な発言をするとすぐにツイートされてしまう。

越智弘典
パート:REC&PAエンジニア
参加バンド:プロフェッショナルPAエンジニアとして活動
オリジナルメンバーで、レコーディングは全て彼の手による。ただし、通常ライブPAを職業としている為、一銭にもならないLLamaでのライブPAは、自分の仕事のスケジュールの空いている時しか参加しない。超重要ながらも、滅多に参加しないレアキャラ。

妹尾立樹
パート:ドラム&コーラス
参加バンド:sistertail(自身のユニット)YeYe(サポート)Turntable Films(サポート)
自身もシンガーソングライターとして活動するマルチプレーヤーで、LLamaの中でも最も多くのバンドに参加している。性格の良さと、その多才さゆえに色んなバンドから信頼が厚いが、「自分の音楽を作ることに専念した方が良いんじゃないか」と京都では全員が言っている。

石渡新平
パート:ドラム
参加バンド:OUTERTBERO(メンバー)、欠伸(メンバー)、Dry String River(サポート)
今、京都で最もノリにノッテいるドラマー。ドラムのプロショップの店員でもあり、プレーヤーのみならず、ドラムテックとしても多くのセッションに参加し、京都のシーンでは厚い信頼を得ている。プレイ以外フットワークも軽ければ、ノリも軽い。

竹内良太
パート:トランペット
参加バンド:リハーサルスタジオ「ハナマウイ」店員
全くの初心者でバンドに参加し、たった1年半でフェスに出ると言う快挙を成し遂げた奇跡の男。バンドがトランペットを探していた時に、ほとんど吹けないのに「オレ、吹けますよ」という一言から、彼とバンドの全ての苦悩と快進撃が始まった。

日下部裕一
パート:コルネット&ギター
参加バンド:4bonjour’s parts(メンバー)、マイケルJapan(メンバー)、ゆーきゃん&フェザーリポート(メンバー)
2nd「インデペンテデンス」完成後に、加入した新メンバー。東京での活動を切り上げて京都の実家に帰って来た所をLLamaに捕獲された。ただ、LLamaは加入した順が絶対なので、腕はあるのに、素人の竹内を「兄さん」と呼ばなくては行けない微妙な立場にある。

text by 加藤孝朗(wondergroud music)

【HPアドレス】
http://llama.cc/

アルバムタイトル

LLama
NEW ALBUM
インデペンデンス
WRCD-59

2012/7/4 ON SALE

\2625

LLama presents "lla"

2nd ALBUM「インデペンデンス」RELEASE PARTY
2012.07.17(tue) 京都 磔磔
2012.07.18(wed) 大阪 Shangri-La

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