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FAT PROP

昨年9月に発表された「Brand New World」が、今までのピアノエモにブラックミュージックの要素を取り入れたバンドの転機ともいえる作品となったFAT PROP。同アルバムのツアーで更に成長し結成10周年を迎えた彼らが、自主レーベル「SCRUM RECORDS」を設立、2012年7月にミニアルバム「SHINE」とライブDVD「2012 1.20 Brand New World Tour Final Shibuya Club Quattro」を同時リリースした。様々な経験、バンドとリスナーの関係性、飽くなき音楽への追求が生んだFAT PROPの「今」が詰め込まれた作品となっている。RindaとShintaroに話を訊いた。

Q.前作「Brand New World」はタイトル通り、FAT PROPの新しい世界が拡がった作品でしたが反響はどうでした?

Shintaro:バラエティに富んだ作品だったので聴いてくれる人の幅はかなり拡がったと思いますね。

Rinda:親世代からの評判も良かったです(笑)。

Shintaro:逆に若い子からの評判が悪くなったりして(笑)。


Q.そんなことはないと思います(笑)。これまでの所謂ピアノエモのイメージからブラックミュージックに寄った印象があったのですが。

Shintaro:前作は確かにそうでしたね。でも特に狙ってそうなったわけじゃなくて、その時その時に僕らが出したい音があのタイミングではブラックミュージック寄りだったって感じですね。普段聴いている音楽や、やりたい音楽がどんどん変わっていくのは自然なことで、特定のジャンルの音楽が「FAT PROPらしい」っていうのはあまり意識していないかもしれません。


Q.その時のマイブームが素直に反映されると。

Rinda:そうですね。ジャンル問わず、その時に聴いているかっこいい音楽をバンドに反映させていくっていうスタイルはこれから先も変わらないと思いますね。だから特にブラックミュージックに方向転換したっていうより、例えばマイケル・ジャクソンをよく聴いていたことがバンドに反映されたっていうイメージですね。今作もやりたいことを100%やれているので満足しているし、最高なものが出来たと思っています。


Q.「SHINE」というタイトルに表れているようにキラキラした作品ですね。

Rinda:ツアーファイナルでお客さんがキラキラの笑顔で楽しんでくれてたんですよ。それは大きかったですね。

Shintaro:そういう経験もあって、アルバムを作るときに自然にポップでキラキラしたものになっていったというか。アルバムのテーマやイメージが特にあったわけじゃなくて出来あがったらキラキラしていたっていう。


Q.今作は日本語詞が際立っているように感じました。

Shintaro:ありがとうございます。これまで漠然と英語詞のほうがかっこいいって思って歌ってきたんですけど、かといって日本語詞がアンチってわけでもなかったんですよ。それで前作から日本語詞で歌う曲が増えてきて、歌のリズムを壊さないように英語っぽいイントネーションで歌ったりしたんです。でもそもそも日本語で歌うのは「より伝えたい」って気持ちがあったからで、そこを意識するようになってから進化したと思います。

Rinda:日本語には日本語の、英語には英語の良さがあると思うんですよ。英語だったらリズムで遊べる面白さがあるし、日本語だったらダイレクトに伝わるっていう良さもあるじゃないですか。その両方の良い部分を持ち寄って今のFAT PROPの歌詞は出来ていると思います。


Q. ピアノの弾き語りのようなM-5「SONG FOUR YOU」も新鮮でした。

Rinda:この曲は思い入れも強いですね。バンドってそれぞれパートがあるじゃないですか。そのパート全員でやらなければいけないっていうセオリーを取っ払うことが出来た曲だと思います。

Shintaro:メンバーが4人なら4人全員の音が鳴っていないといけないなんて本来無いはずなんですよね。より音楽的なものを表現するうえで楽曲にギターが必要なければ無くせば良いってことに気付いたんです。今までだったら無理矢理でも全パート入れてたけど、曲を良くするために「入れない」っていう選択肢もあることが解ったんです。


Q.ああ、ザ・ビートルズの「イエスタデイ」に通じるような。

Rinda:まさに。あの曲もバンドでやるとポール・マッカートニーが思い描いてたイメージと違ったんでしょうね。ポールひとりでアコースティックギターと歌だけで表現したらしっくりきたんだと思うんですよ。


Q.でもポールのソロじゃなくてあくまでザ・ビートルズとして発表するっていう。そういう意味でも「SONG FOUR YOU」をFAT PROPとして完成させたことと一緒ですよね。

Rinda:「イエスタデイ」は紛れもなくザ・ビートルズですからね。それと同じ考え方だと理解してくれるのは凄く嬉しいです。


Q.さて、今年で結成10年目ですね。

Rinda:はい。10周年って節目もあって、改めて家族やお客さんに感謝することが増えました。

Shintar:本当に感謝しています。あと。日本だけじゃなく世界も視野に入れて活動したいって野望は持っています。10年やってきて、外側の世界を見据えながら、内側のいつも支えてくれている人をより近くに感じるようになりました。伝えたい人がしっかりいる意識が今ははっきりあります。


Q.そこが明確になったことがFAT PROPの音楽をキラキラなポップに昇華したのかもしれないですね。

Rinda:はい。僕も本当にそう思っています。お客さんの笑顔が見たいし、温かい笑顔を見るために歌いたい。その笑顔に向けて音楽を届けたいです。

 

FAT PROP:
giken(Ba) Ema(Dr) Rinda(Vo) Shintaro(Gt)

【HPアドレス】
http://www.fatprop.com/

アルバムジャケット

FAT PROP
NEW ALBUM
SHINE
SCRUM-1002

NOW ON SALE

税込1,500円

アルバムジャケット

FAT PROP
DVD
Brand New World Tour Final @Shibuya Club Quattro
SCRUM-1001

NOW ON SALE

税込2,980円

SHINE TOUR 2012

9.7(金) 名古屋アポロシアター
9.8(土) 心斎橋JANUS
9.14(金) 高松DIME
9.15(土) 広島Cave-Be
9.17(月・祝) 福岡DRUM SON
9.18(火) 国分FUZZ ROCK HALL
9.21(金) 仙台MACANA
9.23(日) 北海道BESSIE HALL
9.29(土) 代官山UNIT

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