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Nothing's Carved In Stone

Nothing's Carved In Stoneがメジャーデビューアルバム「Silver Sun」を完成させた。2008年の結成以来、3枚のアルバムと1枚のシングルをリリース、それに伴うツアーを重ねることで進化・深化してきた彼ら。メンバーそれぞれが様々なバンドでの活動と並行した活動スタイルでスタートを切った彼らであったが、この4年間でバンドに対する気持ちやパーマネントとしての思いがどんどん強くなり、それは早い段階でリスナーにもしっかり伝わるようになっていた。そして2012年8月、4枚目のアルバムを引っさげ、ついにメジャーデビュー。前を向いて走り続けてきた4人の更なる活躍に期待が募るばかりだ。バンドと共に大きく成長してきた村松 拓に単独インタビュー。

Q. Nothing's Carved In Stone(以下Nothing's)は作品を重ねるごとに常に新しいことを提示してきたバンドだと思うんですが、今回のアルバムは何かテーマはありますか?

村松:それが今回は特にテーマを決めなかったんですよ。毎回アルバムを作るときはテーマやコンセプトを決めるんですけど、今回のアルバムは自然に曲作りに取り掛かった感じですね。今のNothing'sのモードがそういう感じなのかな。出来あがってみたらかなりロック色の強い作品になったと思うけど、それも曲が揃ってきて初めてそういう話をメンバーとするようになったし。だからある意味、衝動的でもあるんですよね。


Q.どこか原点回帰したような印象もあるのですが、特に意識したわけじゃなく。

村松:そうですね。これまで音の深みや世界観の拡がりを意識しながら3枚のアルバムを作ってきた中でNothing'sというバンドの世界観を作り上げてきた自信があって。その世界観を無くすことなく、更に新しいことをやろうと思ったときに自然とこういうアルバムになったんですよね。それは意識せずとも。


Q.3枚で辿り着いた世界観を活かしたうえでの、2度目の初期衝動というか。

村松:まさにそのとおりです。これまでのNothing'sがやってきたことを活かしつつ、もう1度1stアルバムを作ったようなイメージが今作はありますね。アルバムを作るにあたって最初から意識していたわけじゃないんですけど、キーワードとしての「衝動」を意識した部分はあったと思います。勢いだけの衝動ではなくて、今までのNothing'sらしさを保ちつつの衝動っていう。


Q.なるほど。あと今作は物凄くキャッチーですよね。

村松:キャッチーさやポップさは常に意識していますね。曲を作るにあたって自己満足でも良いんですけど、それだけにはしたくないんですよね。それがうちのバンドのいいとこだと思いますよ。やっぱりライブもイメージしますしね。ライブがどんどんオープンになってきていることがキャッチーさにも繋がっているんだと思います。


Q.歌詞もどんどんオープンになってきてますよね。

村松:オープンですよね(笑)。最近思うんですけど、哀しいことを経験したとして、それはバンドも俺個人も共通して哀しいって感情を抱くわけじゃないですか。そういう個人の感情として感じたことをバンドに出していかないと健全じゃないなって思うようになったんです。そういう気持ちを前向きな言葉に昇華してバンドをやったりアルバムを作ったりするのって、俺にとってものすごく希望なんですよ。それをリスナーに伝えられるような歌詞にしたかったんです。


Q.そこまでさらけ出せるようになったのはライブでのお客さんとの信頼関係がどんどん出来ているからじゃないですか?

村松:その通りですね。ライブを通してバンドがどんどんオープンになってきたんだと思います。バンドもオーディエンスも同じ目線なんですよ。それぞれの場所でやるべきことをみんながやってると思うんです。そういう感覚がオーディエンスに対してどんどん強くなってきて。安っぽい言葉かもしれないですけどバンドもオーディエンスも等身大なんですよね。


Q.その気持ちはM-1「Spirit Inspiration」に集約されていますよね。

村松:はい。お客さんとの距離感についてはNothing'sをやってきてかなり意識が変わったし、その分葛藤もしました。でも今は信頼関係がしっかりしているから、曲として形に出来て嬉しいですね。


Q.意識の変化が拓さんをどんどん前に出しているのかもしれないですね。M-6「Red Light」も歌の存在感が今までとは明らかに違う曲ですし。

村松:ありがとうございます。この曲は僕が弾き語りで作ったんですよ。メロディも歌詞もバンドに持っていく段階であったのは初めてかもしれないです。だからアレンジの段階で、メンバーと歌詞の世界観を共有できたのが大きかったですね。今までと作り方の順番が変わったことでメンバーにも世界観がこんなにも伝わるんだなって。面白かったのは、真一(生形 真一)がELLEGARDENでやっていたような歌に絡むギターを初めてNothing'sで弾いているんですよ。本人も言ってたんですけど、歌に絡みながら引き立てるようなギターをこれまでNothing'sでは弾いてなくて。


Q.生形さんが封印していた必殺技を出したわけですね。

村松:そうそう。真一のその部分を今回Nothing'sで引き出せたのは嬉しかったですね。


Q.あとM-11「Pride」ですが、アルバムの中で聴くとまた違った印象で聴こえました。

村松:ああ、それは僕もびっくりしました。アルバムで聴くと更にドラマチックだし、アルバム全体が締まる印象もありますよね。


Q.改めてこの曲がシングルになった意味も感じました。まるでNothing'sそのもののような曲ですよね。

村松:すごく嬉しいです。ありがとうございます。Nothing'sをずっと見てくれている人には伝わるのかも。地道にやってきて、空回りすることもあって、それでも続けてきたバンドが出す説得力みたいなものはこの曲にはありますよね。


Q.アルバムも今作で4枚目じゃないですか。それでこのタイミングでメジャーにも行くわけですが、それってNothing'sを結成した頃に青写真としてありました?

村松:いや、全くなかったですね(笑)。正直、もっと儚いものだと思ってましたから。でもNothing'sを続けていくうちに、メンバー全員が本気のパーマネントバンドとして捉えるようになっていったし、作品を作る度にそれは周りにも伝わったと思うんですよ。バンドの状況もずっと良いし、このタイミングでメジャーに行けるのもバッチリだと思います。俺達の本質的な部分は何も変わらないですけど、せっかくメジャーに行くから何かでかいことはやりたいですね。


Q.具体的にやりたいことってありますか?

村松:そうだなあ。…逆にどこで見たいですか?


Q.例えば武道館と小さいライブハウスの2DAYSとか見たいですね。

村松:なるほどね。ああ、それ良いなあ。


Q.ミニマムとマキシマムの両極端の規模のステージで見たいし、それが凄く似合うバンドだと思うんですよ。

村松:それ頂きました。それ、絶対にやりたいですね。マキシマム ザ ホルモンとかそうですよね。インディースピリッツを持ったままでかくなるっていう。やっぱり俺達はライブハウス育ちだし、ライブハウスの距離感って根付いてるんですよ。そこは無くしたくない部分ですよね。大きいステージだけになってしまうと絶対に葛藤は生まれると思うんです。やっぱりオーディエンスの顔が見える距離でのライブは捨てたくないですからね。勿論大きいステージにもガンガン挑戦していきますよ。どっちもやれるバンドになりたいですね。うん、確かにそれやりたいなあ。じゃあそれやります(笑)。


Q.あとNothing'sに期待していることがあって。色んな音楽が出てきてどんどん細分化される中で、もう一度ロックが一番かっこいい時代を魅せつけて欲しいんですよ。Nothing'sはそれが出来るバンドだと勝手に思っています。

村松:マジ嬉しいこと言ってくれますね(笑)。俺達も何かに憧れて音楽を始めたし、憧れられる存在にはなりたいですよね。そのためにもどんどん上に行きたいです。Nothing'sを見たり聴いたりして「ロックって凄い!」って思ってもらえる存在になりたいですね。


Q.拓さんにはロックシーンのヒーローになって欲しいって割と本気で思ってますよ。

村松:ヒーローになりたいですね(笑)。


Q.そう思うのは、たとえNothing'sがヒーローになったとしても、バンドの本質だったりリスナーとの信頼関係が対等のままだと思えるからなんですよ。

村松:うん。今まで通りのやり方で拡げていきたいですね。4年間でフィールド作りはしてきたし、それを更に固めて、地に足つけてやっていきたいですね。さっきも言いましたけど、俺はNothing'sをやってきた中でメンバーに対してもオーディエンスに対しても特別な距離感を感じているんですよ。言葉にするのは難しいんですけど。ライブを通してどんどん気持ちが対等になっていくんです。それは最近よく考えますね。俺達はステージで面白いことをやるから一緒に走ってきて欲しいです。今の俺達は走る気満々ですからね。まだまだやりたいこともあるのでガンガンいきますよ。


Q.期待しています。ちなみにそのやりたいことって?

村松:俳優…。嘘です(笑)。

 

Nothing's Carved In Stone:
大喜多 崇規(Dr) 生形 真一(Gt) 村松 拓(Vo、Gt) 日向 秀和(Ba)

【HPアドレス】
http://www.ncis.jp/

アルバムジャケット

Nothing's Carved In Stone
NEW ALBUM
Silver Sun
ESCL-3945

NOW ON SALE

¥2,800(税込)

Silver Sun Tour

9月1日(土)岡山 IMAGE
9月2日(日)和歌山 CLUB GATE
9月4日(火)金沢 AZ
9月5日(水)長野 CLUB JUNK BOX
9月7日(金)新潟 Live Hall GOLDEN PIGS RED STAGE
9月9日(日)仙台 Rensa
9月15日(土)札幌ペニーレーン24
9月17日(月・祝)秋田 Club SWINDLE
9月20日(木)広島ナミキジャンクション
9月22日(土)松山 SALONKITTY
9月23日(日)高松 DIME
9月26日(水)鹿児島 SR HALL
9月28日(金)熊本 DRUM Be-9 V2
9月29日(土)福岡 DRUM LOGOS
10月2日(火)名古屋 CLUB DIAMOND HALL
10月5日(金)Zepp DiverCity Tokyo
10月6日(土)なんば Hatch

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