PICK UP INTERVIEW
WEB限定インタビュー


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palitextdestroy

2010年に名古屋で結成されたpalitextdestroy。彼ら初の全国流通となるミニアルバム「cat or die」がリリースされる。ギター、ドラム、キーボードから成るベースレスの異色な3ピース編成から鳴らされる音楽は、インプロビゼーション要素を含んだ自由奔放な印象がある。時には激情的に、時には心地良く、本能の赴くままに演奏される楽曲は一度体験したら抜け出せなくなる中毒性のある音で溢れかえっている。これまでに「SUMMER SONIC2011」をはじめ、様々なイベント出演で徐々にその名を知らしめてきた彼ら。待望の全国デビューミニアルバム「cat or die」はpalitextdestroyの世界観が凝縮されたデビュー盤に相応しいアルバムとなっている。アルバムの話は勿論、結成から今に至るまでの経緯をメンバー全員に訊いた。

Q.結成からちょうど2年くらいですか?

河本:そうですね。正確には2年半くらいなんですけど最初の半年くらいはライブもせずにグダグダしていたので(笑)。積極的にライブをするようになって2年くらいだと思います。


Q.かなり充実した2年間だったんじゃないですか?

河本:はい。かなり濃い2年でした。

常見:色んな機会に恵まれて充実した時間を過ごせましたね。


Q.結成した頃はみなさん別のバンドと掛け持ちだったんですよね?

河本:そうですね。

常見:友人の結婚式でたまたま集まったんですよ。それで「バンドやろうか」ってなったんですけど、ヴォーカルもベースもいなくて(笑)。じゃあこの3人でやれることをやろうかって。


Q.狙ってこの形態でやってるわけじゃなく、集まった3人でやれることをやったのが始まりだったんですね。

常見:はい。それに全員別のバンドをやってたので、普通とは少し違うことをやっても面白いかなって。

河本:そもそもpalitextdestroyを始めた頃はサブバンドのつもりでしたからね。


Q.それがみなさんの中でメインに切り替わったのは?

河本:メインのバンドがみんな次々と無くなったんです(笑)。最初は全員掛け持ちだったのに(笑)。


Q.なるべくしてなったんじゃないですか?

河本:どうなんですかね。でもこのバンドは本当に楽な感じでスタートしたんですよ。

常見:軽いノリで始まりましたからね(笑)。

伊藤:うん。本当に好き放題やってたよね(笑)。


Q.今でも好き放題やっているイメージはありますけど(笑)。

河本:確かに(笑)。結成からずっとスタンスは変わってないですね。音楽的にも活動的にも好き放題やっていますからね。


Q.ちなみに初ライブの反応はどうでした?

常見:メインでやってるバンドよりかっこいいって言われました(笑)。

河本:僕も言われた(笑)。初ライブは不安もあったんですよ。とにかく好き勝手やってたので「こんな曲、誰が聴くんだ?」って思っていましたから。でもやってみたら反応が良くてびっくりしました。

伊藤:みんなライブ中、活き活きしてましたよね(笑)。


Q.ライブのパフォーマンスも凄いですよね。

河本:滅茶苦茶ですよね(笑)。ライブ中、僕がキーボードに突っ込んだりしてもこの人(伊藤)は怒らないんですよ。僕らはステージで起きることは全て表現だと思っているんで。

伊藤:…。


Q.キーボードに飛び蹴りとかしていますよね。

河本:はい。でも楽器は大事にしているつもりです。


Q.いや、大事にしているイメージは全くないです(笑)。

河本:僕、ギター壊したことないんですよ。13年間同じギターを使ってますもん。


Q.でも人の楽器は壊しているじゃないですか(笑)。

河本:ステージで起きることは表現なんです。(一同爆笑)


Q.バンドに転機があったとするといつ頃ですか?

河本:DOPING PANDAのラジオ番組のオーディションでイベントのオープニングアクトに選ばれたんですよ。それでDOPING PANDAのイベントに出させて頂いたのは大きいですね。その頃はまだ音源すら無かったので急いで自主音源「IトS」を作ったんですよ。その音源の反響も大きくて、ライブハウスだけじゃなくてお店でも取り扱ってもらったんですけど、残響SHOPがびっくりするくらい売ってくれています。


Q.そこからは畳み掛けるようにイベント、フェスなどに出演されていますよね。

河本:はい。色んなイベントに誘って頂けるようになったり、「出れんの!?サマソニ!?」で選ばれてSUMMER SONIC2011にも出演できました。最近では東京や大阪のライブに沢山お客さんが来てくれるようになりましたね。


Q.バンド仲間も増えたんじゃないですか?

河本:そうですね。名古屋のバンドは勿論、関西だとmemento森、Rhycol.、東京だとfifi、Sorrys!とはよく一緒にやってます。

常見:仲間のバンドからは凄く刺激を受けますね。


Q.そして遂に初の全国流通ミニアルバムがリリースされますね。

河本:嬉しいですね。

伊藤:コンセプト的には「IトS」と変わらず、ライブ感を出せるようなアルバムになったと思っています。

常見:でも「IトS」より曲層の幅は広がったと思います。


Q.以前にも増してバックボーンがよく見える作品ですよね。例えばM-3「jx」からはX-JAPANの要素が強く感じられます。

河本:完全にX-JAPANですよね。ちなみに最初のギターのメロの部分はBLANKEY JET CITYです(笑)。あの、ずっとやりたかったことがあるんですけど…。


Q.どうぞどうぞ。

河本:アルバムの全曲解説とかしてもいいですか?


Q.勿論良いですよ!よろしくお願いします!

河本:ありがとうございます!夢だったんですよ!


Q.(笑)。ではまずアルバムタイトル「cat or die」の意味から教えてもらいましょうか。

河本:タイトルはアルバムも曲名も全て常見が決めたんですよ。

常見:このタイトルはですね、河本さんが猫アレルギーなんですよ。それで猫を抱くか死ぬかっていう、必死さを出したくて付けたタイトルなんです。

河本:ごめん、常見。必死さ出てる?(一同爆笑)


Q.わははは。では全曲解説お願いします。まずはM-1「鎮魂歌」から。

常見:これは切ない曲が作りたいって気持ちがどんどん膨らんでいって出来た曲ですね。


Q.アルバムの1曲目に相応しい曲ですよね。

河本:そこは結構意識しました。ライブでも1曲目にやることが多い曲ですね。アルバムを聴く人を日常から音楽を聴くモードに切り替えるような曲にしたかったんです。イメージはLUNA SEAの名盤「MOTHER」の1曲目「LOVELESS」ですね。

常見:僕らのSEでも「LOVELESS」は使ってますからね。

河本:例えば映画も一緒だと思うんですよ。いきなり物語が始まらないじゃないですか。


Q.ああ、空撮から始まったり。

河本:そうです、あのイメージです。そうやって映画を見る目、音楽を聴く耳に切り替わる時間って必要だと思うんですよ。だからこの曲は起承転結の起ですよね。


Q.よく解ります。続くM-2「5around and 6sentiment」は「IトS」にも収録されていましたよね。

河本:はい。この曲は結成からずっとやってる曲ですね。ライブでも盛り上がります。

常見:これは…、今風の…、ポストロックの…。

河本:口下手か!つまり僕ららしい変拍子の曲ですね。5拍子と6拍子なんですけど、それがそのまま曲名にもなっています。


Q.M-3「jx」は祭りっぽいアレンジが面白いですね。

常見:スタジオでセッションしたら祭囃子っぽくなりました。

河本:結構面白い曲になったと思います。


Q.さっきも話に出ましたがBLANKEY JET CITYとX-JAPANが降りてきてますよね(笑)。

河本:ギターのカッティングはBLANKEY JET CITYですね(笑)。

常見:ドラムは完全にYOSHIKIです(笑)。

伊藤:ピアノも勿論YOSHIKIです(笑)。


Q.確信犯すぎて最高です(笑)。

伊藤:我慢出来ないんですよ(笑)。やりたくて仕方ないんです(笑)。

河本:ここまでやりたい放題やれるのも、この3人だからだと思いますけどね(笑)。


Q.4拍子ってpalitextdestroyには珍しいですよね。

河本:そうなんですよ。僕らほぼ変拍子なので。

常見:4拍子はこの曲が初めてかもしれないです。普通逆ですよね(笑)。


Q.M-4「jj」も昔からやってる曲ですね。

常見:これもかなり昔からやってますね。お洒落な曲を作ろうと思って、なけなしのジャズやファンクの引き出しを開けてみました(笑)。


Q.palitextdestroyの曲の中では一番インストバンド然とした楽曲ですよね。

河本:そうなんですよ。初期はこういう曲が多かったんですけど、上手なインストバンドに負けるからどんどん減っていったんです(笑)。そこと戦うのはやめようって(笑)。


Q.曲名はどういう意味なんですか?

河本:これは僕が常見に「アルファベットふたつで何だっけ?」って無茶振りしたんですよ。そしたら常見が「jjです」って(笑)。

常見:いつも無茶振りされるんです。(一同爆笑)


Q.酷いなあ(笑)。ではM-5「魔王U」。「魔王T」はあるのですか?

河本:1曲の中に同居してます。曲の前半がTで後半がUです。


Q.組曲のような。

河本:そうです。そもそもクラシックの「魔王」からインスパイアされて作ったんですよ。案の定、やってみたら組曲っぽくなりました。


Q.この曲、魔王っていうよりラオウの黒王ですよね。

河本:わははは!黒王ですね!これね!僕の中では馬に乗ってるお父さんと息子だったんですけど、ラオウと黒王でOKです(笑)。


Q.では最後のM-6「ソーラービーム」。これは新しいpalitextdestroyの顔が見えるような曲ですが。

河本:僕の中では、やりたかったことの集大成のような曲ですね。イメージは久石譲です。


Q.どの曲にもしっかり誰かのイメージがありますよね(笑)。

河本:そうなんです(笑)。これはジブリ映画で使われる久石譲っぽさをpalitextdestroy流に表現してみました。


Q.この曲はいつもライブの最後にやっていると思いますが、かなり世界観を作って演奏されていますよね。

河本:世界観を作っているのではなく、30分ライブをしてヘロヘロになっているので自然とあの世界観になってしまうのです(笑)。振り絞るように最後は爆発しているんですよ(笑)。


Q.YOSHIKIのドラムソロが終わって最後にシンバル壊すような。

伊藤:わははは!光栄です!


Q.この曲名にもし意味があれば教えて下さい。

伊藤:意味があれば(笑)。

河本:これなんだっけ?

常見:これは楽曲のような壮大なイメージを考えていたらソーラービームっていうポケモンの技を思い出して付けました。

河本:曲の3分半くらいのところでスネアが「パンッ!」っていうソーラービームのような音を出すんですよ。まるで天に突き抜けるような。このスネア1発のための3分半と言っても過言ではない曲ですね。


Q.しかしアルバムを通して聴くと、palitextdestroyはポップだなって改めて思いますね。

伊藤:そこは捨てきれないですね。変拍子だらけですけど、どこかポップでいたいんですよ。全員変なことをやりたくて仕方ないけど、最終的にはポップに辿り着くことは外せないですね。


Q.ポップであるためにアレンジで意識していることってありますか?

河本:僕はギターに関しては自分がどうって言うよりピアノやドラムとどう絡むかを考えていますね。そうすると自然と人間味が出てくるのでこういうアレンジになるんですよ。

常見:僕はアレンジではなくプレイで気を使っていることがあるんですよ。

河本:まさか…。

常見:今のドラマーってスティックを回さないじゃないですか。あれ、みんな回したいのに恥ずかしがっているんでしょうね。CDでは感じることが出来ないと思いますが、僕はスティックをどんどん回していきたいです。

河本:前も常見がバスドラが上手く鳴らないって悩んでたんですよ。それでミーティングして「練習しなきゃね」ってスタジオに入ったら、まず最初に鏡を見ながらスティックを回す練習をしてるんですよ。

常見:最近は投げる練習もしています。

伊藤:僕も音厚が出ないって相談されてスタジオに入ったんですけど、やっぱりスティックを回してるんですよ。

河本:もう、常見が楽しいならスティックを回せば良いと思います(笑)。

伊藤:そうだね(笑)。それで僕は、自分自身が感情的になれるようなピアノを弾くことだけ心掛けていますね。


Q.ライブは全員感情的ですよね。今回はツアーも回るんですよね?

河本:いっぱい回ります。始めて行くところもあるので楽しみです。僕らのCDを聴いてライブに来てくれる人の前で早くライブがしたいです。


Q.それでは最後にこれからの意気込みを聞かせて下さい!

常見:頑張ります!よりポップなバンドになりたいです!

伊藤:CDがきっかけで今まで行けなかった場所にライブをしに行けるのが嬉しいです。色んなところに行って、色んな人に会いたいです!

河本:僕らにとってレジェンド的なバンドLUNA SEAが復活してまだ第一線で活動されているじゃないですか。僕らも負けないようにバンドを長くやりたいです。例え終幕を迎えてもLUNA SEAみたいにREBOOTしたいです。


Q.デビューのインタビューで何言ってるんですか(笑)。

河本:REBOOTありきのデビューです。って言ったら怒られちゃいますかね。(一同爆笑)

アルバムジャケット

palitextdestroy
NEW ALBUM
cat or die
KUP-013

2012.10.3 ON SALE

¥1,000(税抜:¥952)

【HPアドレス】
http://sound.jp/ptd/

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