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WEB限定インタビュー


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SHERBETS

SHERBETSのニューアルバム「STRIPE PANTHER」は孤独なアルバムだ。叙情的な楽曲に乗せ、繊細に歌われる世界観は、狂った世界に自分の居場所がなくなったことを感じたストライプのパンサーに例えた浅井健一自身の内面がさらけ出されたような赤裸々な作品となっている。そしてただ孤独に打ちのめされているだけでなく、このアルバムの中でパンサーは光を見つけている。これが浅井健一という人間が見た今の日本なのかもしれない。孤独と向き合うことで光を手にする。「STRIPE PANTHER」は傷ついている人にこそ必要な音楽だと思う。アルバムの話は勿論、出身地でもある名古屋の話を交えつつSHERBETSを代表して浅井健一に話を訊いた。

Q.今作のイニシアチブをとっているのは、叙情的で繊細な世界観のように感じました。

浅井:うん。


Q.こういう世界観に至るきっかけは何かありましたか?

浅井:「やろうぜ」って言ってみんなで一生懸命頑張って作ったらこういうのが出来たかな。途中挫折しそうになったけど、気合を入れて頑張ったよ。


Q.いつ頃から制作に入ったのですか?

浅井:去年の秋くらいからだね。今まではSHERBETSの4人が集まるとトントン拍子で曲が出来たんだけど、今まで相当作ってきたせいもあって時間はかかったね。


Q.2011年は日本を取り巻く環境が大きく変わった年だと思いますが、作品に影響はありましたか?

浅井:どっかに入っとると思うよ。自然に。明確にどういうことがあったとは中々言えんけど、どっかには勿論影響しとるよね。


Q.アルバム全体の世界観もですが、M-1「STRIPE PANTHER」の「話が合うやつなんか何処にもいない 」という歌詞やM-3「Another World」の「こんなにたくさん人々が溢れかえっているのに こんなに寂しい気持ちになる」という歌詞から浅井さんの中にある孤独を感じました。

浅井:孤独ってさあ、誰でも感じることだと思うんだわ。だから自然な自分の気持ちを歌っただけだけどね。


Q.こういう浅井さんの内面にある感情を歌うときに、ソロではなくSHERBETSだったのは理由があるのですか?

浅井:ないよ。ソロもSHERBETSも隔たりは全然ない。単純にSHERBETSのメンバーでやればSHERBETSにしか出来ない音楽の世界があるし、ソロはソロで違う人と作る世界があるんだわ。俺はSHERBETSもソロもどっちも好きなんだよね。だから両方平行してやっているんだよ。今回はSHERBETSのメンバーと一緒にやって、こういうアルバムが出来たっていうだけかな。


Q.ではアウトプットの仕方に区別があるわけではないと。

浅井:うん。それはあんまりないと思うよ。


Q.先程、孤独の話をしましたがM- 6「COBRA HEAD」からはこの国への危機感であったり、時代背景のようなものを感じました。。

浅井:そうだね。やっぱりバンドっていうのはその時代の事を歌わなかんと思っとる。あと昔は新しいことをしなきゃ駄目だと思っとったんだけど、新しいことはすぐに古くなるじゃん。だから新しいことをやるんじゃなくて、いつまでも人の心に残るものを作りたいと思うよね。このアルバムもそういうものであって欲しい。すぐ人の心から忘れ去られちゃう音楽って寂しいし哀しいじゃん。だから心に残る音楽を作りたいって自然に思うようになったんだよね。そういうアルバムが出来たと思っとるよ。


Q.浅井さんのこれまでの作品ってそういう作品ばかりですよね。

浅井:そのつもりでやっとるけどね。ザ・ビートルズでも未だに流れとるわけだしさあ。このまえもオリンピックでやっとったが。なんだっけ、レット・イット・ビーだっけ。


Q.ヘイ・ジュードですね。

浅井:そうそう、ヘイ・ジュードだ。あれだって凄いことだよな。俺もそういうのを作りたいと思もっとるよ。


Q.それって音楽だけじゃなくて他の文化にも共通して言えることですよね。浅井さんは他の文化から影響を受けたりしますか?

浅井:そりゃ勿論あるよ。素晴らしい映画とか観ると思うよね。あんなの中々作れないよ。ああいうのを作った人達がいるんだから凄いよね。「ゴッドファーザー」とか凄い映画だよ。そういえばチバ(チバユウスケ)の映画(チバユウスケのソロプロジェクトSNAKE ON THE BEACHの楽曲から生まれた映画「赤い季節」)観た?


Q.まだ観れてないです。

浅井:俺もまだ観てないんだけどさ、どうなんだろうねえ。観たいよね。


Q.浅井さんは映画の制作に興味はありますか?

浅井:興味あるよ。あるけど中々作れないよね。映画を作るって大変なことだと思うよ。


Q.例えばプロモーションビデオに映画からの影響を発想として入れることはありますか?

浅井:プロモーションビデオですら難しいからね。それも全部監督に任せとる。中々作れんよ。


Q.ではアルバムの話に戻りますが、福士さんがヴォーカルをとるM-5「GREEN」は、孤独を和らげたり、孤独に寄りそうような優しくて暖かい曲ですよね。

浅井:そうだね。アルバムの中間に福士さんの声が出てくるとアルバム全体が聴きやすくなるんだよね。あんまりヘヴィーすぎても聴くのがしんどいかなって思ったでさあ。それで自然とこういう曲順になったんだろうね。


Q.その流れでアルバムはクライマックスに向かいますが、M-9「Happy Birthday」とM-10「Moon Light River」は優しい楽曲の中にはっきりと希望が見える気がしました。

浅井:うん。最後はちょっと明るい感じで終わるからね。あの感じ良いよね。でもさあ、いつもなんも考えずに自分の中から出てくるもんを録音するんだよね、レコーディングって。それが最後アルバムになって自分が良いなって思えたらそれでOKなんだよね。これ、世の中にどうやって受け入れられるんだろうなあ。


Q.今、世の中も光を求めていると思うんですよ。だからこの作品を聴いて励まされる人もいると思います。

浅井:テレビつけれりゃさ、うかれた音楽ばっかり流れとるじゃん。それでOKの人は別に良いんだけど、中にはそうじゃない人もおると思うんだわ。世の中で生きとって、元気が無くなっとる人とかいると思うから、そういう人が聴いてくれて元気になったらいいなって思うよね。ちょっと曲調は暗かったりするんだけど、それぞれの曲の中に光があると思うもんで、そこを感じて欲しいかな。


Q.こういう作品を浅井さんが提示してくれたことで、日々の生活の中で孤独を感じたりしているリスナーが「浅井健一も俺と一緒なんだ」っていう親近感をもつと思うんですよね。

浅井:俺もスーパーとか行くしね。ジョギングもするし。全然みんなと一緒だよ。


Q.あと今回のアルバムをどうやってライブで表現するのか物凄く気になります。

浅井:それは今から練習しないとね。みんなで必死こいて練習するよ。良いライブになるようにね。


Q.これまでのSHERBETSの楽曲とどう混ざるかも楽しみですね。

浅井:ねえ。どうやって混ぜようかね。まあ、色々考えて混ぜるわ。ライブも遊びに来てよ。待っとるで。これって名古屋のフリーペーパーなの?


Q.はい、そうです。あの、前から聞きたかったんですけど浅井さんは東京に行かれて随分経つと思うのですが、ずっと名古屋弁ですよね。

浅井:名古屋弁だね。東京に行って東京弁に変えるほうが変でしょ。でも東京で綺麗な女の人とかが登場すると、無意識に東京弁をしゃべってる自分がいたりして、まだまだじゃのー。


Q.わははは。昔から名古屋弁なので、名古屋の大先輩としての親近感はずっとあったんですけど(笑)。

浅井:照ちゃん(照井利幸)は即効で東京弁になっとったけどね(笑)。隣でいつも「照ちゃん、なに東京弁喋っとるの」って心の中で思っとったもん(笑)。俺は意地でも名古屋弁使っとったけどね。まあでも可愛い女の子の前じゃ東京弁だよ(笑)。そんでさあ、女の子の前で片言の東京弁喋っとったらさあ、女の子に「外国かどこかに住んでたんですか?」とか言われて(笑)。


Q.某雑誌の2万字インタビューとか丸ごと名古屋弁でしたしね。

浅井:そこに可愛い人がおらんかったんだわ(笑)。変なおっさんがおっただけ(笑)。


Q.わははは。今でも名古屋には特別な思い入れはありますか?

浅井:あるに決まっとるが。自分の故郷だで。


Q.浅井さんは名東区出身ですよね。たまに帰ったりしますか?

浅井:盆と正月は帰るよ。この前も名東区のサンプラザで同窓会やったけど、それほど盛り上がらんかった。やりすぎ。半年に1回くらいやっとるもん(笑)。


Q.他に名古屋でよく行く所ってあります?

浅井:友達が新栄で「DON JUAN」ってバーやっとるもんで昨日はそこで飲んどったね。。錦通り沿いにあるお店だよ。


Q.名古屋に住んでいるときはよく行ってた場所とかありますか?

浅井:藤が丘のスガキヤ。高校が長久手だったからよく行ってたね。後で知ったんだけど、街中の学校に行かせると「こいつはたぶん悪くなるだろう」ってことで田舎の学校に行かせるっていう親の作戦だったみたいなんだわ。でも長久手にも悪い奴いっぱいおったけどね(笑)。


Q. 長久手も万博で随分変わりましたよね。

浅井:変わったらしいね。リニアモーターカー走っとるんでしょう?


Q.はい、走っています。

浅井:凄いなそれ。空中に浮いとるの?


Q.空中に線路があって走っているんですよ。あまり速くは走らないんですけど。

浅井:意味ないじゃん(笑)。しかも揺れるらしいが。何のメリットがあるんだろうね。


Q.藤が丘から万博会場まで運ぶために出来たんだと思います。

浅井:じゃあ今はガラガラなの?勿体ないね(笑)。


Q.そうですね(笑)。では最後になりますが、読者にメッセージを頂けますか。

浅井:「STRIPE PANTHER」は聴くと心が強くなれるアルバムだと思っとるからさ、元気溌剌な人は聴かんでもいいけど、生きとってさ、傷ついとる人には是非聴いて欲しいアルバムです。

 

【HPアドレス】
http://www.sexystones.com/

アルバムジャケット

SHERBETS
NEW ALBUM
STRIPE PANTHER

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未発表曲5曲入り2CDハードカバー紙ジャケット(32Pブックレット付き)
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●通常盤 3,000円(TAX IN)

SHERBETS STRIPE PANTHER GIGS

9.18(tue)  東京 LIQUIDROOM
9.21(fri)  名古屋 CLUB QUATTRO
9.23(sun)  大阪 CLUB QUATTRO

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