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773Four RECORDS
2003年にlocofrankのミニアルバム「Starting AGE」のリリースに伴いLimited Records内に設立された773Four RECORDS。その後、2006年にlocofrankと共に独立し、今や日本のインディーズシーンにおいて最重要レーベルにまで成長し、数多くのメロディックパンクバンドに多大な影響を与えている。しばらくはlocofrankの独自レーベルとして動いていた773Fourだが、2008年にはFOUR GET ME A NOTS、2012年には3style、YELLOW MONSTERSも加わり、その勢いは更に増すばかり。今回2YOU MAGAZINEではレーベルを主宰するSAK氏にレーベルについて、所属バンドについて、話を訊くことにした。

Q.773Fourはどうやって始まったレーベルなのですか?

SAK:当時僕はリミテッドレコードでA&Rを担当していて。その頃にlocofrankの前身バンドの相撲茶屋に出会い、彼らのCDを出そうと思ったのが始まりですね。それでリミテッドレコード内に773Fourを設立したんですけど、locofrankの契約が終了するときにlocofrankと一緒に独立しました。


Q.相撲茶屋(locofrank)との出会いは?

SAK:知人が相撲茶屋のデモCDを聴かせてくれたんですけど、それが凄くかっこ良かったので大阪まで見に行ったのが最初ですね。割と個人に任せてくれる会社だったので一緒にやることになりました。


Q.ライブを初めて観た時にSAKさんの中で確信するものがあったのですか?

SAK:雑用1年目で何も分かってなかったので、確信というよりただ好きなだけでやれると思っていました(笑)。


Q.ああ、でも一番に「好き」って感情があるからこそ、今でも一緒にやっていけてるんでしょうね。

SAK:それはあるかもしれないですね。


Q.locofrankに改名したのはいつくらいなんですか?

SAK:出会ってすぐくらいに改名しましたね。正式音源を出すことになってメンバーから「相撲茶屋ってバンド名どう思う?」って相談されたんですよ。正直、僕はダサいなって思ってたんですけど、後からやってきたレーベルの人間が「バンド名変えたほうが良いよ」とか言うのもなって思ってたんです(笑)。だからメンバーの方から言ってきたから「やった!チャンスだ!」って(笑)。それでlocofrankに改名しました。


Q.それが10年前くらいですか?

SAK:はい。2003年くらいですね。僕はインディペンデントレーベルに憧れてこの世界に入ったんですけど、前の会社はインディーズとはいえ大きな会社だったので何か違うって思ってたんですよ。でも働けるだけ幸せだと思って勉強させてもらってたんです。そんな中、2003年にリミテッドからlocofrankが「Starting AGE」をリリースして。


Q.いきなり物凄い反響でしたよね。

SAK:物凄かったですね。当時、日本語青春パンクが台頭していてメロコアは古いって風潮があったんですよ。その状況であの反響だったのでびっくりしましたね。発売するや否や店舗からCDが一斉になくなる現象が起きていましたから。


Q.ライブの動員も一気に増えたんじゃないですか?

SAK:それが増えなかったんですよ。「巨大レーベル、客入らない、CDだけ売れてる」っていう3種の神器が揃っていましたからね(笑)。実際そういうのはありましたね。とにかく色眼鏡でみられるのが悔しかったです。バンドだけで判断して欲しかったから自分達だけでやりたいって気持ちは強かったですね。メンバーとはいつも夢の話ばかりしていました。なので独立してからはlocofrankと一緒に走りまわりましたね。


Q.初期773Fourはlocofrankをリリースするためのレーベルというイメージが強かったんですけど、FOUR GET ME A NOTSを皮切りにlocofrank以外のバンドをリリースするようになった経緯は?

SAK:僕はあくまでもレーベルがやりたかったからバンドは増やしたかったんですよね。それでリミテッドの後輩で今773FourにいるKIYOSHIが良いバンドがいるって紹介してくれたのがFOUR GET ME A NOTSだったんです。その時はファイナル御飯って名前でしたけど(笑)。そこから暫くしてバンドも固まってきたので773Fourから出すことにしたんです。やっとレーベルっぽくなったと思います(笑)。


Q.その後、新人のリリースがしばらくなかったので3styleが773Four入りを発表したときの期待値はかなり大きかったです。

SAK:気が付いたら時間が経ってしまっていて、漠然とですが新人を出したいとは思っていたんですよね。そんなときに3styleに出会って。ライブも凄く良かったんですけど、彼らは自分達でやるって公言してたんですよ。だから指くわえて見てたんです(笑)。それである日、3style のRyotinと飲んだんですけど、凄く尖ってて(笑)。最初は「なんだこいつ」って思ってたんですけど案の定、喧嘩というかお互いヒートアップしてしまい(笑)。でもそれでグッと距離が縮まって一緒にやることになったんです。773Fourは新人のリリースがずっとなかったけど、やろうと思ってからは早かったですね。


Q.そして韓国のYELLOW MONSTERSも773Fourに仲間入りしましたがこの経緯は?

SAK:やっぱり人の縁ですよね。去年locofrankが韓国にツアーに行ったときに対バンしたのがYELLOW MONSTERSだったんですけど、ライブを見ていてたらギターのイ・ヨンウォンがどこかで見たことあって「もしかしたらGUMXかな?」って思っていたんですけど楽屋に行ったらCOCOBATのキャップをかぶっていたのを見て「GUMXだ!」って確信しました(笑)。彼は90年代の日本のパンクが大好きなので話も合って盛り上がったんですよ。そして後日、彼らは日本でレーベルを探していたみたいでfacebook で「日本に行くからディナーしないか?」って連絡があったんです。それで会って話してリリースを決めました。


Q.現在の日韓情勢の中、韓国のバンドをリリースすることで意識することはありますか?

SAK:YELLOW MONSTERSもそうですけど、向こうの若者やバンドマンもやっぱり意識は高いですね。日本の子って「ああ、あれ面倒くさいね」くらいにしか思ってないかもしれないですけど、韓国は兵役もあるからなのか国の教育として徹底されているんだなっていうのは感じました。


Q.そんな中YELLOW MONSTERSはライブで「日本大好き!」って叫んでたのが印象的です。

SAK:彼らは日本でも本腰入れて活動しようと思っていますからね。多くの日本人が海外でライブするのって記念的なライブだったり単発でのツアーだったりするじゃないですか。海外でライブ出来ること自体が嬉しいみたいな。でも韓国のバンドは日本での活動はビジネスチャンスでありドリームなんですよね。下手したら僕らより日本の音楽に詳しいですからね。そこの意識はしっかりしていると思います。


Q彼らが所属したことで773Fourのレーベルの幅は拡がりましたよね。

SAK:自分も年を取ってきて、このままチャレンジもせずにいたらあっという間に人生終わっちゃう気がしたんです。だからって焦ってリリースしているわけじゃなくて、3styleにしてもYELLOW MONSTERSにしても人間的に信頼できるから踏み込めたんですよね。ここにきてまたレーベルが面白くなりました。YELLOW MONSTERSと話をしていて感じたんですけど、向こうのバンドは仲間のバンドを押し上げようとしているんですよね。ヨンウォンに「日本のシーンは90年代のバンドが下の世代を見てない。下の世代は下の世代でしか集まってない。それが勿体ない」って言われたんです。その話を聴いて、僕らは先輩に敷いてもらったレールに乗っているだけなんだなって思ったんです。僕らだけでやっていくんじゃなくてシーン単位で考えなきゃって思うようになったというか。この先自分の好きなシーンを残していくためにもあらゆる世代のバンドを繋げていきたいんですよ。じゃなきゃその都度その都度でシーンが終わっちゃうんですよね。そう思うようになってからは急激に自分達より若い世代のバンドに興味を持つようになりました。


Q.773Fourとしての目標はありますか?

SAK:773Fourはlocofrankと一緒に始めたレーベルだし僕は”中の人”で良いと思っていました。でもこれからはレーベルとしてももっとしっかりして行きたいですね。「locofrankがあって、他のバンドがいるレーベル」じゃなくて、「773Fourっていう土台があって、各バンドがいる」っていう図式にならないと気持ち悪いんですよね。そのためにもレーベルが強くならなきゃと思います。レーベルとしての活動や意思をはっきりさせたいですね。そういう面でもやっぱりPIZZA OF DEATHはかっこいいですよね。僕もPIZZA OF DEATHに憧れて音楽業界を目指したタイプだし、昔はPIZZA OF DEATHに履歴書も送ったこともあります。でもリスペクトしているからこそ「なんで先人達がかっこいいか」を考えて、受け継いで、自分のやり方で発信したいですね。そうやって773Fourを確立させたいです。
アルバムジャケット

locofrank
NEW ALBUM
ONE
XQEJ-1008 (773F-018) \1,500

NOW ON SALE

【locofrank】
98年に大阪在住の木下正行(Vo、Ba)、森勇介(Gt、Vo)、Tatsuya (Ds、Cho)で前身バンド「相撲茶屋」を結成。2003年にlocofrankに改名した後の活動は周知の通り。破竹の勢いでメロディックパンクシーンを圧巻し続ける。2012年、活動15年目に突入し、ライブの定番曲や数々の名曲をリレコーディングした再録ベスト・アルバム「locofrank 1998-2011」を、10月には最新ミニアルバム「ONE」を発表。その勢いは更に増すばかりだ。
http://www.773four.com/bands/locofrank/

アルバムジャケット

FOUR GET ME A NOTS
NEW ALBUM
ELIXIR
KICS-1764 \1,600

NOW ON SALE

【FOUR GET ME A NOTS】
2004年、高橋 智恵(Vo、Gt)、石坪 泰知(Vo、Ba)、阿部 貴之(Dr、Vo)の3人で千葉で結成。2007年にfamとのSPLIT ALBUM「FOCUS」を発表した後に773Four RECORDSと契約。数々の作品を発表しながら、MXPXやNO USE FOR A NAMEなどの海外バンドのツアーサポートも務める。疾走感のある切ないメロディーと圧倒的なライブパフォーマンスで男女混声メロディックパンクの代表格として沢山のフォロワーを生む。
http://www.fourgetmeanots.net/

アルバムジャケット

3style
NEW ALBUM
Japanese Anomie
773F-016 \2,000

NOW ON SALE

【3style】
2007年、千葉で結成。Hino (Ba、Cho)、Ryotin(Gt、Vo)に加え、2011年にはNaoki(Dr、Cho)が加入し現在のラインナップに。数々のデモを発表し続けた彼ら。地元タワーレコードではデモ音源に関わらず大型メジャーアーティストを押さえチャート1位を記録、異例の大記録を樹立している。2012年にシングル「Wagokoro」アルバム「Japanese Anomie」を773Fourからリリース。マシンガンのような強烈なビートに、メロディーを重視しつつも勢いのあるツインヴォーカルが特徴的な、次世代メロディックパンクシーン最重要バンド。
http://3style-sansugata.com/

アルバムジャケット

YELLOW MONSTERS
NEW ALBUM
We eat your dog
XQEJ-1007(773F-017) \1,600

NOW ON SALE

【YELLOW MONSTERS】
2010年イ・ヨンウォン(Gt、Vo)、ハン・ジニョン(Ba、Vo)、チェ・ジェヒョク(Ds、Vo)の3人で結成。過去にGUMX、MY AUNT MARY、DELI SPICEというバンドでキャリアを積んだ彼ら。その活動や経験に裏打ちされた圧倒的なライブパフォーマンスは圧巻。韓国のみならず、日本やアメリカでのツアーなど勢力的に活動を行い、パンクは勿論、メタルやハードコアをバックボーンに持ちつつも底抜けにポジティブなキャラクター全開のライブを体験した者を次々と虜にさせる。773Four RECORDS初の海外バンドとして韓国から日本デビュー。
http://yellowmonsters.net/

SAK:
773Four RECORDS代表取締役。大手インディーズレコード会社勤務を経て独立。同レーベルよりlocofrank,、FOUR GET ME A NOTS、 3style、YELLOW MONSTERSをリリース。

【HPアドレス】
http://www.773four.com/

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