PICK UP INTERVIEW
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→SCHOOL←

バンドサウンドにエレクトロ要素を融合する独自のスタイルでライブハウスを沸かせてきた→school←から超待望のニューアルバムが届きました!CHOKO時代を彷彿とさせるオルタナティブな楽曲特性が色濃く表れた今作は、ソロプロジェクトとして→school←が取り入れたエレクトロを巻き添えに原点回帰。CHOKOも→school←も全部撒き込んで、人生を鳴らすようにロックし始めた矢野そのもののようなアルバムが「空色ディストラクション」である。今回、矢野にはCHOKO時代のことからたっぷり話を訊くことにした。

Q.3年振りのアルバム、ずっと待ってました。

矢野:ありがとうございます!やっと出来ました!


Q.上京してどれくらい経ちました?

矢野:もう7年くらい経ちましたね。「革命エレクトロ」も「PAINT OF DISCO」も東京で作りましたからね。長いなあ。


Q.名古屋で随分若い頃からバンドをやっていましたけど、矢野君が音楽に興味を持ったのっていつ頃なのですか?

矢野:小学生のときですね。お姉ちゃんが弾いてたピアノの横に座って隣から高い音で適当に弾いたりしていました(笑)。とにかく音を出すのが楽しかったみたいですね。だから小学生の頃の僕の遊びって適当にジャムることだったんですよ(笑)。中学生くらいになると今度はX JAPANにはまりました。そうなるとやっぱりギターが弾きたくなるじゃないですか。それでラジカセでX JAPANを流しながら友達に借りたエレキギターで合わせて弾いてそんでいました。       


Q.そういう遊び方を子供の頃からしていたのが大きく反映されているのかもしれませんね。

矢野:音を重ねることが好きなルーツはそこにあるのかもしれませんね(笑)。


Q.初めてバンドを組んだのはいつ頃ですか?

矢野:16歳の頃にCHOCO BABYっていうバンドを組みました。グランジっぽいバンドでしたね。中村区のスタジオVで練習していました(笑)。


Q. CHOCO BABYでライブハウスに出るようになったのですか?

矢野:そうですね。でも初ライブは島村楽器主催のヘタバンコンテストでした。出てみたものの何か違うなって思って。そんなときに栄のもちの木広場でたまたまやってたJERRY LEE PHANTOMのライブを観て衝撃を受けたんです。それで彼らに憧れて旧E.L.Lに出るようになりました。そこから一気に拡がりましたね。その時期にメンバーチェンジもあったりして名前もCHOKOに改名したんです。


Q.CBCのTV番組「キング・オブ・インディーズ」で優勝したときの反響は凄かったんじゃないですか?

矢野:懐かしい!あの反響は物凄かったですね。名古屋駅とか歩いているとめっちゃ声かけられましたもん。当時金髪だったから目立っただろうし。


Q.当時良い反響もあれば、悪い意味での反響もあったんじゃないですか?

矢野:それはめちゃくちゃありましたね。番組に出演していたのがE.L.LバンドはCHOKOだけだったからえこひいきって言われたこともありましたし。まあ何を言われても「それだけ有名になったんだ」って捉え方をしていましたね。


Q.その反動からかCHOKOって後期になるにつれ、どんどん尖っていきましたよね。

矢野:尖ってましたね。特に「terrorism」をリリースした頃は荒れてましたね。当時の担当だった中川さん(現ondo records)に謝りたいです(笑)。とにかく誰に対しても尖ってましたね。やりたい放題やっていましたから。


Q.その後、CHOKOを解散して→school←が始動すると。

矢野:ベースが結婚して子供も出来たから続けるのが厳しくなったんだけど、僕とドラムの雅昭(水野雅昭)は音楽で上にいきたかったんですよ。雅昭はMO'SOME TONEBENDERのドラムをサポートドラマーとして叩いていますね。今でもよく飲みにいったりはしますよ。


Q.当初の→school←は矢野君のソロプロジェクトでしたよね?

矢野:そうですね。あの頃はAxSxEさんやアヒトイナザワさんとコラボさせてもらったりしていました。その頃からずっと精神安定剤のよおうな役割で付き添ってくれていたのが今のメンバー2人なんです。彼らは東京まで着いて来てくれたんですよ。そんな人いないですよね(笑)。だから大事にしたいと思ってます。それで2人を正式にメンバーに迎えたんです。


Q.2人メンバーになったのって最近ですか?

矢野:はい。まだ1年経ってないと思います。


Q.ずっと支えてきてくれた仲間が正式にメンバーになったことが作品に与える影響は大きそうですね。

矢野:影響は大きかったですよ。ずっとサポートをしてくれてた人がもう1人いるんですけど、その頃にも4人でバンドを組むって話が出ていたんですよ。でも変わることが怖くてバンドに出来なかったんです。それまでの関係が壊れるのも、見られ方が変わるのも怖かった。だけどいよいよバンドにするかってタイミングでサポートベースが辞めたんです。「これはソロでやれっていう御達しなのかな」って思いましたね。そこから色んなベースを試したけど、何か違うんですよね。それでいっそのこと3人でやれないかって思いと、そこからはバンドを固めていきました。今、出そうと思えばCDは簡単に出せるじゃないですか。だからこそしっかりバンドが固まるまで出したくなかったんです。だから時間がかかっちゃったし待っててくれた人には申し訳ないんだけど、それだけ自信のあるものが出来ました。


Q.今作は原点回帰というか、矢野君が1周して辿り着いた印象があります。オルタナティブな要素がいっぱいだったCHOKOから始まって、→school←でエレクトロを大胆に取り入れ、全てを吸収した上でもう1回オルタナティブに戻ってきたような。

矢野:その通りですね。ここまで長かったです(笑)。メンバーにも「やっとこの感じきたね」って言われましたから(笑)。もしかしたら僕自身待っていたのかもしれないですね。


Q.CHOKOがあって、→SCHOOL←で色んな音楽を試したからこそ辿り着いたんだと思います。

矢野:自分のやってきたことを否定したくないですからね。CHOCO BABYだってそうだし。いつだって真剣にやってきましたから。そこは誇りに思っていますね。


Q.エレクトロ全開の時期だって一番前にきているのはロックでしたからね。

矢野:僕は一生カート・コバーンに憧れていますからね(笑)。そこはずっと変わらないです。


Q.今作って本当にCHOKOと→SCHOOL←の歴史が詰まったような作品ですよね。M-2「空色ディストラクション」やM-4「ボーダーライン」はCHOKOの持ってた切なさや尖った要素を感じるし、M-3「マイラ」やM-7「パッパラ」は→SCHOOL←の持つ語感で楽しむ要素を感じます。今までの矢野君を全部まとめたような印象というか。

矢野:本当にその通りですよ。このアルバムは矢野の音楽人生そのものです。


Q.ここにきて→SCHOOL←が完成したのかもしれないですね。

矢野:それはありますね。今まで「これやりたい!」って思ったものを作って壊して、作って壊しての連続でしたから。でも今作で完成した気はします。


Q.でも矢野君のことだからまた壊すかもしれないですね(笑)。

矢野:それはあると思います(笑)。でもそれが僕だと思っています。前に進むために壊し続けてきましたからね。先の約束は出来ないです(笑)。付き合ってくれるメンバーには感謝してもしきれませんよ(笑)。


Q.ちなみに今やってみたいことってありますか?

矢野:ワンマン!ずっとやってないのでワンマンライブがやりたいですね。東京と名古屋でやれたら嬉しいですね。


Q.東京と名古屋って矢野君にとってどういう場所ですか?

矢野:名古屋は本当に大好き。ずっと住んでいたし、良いこと嫌なこと含めて色んなことがあり過ぎた土地です。僕が暴れまくって椅子を投げたり無茶苦茶なことをやってたスタジオVのごえもんさんは今ell.SIZにいるんですよ。そうやって昔お世話になった人を残念な気持ちにさせたくないんですよね。だから地元の安心感でほっこりはするんですけどいつだって本気にさせてくれる町です。逆に東京は常に戦いなので経験値がどんどん上がると思っています。僕にはどっちも大切な場所ですね。


Q.こんなこと言うのもなんですけど矢野君大人になりましたね(笑)。

矢野:わははは。僕、こういうことをあまり口にしてこなかったですからね。でも本当にそう思っていますよ。この前も15年越しでE.L.Lでごえもんさんに謝りましたから(笑)
。僕を素直にさせる町なんですよ、名古屋は。


Q.では最後にメッセージをお願いします。

矢野:僕は頭も良くないし、政治や戦争についても全然勉強できていません。そういう馬鹿な人間が、今回は本当に真剣に世界や自分や人に対して向き合って作ったアルバムなんです。これが馬鹿が馬鹿なりに考えて出した答えです。だからある意味原点回帰というより進んだイメージもあるんです。進んだ先が原点だったみたいな。僕を知ってる人にも知らない人にも是非聴いて欲しいアルバムになりました。よろしくお願いします!

 

→SCHOOL←:
矢野晶裕(vox & guiter & all soundtrack )
角谷正史 (drums)
河津美奈子 (keybord)

アルバムジャケット

→SCHOOL←
NEW ALBUM
空色ディストラクション
WLR-1024

2012年12月5日発売

¥1,890

『空色ディストラクション』MV SPOT
http://www.youtube.com/watch?v=ZsWzpkviQeg&feature=share&list=UUCEUNxT

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