PICK UP INTERVIEW
前のページに戻る
浅井健一

2012年はSHERBETSの活動を勢力的に行っていた浅井健一が、間髪容れずにソロアルバムをリリース、さらに2月からは全国ツアーを開催する。ソロとしては「Sphinx Rose」から実に3年4ヶ月振りとなる5作目のアルバム「PIL」には同時期に制作されていたSHERBETS「STRIPE PANTHER」とは違い外に向かったベクトルを感じさせるバラエティに富んだ全12曲が収録。初回限定盤はBLANKEY JET CITY時代の名曲を披露したことで話題となった2012年10月の新代田FEVERでのライブ映像を収録したDVDとポスターが付属するLPサイズジャケット仕様となる。浅井健一ワールドが炸裂した世界観をじっくり堪能して欲しい。

Q.2012年はSHERBETSとして勢力的に活動されていたと思うのですが、ソロアルバムの制作はいつ頃から行っていたのでしょうか?

浅井:あのね、実は去年の1月から作っとったの。その間にSHERBETSの「STRIPE PANTHER」も作っとったでさあ、途中で中断したりしながら一生懸命作った。これまでのソロのアルバムの中では制作期間は一番長いかな。


Q.では2012年はソロとSHERBETSの制作が同時進行だったんですね。浅井さんの中で境界線のようなものはあったりしますか?

浅井:感覚かな。曲作っとってさあ、これはソロでこれはSHERBETSでっていうのは何となく自分の中にあるんだわ。勿論迷うこともあるけどね。逆に明確に分かるのもあるしね。それは自分の感覚で決めとるよ。


Q.同時期に制作された「STRIPE PANTHER」が浅井さんの内面が物凄く出ていた作品だったのに対して「PIL」は外に向いてるように感じました。

浅井:うん、そうだね。SHERBETSは内面的になるね。何故か。


Q.それは自然にですか?

浅井:うん。意識は全然しとらん。自然にそうなるんじゃないかな。まあ行き当たりばったりだよ。いつも。


Q.コンセプトがあるというよりは浅井さんがかっこいいと思うものをその時その時形にしていくようなイメージなんですね。

浅井:そうだね。毎回そのときの自分から出てくるものを必死こいて作ってる。


Q.今作はどのようなメンバーと作られたのですか?

浅井:今回はメンバー沢山おるよ。まずベーシストが2人おるんだわ。渡辺圭一(JUDE、HEATWAVE)とマーリンっていうアメリカ人。ベースはその2人で、ドラムは心平(岡谷心平)と欣ちゃん(茂木欣一:東京スカパラダイスオーケストラ、フィッシュマンズ)に叩いてもらった。あと昔からの友達のいまちゃんにもベースで1曲参加してもらっとる。シングル「OLD PUNX VIDEO」に入っとる「PLAY」もいまちゃんにベースを弾いてもらっとるよ。いまちゃんは病気がちなんだけど凄いかっこいいベース弾くんだわ。


Q.名古屋の方ですか?

浅井:名古屋にずっと住んどったんだけど今は結婚して東京に住んどるよ。


Q.ソロは固定のメンバーではなく、色んな方とやれたり、その都度新しいバンドを組むような感覚があるのかもしれませんね。

浅井:うん。一緒にやりたいなって思った人に声かけるんだけどさあ、新しいバンドを組んだみたいな気にはなるよね。楽しいよ。


Q.SHERBETSやJUDEも結成当時は浅井さんのソロプロジェクトとして始まったのが作品を重ねるごとにバンドになっていったと思うのですが、2006年から「浅井健一」というソロ名義での活動を始めたことは、これまでとそもそもの始まり方が違うように感じました。何か理由はありますか?

浅井:理由?ソロは自由にやれるじゃん。自由にやりたいなって思ってさ。1人でやるのもありだし、今回みたいに友達に声かけてやるのもありだしさ。好きなことだけやれるのがソロだよね。


Q.浅井さんは音楽を作るうえで何かにインスパイアされたりしますか?

浅井:色んなときがあると思うよ。他の人の音楽聴いてかっこいいなって思うじゃん。それで自分の部屋に帰って余韻が残っとる間に出来たフレーズが作品になることはあるよね。それを自分が作ることで、自分の独自のものに変化していってくれてうまくいくときがある。


Q.最近はどのような音楽を聴いていますか?

浅井:聴いてないかな。ラジオで聴くくらい。車乗っとってさあ、ラジオから流れてくる音楽でかっこいいなって思うのとかあるじゃん。そういう音楽に自然に刺激受けとると思うよ。それがどっかに残ってたりするんだろうね。


Q.「PIL」はBLANKEY JET CITY、SHERBETS、JUDE、PONTIACSなどの全キャリアが集約されているようなイメージがあります。

浅井:今回はそういう作品になったかもね。意識は何もしとらんけど、なんか知らんけどこうなった。


Q.まるで浅井さんそのもののような作品ですよね。

浅井:うん。アルバム作るときは毎回自分の気持ちを入れるんだけど、今回のアルバムほど自分の気持ちが細部まで行き渡ったのは初めてだね。今までのアルバムはスタジオで録音することが多かったから時間的制約があったんだけど、今作は自分の部屋でダビングしたんでやりたかったことが最後までやり遂げられているんだわ。だで、達成感がいつもよりあるんだよね。充分時間が掛けられたのは大きいんじゃないかな。


Q.アルバムのタイトル「PIL」にはどういう意味が込められているのでしょうか?

浅井:PILの意味?ポッキーインレザーブーツだよ。つまりブーツの中のポッキーって意味。


Q.めちゃくちゃ浅井さんワールドですね。

浅井:ははは。俺ワールドかなあ(笑)。そりゃそうなんだろうけどさ(笑)。


Q.ちなみにそのタイトルが何かを表しているのでしょうか?

浅井:表しとるよ。ブーツの中にあるポッキーを表しとる(笑)。


Q.完全に浅井さんワールドですよ(笑)。

浅井:なんだてそれ(笑)。


Q.アルバムや曲のタイトル、歌詞など、言葉の響きとしても物凄くかっこいいですよね。

浅井:感覚だよ。かっこいい言葉が出てくる技があれば俺が知りたいくらいだからね。感覚だよ。


Q.今作のDVDにも収録されていますが、10月に行われた新代田FEVERのライブでも過去の曲を演奏されていますよね。

浅井:うん。最初は2011年の12月に欣ちゃんのバースデーライブに誘われたのがきっかけなんだけど、その日は欣ちゃんがドラムでフロントマンだけどんどん変わっていくようなライブだったんだわ。それで俺も6曲くらいやったんだけど、欣ちゃんにブランキーの曲をリクエストされてやったんだわ。それが凄く良くてさ。加藤君(加藤隆志:東京スカパラダイスオーケストラ、LOSALIOS)もおったから単純にギターが1本多いわけで、ブランキーは3人だったから表現出来なかったことが4人で出来たのが凄く良い感覚だったの。だからその形でもう一回みんなに聴かせたくて10月にFEVERでやった。


Q.懐かしむ気持ちではなく進化した形でブランキーの曲を聴いて欲しいと。

浅井:懐かしんではいないね。みんなにとってはブランキーの曲は懐かしいかもしれんけど、自分としては新鮮だし新しい気持ちでやっとるから。CDに入っとるけどライブでは聴こえなかったフレーズってあるじゃん。でもそれを加藤君がおったらライブでも表現出来るっていうのが嬉しい。だからその形でブランキーの曲をみんなに聴いてもらいたいって気持ちが芽生えたんだよ。


Q.ライブでのお客さんの反響はどうでしたか?

浅井:最高だったよ。それにもっといけるって思った。あと加藤君と欣ちゃんのスカパラ軍団が底抜けに前向きなんだわ。どんなときでも。スカパラの他のメンバーもきっとそうだと思うんだけど、ライブにかける彼らの情熱が俺は好きなんだわ。毎回毎回進化していくし、この間のFEVERもたった2日間のリハでライブに挑んだんだけどライブの魅せ方や曲順も熟考してチャレンジうしようとするんだよ。それがねえ、本当に素晴らしい。物凄く突き動かされる。


Q.ツアーも刺激的なものになりそうですね。

浅井:刺激的なものになると思うよ。今回のツアーはブランキーの曲もやるよ。ソロだから他のバンドの曲も可能性はあると思う。ただSHERBETSの曲だけはSHERBETSでしかやれない部分があるけどね。他のは可能性は全然ある。


Q.2013年1月にはBLANKEY JET CITYの映画「VANISING POINT」も公開されますね。

浅井:うん。ブランキーに関するプロジェクトは全部ブランキーの元マネージャーが中心になってやっているんだよ。彼のことは信頼しているし大好きな人間だから全部任せてる。彼から「映画やるんだけどいい?」って話をもらって俺は勿論OKした。ブランキーの音楽がより広まるのは嬉しいしさ。映画も沢山の人に見て欲しいと思うよ。


Q.ご覧になってどうでしたか?

浅井:感想は言わないようにしてるんだわ。何の先入観もなく観てほしいから。


Q.浅井さんが今回のツアーでブランキーの曲を演奏することと、「VANISING POINT」が公開されることは偶然だったのですか?

浅井:偶然だね。欣ちゃんに誘われたライブでブランキーの曲をやって、またブランキーの曲をライブでやりたいって思ったのが去年の12月で、それが実現するのが2月の「Pocky in Leatherboots Tour」でしょ。そんで映画がやるのが1月だもんね。ミラクルだよね。時間があったらライブも遊びに来てほしい。


Q.ではリスナーにメッセージをお願いします!

浅井:「PIL」は凄くかっこいいアルバムになりました。凄い素晴らしいと自分でも思います。聴いとる1時間は凄いのめり込めれる時間だと思うから、「PIL」を聴いて1時間、旅に出てちょ。

 

【HPアドレス】
http://www.sexystones.com/

アルバムジャケット

浅井健一
NEW ALBUM
PIL

2013/1/16 ON SALE

●初回限定盤[CD+DVD] 4200円 POCS-9020
●通常盤[CD] 3150円 POCS-1074

Pocky in Leatherboots Tour

2013年2月6日(水)北海道 札幌cube garden
2013年2月8日(金)宮城県 仙台Rensa
2013年2月13日(水)岡山県 岡山IMAGE
2013年2月15日(金)福岡県 福岡DRUM LOGOS
2013年2月16日(土)大分県 大分DRUM Be-0
2013年2月26日(火)京都府 京都磔磔
2013年2月27日(水)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
2013年3月1日(金)愛知県 名古屋BOTTOM LINE
2013年3月4日(月)東京都 SHIBUYA-AX

前のページに戻る
2YOU MAGAZINE編集部
〒453-0837 愛知県名古屋市中村区二瀬町153 ニルヴァーナ101号室
Tel: 052-485-5993