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BALZAC

BALZACが約2年振りとなるニューアルバム「BLACKOUT」をBALZACの日といっても過言ではない3月8日(308!)に発表する。「PARADOX」「JUDGEMENT DAY」とデジタルとハードコアの融合を追求してきた彼らが10枚目のアルバムにして辿り着いたのは2013年版最新型のホラーロックサウンドだった。従来のイメージであるホラーハードコアパンクを基調としつつ、ハードロック、デジタル、ゴス要素が散りばめられた非常に幅の広い作品となっている。結成20年、常に新化を遂げ続けるBALZACからまだまだ目が離せない。

Q.昨年は結成20周年でしたが実感はありますか?

HIROSUKE:20周年だからといって特別なことはあまりやってないんですよ。東名阪ワンマンツアーをやったくらいです。

ATSUSHI:あと1995年にリリースして廃盤だった1stアルバムの「THE LAST MEN ON EARTH」を再発したり。


Q.初期の7'EP「LORD OF THE LIGHT AND OF THE DARKNESS」「ATOM AGE VAMPIRE IN 308」「ISOLATION FROM No.13」の初CD化もありましたね。

HIROSUKE:初期アナログシングルは、このタイミングじゃなきゃ今後もきっと再発しなかったでしょうね。当時の初代ベーシストのANTI君と最近は良く会ったり、ライブにも遊び来てくれたり。この20周年の機会で廃盤だった作品の再発に協力してくれたんですよ。


Q.そうやって初期の音源を振りかえったことが作用しているのか、今回のアルバムは攻撃的なナンバーが多い印象があります。

HIROSUKE:前半は特に攻撃的ですね。でも初期衝動とか原点回帰ではなくて、あくまでも2013年版のBALZAC流ハードコアになっていると思います。


Q.「PARADOX」「JUDGEMENT DAY」とデジタルハードコアを追求した作品が続きましたが、今作はコンセプトはありましたか?

ATSUSHI:今回はコンセプトというより、BALZACがやってきた色んなバリエーションの曲が収録された作品になりましたね。ある意味20周年を凝縮した部分も垣間みれると思います。


Q.確かに今作はBALZACの様々な要素が詰め込まれていますよね。M-2「FRAGILE」からはハードロックの要素も感じたのですがデジタルとハードロックの融合はあまり聴いたことがなかったので面白かったです。

HIROSUKE:制作当初はもっとパンクテイストなイメージだったんですけど、ATSUSHIが弾くとハードロックなイメージになってしまったんですが、逆にそれが良くて全面に押し出した感じですね。僕が作った原曲にメンバーの色が重なっていくのって純粋に面白いですよ。あとこの曲は、これまでのBALZACの懐かしい「ある曲」の打ち込みを使ってるんですよ。それはBALZACの打ち込みの原点とも言える曲なので、その辺は遊び心を持って作ってみました。BALZACの曲を良く知ってる人に一聴してもらったら、一発で「あっ!」って気づくと思います。


Q.M-3「BLOOD GLOWS COLD」は映画「冴え冴えてなほ滑稽な月」で使用されているそうですが。

HIROSUKE:以前から知り合いだった映画監督の島田角栄くんから「今回、新しい映画を作るから出て欲しい」ってオファーがあって。映画の中で演奏する曲を用意してくれてたんですけど、その曲がBALZACの新曲だと思われたら嫌で(笑)。映画の中で、ハードコア全開の激しい曲の演奏シーンを監督が希望していたので、ちょうどアルバムに作っていたこの曲を提供しました。


Q.どういう映画なんですか?

ATSUSHI:それがまだ観てなくて、内容も知らなけりゃ、完成したかどうかも知らないっていう(笑)。監督曰く、BALZACが出演するシーンは脚本に無い、脱線した演奏シーンらしいです(笑)。


Q.M-4「HELL RISING」M-5「THE BLEEDING BLACK」の流れは鳥肌ものです。この2曲はホラーパンク、デジタル、ポップ、ダーク、泣きメロ、コーラス、シンガロングといったBALZACの要素全部のせ感が物凄いですよね。

HIROSUKE:ゴーゴーカレーでいうメジャーカレーみたいなね。(一同爆笑)

TAKAYUKI:カツも海老フライもウインナーも全部のってるみたいな(笑)。

AKIO:この2曲は現BALZACのテイストを満載したイメージですね。


Q.ファンが絶対に聴きたいBALZACのド真ん中のような曲ですよね。

ATSUSHI:ファンを裏切らないバルザックですから。(一同爆笑)


Q.M-6「BLACKOUT」はアルバムタイトルにもなっていますね。

HIROSUKE:実はこの曲が出来る前からアルバムタイトルは決まっていたんです。アルバムの制作において初期段階に出来た「THE BLEEDING BLACK」のコーラスが「BLACKOUT」って叫んでいるんですけど、アルバムタイトルはそこから決めたんです。でもこの曲はBALZACの泣きのメロディックパンクスタイルの典型的なパターンです。今はアルバムのタイトルソングと言っても良い曲と思ってます。


Q「THE BLEEDING BLACK」が出来て、このアルバムは発展していったんですね。

HIROSUKE:これまでキーワードとしてホラーとかダークとか散々言ってきたじゃないですか。でも今回そういう言葉を使わずにBALZACを象徴するキーワードがないか考えてたんですよね。それでBALZACを色で連想した時、真っ先にうかぶのが基本カラーの黒。だからアルバムコンセプトはないけど、BLACKが全編を通してキーワードです。黒く落ちて行くといったイメージです。


Q.M-7「HOLD YOUR BREATH」はまさに暗闇の中にいるような曲ですよね。

HIROSUKE:曲調もゴシックっぽくオカルトティックなイメージですね。TAKAYUKIの打ち込みが更に壮大なイメージを広げてくれました。アルバムの中では少し異質な曲なんですけど、この曲があることでアルバムにストーリー性が出てきたと思います。


Q.その打ち込みですが、今作はデジタル要素がM-10「YES、ALL IS DARK」に集約されていますよね。?

TAKAYUKI:はい。これは基本HIROSUKE君と2人で「打ち込みだけのデジタルハードコアナンバーを作ろう!」って作った曲なんですけど、やってみて面白かったですね。

HIROSUKE:AKIOは全く参加してません(笑)。

AKIO:僕はいちファンの感覚で聴けたので面白かったですね。


Q.AKIOさんはこの曲ではベースも弾いてないんですか?

AKIO:何もやってませんね(笑)。2人が作業してるのを横目で見ながらどんなのが出来るか楽しんでました(笑)。

HIROSUKE:この曲は僕が考えてきたギターのリフをATSUSHIに弾いてもらって、それをTAKAYUKIとパソコンに向っで作り込んだんですよ。

AKIO:僕は何が起こっているのかすら分かってなかったです(笑)。


Q.ザ・ビートルズの方法論に近いのかもしれないですね。バンドが4人なら4人全員が参加していなくても楽曲がBALZACとして成り立てば良いという解釈というか。ザ・ビートルズの「イエスタデイ」がポール・マッカートニーしか参加していないけどれっきとしたザ・ビートルズの曲であるような。

ATSUSHI:ものすごく納得(笑)。

HIROSUKE:アルバムの中でもそう言う立ち位置の曲ですしね。全員が参加してなかったとしてもBALZACの表現としてありならばOKっていう。確かにザ・ビートルズ的な考え方かもしれない(笑)。


Q.そしてアルバム後半はM-9「RISE」M-11「26」M-12「EVERLASTING」と、BALZACのポップな部分が爆発した曲が続きますね。

HIROSUKE:この3曲は曲のテンポも曲調も違うんだけど、共通して言えるのはBALZAC流の泣きとポップさが随所に聴けるメロディックなパンクナンバーですね。BALZACを象徴する3曲かもしれない。「26」は、BALZACの王道スタイルでボーカルとコーラスの掛け合いが印象的で、すぐにでもライブでやりたい曲ですね。これはこのアルバムのレコーディング中に急に出来た曲なんです。

ATSUSHI:サクッとね。

HIROSUKE:ただ自分で作っておいてメロディのキーが高くて歌えなかったんですよ。なので高いパートはメンバーいち高い声が出るTAKAYUKIが歌っているんで、僕とダブルボーカルのパートがあります。

TAKAYUKI:僕が歌ってます。

AKIO:今、凄く自信満々に言ったね(笑)。

TAKAYUKUI:BALZACに加入して12年!ついに歌うことになりました。(一同爆笑)


Q.ライブでTAKAYUKIさんの歌が聴けるのを楽しみにしていますね。

ATSUSHI:あ、ハードル上がった。(一同爆笑)


Q.期待しています(笑)。そしてアルバム最後の「DERANGED」はBALZACの凶暴性が炸裂していますがBALZACが提示してきたデジタルとハードコアの融合の集大成ともいえる曲ですよね。

HIROSUKE:この曲は2011年にシングルで発表しているんですけど、当初から新しいアルバムに入れるのを前提で作っていました。デジタルとハードコアの融合をやってきた中で、この形が僕らの理想だと言えます。バイオレンスなイメージとスピードの融合がこの曲の特徴です。


Q.この曲には…。

ATSUSHI:おっと、それは…。アルバムを最初から最後までちゃんと聴いて下さい(笑)。


Q.是非アルバム全編通して最初から最後までしっかり聴いて欲しいですね。では最後に10枚目のアルバムはご自身にとってどういう作品になったか聞かせて下さい。

HIROSUKE:これまで自分の持っているイメージや世界観を曲として表現出来なくてジレンマを感じていた時期もありました。今回はイメージをストレートに表現出来た曲から、最初のイメージと違う形で更に発展した曲まで含めBALZACの20年が凝縮されたような濃い内容の仕上がりのホラーロックなアルバムになってます。

AKIO:僕にとって今回の作品はちょっと大変な作業だったんです。通常のレコーディングだとベースの録音は早い段階に終わるんですよ。今回もかなり順調に進んでいたのですが、7割くらいが完全に録り終わった段階で、ベースの低音感がもっと欲しいと感じてきて、エンジニアの方に相談して色々機材を試したりしたんですが、最終的にベースの弦をいつもより太くしたら今までにない骨太のズッシリした低音感が出たんです。それでもう1回最初から全曲録り直したんですよね。上手く弾けていたベースをもう一度イチから弾き直すのは、なかなか酷な話ですが、それで最終的に良い作品になるのならと思って…。最後まで諦めずにチャレンジしたり努力は惜しんだらあかんなぁと改めて感じました。

ATSUSHI:フルアルバムとして10枚目、AKIOが入って17年、TAKAYUKIが入って12年。このメンバーでそれだけやって来たのに、ここでまたバンドとしても一歩先に進んだ事をアルバムで表現出来たのは嬉しいですね。でもまだまだ進化するバンドなのでこれからも楽しみにしていて欲しいです。

TAKAYUKI:僕がBALZACに入って12年でフルアルバムとしては6作目なんですけど、超ハードな曲から泣きやポップなナンバーまで様々な曲調の曲を収録していますが、けして散漫でなく、BALZACとしての絶対的なバランス感とバンドイメージがハッキリと伝わる作品になったと思います。試行錯誤しながらも20年間BALZACが走り続けていることに改めて凄いなって思います。


Q.ありがとうございました!

ATSUSHI:…まだ言うことあるよね?

TAKAYUKI:…え?

AKIO:あるでしょ?

HIROSUKE:6作目にして初めて…?

TAKAYUKI:あっ、僕が歌っています!(一同爆笑)


BALZAC:
AKIO(Ba)  HIROSUKE(Vo)  ATSUSHI(Gt)  TAKAYUKI(Dr)


【HPアドレス】
http://www.balzac.jp/

アルバムジャケット

BALZAC
NEW ALBUM
BLACKOUT
PX-258

2013/03/08発売

2,500円

BLACK OUT TOUR 2013

3月9日(土)大阪 心斎橋VARON
3月23日(土)宮城 仙台RIPPLE
4月6日(土)愛知 名古屋CLUB ZION
4月28日(日)福岡KIETH FLACK
5月5日(祝)京都U-STONE MINI(昼の部)
5月5日(祝)京都U-STONE MINI(夜の部)
5月25日(土)愛媛 松山SALONKITTY
6月29日(土)東京 下北沢SHELTER

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