PICK UP INTERVIEW
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Dr.DOWNER

2004年に横須賀で結成されたDr.DOWNER。ガレージ、パンク、ハードコア、ハードロックなど、様々な音楽を独自に昇華したサウンドが幅広い層に受け入れられ、過去にはcosmicnoteよりミニアルバム「スーサイドソルジャーマン26」、STEP UP RECORDSのV.A「...OUT OF THIS WORLD 4」に参加するなどジャンルの壁を越え絶大な支持を受ける。2010年に発表した「さよならティーンエイジ」をonly in dreamsからリリースしたことを皮切りにASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文氏のディレクションによるアルバム「ライジング」をリリースするなどその活動は更に活発となる。そして2013年、2ndアルバム「幻想のマボロシ」を再び後藤氏をプロデューサーに迎えてリリース。Dr.DOWNERの快進撃が始まる…!!

Q.Dr.DOWNERはどうやって始まったのですか?

猪股:俺は地元の横須賀かぼちゃ屋ってライブハウスによく出入りしていたんですけど、かぼちゃ屋に遊びに行くといつもいる奴を集めて始めました。最初は3ピースでしたね。

高橋:僕は後から入りました。

猪股:ケイちゃん(高橋)とはDr.DOWNERの前に一緒にバンドをやってたんですよ。ケイちゃんが入って4人バンドになりました。3ピースだった頃は俺がベースヴォーカルでベースの星野がギターでしたね。今よりもっとガレージっぽいバンドだったと思います。


Q.ガレージ、パンク、ハードコア、さらにハードロックの要素も感じますがバックボーンは?

猪股:バンドを始めたきっかけはメロコアのコピーバンドでした。やっぱりHi-STANDARDですね。グリーンデイとか。あと俺はメロコアと並行して奥田民生を聴いたり、ニルヴァーナやマッドハニーのようなオルタナもがっつり聴いていました。

高橋:僕は中学の文化祭でJUDY AND MARYのコピーバンドをやったのがきっかけですね。友達にベーシストがいたので一緒にバンドを始めたんです。高校に行ってからライブハウスに出るようになって、パンクバンドを見て「激しいのがやりたい」って思って。

猪股:それで俺とケイちゃんとドラムの3人でガレージとハードコアが入り混じったようなバンドをやっていました。あと俺はNUKEY PIKESが好きなんですよ。そういうハードコアの影響も強いですね。


Q.確かにDr.DOWNERの雑多感はNUKEY PIKESと共通する部分はあるかもしれませんね。

猪股:何でも取り入れるって意味ではNUKEY PIKESの影響は大きいと思います。やってる音楽は全然違うんですけど。


Q.高橋さんは加入前、Dr.DOWNERをどう見ていました?

高橋:「メロコア好きだけどメロコアはやらない」みたいな捻くれたバンドのイメージですね。でも凄く濃いバンドだなって思ってました。


Q.メロコアもハードコアもガレージも、全部をJ-POPとして昇華している印象はありますね。

猪股:そういった手法に近いと思います。パンクパンクって言うけど、そこまでパンクに拘ってるわけじゃないし。

高橋:なんせ彼は奥田民生が大好きだから(笑)。

猪股:原点として奥田民生があるんですよ。アコースティックギターを親から買い与えられて最初に弾いたのも奥田民生なので。だからパンクもハードコアも聴くんだけど、最終的に俺の根元にある奥田民生フィルターを通して出されるっていう。そこがJ-POPを感じる大きな要因だと思います。


Q.ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤さんとはどのように出会ったのですか?

猪股:後藤さんとは10代の頃からの知り合いなんですよ。俺が昔やってたバンドとASIAN KUNG-FU GENERATIONが同じスタジオを使っていて。そのスタジオが主宰するフリーライブが毎年横須賀の三笠公園で開催されているんですけど、それにASIAN KUNG-FU GENERATIONも出てたんです。なので最初は同じスタジオ繋がりで顔見知りになっていった感じですね。だから「アジカンの後藤さんだぜ!」みたいなのはなくて。


Q.後藤さんのレーベル、only in dreamsから「さよならティーンエイジ」「ライジング」をリリースした反響はどうでした?

猪股:「スーサイドソルジャーマン26」がcosmicnoteからのリリースだったので、そこから考えると違う方面のお客さんが増えたかもしれません。でも自分達的には何も変わってないつもりです。特に活動のスタンスが変わったわけでもないし。ライブハウスシーンのみんながびっくりしたくらいですね(笑)。


Q.なるほど。では今作「幻想のマボロシ」について訊きたいのですが、まずタイトルが気になって…。

高橋:気になりますよね(笑)。


Q.はい(笑)。だって幻想はマボロシですもんね(笑)。

猪股:そうなんですよ(笑)。でもちょっと深い話をすると、例えば上手くいかなかったのを他人のせいにする人っているじゃないですか。「あいつのせいで上手くいかなかった」みたいな。そこが原因じゃないのに。その憎くんでる対象って何だか凄くマボロシっぽいなって思うんです。本当は自分のせいなのに。だから「幻想なんてマボロシなんだぜ」って歌ったんだと歌詞を読み返して思いました。


Q.それはアルバム全体のテーマにも繋がるのですか?

猪股:ああ、そこまで考えてないですね。出てくるものを出しただけっていうか。俺は「こういう歌詞を書こう」と思って書かないので。あまり暗くならないようにはしようって思いましたけど。


Q.確かにテーマとしては重いものもありますけど、これだけハイテンションで歌われると暗く聴こえないですからね。

猪股:はい。でもどうしてもジャケが暗くなっちゃって。このジャケットの絵は俺が描いたんですけど、暗いですよね(笑)。


Q.暗いというか、もし自分の子供が幼稚園でこの絵を描いてきたら心配になります(笑)。

猪股:アハハハ。その絵に描かれている影はライブ中の俺なんですよ。これも幻想なんてマボロシなんだぜっていうテーマともしかしたら繋がっているのかもしれないです。


Q.これまでの作品も一発録りですか?

猪股:いや、今回は違って。前の音源は一発録りだったんですけど、それを2回連続でやる必要がないなって。それより今回は曲をちゃんと聴かせる録り方をしたかったんです。

高橋:前はずっとライブでやってた曲をアルバムにしたのでテンションとかもそういう感じだったけど、今回はまずアルバムを作ることから始まったので意識がライブより作品を作ることに向いていたんだと思います。


Q.出来上がってどうですか?

猪股:もう聴きまくったから客観的に聴けない部分はあるんですけど、良い感じだとは思います(笑)。

高橋:バランスが良いですね。家でも聴けるし。

猪股:普通家で聴くけどね(笑)。


Q.あと歌詞で「ゼンモンドー」って言葉がやけに耳に飛び込んでくるのですがこの言葉は色んな曲で使われていますよね。

猪股:歌詞を書いてると自然と出てきちゃうんですよ。俺は全部の曲が違う歌詞じゃなきゃいけないなんて思ってないんです。同じ人間が書いているんだし同じ言葉が出てくるのは仕方ないって思うし。


Q.「ゼンモンドー」って言葉がピンときているのに、他の曲で使っているからって違う言葉を無理矢理探すのは違うと。

猪股:まさにそれです。それに同じ言葉を使っているのも実は意図的ではあるんですよ。俺はナンバーガールが好きなんですけど、彼らも別の曲で同じ言葉を使うのが特徴的なんですよね。そこからの影響も強いです。なので俺も意図的に使っていますね。


Q.意図的じゃなかったら「ゼンモンドー」って片仮名にしませんもんね。

猪股:そうそう(笑)。漢字だと硬いし。まあ出てきたんだから仕方ないでしょ、って感じです(笑)。


Q.では最後に、Dr.DOWNERからは精神面でのパンクを感じるのですが、ご自身でどう捉えていますか?

猪股:どうだろう。前はパンクバンドだって言ってたけど、最近はそうも思ってなくて。特殊なバンドではあると思うので俺らが日本のロックのメインストリームに出たら面白いかなって思うくらいですね。

高橋:あまりジャンルとか気にしたこともないんですよ。思いっきり叫んでるバンドとも、思いっきり歌ってるバンドとも一緒にライブするので。誰とやるとか何処でやるっていうのは関係なく、僕達のライブをやるだけっていう。

猪股:いつも通りのね。

高橋:そのスタンスをずっと貫いているので。もしかしたらそれがパンクなのかもしれないですけど。

猪股:「パンクってなに?」って話になったら朝まで飲んで語らなきゃいけなくなりますね(笑)。「俺に取ってパンクはよ〜」みたいな(笑)。だから俺は楽しくやれればいいと思っています。もともとパンクシーンから出て来ただけで、ハードコアともやるし地元ではジャパコアの先輩のライブにも呼んでもらう。それと並行して夏フェスとかにも出てますし。大事なのは繋がりや人間関係ですね。俺はそう思っています。


Dr.DOWNER:
高橋"JUDI"ケイタ(Gt)
小石トモアキ(Dr)
猪股ヨウスケ(Gt.Vo)
星野サトシ(Ba.Vo)


【HPアドレス】
http://drdowner.com/

アルバムジャケット

Dr.DOWNER
NEW ALBUM
幻想のマボロシ
KSCL-2257

2013年7月3日発売

¥2,520(tax in)

Live Schedule

●2013/7/4(木)
『↑ザ・気運↑Vol.1?feat下北沢音楽祭2013?』
会場:下北沢SHELTER
時間:開場18:30 / 開演19:00
出演:KANA-BOON / Dr.DOWNER / TEENAGER SEXLESS / DJみそしるとMCごはん
料金:前売¥2,500(税込) (ドリンク代別)・整理番号付

●2013/7/10(水)
Dr.DOWNER「幻想のマボロシ」レコ発ライブ『燃えろマボロシ』
会場:代官山 UNIT
時間:開場18:00 / 開演19:00
出演:Dr.DOWNER / 静カニ潜ム日々 / The SALOVERS
料金:¥2,100 (税込) (ドリンク代別)

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2YOU MAGAZINE編集部
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