PICK UP INTERVIEW
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ギターロックシーンの大本命、ircleが待望のミニアルバムを完成させた。結成は2001年にまで遡る。当時13歳だったメンバーは中学校の学園祭に出演するためにバンドを結成。その後、福岡、東京と活動拠点を変えながらも一度のメンバーチェンジもなく活動を続けてきた。様々な音楽のバックグラウンドを持ち寄った独自の音楽性は、文学的でありながら感情的な部分も感じることが出来る人間味があり、その熱さをダイレクトに感じさせるライブでオーディエンスを魅了し続けている。満を持して放たれる「さよならリリー」は彼らの存在を一気に全国に知らしめるだろう。2YOU MAGAZINE初登場、ircle。メンバー全員に話を訊く。

Q.結成当時は何歳だったんですか?

河内:13歳ですね(笑)。

ショウダ:中1でした(笑)。みんな同じ中学の同級生です。

河内:最初は僕が19(ジューク)みたいな音楽をやりたくて仲道君を誘ったんです。

仲道:僕はゆずが好きだったから2人でフォークデュオをやろうって。

河内:それで学園祭でくるりのコピーをやりたくなってバンドを組みました。


Q.中学の文化祭でくるりのコピーって凄いですね。

河内:「ばらの花」がやりたくて。でもみんなで話し合った結果BUMP OF CHICKENをやりました(笑)。

仲道:中学生の僕らにはくるりはちょっと早かったです(笑)。

ショウダ:僕はSMAPとSPEEDくらいしか知らなかったし。(一同爆笑)


Q.ショウダ君と伊井君はどうやって加入が決まったのですか?

ショウダ:僕は別にそんなに仲良かったわけじゃないのに偶然街で見かけられて声をかけられたんですよ。それで「僕達バンドやるからドラム買えよ」って言われて。

河内:そんな言い方してないでしょ(笑)。「ドラム買わないの?」でしょ。

ショウダ:意味としては全く一緒だよね(笑)。それで「いくらするの?」って聞いたら「2万円くらいで買えるよ」っていうから親と買いに行ったんです。でも安いの探しても4万円はするんですよ(笑)。そうやって半ば強引にドラムを始めました。

伊井:僕はベースの弦を持ってたんですけどギターしか持ってなくて。

ショウダ:弦だけ(笑)。

伊井:最初の頃はアコギの3弦から6弦で弾いてました。

ショウダ:伊井ちゃんはベースより先にアンプ買ったもんね(笑)。

河内:練習も僕の家の倉庫でやってたのでアンプもドラムセットも必要だったんですよ。


Q.ライブハウスに出るようになったのは?

河内:高1ですね。

ショウダ:田舎なので文化祭とか凄く盛り上がるんですよ。それで高校生になったら必然的にライブハウスに出るようになるんです。ライブハウスの敷位も良い意味で低かったし。


Q.2006年に活動拠点を大分から福岡に移したのは?

河内:みなさん大学進学で福岡に行くことになったんですよ。

ショウダ:みなさんって僕達のことでしょ。(一同爆笑)

仲道:大学在籍中に前の事務所に所属することになって。それで大学卒業後に揃って上京しました。


Q.どういうバンドを目指していたました?

河内:僕はかっこよければ何でもいいって思っていました。それは未だに思っていますね。4人で鳴らしたそのままの音が普遍的なものになればいいなって思っています。


Q.ircleの歌詞は凄く文学的だと思うのですが、その中に感情的な部分も感じるんです。そこがとても面白いなって。

河内:仲道君が歌詞を持ってきた歌の場合は、彼が書く歌詞やみんなから出てきたキーワードを基に最終的に僕が歌詞として完成させるんですけど、メンバーからは僕が持っていないものが出てくるんですよね。僕は文学的な人間じゃないんですけど、そうやって構築することで文学的な要素も出てくるのかもしれません。そこに僕が感情を注入するような手法ですね。


Q.「さよならリリー」というタイトルにはどのような意味があるのですか?

河内:色んな意味が込められているんですけど説明しちゃうのが勿体ないっていうか、聴く人に膨らませて欲しいなって僕は思っていて。好きなように解釈してくれたら嬉しいですね。

ショウダ:テーマとして夏を感じてもらえるアルバムになったので、聴きながらタイトルもハマっていってくれると思います。


Q.M-1「after school planet」は夏の学校帰りを思い出してキュンキュンしました。

河内:まさにそのイメージですね。

仲道:高校の帰り道を自転車で帰っていて後ろから「仲道く〜ん!」って呼ばれているイメージです(笑)。

河内:青春真っ只中の曲ですね。


Q.打って変わってM-2「バタフライ」は自分と向き合った力強い曲に感じました。

仲道:自分を救うのは自分なんですよね。日々悶々としている自分と向き合った曲です。


Q.歌詞の世界観がhideの「ピンクスパイダー」とリンクしました。

ショウダ:なるほど!

河内:歌詞に出てくる「透明な部屋」っていうのはイメージの中の抜け出せない部屋なんですけど、僕ら「ここから抜け出したい」みたいな曲が多いんですよね(笑)。

ショウダ:抜け出せないバンドなんです(笑)。


Q.続くM-3「那由多の風」はポリリズム感がとても面白かったです。

河内:これはリズム体が頭を捻りましたね。

伊井:こういう曲にバンドの面白さってありますよね。

ショウダ:最初は8ビートで地面を這うような感じだったんですけど、歌詞を受けて言葉の感じをドラムで表現したらどうなるかを考えて、サビになったら2ビートで飛んでいくようなイメージで叩きました。


Q.M-4「桃源郷」からは何でも悟ったような顔をしている人への痛烈なメッセージだと受けとめました。

河内:何でも悟ったような人へのメッセージですね。

ショウダ:鸚鵡返し(笑)。

河内:桃源郷って言葉がパッと思い付いたんですけど「桃源郷って何だろう」って考えたときに死ぬまで悟れないなって僕は思ったんですよ。でもたまに「私は何でも知ってる」みたいに悟ったふりをしている人いるじゃないですか。もっと心のままに生きればいいのになって僕は思うんですよね。そういうことを歌いました。


Q.この曲は中国っぽいフレーズが印象的でした。

伊井:あのフレーズには拘っていますね。「このフレーズだけは好きにさせてくれ」って。

仲道:プリプロの段階ではあのフレーズは入ってなかったんですよ。

ショウダ:あの中華っぽいフレーズが入って曲が一気に面白くなりましたね。普通の曲ってやってて面白くないじゃないですか。そういう曲を良い意味でぶっ壊してくれるのが伊井ちゃんなんですよ。全く違うものを持ってくるんですけど組み上げたら凄く面白くなるんです。

伊井:あのフレーズを録って曲にはめてみたらみんな大爆笑で(笑)。

ショウダ:あとブルースハープのチンケさもやばいです(笑)。


Q.ブルースハープにしろ中国っぽいフレーズにしろ、悟った顔しているような人を嘲笑ってる感じが最高でした(笑)。

河内:完全にふざけた感じが出てると思います(笑)。


Q.M-5「嘘つき少年より」は他の曲と違ってドキュメント要素の強いラブソングですが。

河内:ドキュメント要素の強いラブソングですね。

仲道:また鸚鵡返し?(一同爆笑)

河内:歌詞のままの4畳半フォークです。

仲道:この曲は河内君のパーソナルな部分が凄く出てますね。

ショウダ:最初別のバラードを収録する予定だったんですけどこの曲が良すぎて急遽「嘘つき少年より」を入れることになったんです。それくらい良い曲です。


Q.この曲からM-6「カゲロウと夏」に続く流れがたまりません。

河内:この流れ、たまらないですよね。

ショウダ:もう突っ込まなくていいかな(笑)。

河内:本当にこの2曲は前後どうするか迷ったんですよ。

伊井:曲間の無音の隙間に外から鈴虫の声が聞こえたりしたら最高ですね。

ショウダ:「after school planet」からは夏が始まるワクワクを、「カゲロウと夏」からは夏が終わる寂しさを感じてもらえたら嬉しいです。


Q.M-6「ミニブル」はシンプルだからこそ言葉が入ってくる曲だと思いました。

河内:はい。滅茶苦茶シンプルに言葉も…。

仲道:最後の最後まで鸚鵡返し!(一同爆笑)

ショウダ:ゴーストライターなの?(一同爆笑)

河内:「そうですね」って意味なんだよ(笑)。

仲道:河内君はいつも言葉を詰め込みたがるんだけど「ミニブル」は行間にも意味があるっていうか。だから凄く言葉が印象に残る歌詞なんですよね。


Q.この曲からはバンドとリスナーの関係性も感じました。

河内:もう本当ににその通りなんですよ。申し訳ないくらいにその通りなので言うこと無いです(笑)。

ショウダ:テーマがはっきりしてる曲なんですよね。

河内:ミニブルライトっていう目潰し効果のある照明があって。あの瞬間、みんなどういう気持ちなのかなって思って書いた曲です。


Q.改めてどういうアルバムになりましたか?

河内:今回のアルバムは自分の中ではチャレンジでしたね。殻を破ることが出来ました。

仲道:前作「夜明けのテーマ」がストレートにロックを詰め込んだ作品だったのに対して今作はバンドの幅を見せることが出来たと思います。

伊井:「夜明けのテーマ」で好きになってくれた人は初めはびっくりするかもしれないですけど最後まで聴いてもらえれば分かってもらえると思うので是非何度も聴いて欲しいです。

ショウダ:極論、冬には聴かなくていいかなって思っています。毎年、夏になったら聴いて欲しいアルバムなんですよ。みんなの夏の思い出の1枚になったら嬉しいです。


Q.では最後にメッセージをお願いします。

河内:(渋い声で)さよならリリー、7月10日、リリースです。

ショウダ:…口調は文字じゃ伝わらないと思うよ。(一同爆笑)


ircle:
河内健悟(Vo、Gt)  仲道良(Gt、Cho)  伊井宏介(BaCho)  ショウダケイト(Dr)

アルバムジャケット

ircle
NEW ALBUM
さよならリリー
YMNT-1002

2013年7月10日発売

1680円(tax in)

虫とり少年ツアー2013

7月20日(土)福岡Queblick(ONEMAN)
7月23日(火)周南LIVE rise
7月25日(木)神戸 太陽と虎
7月30日(火)名古屋UPSET
8月6日(火)京都MOJO
8月7日(水)心斎橋Pangea
8月8日(木)寝屋川vintage
8月9日(金)岡山CRAZY MAMA 2nd
8月10日(土)高松DIME
8月11日(日)徳島GRINDHOUSE
8月13日(火)大分T.O.P.S.Bitts Hall
8月14日(水)福岡CB
8月16日(金)前橋DYVER
8月18日(日)千葉LOOK
8月23日(金)渋谷O-Crest
8月30日(金)高崎FLEEZ
9月2日(月)札幌SPIRITUAL LOUNGE
9月4日(水)仙台MACANA
9月5日(木)盛岡club CHANGE
9月7日(土)広島CAVE-BE
9月8日(日)松山SALONKITTY
9月9日(月)下北沢251
9月13日(金)水戸LIGHT HOUSE
9月14日(土)宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2
9月20日(金)西川口Hearts
10月6日(日)西小倉wow!
10月26日(土)新潟RIVERST
11月15日(金)渋谷O-WEST(FINAL)

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