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STANCE PUNKS

結成から15年間、徹底的に自分達のパンクを貫き続けるSTANCE PUNKSが初となるベスト・アルバム「STANCE PUNKS MANIA 1998-2012」をリリースした!メンバー自らがセレクトした18曲全てがリマスタリングされたことで歴代の名曲達が現在進行形のSTANCE PUNKSと正面衝突!最強のベスト盤が完成した!更に会場限定シングル「stay young/原発ソング」も収録!まさにオールタイム・ベストとなっている!結成15年にして永遠のクソガキ、TSURUに突撃インタビュー!

Q.あまり過去を振り返るバンドのイメージがなかったので、ベスト盤のリリースは少し意外でした(笑)。

TSURU:イメージないでしょうね(笑)。ベスト出したら解散するんじゃないかみたいな(笑)。俺も危うく解散かと思いました(笑)。うん、あんまり振り返ったりはしないですね。


Q.ではベスト盤をリリースしようと思ったのは?

TSURU:毎年「ニューアルバム出すぞ!」って言ってるけど作れなくて(笑)。それで今年は15周年だし、ニューアルバムの前にベストを作ろうかなって。まあノリです(笑)。


Q.どのように選曲したのですか?

TSURU:ライブでよくやる曲ばかり集めました。15周年だからって感慨深いものにする予定じゃなかったんだけど、曲を並べていたら逆にどんどん感慨深くなっていきました。アルバムって文字通り自分達のアルバムだから、この曲の頃は東京出てきてバリバリやろうとしてた頃だなとか、この曲の頃にあの女の子にフラれたなとか、ちょっと思い出しましたね。まあ聴いてる人には絶対伝わらないですけど(笑)。


Q.15年間の様々な時期の楽曲が収録されているにも関わらず一貫してSTANCE PUNKSのパンクを貫いてきているので懐かしさを感じなかったのも凄いなと思いました。

TSURU:懐かしさはないでしょうね。どの時代の曲もライブでは満遍なくやってるし。どこから聴いても俺達は俺達だし、アルバムを妥協して出したことなんてないから俺達のアルバムは常にベストアルバムなんですよ。そうやって15年やってきました。


Q.STANCE PUNKSはどうやって始まったのですか?

TSURU:最初は俺が名古屋から東京に出て来て「バンドやりてえな」って思ったんだけど、どうやってバンドを組んだらいいか分からなくて。それで本屋で「BANDやろうぜ」って本を買ったんです。それで、最後のほうのページにメンバー募集あるじゃないですか。「完全プロ志向、当方ギター」みたいな。それで何人かあたってみたんだけど、その中に欣ちゃん(勝田欣也)がいて。欣ちゃんとは地元が近かったから妙なユナイト感も出て、じゃあ一緒にやろうかって組んだのがSTANCE PUNKSの始まりですね。それは98年頃です。


Q.その後、2001年のミニアルバム「スタンスパンクス」でデビューした途端、社会現象になるほどバンドを取り巻く環境が変わったと思うのですが。

TSURU:よく分からないまま物凄いことになってましたね。でも自分らは世の中に出るべきでしょって思ってやっていたから当たり前のことだとも思っていました。日本語バンド自体が珍しかったですからね。当時はメロコア全盛だったし、英語のバンドばかりだったじゃないですか。だからメロコアを敵対視していた部分は正直あったのかもしれないですね。勿論メロコアも嫌いじゃないし、聴いてたんですけど。


Q.メインストリームに対するカウンターとしての日本語だったと。

TSURU:そうですね。訳もなくパンクだから反発しようっていう。メロコアのバンドにも友達は沢山いるし、嫌いじゃないけど、違う角度から攻めるのがかっこいいって思っていました。


Q.だけど今度はその日本語パンク自体がブームになったじゃないですか。そのときはどう感じていました?

TSURU:まず「青春パンク」って語句が嫌いでしたね。言葉自体がかっこ悪いなって。かっこいいバンドも沢山いたけど、青春パンクって括られることで随分イメージも悪くされたなって思っていました。


Q.でもSTANCE PUNKSは所謂青春パンクバンド達と唄ってることは真逆でしたよね。みんなが手を繋いでいるときに「クソったれ!」ってつばを吐いていたわけで。

TSURU:うん。でもメロコアと一緒で青春パンクって言われてたバンド達も全然嫌いじゃないんですよ。バンドシーンが盛り上がるのは凄く良いことだし。でも日本語バンドが全部一緒に括られるのは気持ち悪かったですね。俺達は俺達だし。


Q.そこはSTANCE PUNKSは貫いていた気がしますね。バンドとしても一貫して「大人になんかなりたくない」っていうテーマを歌ってきていますし。

TSURU:ピーターパン症候群なんですよ(笑)。中学生の頃って、俺達の時代だとバイクやリーゼントに憧れたり、「サラリーマンになりたくない!」みたいな感情って誰しも少しはあったりしたじゃないですか。その思いが俺は人より強かったんですよ。年齢を重ねていくと、いつまでもそんなこと言ってられないし、大人になりたくないとか言ってるほうがダサくなってくるじゃないですか、普通。でも俺は全然思わないんですよ。全くもって思わない。今でも大人になんかなりたくないし、それを恥ずかしいとも思ってないんですよ。ずっとガキのままでいいって本気で思ってますから。だってパンクはガキのものだし。


Q.それはよく分かります。楽器始めたばかりの子も、大御所も、パンクの前じゃ同じガキんちょの顔していますもんね。

TSURU:それはパンクロックでしか出来ないことなんですよね。なぜならパンクロックは最初からかっこいいから。俺達の昔のビデオとか見ると、演奏も下手だしMCでは痛いこと言ってるけど、全然かっこいいって思うし、20年30年やってるバンドのオーラも、Fコードも押さえられないまま部屋の鏡の前でバーン!ってジャンプしてる少年も、どっちもパンクの前じゃ平等にかっこいいんですよ。始まった瞬間かっこいいのがパンクなんです。むしろ円熟なんてパンクにとってかっこ悪いことだと思うし。感情が爆発したらやればいいし、なくなったら辞めればいい。それだけですね。


Q.それはリスナーも一緒ですよね。STANCE PUNKSのお客さんはどういう人が集まっていると思いますか?

TSURU:同じ穴のむじなだと思ってます。ステージの上も下も関係なく、うっぷん溜まってる奴が集まっているんじゃないですかね。じゃなきゃこんなとこ来ないでしょ?ってライブやっててステージの上からみんなの顔見てて思うし。それは俺達も一緒で、満たされない人生に恐怖があるからバンドをやってるし、焦燥感はずっとあるんですよ。そういう人間がライブハウスに来てるんだと思います。


Q.そういう人にパンクは優しいですよね。

TSURU:うん、優しい。特にザ・ブルーハーツは徹底的に優しかったですよね。俺達はあそこまで優しくはないですけど(笑)。うまくいかないことに正面衝突するタイプだし。だから歌うしかなかったんですよ。ある意味自分への応援ソングだったりするし。


Q.STANCE PUNKSは現実にぶつかった上でちゃんと答えを出しているから、そこに導かれる人が多いんじゃないですか。

TSURU:導いてるだけですけどね(笑)。まあ早くくたばればいいんですよ(笑)。「15年もパンクバンドやってきました」なんてダサいじゃないですか(笑)。早くくたばれって自分で思ってます(笑)。


Q.いやいや、まだまだ歌って貰わないと(笑)。

TSURU:まあ、満たされない限り歌い続けると思いますけどね。何もストレスを感じなくなったら歌うこともなくなるから辞めるだろうし。そういう意味では早く今の日本に対するアルバムを出さなきゃなって思っていますね。


Q.今作にも現在の日本に対する痛烈なメッセージを含んだM-18「原発ソング」が収録されています。

TSURU:音楽以外で色んな活動をしてる人は凄いと思うし、反原発にも推進派にもそれぞれ考えがあると思うけど、俺らは俺ららしく音楽で…、一番真面目に、一番舐めた歌を歌おうと思って作ったのが「原発ソング」で。聴く人によっては怒る人もいるかもしれないですけど。


Q.忌野清志郎さんが生きていたら同じことを歌ってたかもしれませんね。

TSURU:俺は清志郎の音楽を「うん、うん」って納得しながら聴いてた少年だったんですよ。だから逆に清志郎が生きてたら俺はこういう歌を歌ってなかったかも。「うん、うん」って聴いてると思う。でも今は俺が清志郎のスタイルを受け継いでいきたいっていう、ある意味オマージュソングでもあるんですよね。


Q.こういうテーマをここまで痛快に歌うのも清志郎イズムですよね。

TSURU:悲しいことも悲しく歌わないっていうね。いい意味で、あまり暗く考えちゃ駄目なんですよ。勿論真面目に考えなきゃいけないことだけど、悲壮感ばかり持っていても人生ろくなことにならないんですよ。そういう部分も清志郎から学びましたから。清志郎に影響を受けたバンドマンは沢山いると思うけど、そのまま素直に引き継ぐのは俺らだろうって思っています。だって、俺達はそのまま受け入れちゃう馬鹿だから(笑)。


Q.でも今こそパンクの出番ですよね。

TSURU:俺もそう思ってたけど全然流行らないのは何故だろう(笑)。国が傾けば傾くほどパンクロックの出番だと思うんですけどね。若いパンクバンドがどんどん出て来たらいいのに。最若手パンクバンドって言われるのもいい加減飽きてきたし(笑)。やっぱり俺達みたいなおっさんじゃなくて若者がやるべきなんですよ。幕末の志士みたいに「明日の日本はどうぜよ!」って声をあげる奴が出てこないといけないと思うんです。「最近の若者は〜」とか言う人もいるけどあんな馬鹿な言葉ないし。だっていつの時代も若者はクソだから。そういう若者の欲求や不満がはっきり見えるお茶の間レベルまで上げてくるスターが必要だと思います。坂本竜馬みたいなやつが。


Q.それがあの時代は忌野清志郎だったんですね。

TSURU:そう。それに世代世代にそういう存在がいたんですよ。Hi-STANDARDだったりGOING STEADYだったり。だから次が誰なのかずっと待ってるんですけどね(笑)。俺達はホラ、ちょっと間違ったから(笑)。


Q.ワハハハ。

TSURU:だからみんなも沢山間違えて下さい。間違えることで子人(ことな)になれるから。子人っていうのは子供と大人の間のことなんだけど、俺はきっと大人には一生なれないだろうし、だからって子供のままじゃいられないっていうのなら、子人でいいです。みんなも子人になろう(笑)。


STANCE PUNKS:
勝田欣也(Gt)川崎テツシ(Ba)TSURU(Vo)佐藤康(Dr)


【HPアドレス】
http://stancepunks.com/

アルバムジャケット

STANCE PUNKS
NEW ALBUM
STANCE PUNKS MANIA 1998-2012
GUDY-2012

NOW ON SALE

2520円

15th Anniversary STANCE PUNKS MANIA TOUR

7/13(土) 千葉LOOK
7/14(日) 盛岡Club Change
7/15(月・祝) 仙台HooK
7/21(日) 十三FANDANGO
7/27(土) 下北沢SHELTER
7/28(日) 熊谷HEAVEN'S ROCK
8/10(土) 横浜B.B.STREET
8/11(日) 名古屋APOLLO THEATER
8/23(金) 鹿児島SR HALL
8/24(土) 福岡Queblick
8/25(日) 広島4.14
8/30(金) 金沢vanvanV4
8/31(土) 高知X-pt.
9/01(日) 神戸太陽と虎
9/14(土) 久慈UNITY
9/16(月・祝) 札幌SUSUKINO 810
9/21(土) 渋谷O-WEST(TOUR FINAL(ワンマン)

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