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FRONTIER BACKYARD
前作「sunset,sunrise」リリース以降、ROCK IN JAPAN FES 2011、デビロックナイト-FINAL-、FUJI ROCK FESTIVAL'12、AIR JAM 2012などの大型イベントに続々出演、また盟友BRAHMAN、BACK DROP BOMB、LOW IQ 01らと共に10年振りに開催したBAD FOOD STUFFに出演するなど、ライブにライブを重ねてきたFRONTIER BACKYARD。彼らから届いた最新作「fifth」はバンド史上最もシンプルな作品に仕上がっている。「伝えること」を念頭に置き制作された今作は良い意味で聴き易く、リラックスした空気をまとったバンドの新しい指針となるアルバムともいえる。しかし音楽は面白い。その面白さを一緒に楽しめるバンド、それがFRONTIER BACKYARDだ。

Q.2011年リリースの「sunset,sunrise」以降、大型イベントやフェスへの出演が続いていましたがバンドに作用することってありましたか?

TGMX:ライブに関しては以前よりもライブ感を出したいって思うようになりましたね。AIR JAM2012やFUJI ROCK FESTIVAL’12に出させてもらって感じたんですけど、あれだけ沢山オーディエンスがいる前でライブをやったことで一体感を求めるようになったというか、ライブでひとつになることを凄く意識するようになったんですよ。やっぱりお客さんにもライブに参加してもらいたいっていう意識があるので。じゃあ、その為にはどういうライブをしたら良いのかを考えるようになりましたね。


Q.バンドもオーディエンスもその場にいる全員でライブを作っている感覚というか。

TGMX:それは滅茶苦茶ありますね。俺達だけじゃなくて、お客さんも、俺達のスタッフも、ライブハウスのスタッフも、そこにいる全員で良い空間を作るっていう。やってる側がドライだったり、かっこつけてたら駄目な気がするんですよね。お客さんもせっかく来てくれているんだから思いっきり楽しんで欲しいんですよ。そうやってお互いでライブを盛り上げるのが理想ですね。凄くシンプルなことですよ。俺達は楽しませたいし、酒を飲んでみんなでパーとやりたいんです。


Q.今作「fifth」はこれまでの音源と比べて全体的に音数が減りシンプルになったように感じました。

TGMX:これもライブで感じたことが反映されているんです。伝えやすさを一番念頭に置いたとき、音数を減らした方が絶対に伝わり易いんですよ。音をいっぱい重ねると、厚みがありそうで意外とないんですよ。シンプルに伝えることを考えたら自然と音数は減っていきました。


Q.それってFRONTIER BACKYARDを始めた頃とは真逆のことですよね。

TGMX:真逆ですね。やっぱり大型のフェスでは一見さんが殆どじゃないですか。正直、昔は一見さんはどうでもいいというか、「俺達のルーツから聴いてよ」って思ってた時代があって。でも今は全くそうは思わないんですよ。一見さん超ウェルカムだし、拘り過ぎて頭でっかちになるより、初めて俺達を観てくれる人に分かり易く伝えることを大事にしたいなって思うようになったんです。その場を盛り上げたいっていう理由なんですけどね。そこは昔とかなり変わった部分だなって。


Q.そうなったことで曲作りの段階で意識することはありますか?

TGMX:とにかくシンプルな曲を作ることですね。誰も分からないような難解な曲を延々とやるかっこ良さも勿論知っているんですけど、今のFRONTIER BACKYARDはシンプルなモードですね。


Q.シンプルではありますけど、むしろ攻めているような印象もあって。少数精鋭というか。

TGMX:それは考えてますね。ギターはギター、ベースはベース、ドラムはドラム、歌は歌で勝負みたいな。その方が伝わる気が今はしています。


Q.アルバムからはFRONTIER BACKYARDらしいパーティー感も感じますが、ロハス感や暖かさも感じました。

TGMX:特にテーマを設けたわけじゃないんですけど、「sunset,sunrise」 くらいから喜怒哀楽に触れる音楽をやりたいなって思っていて。最初の頃はクールで無機質な音楽がやりたかったんですけど、それより今はハートフルな音楽をやりたいですね。


Q.今作はメンバーみなさんのカラーが凄く良いバランスで出ている気がしました。

TGMX:ああ、そうですね。


Q.それはTGMXさんがソロアルバムを作ったことも大きいのかなって思ったのですが。

TGMX:それは大きいですね。2012年にソロアルバムをひとりで作ったことで、FRONTIER BACKYARD の楽曲を作るときは今まで以上に3人のバランスを考えるようになったと思います。元々俺達は全員歌詞も曲も書くのでそれぞれのカラーは出ていたと思うんですけど、今回は特に3人のカラーが出ている気がします。


Q.TGMXさんから見てKENZIさんと福田さんのカラーはアルバムにどう反映されていますか?

TGMX:細かくは言えないんですけど、KENZIの書く歌詞が凄く良かったり、TADAAKI(福田)の持ってくる曲が変わってたりっていう、バンドの骨組みとしてどっちも面白いものなので、その骨組みを残しつつ、3人で作れるものを作っていく感じですね。だから大きな3本柱が立っているイメージに近いかもしれません。


Q.アルバムですがM-1「picture of the sun」のような曲で始まったのが意外でしたが、今のモードとは凄くリンクしていますよね。

TGMX:いつもはぶっ飛ばした曲から始まることが多かったですからね。個人的にはゆるい曲が好きで聴いているのでそこも反映されていると思います。自然な感じを出したくて意図的にアルバムの1曲目に「picture of the sun」を持ってきました。バンドの変化みたいなものは感じてもらえると思います。


Q.M-3「Daily Trouble」は速めのラテンが面白かったです。

TGMX:これはチャーベ君(GAKUJI "chabe" MATSUDA)のDJでトリオ・エレクトリコっていうラテンのジャンルがあることを知って。南米の人が踊るためのサンバみたいな。そこにインスパイアされました。まだあまりレコードにもなっていないジャンルなんですけど。


Q.常に新しい音楽を探して取り込んでいるのもFRONTIER BACKYARDの楽曲が面白い所以ですよね。

TGMX:音楽が好きなんですよね。クラブも好きで、イベントに行くと「今の曲何だろう?」って話したりするのが楽しくて。周りの人と話して、新しい音楽に出会うのがとにかく楽しいんです。「やった!」みたいな。


Q.M-8「Let us smile againではユーロビートも取り入れていますね。

TGMX:これもチャーベ君がDJでユーロビートをかけていたことがきっかけですね。なんか逆に新しく感じて。あまりユーロビートを取り入れているバンドを知らないし。あと今作はライブでずっと弾いてくれているTA-1君(KONCOS)に初めてレックでシンセベースを弾いてもらっているんですよ。今までの作品は打ち込みだったり僕が弾いたりしていたんですけど。このユーロビートもシンセベースだからこそ取り入れたら面白いなって。


Q.改めて色んな音楽を吸収して吐き出す能力が長けているバンドだなって思います。

TGMX:「あいつらはすぐジャンルが変わる」って言われますけどね(笑)。


Q.でもユーロビートにしてもM-10「Waste of Time」のような80年代のシンセ・ポップ感も、FRONTIER BACKYARDがやることで最新の音楽になるのが凄いですよ。

TGMX:そこはぶっちゃけ狙ってますね。古い音楽が好きでよく聴くんですけど、同じようにやったら古い音楽には絶対に勝てないんですよ。だから必ず今のエッセンスは入れるようにしていますね。


Q.あと色んなジャンルの音楽や誰も聴いたことないような音楽を誰が聴いても分かるように提示してくれるからすんなり受け入れることが出来る気がします。

TGMX:上手く昇華出来ているか分からないですけど、僕らなりに解釈して提示はしているつもりですね。やっぱりせっかく作る音楽ですし、沢山の人に理解して欲しいなって思いますからね。みんなで共有したほうが絶対に楽しいですもん。昔はそんなこと考えたこともなかったですけど(笑)。


Q.それは最初に話したライブの変化にも通じますよね。

TGMX:そうですね。今は色んなことに対してオープンになったと思います。


Q.では最後にリスナーにメッセージをお願いします!

TGMX:FRONTIER BACKYARDとして5枚目のアルバムです。古い音楽を聴くのは僕も大好きだし大事なことだと思います。でもそれと同じくらい新しい音楽も聴いて欲しいです。それでライブに来てもらったら絶対に楽しいと思います。今、本当に自信持ってやっているので、ニューアルバムを聴いてライブに来て欲しいです!


FRONTIER BACKYARD:
福田"TDC"忠章(all batteries、backing vocals)
TGMX aka SYUTA-LOW TAGAMI(vocals、synthesizer)
KENZI MASUBUCHI(guitars、backing vocals)


【HPアドレス】
http://www.frontierbackyard.com/

アルバムジャケット

FRONTIER BACKYARD
NEW ALBUM
fifth
NIW-93

2013年9月4日発売

2940円

NEO CLASSICAL'13“fifth”release Tour

9月25日(水)横浜CLUB LIZARD
10月4日(金)高松DIME
10月5日(土)広島Cable
10月6日(日)福岡Queblick
10月10日(木)福島 いわきSONIC
10月13日(日)新潟CLUB RIVERST
10月23日(水)大阪Shangri-La
10月24日(木)名古屋 CLUB UPSET
10月27日(日)東京リキッドルーム
11月1日(金)仙台CLUB JUNKBOX別)
11月2日(土)盛岡CLUB CHANGE WAVE
11月4日(月、祝)札幌BESSIE HALL
11月9日(土)宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2
11月10日(日)水戸 LIGHT HOUSE

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