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SEBASTIAN X
SEBASTIAN Xのフロントマンである永原真夏のパブリック・イメージは間違いなく彼女そのものであろう。しかし今作「POWER OF NOISE」ではSEBASTIAN Xの永原真夏だけでなく普段の永原真夏の顔をバンドに持ち込むことで、言うならば完全体の永原真夏が誕生した記念すべきアルバムとなっている。それを祝福するかのように鳴らされるメンバーの音からは以前にも増してSEBASTIAN Xとしての意思を感じることも出来る。誰もが持つアナーキズムが脈を打つ、生命力で満ちた2ndフルアルバム「POWER OF NOISE」。集大成でもあり新たなスタートでもある素晴らしいアルバムの完成に胸が躍る。

Q.今作、すごくすっぴん感ありますよね。

永原:あははは。超すっぴんですよね(笑)。今回のアルバムは、何かを足すことによって歪んでしまうより、パワーの純度を保ったままパッケージすることを大事にしたんですよ。


Q.だからまなっちゃんの素顔を見ているような感覚になったんですね。

永原:出来上がったアルバムを聴いたら、自分そのままでちょっと嫌でしたからね(笑)。でもそのおかげでステージの永原真夏と普段の永原真夏の差はなくなったと思います。今までは普段の私の性格を音楽のフィールドで全部出しているわけではなかったんです。でもメンバーはそれに気付いていて「真夏を100%出してみたら?」って歩里が言ってくれたり、飯田君も「もっと爆発して良いんだよ」って言ってくれて。そうやってメンバーに教えてもらった部分は大きいかも。


Q.だからなのか、メンバーの楽器の音からもまなっちゃんを感じたんです。

永原:それ凄く嬉しいです。SEBASTIAN Xであることを全員で楽しんで作ったんですよ。あとみんな引き算を覚えたんです。私は力を抜いて歌えたし、歩里はプレイヤーのエゴよりバンドや私の歌に合うプレイをイメージして弾いているし、飯田君は自分の見せ場より単純にベーシストとしてのプレイに徹している。沖山君もリズムに拘るより素材を活かすことを大事にしていました。それって信頼だなって思うんです。チームは勿論、お客さんとの関係性も含めた信頼関係が音になっているんだなって。


Q.バンドだけじゃなく、チームもお客さんも、みんなで作ったアルバムなのかもしれませんね。

永原:やっぱりツアーで色んなところに行って、色んな人に出会って、沢山感化されたことが大きいです。自分だけじゃなくて、みんながくれたきっかけや色んな状況と一緒に作ったアルバムだと思います。


Q.そういう出会いは、コミュニケーションの手段として楽曲に表れていますよね。シンガロングやコール&レスポンスが増えたこと然り。

永原:はい。SEBASTIAN Xはネイチャー系から、首にタオルを巻いているようなキッズ系、お洒落なカルチャー層まで、色んな場所でライブをやらせて頂くことが多いんですけど、ジャンル問わず色んな人種を取り込めるバンドになりたいって思っていて。音楽の良いところって普段の生活をしていたら絶対に交わらない人達が同じものを好きになれる可能性があることだと思うんですよ。そういうことを考えていたら、自分がコール&レスポンスすることでみんなが繋がる可能性はあるなって思ったんです。


Q.それってすっぴんじゃないとバレますよね。

永原: バレる!私は今まで自分のスピリットみたいなものを自覚して音楽をやる人間じゃなかったんですよ。でも改めて考えたときに、自分のコアにある強いものってパワーとスピリットだなって思ったんです。それが伝わって、一緒に楽しめたら他に何も必要ないなって。


Q. まなっちゃんがそこに気付いたからこそM-2「DNA」で「私の血に刻まれたアナーキー」っていう歌詞を歌えるようになったのかなって思います。

永原:アナーキーってパンクスのための言葉ってイメージがあると思うんですけど、21世紀型のパンクスはアナーキーって言わないじゃないですか。今はシュプレヒコールっていう言葉が最新型のアナーキーなんだろうなって私は思っているんですけど。じゃあ逆に今、アナーキーという象徴的で、かっこ良くて、ムーブメントだったものが本来のみんなのものに戻るんじゃないかなって。


Q.なるほど。ではまなっちゃんにとってのアナーキーとはどんなものですか?

永原:当然あるもの。自分で掴みとったり作り上げたものじゃなくて自分の中にあるものですね。そしてそれに気付く事。みんなそれぞれが持ってるものだと思うので、それに気付けるかどうかだと思うんですよね。


Q.その話を聞いて今作に「POWER OF NOSE」というタイトルが付けられていることに凄く納得しました。

永原:今回はアルバムテーマを決めずに作ったんですけど、出来上がって名前を付けるときに「POWER OF NOISEだ!」って思ったんです。本当はちょっとかっこつけたタイトルも2、3個考えてたんですけど、メンバーで総選挙したら全員から「POWER OF NOISE!」ってメールが来て、やっぱりかっこつけたらバレるんだなって思いました(笑)。


Q.これまでの活動や作品が全てこのアルバムに繋がっていますよね。

永原:まさに。初めて作った「LIFE VS LIFE」は生活で、「ワンダフル・ワールド」で生活から広い世界を思うようになって、「僕らのファンタジー」で空想の世界に行って、「FUTURES」で閉じこもり、それに飽きて爆音で鳴らしたのが「ひなぎくと怪獣」で。考えてみるとSEBASTIAN Xって転がってぶつかったところでアルバムが出来るバンドなんですよ。ある意味、行き当たりばったりなのかもしれないけど(笑)。ぶつかったときは気付いてないんですけど振り返るとアルバムが出来るときってそういうタイミングなんです。


Qつまり転がり続ける限り新しいアルバムが生まれるんですね。.

永原:そうなんです。転がって「ドーン!」ってぶつかる度にきっと新しいものが生まれると思います。あとやっぱり生きていたら新しいものを吸収するし、吸収したら出したいですよね。SEBASTIAN Xのもとにこの4人が集まったらその旅に終わりはないと思っています!


SEBASTIAN X:
沖山良太 (Dr)
永原真夏 (Vo)
工藤歩里 (Key)
飯田裕 (Ba)


【HPアドレス】
http://sebastianx.info/

アルバムジャケット

SEBASTIAN X
NEW ALBUM
POWER OF NOISE
WRCA-01

NOW ON SALE

2300円

SEBASTIAN Xツアー2013 POWER OF NOISE

2013年9月14日(土)@札幌COLONY
2013年9月20日(金)@高松DIME
2013年9月27日(金)@広島4.14
2013年9月28日(土)@岡山ペパーランド
2013年9月29日(日)@米子AZTiC laughs
2013年10月4日(金)@新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2013年10月5日(土)@水戸SONIC
2013年10月26日(土)@福岡Graf(ワンマン)
2013年11月9日(土)@仙台PARK SQUARE(ワンマン)
2013年11月16日(土)@名古屋アポロシアター(ワンマン)
2013年11月17日(日)@梅田シャングリラ(ワンマン)
2013年11月22日(金)@恵比寿リキッドルーム(ツアー・ファイナル・ワンマン)

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