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soulkids
名古屋育ち東京在住オルタナボーイズ、soulkidsが前作「ENDLESS SUMMER」から3年振りとなるミニアルバム「ランナーズハイ」を完成させた。この3年間の間にバンドを取り巻く環境は大きく変わった。レーベルの移籍、2000年の結成以来活動の中心地であった名古屋から上京、メンバーの脱退。ひとつひとつ正面からぶつかり、バンドは確実に、着実に前に進んできた。サポートメンバーを迎え制作したニューアルバム「ランナーズハイ」はバンドが走り続けていることを高らかに宣言するような素晴らしい作品だ。柴山慧に話を訊いた。

Q.3年振りのアルバム、本当に待ってました。

柴山:ありがとうございます!


Q.この3年間が如何に濃くて意味のある期間だったかが凝縮された作品ですね。

柴山:詰まっていますね(笑)。3年前はまだ名古屋に住んでいたので僕ら自身の環境も今とは違いますし、前作を作った頃とは日本の状況も全然違うので…。上京したのが2011年1月だったんですけど、引っ越しも片付いてメンバーそれぞれの環境もやっと落ち着いた頃に震災があったんです。今回のアルバムは生活環境の変化や震災を経ての作品なので必然的に濃い内容になったと思います。なによりsoulkidsとして本当に久しぶりの作品だし、色んなものを経たり、経験したからこそアウトプット出来たものがそのまま音に出ている気がします。


Q.上京のきっかけは何だったのですか?

柴山:2YOU MAGAZINEを読んでいる人は知ってくれているかもしれないですが、僕達は名古屋で結成して、ずっと名古屋で活動を続けていました。名古屋で沢山の仲間も出来たし、県外のバンドも名古屋に沢山呼びました。個人的にも僕は新栄クラブロックンロールで働かせてもらっていたり、名古屋には思い入れもあるし、沢山の人にお世話になってきたんです。でもそれによって甘えてしまっている部分があることや居心地が良過ぎることがずっと気になっていたんです。それで、もっと自分達の音楽を突き詰めるために、表現方法とか、そんな小細工じゃなくて、気持ちの面でもっと強くなるために、もっともっとストイックになる必要があったんです。それでメンバー4人で上京を決めました。


Q.相当な覚悟のもと上京したんですね。

柴山:当時27歳とかだったので、年齢的にも決して若いわけじゃないし、前のレーベルとの契約が終わってから東京に出たので、バンドをやる上でも生活していく上でも大変な時期でした。でもその状況のおかげで甘えもなくなったし、落ち着くまでに時間はかかったけどここから始めようとしていた矢先に…。


Q.メンバー脱退もあって。

柴山:はい。でも浩二(西田浩二)の脱退は、震災があって、自分だけじゃなくて応援してくれる家族や将来のことを考えての決断だったので。浩二にとってもsoulkidsは大事な存在だったはずだけど、そう決断せざるを得なかったわけだし、そうさせた僕らにも責任があると思っていて。だから本当に2011年は自分達を見つめ直す年でしたね。


Q.そういう経験や思いをしっかりと音楽に還元出来ているのは、3年間ライブを観てきて感じていましたし、今回の音源を聴けば凄く伝わります。

柴山:ありがとうございます。凄く嬉しいです。音楽の作り方も前作までとは変わってきたんですよ。名古屋の頃と違って東京は部屋で楽器を弾いたりアンプで音を鳴らせなくて。コンクリートジャングルなので(笑)。名古屋の頃みたいに好きな時間に楽器を弾けないから必然的にパソコンで曲を作ることが多くなったんです。そうなると曲の作り込み方が違ってくるんです。デモの段階でかなりクオリティーの高いものを作れるようになったので、メンバーに具体的にイメージを伝え易くなりました。そうなったことで、アレンジの密度が濃くなった気がします。


Q.今作はアルバム全体からスケールの大きさも感じました。

柴山:それは結構意識しました。今回、自分達がどうなりたいか、何でバンドをやっているか、そういう音楽をやる上での自分達のアイデンティティを改めて考え直したんです。その結果、震災や上京やメンバー脱退を経たことで前にも増して関わってくれる人の有難さを感じることが多くなったんです。それで、僕らを応援してくれる人に恩返ししたいって思ったし、やるからには売れたいって改めて強く思いました。そのためには今までと同じことをしていても意味がないというか、過去を超えることは出来ないって、今まで僕らがやれてなかったことを意識してやりたいなって思ったんです。それがきっかけで、soulkidsとしてどうなりたいか、どういうサウンドを目指すか、ライブハウスがゴールなのか、スタジアムがゴールなのか、メンバーでとことん話し合ったんです。そしたら自ずとバンドのスケール感に変化が出て来て。でもここがゴールだとは思ってないんですよ。やるからにはスタジアムを目指したいなって今は強く思っています。


Q.名古屋で活動を重ねてきた中で、soulkidsに憧れてバンドを始めたり、soulkidsに付いてきたバンドも沢山いると思うんです。でもそこに留まることより変わることを選んだ覚悟や決意は、アルバムから凄く感じます。

柴山:ありがとうございます。やっぱり僕らにとって名古屋は大切な場所なんですよ。でも前に進むことも大切なんです。もしあのまま名古屋で活動していたらバンドの状況も全然違ったかもしれないし、もしかしたらもっと売れていたかもしれません。3年もリリースがなくて、その間に僕らのライブに来なくなった人も、もう僕らを忘れちゃった人も、ライブハウスに来なくなった人もいるかもしれません。もしかしたら名古屋にいた頃より動員も認知度も下がってるかもしれません。それでも追求したかったんです。自分達の音楽を信じて追求していくべきだと思ったんです。そうやって完成したのがこのアルバムなんです。


Q.「ランナーズハイ」というタイトルは今のsoulkidsにぴったりなタイトルですね。

柴山:そう思います。ランナーズハイって走ってる人にしか起きない現象なんですよ。走り方に色々あると思うけど僕らはsoulkidsで10年以上走り続けていて、活動の中で良い波も悪い波もあったけど、もう一度ハイを起こすために走ることは辞めたくないんです。このアルバムは、ここからもう一度ライジングするためのきっかけになったと思います。悩むことも、悔しいことも、沢山あるけど、そうやってもがきながら頑張っている瞬間がランナーズハイだと思うので、まだまだ走り続けます。


Q.期待しています。では最後に地元名古屋のリスナーにメッセージをお願いします。

柴山:僕らを応援してくれる人、応援してくれていた人、これから出会う人、僕らは名古屋で生まれて、名古屋で育って、名古屋でバンドをしていたからこそ今があると思っています。スタジアムを目指して頑張っていくのでこれからもよろしくお願いします。


Q.いつか名古屋球場でsoulkidsが観たいです。

柴山:名古屋球場でやりたいですね。名古屋に住んでいる頃、実はバンド主体でフェスをやろうと思ってたんですよ。でも上京が重なったりして実現出来なかったんです。いつか必ずやりたいですね。


soulkids:
深谷陽一郎(Dr) 柴山慧(Vo、Gt)  角谷翔平(Ba)


【HPアドレス】
http://www.soulkids.info/

アルバムジャケット

soulkids
NEW ALBUM
ランナーズハイ
EVOL-1031

2013年9月18日発売

1680円

soulkidsランナーズハイ・リリースツアー
「日本列島フルマラソン2013」

10/01(火)下北沢SHELTER
10/04(金)心斎橋Pangea
10/05(土)名古屋CLUB ROCK'N'ROLL
10/11(金)福岡graf
10/12(土)大分SPOT
10/14(祝)松山SALON KITTY
10/19(土)新潟GOLDEN PIGS BLACK w/ HOLIDAYS OF SEVENTEEN / 秀吉
10/27(日)千葉LOOK
11/02(土)高松DIME w/ THE CHERRY COKES / 四星球
11/03(日)徳島CROWBAR
11/04(祝)神戸太陽と虎
11/07(木)札幌SPIRITUAL ROUNGE
11/08(金)札幌mole
11/09(土)渋谷O-CREST
11/15(金)仙台MACANA
12/06(金)名古屋CLUB ROCK'N'ROLL(ワンマン)
12/07(土)心斎橋Pangea(ワンマン)
12/13(金)下北沢SHELTER(ワンマン)

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