PICK UP INTERVIEW
前のページに戻る
batta
1stアルバム「ゲームオーバー」をリリースするや否や全国のCDショップ、ライブハウスで話題となり一気にその名を知らしめることになったbatta。彼らが、ツアーに次ぐツアー、沢山の出会いを経て2ndアルバム「エターナル」を完成させた。battaというバンドの歴史は実に波乱万丈だ。2009年に結成された彼らは、現在に至るまで様々なことがあった。オリジナルメンバーのタニザキ(現 THEラブ人間)の脱退、結成から僅か1年で解散、復活、レーベルの消滅、そしてモルタルレコードとの出会い。バンドに訪れる絶望にも希望にも、そのひとつひとつに向き合い、衝突し、それでもバンドを続けてきた不器用なホシノタツと、彼を支えるマノトモノリの2人に話を訊く。battaというリアリティーを感じて欲しい。

Q.battaは一度解散しているんですよね?

ホシノ:そうなんですよ。結成1年で解散しました。battaを結成したのも僕なんですけど解散させたのも僕で。


Q.順番に訊かせて下さい。結成はどうやって?

ホシノ:それぞれやっていたバンドが解散して、僕は半年くらい弾き語りをやっていたんですけど、4ピースのバンドがやりたくてマノを誘ったんです。でも最初全然乗り気じゃなくて。

マノ:前のバンドが解散して身を固めようと思っていたんです。就職も決まりそうだったし、結婚もしようと思っていたタイミングだったので。

ホシノ:それを聞いて「お前がギターを弾かないで何が就職、結婚なの?」って。今思うと滅茶苦茶なんですけど(笑)。

マノ:いや、本当に滅茶苦茶なんです(笑)。


Q.それが僅か1年で解散となったのは?

ホシノ:これ、本当のこと言っていいのか分からないけど…。当時、僕の彼女が心の病気になって。僕は彼女をケアしつつバンドをやっていたんですけど、ケアしきれなくなったんです。音楽をやるのも無理なくらい。それでバンドも辞めようと思って。

マノ:ホシノから「バンドを辞めたい」って聞いたときは僕も彼の気持ちを考えてあげられなかったので「何でだよ!」って思いがあって。

ホシノ:当時お客さんは全くいないし、バンドで歌っても誰にも届かない葛藤から「報われない」って思うようになって。彼女のケアもしていたんですけど、段々何も感じなくなっていったんです。優しい気持ちもなくなっていき、自分が生きてるか死んでるか分からない状態にまでなったんです。そんな時にマノが「もう一度battaをやろう」って誘ってくれて。

マノ:僕はbattaの後にすぐ新しいバンドを始めたんですけどbattaが良過ぎたからつい比べちゃうんですよね。それもあってホシノに連絡したら彼も助けの手が欲しかったみたいで。

ホシノ:僕は自分から人に相談出来ない体質なので身動きがとれなくなってたんです。でもバンドを再開したら転機のような出会いがあって。


Q.モルタルレコードとの出会いですね。

ホシノ:はい。山さん(山崎やすひろ:モルタルレコード)は今まで会ったことない人種だったんです。熱を持たないのがお洒落な風潮ってあるじゃないですか。でも山さんは熱しかないんですよ。そして凄く強いんです。バンドを辞めたり戻ったり、彼女のこともあって、僕は勝手に落ちてたんですけど、山さんと出会って、みんな色々無くしてるけど負けないで掴んできていることを知ったんです。みんな弱いけど強い。そういう人達に出会えたのは大きいですね。


Q.どうやって繋がったのですか?

ホシノ:そもそも別のレーベルの第一弾アーティストとしてCDを出すことが決まっていたんですけど、リリースの発表をした直後に色んな事情があってレーベルが無くなってしまったんです。それで協力してくれていた篠君(篠塚将行:それでも世界が続くなら)に相談したら「30分待って」って言われて。そしたら本当に30分後に「レーベル見つけたぜ」って電話がかかってきて。それが山さんだったんです。それまでお互いの存在すら知らなかったんですけど、篠君が託した人、バンドだから信じられるっていうのが僕らも山さんもあって。そこから急激に物事が動き出したんです。


Q.「ゲームオーバー」の反響は凄かったですよね。

ホシノ:びっくりしました。正直、現実味がなかったです。CDが売れたこともそうですけど、ライブに来てくれるお客さんが一気に増えて本当に驚きました。


Q.最初の音源が「ゲームオーバー」っていうのもbattaらしいですよね。

ホシノ:あはは。深い意味はないんですけど、一度解散してからのスタートなので「終わりから始めよう」って意味も少しあったりして。「ゲームオーバー」の次が「MY ENDROLL e.p」って、どれだけ終わるんだよっていう(笑)。


Q.今作「エターナル」からはライブでやってきたことがそのまま作品になったような生々しさを感じました。

ホシノ:今ってバンドの力がなくても良い音で録ることは出来ちゃうじゃないですか。それより僕らは自分達の出来ることをそのまま出したかったんです。お客さんが全然いない状態で「ゲームオーバー」をリリースして、応援してくれる人が全国に増えて、そういう人達の前でかっこつけるんじゃなくて、普通にやり続けられることをやりたいと思って作ったんです。だから情けない部分もさらけ出しているんです。それくらい素直にやりたいんですよね。それがbattaの音楽だと思うんです。


Q.battaにとって音楽とはどのようなものですか?

ホシノ:あり続けて欲しいものですね。例えば1年前に流行った音楽を思い出せないように、音楽が使い捨てされているようなサイクルがあるじゃないですか。そういうのを見ると音楽がまるでカップラーメンみたいに消費されているようで悲しいですよね。だからbattaは長く聴ける音楽を作りたいんです。例えば去年と今じゃ同じ楽曲でも違って聴こえると思うんですよね。中学生の頃に見た映画を大人になって見ると違った見え方することってあるじゃないですか。音楽もそうで長く聴くことで違って聴こえる楽しみがあると思うんです。


Q.聴く人と一緒に音楽が成長していく部分はありますよね。

ホシノ:本当にそう。

マノ:だから60歳になったときに夫婦で「MY ENDROLL」を聴いて欲しいなって思います。素敵じゃないですか?


Q.60歳で聴く「MY ENDROLL」はエモいですね。

ホシノ:あははは。

マノ:それを想像するだけで鳥肌立ちますよね。でもそれくらい長く聴いて欲しいと思ってbattaをやっています。


batta:
ヨシダマサキ(Dr)、ホシノタツ(Vo,Gt)、マノトモノリ(Gt,Cho)、シノハラアサト(Ba)

アルバムジャケット

batta
NEW ALBUM
エターナル
MRCD-012

NOW ON SALE

2100円

【HPアドレス】
http://happybatta.com/

前のページに戻る
2YOU MAGAZINE編集部
〒453-0837 愛知県名古屋市中村区二瀬町153 ニルヴァーナ101号室
Tel: 052-485-5993