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フラワーカンパニーズ
2014年4月に結成25周年を迎える名古屋が生んだ日本一のライブバンド、フラワーカンパニーズが25周年企画第1弾として、ニューアルバム「新・フラカン入門(2008-2013)」とLIVE DVD&Blu-ray「フラワーカンパニーズライブ2013(渋谷WWW&日比谷野外大音楽堂)」を同時リリース。2010年にリリースされたオールタイムベスト盤「フラカン入門」の続編となる今作は、2008年のメジャー復帰以降にリリースされた全作品からメンバーが厳選してセレクトした楽曲や、新曲「ロスタイム」「ローリングストーン」、そして聴く者全ての胸を打つ名曲「深夜高速」の25th Anniversary Mixを加えた、フラカンの今が詰め込まれた現在進行形のベストアルバムとなっている。地元名古屋に対する思いも含め、鈴木圭介氏、グレートマエカワ氏に話を訊いた。

Q.今年はフラカン結成25周年イヤーですが、25年間やってきた実感はありますか?

マエカワ:そうだねえ。でも結成したっていうより、始まりがなんとなくスタジオに入ろうって集まっただけだったから、そもそもちゃんと結成したかどうか定かじゃないんだよね(笑)。

鈴木:25年どころかね(笑)。

マエカワ:もしかしたらその1回のスタジオで終わるかもしれなかったし(笑)。


Q.みなさん中学、高校の同級生なんですよね。

マエカワ:そうそう。でも最初はそれぞれ違うバンドをやってたんですよ。鈴木と小西は一緒にやっていて、俺は竹安と一緒にやろうとしていたんだけど、それぞれバンドが解散したりメンバーがいなかったりして「一緒にスタジオ入ってみる?」って。鈴木とはバンドの志向が違ったから一緒にやることはあまり考えてなかったんだけど、そういう経緯もあって一緒にやることになって。


Q.鈴木さんとマエカワさんはやろうとしてた音楽も違ったんですか?

鈴木:全然違ったよね。

マエカワ:初期のザ・ローリング・ストーンズとかスモール・フェイセスとか、共通して好きなバンドはあったんけど、俺と鈴木はアウトプットの仕方が違ったんだよね。

鈴木:パンク以降、パンク以前みたいなね。

マエカワ:うん。当時、鈴木はパンクをやっていたし俺は60年代70年代のロックをそのままやってたから、全く志向が違ったんだよね。

鈴木:まさか一緒にやるとはね(笑)。

マエカワ:そして25年続くとは(笑)。

鈴木:辞め時がなかったんだよ(笑)。ライブハウスに出るようになって、1回出たら「次のライブどうする?」って話にライブハウスの人となるでしょ(笑)。

マエカワ:俺達凄いんだよ。なんせライブハウスでの初ライブがいきなりワンマンだったからね。

鈴木:ハートランドね。

マエカワ:そうそう。フラカンの初ライブは植田ヤマハホールだったんだけど、所謂ライブハウスというライブハウスに初めて出たのはハートランドで。その日が何故かいきなりワンマンだったんだよ。勿論お客さんなんていないから友達にチケットを買ってもらってさ。だからワンマンって言っても身内しかいないの。今思うとあれは何だったんだろう(笑)。

鈴木:その後、E.L.L.のレギュラーになったんだよね。

マエカワ:E.L.L.に毎月出れるようになったのは大きかったよね。E.L.L.に出るのが名古屋のバンドシーンではステータスでもあったから。

鈴木:極端なこと言っちゃうとE.L.L.に出れたらもう良いだろうって気持ちもあったし。

マエカワ:あったね。毎月E.L.L.でやってるっていうプライドがあったからね。


Q.現在のE.L.L.に移転する前の旧E.L.L.ラストライブがフラカンだったじゃないですか。旧E.L.L.の建物が無くなるまでずっと看板にフラカンの名前が書いてあったのは名古屋の誇りでもありました。

マエカワ:嬉しいねえ。旧E.L.L.最後の日が俺達だったんだよね。看板にずっと名前が書いてあったのは俺達も嬉しかったし。

鈴木:間違えて「今日フラカンのライブなんだ」ってお店に入ろうとする人もいたみたいだしね(笑)。

マエカワ:あはは。本当に思い出深いライブハウスだよ。


Q.94年の上京に至るまではどのような経緯があったのですか?

鈴木:名古屋でデモテープを作りながらコンテストに出てたんだけど「TOYOTA YOUNG MUSIC FESTIVAL」って大会でフラカンが優勝したことがあって。

マエカワ:俺はその大会でベストベーシスト賞に選ばれたよ。

鈴木:それでレコード会社の新人発掘の人がライブに来てくれるようになったんだよね。その人に「東京にツアー行かない?」って言われて初めて東京でライブをしたの。それが91年かな。

マエカワ:今思うとプレゼンライブだよね。

鈴木:一般のお客さんは誰もいなくて業界人の前でライブをするっていう。

マエカワ:それではどこにも引っかからなかったんだけど、ソニーのインディーズレーベルから「聞コエマスカ」を出してもらったんだよ。

鈴木:ツアーのブッキングもしてもらったよね。東京、名古屋、大阪、岡山、福岡、大分。でも全然売れなかった。

マエカワ:それが大学卒業くらいだったんだけど、名古屋ではワンマンで100人くらい動員があったし、就職せずに本格的に音楽をやりたいと思って上京することにしたの。

鈴木:みんなで引っ越し代を貯めてね(笑)。それで上京して1年後の95年にアンティノスレコードからメジャーデビューしました。


Q.同期にはどういったバンドがいるのですか?

鈴木:THEATRE BROOKとかGREAT3とか。SUNNY DAY SERVICEはちょっと先かな。あとRAZZ MA TAZZも。

マエカワ:THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、ホフディラン、THE SPACE COWBOYSがちょっと後だよね。あと平井堅はデビュータイミングがほぼ一緒かな。もう解散しちゃったバンドもいて、25年の長さを感じるね。


Q.そう思うとメンバーチェンジも活動休止もなく走り続けているフラカンは凄いですよね。

マエカワ:まあね。でも、ほら、ミッシェルとかは駆け抜けてたじゃない。色んなことが凄いスピードで起こっているイメージもあったし。でも俺達は走ってないから(笑)。勿論俺達も色んなことがあったけど走るスピードが違うから(笑)。

鈴木:そうそう、基本遅いからね(笑)。


Q.でも全くブレて無いですよね。フラカンは完全にライブバンドだと思うんですけど、時代が変わっても音源としてシングルもアルバムを定期的にちゃんとリリースするじゃないですか。音源とライブの2本の柱がしっかりあるのはずっと変わらないですよね。

マエカワ:考え方が古いのかもしれないけど、やっぱりCDは出したいじゃない。時代が変わってさ、果たしてアルバムが俺達の若い頃と同じ感覚で聴かれてるかっていったら正直分からないし、「アルバムの後半までちゃんと聴いてくれてるかな?」って思うこともある。でもやっぱり40分、50分のアルバムで勝負したいって感覚が俺は今だにあるんだよね。勿論シングルはシングルで勝負してるし、ひっくるめると楽曲で勝負したいんだよね。


Q.それは「深夜高速」で証明しましたよね。

マエカワ:そうだね。


Q.タイアップや特典でCDが売れるのとは真逆の、楽曲のパワーのみで拡まった曲ですから。

マエカワ:「フラカンと言えば深夜高速」って言ってくれる人も多いし、前情報無しで初めて聴いても良い曲だって言ってくれる人がいるのはやっぱり嬉しいよ。でも実は俺達の感覚では、当初「深夜高速」って各段特別な曲ではなかったんだよ。勿論良い曲だと思ってたけど、良い曲の中のひとつっていう。でも出したあとの反響が凄かったんだよね。「真冬の盆踊り」もそうだね。今となっては本当にこの2曲の存在は大きいなって思うね。


Q.歌詞についてですが、初期と今では歌詞に込めるメッセージって変わりました?

鈴木:結構初期の段階で変わりましたね。最初の頃は正直歌詞なんて何でも良かったし、言いたいことを好き勝手言ってただけだったから。でもデビューから1年くらい経って歌詞をちゃんと考えるようになったんだよね。

マエカワ:そこからはあまり変わってないよね。

鈴木:うん。震災以降また変わった部分はあるけど。まだ過程にいるからね。


Q.2010年にリリースされたベスト盤「フラカン入門」はオールタイムベストでしたが、今回のベスト盤はどのようなものになりましたか?

マエカワ:「フラカン入門」に収録されていた曲はバンドの歴史が長い分、古い曲も入ってたじゃない。だから良い意味で違和感もあるような曲もあって。でも今回のベスト盤はオールタイムベストじゃなくて、この5年間という充実した期間内の曲しか入っていないから、ベストアルバムではあるけど、オリジナルアルバムのような感覚もあって。曲を並べて聴いたら滅茶苦茶良かったからね(笑)。


Q.集大成のベスト盤ではなく現在進行形のベスト盤なのかもしれませんね。

マエカワ:その通り。25年やってきてCDも沢山作ってきたから、最近フラカンを知ってくれた人の中にはどのアルバムを聴いたら良いか分からないって人もいるかも知れないじゃん。でも今回のベスト盤を聴いてもらったら今のフラカンは絶対に分かると思うからね。「ハッピーエンド」と同じ意味のあるベスト盤だと思うよ。このアルバムをしっかり聴いてくれたら今のフラカンのライブは楽しめると思う。


Q.25周年イヤーにやってみたいことってありますか?

マエカワ:1年に1回しか行けないような所にも細かく行きたいね。特に真新しい何かをするっていうより普通のライブを沢山やりたいかな。勿論25周年だから昔の曲もやるだろうし、やりたいことは色々あるよ。

鈴木:あとはその場その場で決まることが多いからね(笑)。

マエカワ:そうなんだよね。カチッと決めるのが得意じゃないから(笑)。やっていく内にやりたいことが出てくるんじゃないかな。


Q.あと2012年から地元名古屋で「DRAGON DELUXE」を開催されていますが、名古屋の僕らとしては凄く嬉しいです。

鈴木:上京して19年経つんだけど、最近やっと自覚が出てきたんだよね(笑)。これまであまり地元に思い入れを持たないようにしてたから。意識的に。

マエカワ:そうしない方が良いと思ってたからね。フラットに全国を見たかったし。

鈴木:だからあまり「名古屋、名古屋」って言わないようにしてたんだけど、ここにきてやっと地元は特別視しても良いのかなって思えるようになって。

マエカワ:10-FEETがやっている京都大作戦ってあるでしょ。あれを観たときに「地元に対するこの素直な気持ちは凄いな」って感動したんだよね。「ああ、これで良いんだ」って心から思った。だから「DRAGON DELUXE」開催の後押しになったのは完全に10-FEETなんだよ。とにかく10-FEETの姿勢に感銘を受けたから。だから今は、自分達なりのやり方で名古屋に対する気持ちを素直に出していこうと思っているよ。

鈴木:うん。25年かかったけどね(笑)。


フラワーカンパニーズ:
鈴木圭介(Vo) グレートマエカワ(Ba) 竹安堅一(Gt) ミスター小西(Dr)


【HPアドレス】
http://www.flowercompanyz.com/

アルバムジャケット

フラワーカンパニーズ
NEW ALBUM
新・フラカン入門(2008-2013)

NOW ON SALE

初回盤【CD+DVD】
AICL-2594-2595 ¥3,300(tax in)
通常盤【CD】
AICL-2596 ¥3,000(tax in)

アルバムジャケット

フラワーカンパニーズ

フラワーカンパニーズライブ2013 (渋谷WWW&日比谷野外大音楽堂)

NOW ON SALE

【DVD】
AIBL-9280-9281 ¥6800(tax in)
【Blu-ray】
AIXL-43 ¥7800(tax in)

フラワーカンパニーズワンマンツアー「上京20才まえ」

10/23(水)大阪umeda AKASO
10/30(水)東京LIQUID ROOM
11/09(土)福岡BEAT STATION
11/10(日)熊本Django
11/15(金)新潟CLUB RIVERST
11/23(土)札幌PENNY LANE 24
11/30(土)福島OUT LINE
12/01(日)盛岡Club Change WAVE
12/14(土)京都磔磔
12/15(日)京都磔磔
2014年
01/18(土)仙台darwin
01/19(日)仙台darwin
02/01(土)松阪M’AXA
02/02(日)豊橋club KNOT

フラワーカンパニーズpresents「シリーズ・人間の爆発」(ゲスト:ザ50回転ズ)
12/07(土)愛媛松山サロンキティ
12/08(日)広島並木ジャンクション

EVENT
「Rockland VS880-KS vol.18」(w/杉本恭一)
11/27(水) 下北沢CLUB251
「ZIGZO meeting“SKY HIGH! Vol.3 (w/ZIGZO)
12/05(木) 名古屋E.L.L

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