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KANA-BOON
2013年9月にシングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャー・デビューを果たしたばかりの大阪・堺出身の4ピースバンド、KANA-BOONがフル・アルバム「DOPPEL」をリリース。「キューン20イヤーズオーディション」にて応募者4000組の中から見事優勝し、敬愛するASIAN KUNG-FU GENERATIONのオープニングアクトを務めたことで一気に話題となった彼ら。1stミニアルバム「僕がCDを出したら」が爆発的なセールスを記録,全国各地で開催されたロックフェスへの参加など、日本のロックシーンを担う存在として快進撃を続けるKANA-BOONに結成秘話からバンドの野望まで話を訊いた。2013年の大本命は間違いなくKANA-BOONだ。

Q.KANA-BOONはどのように結成されたのですか?

谷口:僕はギターを始めた中学3年生の頃から、音楽で売れたいっていう明確な目標があって。高校に入ったらバンドを組もうと思ってたんですけど、田舎のヤンキー高校だったので音楽好きな奴があまりいなくて。

小泉:僕らとはキャラの違う人が多かったんです(笑)。

谷口:ある日、僕がペンを忘れてしまったことがあったんですけど、前の席が女の子ヤンキーで、右の席がガタイの良いヤンキーだったのでペンを借りられへんかったんです。それでパッと左を見たらヤンキーじゃないこいちゃん(小泉)がいて(笑)。それでこいちゃんにペンを借りたことがきっかけで軽音部に誘ったんです。それが始まりまですね。

小泉:ペンきっかけです(笑)。それで幼馴染だった古賀も誘ったんですよ。

古賀:芋づる式ですね(笑)。


Q.2011年の飯田君加入の経緯は?

飯田:僕は大学に通っていたんですけど、全然ツイてなくて。大学に進学してから良いことなんてひとつもなかったんですよ。

谷口:あははは。やばいな。

飯田:それで、そんな自分を変えようと思って、祈るような思いで深夜に神社にお参りに行ったんです。それで神社から帰ってきたら鮪(谷口)から「KANA-BOONに入らへん?」って電話がかかってきたんですよ。


Q.神頼みの効果抜群じゃないですか(笑)。

飯田:はい(笑)。僕はその神社で煙草を吸わないって誓ったのでもう二度と吸えないんですよ。

谷口:煙草を吸ったら脱退やもんな。

古賀:それに飯田が煙草吸ってたらなんか嫌やし。

谷口:嫌っていうか寒いよな。意気ってる感じするわ。

飯田:煙草吸ってへんのにこんなに言われるの?(一同爆笑)


Q.あははは。大阪ではどのような活動をしていたのですか?

谷口:僕らは堺が地元なんですけど、三国ヶ丘FUZZをホームとして活動していました。

小泉:月に3回くらいやってたもんな。

谷口:ひたすらやってたな。とにかく堺を盛り上げたい気持ちが強かったんですよ。その後、だんだん大阪市内でもライブをやるようになったんですけど、原点は堺ですね。


Q.上京のきっかけは?

谷口:今年の4月にKANA-BOON初の流通盤「僕がCDを出したら」をリリースしたんですけど、そのタイミングで稼働力を上げたり、より細かく活動するためには上京やろうなって。最初に話したように「売れたい」っていう目標は堺でやってた頃からずっと思ってたので、中学生やった自分が描いていた未来に向かって歩んでこれていると思っていますね。


Q.「キューン20イヤーズオーディション」で優勝したこともバンドにとっては大きな転機だったのでは?

谷口:そうですね。沢山の人に僕らの名前を知ってもらえたと思いますし。あとアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のオープングアクトが出来たのは大きかったですね。僕ら高校の頃はずっとアジカンのコピーバンドをやっていたんですよ。だから高校の頃の知り合いは僕らがアジカンを好きなことを知っているのでレスポンスが大きかったですね。


Q.今アジカンの名前が出たからいう訳じゃないんですけど、KANA-BOONの登場って、10年前にアジカンが登場したときと同じ匂いを感じるんですよ。音楽性だけでなく、シーンがザワザワしている感じが2000年代の始めの頃をフラッシュバックさせるというか。

谷口:それ、めっちゃ嬉しいです。アジカンを始め2000年以降の音楽に影響をめっちゃ受けているので。


Q.どのように曲は作っているのですか?

谷口:セッションですね。ゼロから「せーの!」で作ります。


Q.歌もギターもメロディーが際立ってるので、曲作りはメロディー先行だと思っていました。

谷口:同時進行なんですよ。ギターだけ後で乗せますけど。


Q.古賀君のギターは歌えるフレーズが多いギターじゃないですか。なのに歌がしっかり前に出ているのが面白いですよね。

谷口:相性が良いんだと思います。ラッキーです(笑)。

古賀:歌とギターのバランスは考えていますね。どんなに良いフレーズも歌とぶつかっちゃうと魅力が半減しちゃうので。なのでバランスを考えつつ、ギターを聴かせたい場面では思いっきり弾くようにしています。


Q.古賀君のギターを聴いているとギターを弾きたくなるんですよね。弾けなくてもフレーズを歌いたくなるんですよ。

谷口:狙い通りやな(笑)。

古賀:嬉しいです。ギターをコピーして欲しいから音色も敢えて分かり易くしていたりするんですよ。ギタリストには是非弾いて欲しいですね。


Q.歌に関してですが、初期のKANA-BOONは語感を優先した歌詞が多かったと思うのですが、明らかに歌詞の書き方が変わってきていますよね。

谷口:大きく変わったと思います。バンドを始めた頃は語感の合う言葉を感覚的に当てはめていく感じだったので、曲が出来上がってやっと歌詞全体の意味が合っていること気付くパターンが多かったんです。でも最近は歌詞を書く時点から気持ちを込めて書くようになったんですよ。


Q.何かきっかけがあったのですか?

谷口:今の事務所に入る前に、違う事務所から声をかけて貰っていたことがあって。その事務所の人と歌詞の話をしたときに「語感の気持ち良さを優先した歌詞の作り方をしているってことは歌詞にテーマはないってこと?それって歌詞としてどうなの?」っていう意見をもらって。それで最初から歌詞にテーマを持たせて書いてみたら綺麗にハマったんです。それから歌詞の書き方がガラっと変わりましたね。


Q.でも語感のビート感はそのまま残っていますよね。

古賀:昔は昔の良さがあって、今は今の良さがあると思うので、両方を使っている感じです。韻を踏んでる歌詞も多いので、昔の良さを今の歌詞の書き方に埋め込んでくれてる印象がありますね。

小泉:(アイコンタクト)

飯田:こいちゃん、インタビューやからアイコンタクトじゃ伝わらんで。(一同爆笑)


Q.語感とストーリー性の共存はデビューシングルでもあったM-8「盛者必衰の理、お断り」でもしっかり表れていますよね。

谷口:曲作りの段階でサビのメロディーはあって。そこに和のテイストを入れたいなと思って「平家物語」や「寿限無」の一節を引用したり普段取り組まないリズムを使ったりしていますね。我ながら面白い曲になったと思います(笑)。


Q.アルバムタイトルの「DOPPEL」というのはドッペルゲンガーからですか?

谷口:そうですね。ドッペルっていう言葉にはドイツ語でコピーとか写しって意味があるんですけど、僕らの音楽を紹介してもらうときに「2000年代の日本のロックの良いところを凝縮してミキサーにかけて発信している」っていう表現をしてもらうんです。それは物凄く嬉しいんですけど、悔しい部分もあって。二番煎じというか。それは自分達でも感じている部分なんですよね。なので、そこへの抗いや皮肉を込めてこのタイトルを付けたんです。


Q.2000年代の日本のロックに影響を受けているバンドは沢山いると思うんですよ。その影響を受けている世代を代表するヒーローがKANA-BOONだと思うんです。

谷口:本当ですか!?


Q.そう思いますよ。KANA-BOONって名前はヒーローっていうよりは敵キャラっぽいですけど。

古賀:あははは。

谷口:確かに敵キャラっすね(笑)。

飯田:ヒーロー感のあるバンド名って言ったら。

谷口:nothingmanやな。(一同爆笑)


Q.あははは。でもKANA-BOONは同世代を引っ張る意識も強いですよね。そういう部分でもヒーロー感を感じるんです。

谷口:それは強く思っていますね。それに同世代だけじゃなくロックシーン、音楽シーンを引っ張っていきたいって本気で思っていますから。

小泉:(アイコンタクト)

飯田:だからアイコンタクトじゃ伝わらんて!(一同爆笑)


Q.今年の夏は数々のフェスに出演されていましたが、沢山の先輩バンドと同じステージに立ってみて感じることはありましたか?

谷口:単純に「凄いな」って思いました。でも同時に「人間なんやな」とも思ったんです。それで少し安心した部分はあって。


Q.安心というのは?

谷口:あれだけかっこいいし、どこか雲の上の存在やと思ってたんですけど、ひとりの人間として音楽をやっているのが分かったんですよね。生意気なこと言うと、先輩がやっていることは、いつか僕らもやることやと思ったし。だから僕らももっともっとバンドとして成長したいし「凄いな」だけじゃなく、そう思えたのは嬉しいです。


Q.その事があってバンドの意識は変わりました?

谷口:変わった部分もあると思いますけど、始めから「売れたい」っていう部分は変わってないので、とにかく前に進みたいっていうことだけですね。色んな人が興味を持ってくれるようなアプローチをどんどんしていきたいなって思っています。なので今は休まず…。

飯田:休まず?

谷口:…休めず。(一同爆笑)


Q.では最後にリスナーにメッセージをお願いします!

古賀:メジャーデビューしたからって僕らは何も変わらないです。みんなも変わらず音楽を好きでいて下さい。

飯田:安心して聴いて欲しいです。「KANA-BOONって何やねん」って人も勿論いるとは思うんやけど、そういう人らにも「本物やから大丈夫やで」って伝えたいです。僕らもそう思って貰えるように頑張ります。

谷口:僕らは音楽を作る人間として音楽の未来を作りたいと思っていて。それって僕らだけじゃなくて、音楽が好きなみんなも考えなあかんことやと思うんですよね。全然ネガティブな意味じゃなくて。だからお互い一緒に考えて音楽の未来を作っていきたい気持ちです。よろしくお願いします。こいちゃんはどう?

小泉:そうですね。僕はKANA-BOONを聴いてバンドを始めてくれたら嬉しいです。

飯田:こいちゃん、最後、そこはアイコンタクトやろ。(一同爆笑)


KANA-BOON:
小泉貴裕(Dr.)谷口鮪(Vo./G.)古賀隼斗 (G.)飯田祐馬(Ba.)


【HPアドレス】
www.kanaboon.com

アルバムジャケット

KANA-BOON
NEW ALBUM
DOPPEL
KSCL-2315

NOW ON SALE

¥2,800 (tax in)

KANA-BOON東阪ワンマンライブ「僕がステージに立ったら」

2013年11月4日(月)渋谷CLUB QUATTRO
2013年11月15日(金)心斎橋BIG CAT

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