PICK UP INTERVIEW
前のページに戻る
後藤まりこ
後藤まりこソロ2枚目となるフルアルバム「(m@u)」が届いた。ソロデビューアルバム「299792458」以降、ロックミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」、映画「ペタル ダンス」、ドラマ「たべるダケ」への出演や、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2013」への参加など、多岐にわたる活動で話題となった後藤まりこ。彼女が完成させた今作はSerph、スガダイロー、HARCO、Kovacsらをゲストに迎えることでバラエティに富んだ作品となっている。ぶつかって、悩んで、向き合って。音楽愛で溢れた「(m@u)」を完成させた後藤まりこに話を訊いた。

Q.凄いアルバムが出来ましたね。

後藤:ほんまに?ありがとう。


Q.後藤さんの作品って、その時その時が凄く封じ込められていると思うんです。

後藤:うん、封じ込めてる。


Q.今作は「299792458」以降の後藤さんの活動が凄く反映された作品だなって。

後藤:自覚はしてへんけど、反映されてたらいいなって思う。ほんまに色々させてもらったし。


Q.ミュージカル、映画、ドラマと大活躍でしたからね。きっかけは何だったのですか?

後藤:ホームページのコンタクトメールに偉い人が直接メールくれたんよ。だから最初は嘘なんちゃうかって思った(笑)。


Q.その話を受けてどう思いました?

後藤:素直にびっくりした。「たべるダケ」に関しては漫画がめっちゃ好きやってん。だからドラマ化の話聞いて喜んでたんやけど「まさかボク?」ってめっちゃ思った。でも嬉しかった。


Q.女優業をやってみて、音楽活動とはやっぱり違いました?

後藤:うん、違った。音楽はボクのやりたいようにやれるけど、ドラマは監督さんがいてみんなで作り上げるもんやからね。


Q.音楽活動にフィードバックされることってありました?

後藤:うん。他人の現場って見たことなかったからドラマの制作現場とか見て「こうやって作んねや〜」って。めっちゃ勉強になった。


Q.演技指導とかあったんですか?

後藤:映画と舞台は放任主義やったけど、ドラマは色々演技指導してもらってん。でも撮影期間も短かったからよくわから(ん)ままあっという間に終わっちゃった。


Q.バンドの後藤さんもドラマの後藤さんも、どっちも「後藤まりこ」だなって思いました。

後藤:ほんまに?嬉しい。ボク、演技出来てないのかもしれへんからドラマの人には迷惑かけたかもって思ってた。


Q.ドラマの反響はどうでした?

後藤:友達からは「見てて恥ずかしい」って言われた。ボクも自分がテレビに映ってるの見慣れてへんから変な感じやった。食べてるとこって自分で中々見ぃへんし。それが電波に乗ってみんなに見られてるのはなんか変な感じやね。テレビから自分の曲が流れてくるのは嬉しかったけど。嬉しいのと恥ずかしいのと両方かな。あんまりテレビ向きな曲じゃないなって思ったけど(笑)。


Q.そうやって新しいことに挑戦した上で音楽活動に向き合ったとき、何か気持ちの変化はありましたか?

後藤:あった。やっぱりボクは音楽が好きやなって凄く感じた。あと責任感みたいなんも最近出てきたんよ。そんなん前のボクからは考えられへん(笑)。


Q.ドラマの主題歌でもあったM-8「sound of me」はどんな曲ですか?

後藤:この曲はスタジオでバンドのみんなの音に誘発されて、普段は口には出さへん「sound of me」って単語が出て来たんよ。それでその言葉を曲にしてみるかって構築していった曲かな。こんな言葉言ったことないから自分でもびっくりした(笑)。


Q.色んな経験を経た上での新しい後藤まりこ誕生ソングなのかなって思いました。

後藤:なるほど。映画やドラマやってボクの中で心境の変化があったからな。


Q.それはさっきの責任感の話ですか?

後藤:うん。大人になったって自分でも思うんよ。それが良いなって思う。良くない?


Q.良いと思います(笑)。アルバムタイトルの「(m@u)」はどういう意味ですか?

後藤:わかれへんねん。


Q.わからない?

後藤:うーん。意味がないっていうの?パッとみて…好き。「(m@u)」って可愛いない?


Q.記号的な可愛いさはありますよね。

後藤:せやねん。ボク、記号が好きなんよ。記号、良いと思う。


Q.表題曲にもなっているM-2「(m@u)」はバンドの勢いを感じる曲ですが、曲作りはミドリの頃と変わりましたか?

後藤:全然違うな。ミドリのときは各パートがパーツを持って来て組み立てていたんやけど、今はボクが言ったものをメンバーみんなが構築していく感じ。


Q.ソロを始めるときに色んな選択肢があったと思うのですが最初からバンドでやることは決めていたのですか?

後藤:バンドしか知らんかったし。メンバーも「この人とやりたい!」って思う人が自然と集まってやってるから嬉しい。


Q.今作も色んな人が参加されているだけあって、かなりバラエティーに富んだ作品になっていますよね。

後藤:みんな大好きな人ばかりなんよ。参加してくれた人の色が…出てない?そういうのがやりたかってん。


Q.M-9「Hey musicさん!」とか、HARCOさんとの相性もバッチリで。

後藤:めっちゃHARCOの音やろ?この曲は2月にオケを録ってたんやけどボクがドラマで動かれへんくて、10月にHARCOのコーラスを入れたんよ。そんだけ時間経ってても新鮮に聴こえたのはHARCOとやったからやと思う。


Q.制作はドラマをやりながらだったのですか?

後藤:ほんまはそうするはずやったんだけど、ボク、そういうの初めてやったから出来ひんかって。


Q.音楽活動を止めることにフラストレーションは感じませんでした?

後藤:フラストレーションはめっちゃ溜まった。音楽やりたいってすっごい思ったもん。でも朝は早いし夜遅いから時間的に無理やし。でもボクよりスタッフさんはもっと早いし遅い訳やん。だから頑張った。


Q.M-10「大人の夏休み」で「今後の予定は未定です」って歌われているのが今の後藤さんのポテンシャルや受け皿を表しているなって思いました。

後藤:うん。何でもやる。でも自由業ってみんなそうじゃない?予定は未定やん。


Q.確かに。でもずっとバンドをやってきた後藤さんから今の状況って考えられます?

後藤:うーん。不安もあるよー(笑)。


Q.不安ですか?

後藤:うん。でも頑張って忘れるようにしてる。適当にできたら良いなって思う。結構ボク真面目やから。そこが嫌やな。


Q.後藤さんは裏表がないからじゃないですか?僕はそこが良いなって思いますけど。

後藤:ほんまに?でも表と裏があったほうが生きやすいよね。難しいなあ。


Q.だからこそ悩んだりするのかも。

後藤:せやねん。悩んだりする。どうやったら悩まずにいけるんやろう。


Q.でも悩んで悩んで生み出すから後藤さんの活動が面白いのかも。

後藤:そっか!高田純次さんとか悩みあるのかなあ。最近憧れてるんよ。


Q.悩みなさそうですよね(笑)。

後藤:なさそうやんな。失礼やけど(笑)。


Q.植木等さんとか。

後藤:うん!良いと思う!あそこまで適当だとどうでも良くなるんやろな。


Q.夏にはアイドルのイベント(TOKYO IDOL FESTIVAL 2013)に出演されたじゃないですか。やってみてどうでした?

後藤:凄いなって思った。今のアイドルのお客さんってめっちゃ元気やん。アイドルの子も小さい子もおるし。みんな本気やねん。


Q.アイドルファンからの反響はどうでした?

後藤:なんかみんな素直に受け止めてくれるんよ。曲とか知らんくてもこうやって身体動かしたら楽しいんやろうなって判断して素直に楽しんでくれてたんが嬉しかった。あとアイドルの子らがほんま一生懸命やからバンドと繋がるなって思った。


Q.今の後藤さんのボーダーレスな活動は本当にワクワクします。

後藤:ありがとう。ボク、何でもやりたいって思ってる。


Q.女優業にしろ、アイドルイベントへの出演にしても、中には「どこに向かってる?」って思う人もいるかもしれないじゃないですか。

後藤:おると思う。


Q.もしそういう人がいるとしたら絶対にこのアルバムを聴いて欲しいですね。後藤さんが全方向に全力でやれてることが証明されているし、その中でもやっぱり音楽への熱量が物凄いことがしっかり伝わる作品だと思いました。

後藤:それやったら嬉しい。やっぱりボクは音楽が好きやし、音楽から始まったし。だからどんな活動をしても音楽に戻ってきたいと思ってるから。そこは譲られへん。だからそこが伝わってるならほんまに嬉しい。ありがとう。


Q.では改めて「(m@u)」はどういう作品になりましたか?

後藤:大変やったけど完成してほんまに良かった。ドラマの仕事と制作が重なってしんどかったこともあったし、メンバーが1stの頃からドラムとキーボードが変わったから新鮮な部分もあり、悩ましい部分もあって。色んな人とやるのも初めてやったし。この1年でほんまに色んなことが巻き起こったからめっちゃ大変やった。それでボクの中で「音楽って何やろう」っていっぱい考えたし向き合って作ったアルバムやから、聴いて欲しいってめっちゃ思う。


Q.2013年の今の状況も環境も感情も詰め込んだ作品だから今しか出来ない作品ですよね。

後藤:うん。全部詰め込んだ。だから、もしかしたら聴きにくいCDかも知れへんけど、ちょっとでも引っかかったらもう一回聴いて欲しい。何回か聴いたら答えが出るかもしれへんから。引っかかるってことは何かあるはずやしね。色んなことやったから気持ちは忙しかったけど完成して良かったって思う。うん。聴いてくださーい。


【HPアドレス】
http://www.gotomariko.com/

アルバムジャケット

後藤まりこ
NEW ALBUM
(m@u)
DFCL-2036

NOW ON SALE

2,800円

LIVE SCHEDULE

2014/01/05(日) LIQUIDROOM
2014/01/11(土) 梅田Shangri-La

前のページに戻る
2YOU MAGAZINE編集部
〒453-0837 愛知県名古屋市中村区二瀬町153 ニルヴァーナ101号室
Tel: 052-485-5993