PICK UP INTERVIEW
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MOMA
2008年結成の4人組インストバンドMOMAが1st EPをfurther platonicsからリリース。ピアノとギターの叙情的な旋律、ミニマルなドラム、ベースが織り成すサウンドは、EMO〜POSTROCKからの影響を独自の解釈でアウトプットしたオリジナリティに富んだものとなっている。メンバーによる楽曲解説を含むメールインタビューを試みた。

Q.結成の経緯を教えて下さい。

小口:それまで組んでいたバンドをやめて、一人で活動をしようとしていた時期があったのですが、やっぱりバンドをやりたくなって2008年にmixiでメンバー募集をして集まりました。自分としては、当時Collections Of Colonies Of Beesのようなバンドをやりたいと思っていて、実験的でミニマルでエレクトロな要素が少しあるようなバンドをやりたかったのとピアノの音を入れたかったのでいろんな音色が出せるキーボードはメンバーに入れたいと思ってメンバー募集してたと思います。当時はベースレスで活動していました。


Q.みなさんの音楽遍歴を聞かせて下さい。

小口:大学時代にエモ、ポストロック、エレクトロニカが好きになってそこからいろいろ聴く音楽の幅が広がっていったと思います。some of usやLinus Recordsに行っていろいろ探すのが好きでした。結局Polyvinyl系が一番好きなんだと思います。大学の先輩達にハードコアや激情系のバンドが多かったのもあり、そういう音楽も好きです。去年ICELAND AIRWAVESに参加してからはアイスランド音楽にも興味を持っていろいろ聴いています。

岩崎:高校、大学の始めはメロコア系の曲ばっかり聴いてたんですが、大学の先輩の影響でハードコアも聴くようになりました。当時taken、hopeshall、naiad等が人気で自分もどっぷりとはまっていきました。その流れからアンビエントやメランコリックな音楽も聴くようになったんですけど、その頃からインストの音楽ってかっこいいなって思ったんですよ。大学時代にGROUPのライブを始めて見に行ったんですけど、すごい感動しちゃって、すぐにCDを買っちゃいました(笑)。ここ最近はjazz路線でBill EvansやSonny Rollinsとか聴いてます。

長谷川:学生の頃は、Jimmy eat worldやdeep elm界隈のemoが好きでよく聞いていました。それから、エレクトロニカのバンド(ex.jinen)に加入したのをきっかけにシンセサイザーを始め、現在は、エレクトロニカ、idm、JazzHip hopなどをよく聞いています。TelepopmuzikやGui Boratto、Totally Enormous Extinct Dinosaursが好きです。


Q.今のような音楽スタイルに辿り着いたのは何がきっかけだったのでしょうか。

小口:結成当初に思い描いていた感じとは変わったように思っているのですがだんだん曲が出来上がってくると、思った以上にロックなバンドっぽい感じになってきたのでベースがいたほうがもっと力強さが出てまとまりもよくなるかな、ということでベースのメンバーを増やすことにしました。最初はピアノ以外の音色もいろいろ使っていたり、自分もベースシンセサイザー(BOSSのエフェクター)を使ってみたりと、いろいろ模索していたのですが、だんだんピアノ+クリーンギターというが自然と基本になってきたような気がします。


Q.所謂エモ、ポストロックの要素、ダイナミックなロックのダイナミズム、ピアノの綺麗なメロディーと、様々な表情が楽曲から伺えるのですが自身のバンドをどのように捉えていますか?

小口:ありそうでないようなバンドなのかなと思います。自分がメンバーじゃなくて別のバンドをやっていたとしても、気になるバンド、って感じだと思います。


Q.今作はどのような作品になりましたか?

小口:やっぱりバンドは人間性がにじみ出るなと思って、ほんとにメンバーの人間性がよく現れた作品になったと思います。


Q.バンドで表現したいこと、これからの展望があれば教えて下さい。

小口:好きな音楽やものの考え方が歳をとるにつれて変わっていったりすると思うのですが、そういうのが曲に自然と反映されてバンドで表現できると理想だなと思います。あと、スローペースでも長く活動できるといいなと思ってます。

長谷川:MOMAのいいところは、メンバーの仲の良さだったり、居心地のよい空気感が、いい意味で楽曲に反映されている所だと思います。これからも、このメンバーだからこそできることを追求して成長していきたいと思います。


Q.リスナーにメッセージをお願いします。

小口:2009年に自主で作った8cmCD音源もあるのですが、ぜひそちらとセットで聴いてもらえるとバンドの成長や変化過程がわかって面白いかと思います。
アルバムジャケット

MOMA
NEW SINGLE
MOMA EP
FTPS-021

2014.01.15 発売

1365円

<曲解説>

1. やわらかいことば
(Gt小口)イントロが欲しいなと思って、別の曲で考えていたピアノのフレーズを使ってプロローグ的な感じをイメージしました

2. SUN
(Gt小口)バンドの中で一番ロックな曲だと思います、レコーディングでは途中でアコギを入れたのですがこれはうまくいったなと思います
(Dr岩崎)ここまで激しくする予定は当初はなかったと思いますが、曲名のSUNのイメージに結果的になったので良かったと思います。

3. Two Way Light Delight
(Gt小口)今回の作品の中では一番古い曲ですが、どんどん形を変えていって今の感じに落ち着きました
(Dr岩崎)この曲はホントいろいろと変わっていきましたね。ベースが途中から入った事で厚みが増して現在のような納得のいくかたちになりました。

4. ランタン
(Gt小口)Peleみたいな曲が作りたいと思っていたら、ギターのタッピングフレーズが生まれました、ライブでは上手く弾けてません(笑)。
(Dr岩崎)構成が複雑で途中で拍子が一瞬変わったり等当初はとてもドラム泣かせの曲でした笑 しかしそれが逆に軽快なノリを生み出していていい感じに仕上がっています。

5. 朝靄
(Gt小口)友人に福山雅治の桜坂のギターを教えていたときに曲のリフができました、なので曲の仮タイトルはずっとフクヤマでした(笑)。
(syn長谷川)ギターのフレーズを聞いたとき、とても心地よくもうそれで完成で良いとさえ思ったので、ピアノの入れどころに悩みました(笑)。「控えめに後ろで鳴っている」というコンセプトを元にピアノを入れましたがいつのまにか、がっつり弾いています(笑)。めまぐるしく展開が変わり、とても前衛的な音楽だと思います。

6. HAND
(Gt小口)自分としてはこの曲は映画っぽい雰囲気が出るといいなと思って作ってました、曲の冒頭で使われている雑踏の音は渋谷の駅前でフィールドレコーディングしたものです
(Dr岩崎)この作品の中で一番の感動、涙物の曲かと思います(笑)。シンセのメロディーがとてもすばらしい。なのでメロディーを殺さないようにかといって平坦なドラムにはしたくなかったので、あえて前半はスネアのスナッピーをオフにして演奏しています。これがまたいい感じでマッチしてますのでその辺りも聴いてくれると幸いです。
(syn長谷川)この曲は元々打ち込みで作って、Hip Hopのような感じだったのですが、小口くんから映画音楽のような雰囲気にしたいという要望をもらいそれが良きインスピレーションとなり現在の形となりました。イントロ部分は、フィールドレコーディングの空気感と相まって、自分の表現したかったことがよく出来たと思います。

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