PICK UP INTERVIEW
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KONCOS
KONCOSがニューアルバム「街十色」を完成させた。昨年10月に発表したアルバム「ピアノフォルテ」のリリースツアーとして全国47都道府県48ヶ所を巡ったKONCOS。その旅で訪れた各地で彼らが感じたことをモチーフに制作されたのが今作「街十色」だ。その街の文化や人間に触れることで生まれたアルバムは、まるで旅のしおりのような、彼らと一緒に全国を旅しているような、色んな街の情景が浮かぶ文字通り「アルバム」のような作品となっている。旅とは、音楽とは、旅する音楽人、古川太一と佐藤寛に話を訊く。

Q.今作は、全国で観た景色、出会った人、食べたご飯、そういった全てが反映されたアルバムになっていますね。

古川:全国を旅して、今まで知らなかったことが色々見えた…って言っちゃうと簡単な話なんですけど、音楽だけじゃなくて色んな出会いもあって。そういったものを意識的に全部記録するようにしていたんです。どうにかしてそれを曲に残すことをテーマでツアーも回って。それがうまくアルバムに落とし込めたと思います。


Q.最初からアルバムを見据えてのツアーだったのですか?

古川:いや、最初から決めていたわけじゃなくて、何となく自然な流れでこうなりました。「面白いかな?」くらいのテンションで。前からやってみたいとは思っていましたけど。


Q.僕はいつもブログを楽しみにしているんですけど、ツアーで訪れた土地で行ったお店や、食べた物、出会った人を写真で紹介されていますよね。

古川:ありがとうございます(笑)。ブログはriddim saunterの頃からずっとやっているものの延長線上にあるものなんですけど、あれをもうちょっと地方に特化してやっていけたらなって。


Q.あのブログを読んでいると一緒に旅をした気分になるんですよ。行ったことない場所に架空の思い出が出来るというか。

古川:それ、結構言われるんですよ。


Q.なので今回のアルバムを「あの街のことかな」「あのお店のことかな」「あの街に住むあの人のことかな」と、まるで自分の思い出のように聴けたのが面白かったです。

古川:そうやって聴いてもらえたら嬉しいですね。最近ブログにまとめる時間がなくてインスタグラムばかりになっちゃったんですけど(笑)。


Q.ブログもインスタグラムも凄く近くに感じるんですよね。

古川:そこは結構意識していますね。なるべく身近に感じてもらえるようにしています。


Q.色んな街での思い出が13曲に落とし込まれていると思うのですが、印象的な街ってありますか?

佐藤:これもよく訊かれるんですけど、本当に何処の街も面白いんですよ。街それぞれに良い所があって美味しいご飯があって面白い人がいるんです。

古川:日本全国、何処も彼処も面白いです。

佐藤:「あそこは何もないよ」って言われるような場所でも行ったら凄く面白いんですよね。


Q.人が住んでいる以上、そこに文化は生まれますからね。

古川:そうなんですよね。だから本当に面白くない街はないです。それに自分の気持ち次第で何でも楽しめちゃうじゃないですか。そういう感覚は持っていたいなって。


Q.旅で触れて感じたことを音楽にフィードバックするのって、物凄く健全な音楽の生み方ですよね。

古川:本当にそう思います。ツアーに出るモチベーションにも繋がりますしね。


Q.ツアーはどの季節に行われたのですか?

古川:ツアー自体は2012年の11月から2013年の2月まででした。でもツアー後も旅は続いていて。だから秋、冬、春、夏を飛ばして秋みたいな感じですね。


Q.そういう季節感もアルバムから感じるんですよね。夏に旅をしていたらまた違う曲が生まれただろうし。

古川:確かに。僕、冬が好きなんですよ(笑)。


Q.あと、街のサウンドトラックだなって思ったんです。街に住んでいる人の音楽というか。

古川:ありがとうございます。僕らは街の音楽を、自然に生み出したいんです。地域を題材にするとヒーリングミュージックとかになるのかもしれないですけど、僕らがやりたいのはただの若者が面白がって作るくらいのテンションが良いなって思っていて。みんなに近い目線でやりたいんですよね。


Q.沖縄の呑み屋さんとかでいつのまにかおじさん達も交じって沖縄民謡を歌っているような感覚ですよね。

古川:ああ、あの自然な感覚凄く良いですよね。あれのインディーズヴァージョンみたいな(笑)。


Q.アルバムを聴き返すと全国の色んな情景が浮かぶんじゃないですか?

古川:そういう情景が浮かび易いようにしたくてアルバムにはピアノとギターと歌しか入れてないんですよ。シンプルにした方が楽曲の先に情景を想像し易いと思うんですよね。


Q.KONCOSにとって音楽と旅ってどういう関係ですか?

古川:全国にライブしに行って、それだけで帰ってくるの勿体ないじゃないですか。せっかくなら色んな所に行きたいし色んな人に会いたい。それをちゃんと形に残そうと思ってブログに沢山写真を載せているし、それを音楽にしようと思っていて。なので僕らにとって旅とは、出会った人や見た物を形に残すことなのかもしれないです。こうやってアルバムにすることで、旅をちゃんと形にできて良かったです。

佐藤:僕らは音楽をやっているわけで、人に何かを伝えようと思ったとき、文章を書いたり喋るより音楽が一番伝え易いと思うんです。他人が旅行に行って日記を書いたり絵葉書を書くのと近い感覚で、僕らは自然と曲を作っているんです。


Q.行った街の数だけ、出会った人の数だけ音楽が生まれるんですね。

古川:あれじゃないですか、奥の細道的な(笑)。

佐藤:あははは。

古川:文化人はきっと旅をしながら何かを残すんですよ(笑)。


Q.山下清が旅先で絵を描くのもそうですよね。

古川:そうそう(笑)。ずっと昔からある感覚なのかもしれないですね。僕らも特別意識しているっていうより自然にこうなっているだけだし。


Q.なるほど。物凄く腑に落ちました。

古川:先人は偉大ですね(笑)。芭蕉先輩がみちのくを旅したように僕らも旅を続けたいです。

佐藤:芭蕉先輩やばいね。(一同爆笑)

 

アルバムジャケット

KONCOS
NEW ALBUM
街十色
SNY-10

2014/3/5 ON SALE

2625円

【HPアドレス】
http://koncos.net/

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