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ROCK AND SYMPATHY -tribute to the pillows-
結成25周年を迎えたthe pillows!10年振りとなるトリビュート・アルバム「ROCK AND SYMPATHY -tribute to the pillows-」が完成!

昨年9月16日に発表したシングル「ハッピー・バースデー」を皮切りに、結成25周年のアニバーサリー・イヤーに突入したthe pillows。

音楽リスナーは勿論、多くのミュージシャンから絶大な支持を受ける彼らは、25年という長きにわたる活動において日本の音楽シーンの最前線を今もなお走り続けている。現在の日本の音楽シーンにおけるthe pillowsの影響力は図りしれず、メジャー、インディーズ、ジャンル、性別を問わず、彼らをリスペクトするアーティストは枚挙に遑がないだろう。

そんなバンド達によるthe pillowsの2枚目となるトリビュートアルバムが10年振りにリリースされる。そもそも現役のバンドのトリビュートが2回もリリースされることが前代未聞。このこともthe pillowsがどれだけ愛されているかを証明している。

トリビュートアルバム第1弾は、今から10年前の2004年、結成15周年時に「SYNCHRONIZED ROCKERS -tribute to the pillows-」としてリリースされた。the pillowsと同世代のバンドを中心にラインナップされた同作は、ストレイテナー、ELLEGARDEN、The ピーズ with クハラカズユキ、noodles、YO-KING 、佐藤竹善、GOING UNDER GROUND、SALON MUSIC、BUMP OF CHICKEN、Mr. Children、YUTA.TOSHI.CHIHO and JIRO'S SESSION (from GLAY JIRO)といった国民的バンドから、同じ時代を生きて来た同士のバンド、直属の後輩バンドまで、山中さわおが直接オファーすることで実現したトリビュートアルバムであった。

そして2枚目のトリビュートアルバムとなる「ROCK AND SYMPATHY -tribute to the pillows-」は、前トリビュートアルバムが世代の近いバンドが中心であったものに対し、WHITE ASH、グッドモーニングアメリカ、9mm Parabellum Bullet、Base Ball Bear、WEAVER、Scars Borough、東京カランコロン、カミナリグモ、UNISON SQUARE GARDEN、シュリスペイロフ、a flood of circle、ふくろうず、髭、THE BOHEMIANSといった現在のシーンを引率するバンドから注目の若手バンドまで、the pillowsに影響を受けた世代のバンドによる勢いに満ちたトリビュートアルバムとなっている。

今回のトリビュートを紐解く前に25周年を迎えたthe pillowsの近況を。

2012年、一時的にthe pillowsとしての活動を休止することを公式発表した彼ら。山中は「休憩」と称していたが当時を振り返るインタビューではバンドに対する失望も語っており、バンドのカンフル剤としての活動休止であったことは周知の事実。その間、山中はソロアルバム「破壊的イノベーション」を、真鍋もソロアルバム「Rutile」を発表するなど精力的に活動。この期間の各メンバーの活動はバンドの活動再開後に大きく活きているという。

そして2013年、バンド結成日である9月16日にリリースされた「ハッピー・バースデー」で活動再開。11月から12月にかけて開催された「TOUR 2013 LOSTMAN GO TO CITY」は、活動休止明けという状況や普段あまり演奏することのない選曲といった様々な要素が相まって大成功。the pillowsというバンドが更に前に向かうきっかけとなるツアーであった。

そして現在のthe pillowsは25周年を記念した企画「NEVER ENDING STORY」の真っ最中である。
その第1弾として、1月19日には元リーダーであり初代ベーシストの上田健司氏を迎えた第1期the pillowsメンバーによる「Do You Remember The 1st Movement?」を新宿ロフトで開催。上田とのライブは実に22年振りであった。3月には、第2期the pillowsとしての「Do You Remember 2nd Movement?」の開催も決定している。

25周年企画は多岐に渡り、the pillows 25th AnniversaryCover & Dance Contestと題した全世界を対象としたカバー&ダンスコンテストも開催している。the pillowsの楽曲全てを対象としたこの企画、YouTubeまたはニコニコ動画に投稿された動画をもとにコンテストを開催するというthe pillowsの遊び心が溢れた内容となっている。

話をトリビュートアルバムに戻そう。

先に述べたとおり、今回の参加アーティストはthe pillowsからの視点で言うところの若手アーティストが参加した作品だ。勿論前作がそうでなかったという訳ではなく、今作からはより強くバンドへのリスペクトを感じる。

WHITE ASH「White Ash」
the pillowsの曲名がそのままバンド名になっていることからもどれだけバンドをリスペクトしているのかが伺える。うねるようなリズムにのび太のセクシーかつ攻撃的な歌声が気持ち良い。トリビュートの冒頭を飾るに相応しい愛と情熱のカバーを披露している。

グッドモーニングアメリカ「この世の果てまで」
常に夢を追い続けるthe pillowsの背中を見て育った目下夢を見ている最中のグッドモーニングアメリカが歌う「この世の果てまで」はグッとくるものがあった。この曲が生まれた2001年にグッドモーニングアメリカ(当時は別名バンド)が結成されたことすら必然だったのではと思わせるナイス選曲。

9mm Parabellum Bullet「インスタント ミュージック」
当時の音楽シーンに向けてthe pillows流の皮肉を込めて警鐘を鳴らした「インスタントミュージック」を現在の日本の音楽シーン最前線で活躍する9mm Parabellum Bulletが演奏するという面白さ。原曲に忠実に再現されたアレンジから9mm Parabellum Bulletの新たな一面を感じることが出来る。

Base Ball Bear「Funny Bunny」
カバーの面白さが追求されまくっているのがBase Ball Bearによる「Funny Bunny」。ドリーミーな楽曲の雰囲気はそのままに、原曲に疾走感をプラスすることで全く新しい曲として生まれ変わっているのは流石。このように楽曲の新たな魅力を発見出来るのがトリビュートの醍醐味である。

WEAVER「スケアクロウ」
山中さわお氏の感情が切なくも力強く歌われた名曲「スケアクロウ」をカヴァーしたのは3ピースピアノトリオWEAVER。ピアノの彩りが原曲の壮大さを更に壮大なものに感じさせ、優しさを帯びた杉本雄治氏の丁寧に歌われるボーカルからは山中さわお氏への憧れと尊敬を明確に感じることが出来る。

Scars Borough「エネルギヤ」
打ち込みを導入した大胆なアレンジが面白いScars Boroughによる「エネルギヤ」が最高にかっこいい。ひとつひとつの情景が目に浮かぶ山中さわお氏の恋愛観が歌われた「エネルギヤ」を女性Voの視点で歌うことで歌詞はそのままなのに男女の恋愛観が入れ変わったように感じさせるのが非常に興味深い。

東京カランコロン「ノンフィクション」
5人のエンターテイナー、東京カランコロンの魅力を原曲に思いっきり持ち込んだ「ノンフィクション」は音楽の面白い部分が炸裂したファニーなカバー。個人的な話ではあるが今回のトリビュートに東京カランコロンが参加すると聞いて「カランコロンは絶対にノンフィクションでしょ!」と思っていたので凄く嬉しい(笑)。

カミナリグモ「開かない扉の前で」
結成時から「開かない扉の前で」を弾き語りで披露していたというカミナリグモ。以前から上野啓示は山中を最も尊敬するアーティストと公言しており、今回のトリビュートでも並々ならぬリスペクトと感謝を込めてカバー。キーボード、シンセベースによる浮遊感が心地良い。

UNISON SQUARE GARDEN「Fool on the planet」
「サンキューバスターズ!」の掛け声から始まるUNISON SQUARE GARDENによる「Fool on the planet」は原曲とは大きく異なったアレンジとテンポで驚かせてくれる。楽曲のあちこちから「俺もバスターズなんだよ!」といったドヤ顔(笑)を垣間見ることが出来てニヤニヤしてしまう。

シュリスペイロフ「カーニバル」
前回のトリビュートでは佐藤竹善氏がカヴァーした「カーニバル」を今回はシュリスペイロフがカバー。カーニバルというタイトルとは裏腹な何とも形容しがたい孤独を感じさせる世界における2人の物語に宮本英一が向き合ったことが忠実にカバーされた楽曲から伝わる。

a flood of circle「Blues Drive Monster」
原曲の突き抜けるようなギターサウンドにa flood of circleの持ち味であるブルースや70年代のロックをルーツとした音楽要素をブレンドし、佐々木亮介の良い意味で土着感のあるボーカルが乗ることで楽曲の男気をグンと上げている。まるでスピーカーから唾が飛んでくるかのよう。

ふくろうず「ハイブリッド レインボウ」
曲が始まった瞬間の「I can feel.」で不覚にも涙を流してしまった。それほど気持ちのこもった、それほど美しい内田万里の歌声に気持ちを身体ごと持っていかれる。山中が感情のままに歌い叫ぶ原曲のサビを当時聴いたときも鳥肌が立ったが、今回もあの時と同じ感覚を覚えた。

髭「ストレンジ カメレオン」
選曲の意外性では今回のトリビュート参加バンドではナンバーワンではないでしょうか。髭が歌うことで楽曲もバンドも新たな魅力を開花させている。前作トリビュートではMr.Childrenが、その後Bank Bandがカバーしているこの曲は所謂第三期the pillowsの幕明けといわれる重要な曲。

THE BOHEMIANS「No Substance」
トリビュートアルバムの最後を飾るのはDELICIOUS LABELに加入したばかりのTHE BOHEMIANS。そんな彼らがDELICIOUS LABELのコンピレーションアルバム「LIFE IS DELICIOUS」に収録されていた「No Substance」をカバーするなんてやることがお洒落。ますます今後が楽しみだ。


と言うように全14バンド、それぞれが思い思いの形でthe pillowsへの愛を形にしているのが今作「ROCK AND SYMPATHY -tribute to the pillows-」だ。
特筆すべきは14バンドが選曲した楽曲の発表時期がバラバラであること。これは25年に渡る彼らの活動が常に支持されていることを示している。

2014年6月、7月には、トリビュート参加アーティストとのイベントツアー「NEVER ENDING STORY ROCK AND SYMPATHY TOUR」を開催することも発表された。

the pillows 25周年アニバーサリー、まだまだ僕らを楽しませてくれそうだ。


the pillows:
山中さわお(Vo、Gt)
真鍋吉明(Gt)
佐藤シンイチロウ(Dr)


【HPアドレス】
http://pillows.jp

アルバムジャケット

V.A.
NEW ALBUM
ROCK AND SYMPATHY -tribute to the pillows-
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Live Info.

the pillows 25th Anniversary
NEVER ENDING STORY
“Do You Remember 2nd Movement?”

3/28(金) 愛知 名古屋市芸術創造センター
3/30(日) 大阪 サンケイホールブリーゼ
4/05(水) 東京 日本青年館 大ホール

the pillows 25th Anniversary
NEVER ENDING STORY
“ROCK AND SYMPATHY TOUR”

6/25(水)東京 TSUTAYA O-EAST
6/27(金)名古屋 Zepp Nagoya
6/29(日)福岡 DRUM LOGOS
7/11(金)大阪 なんば Hatch
7/13(日)広島 CLUB QUATTRO
7/18(金) 札幌 PENNY LANE 24  
7/20(日) 仙台 Rensa
7/26(土) 東京 Zepp DiverCity

the pillows 25th Anniversary
NEVER ENDING STORY
“DON'T FORGET TODAY!”

10/4(土)東京 TOKYO DOME CITY HALL

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