PICK UP INTERVIEW
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ビレッジマンズストア
名古屋が生んだ暴れ馬ビレッジマンズストアがミニアルバム「刃の上を君と行く」を完成させた。グラマラスでパンキーな和製ロックサウンド、圧倒的な個性を放つキャラクター、水野ギィのソウルフルなボーカルスタイルで名古屋のみならず全国でビレッジマンズストア旋風を巻き起こしている彼ら。前作「亡霊よ、爆発しろ」から約1年半振りのリリースとなる今作は“刃の上を歩き続ける全ての人へ”という共通テーマのもとミニアルバム全体が大きなひとつのストーリーとして構成された作品となっている。感情剥き出しのヒリヒリしたロックンロールを全身で浴びて欲しい!ビレッジマンズストアに毒されろ!

Q.2003年結成ということですがビレッジマンズストアはどうやって始まったのですか?

水野:豊田の小原村っていう物凄く小さい村で中学の友達で結成しました。全校生徒で65人しかいない小さい中学校なんですよ。今とはメンバーもパートも違うんですけど、その数少ない生徒の中にたまたま楽器が出来る人がいて。小原村だからビレッジなんです(笑)。

加納:中学校のときにつけた名前なんです(笑)。

水野:何度も変えようと思ったけどズルズルきちゃいました(笑)。


Q.中学の頃から一緒ということは聴いてきた音楽もみんな一緒だったりするのですか?

加納:バラバラですね。僕がエレキギターに興味を持ったのは中学のときにGREEN DAYを聴いたのがきっかけです。田舎だから情報が遅いんですけど中学校のときはメロコアに夢中でしたね。

水野:僕は親の影響で昭和の歌謡曲をなんとなく聴いていました。ちゃんと音楽に興味を持ったのはバンドを始めてからですね。多感な時期に聴いたGOING STEADYの衝撃は凄かったです。

加納:GOING STEADYのコピーもしたよね。

水野:コピーは色々やりましたね。山口百恵さんとか。あと謎にレイ・パーカー・ジュニアの「ゴーストバスターズ」とか(笑)。

加納:やったねえ(笑)。あとザ・モンキーズとか。

水野:だからメンバーが好きな音楽はバラバラなんですよ。僕は未だに昭和歌謡や洋楽のオールディーズが好きだし。加納は古臭いロックンロールが好きだし。


Q.なるほど。今のメンバーが揃ったのはいつ頃ですか?

水野:3年前くらいですね。

加納:前作「亡霊よ、爆発しろ」を出すちょっと前に岩原が入って今の5人が揃ったんです。

水野:それで腹を括った部分はありますね。幼馴染が集まってやっていたバンドが本気のバンドになったというか。集まるべき人間が集まって本当のスタートを切ったのがこの5人になってからだと思っています。それまではよく分からないまま名古屋だけで月に10本くらいライブをしていたり(笑)。


Q.ライブハウスのスケジュールを見ると「ビレッジマンズストア」って滅茶苦茶見ましたから(笑)。だから物凄くベテランバンドなんだと思っていたんですよ(笑)。

水野:それ、よく言われます(笑)。

加納:ベテランでも何でもないっていう(笑)。

水野:ライブを沢山やっていれば有名になれるって信じていたんですよ。でもただやっているだけでメンバー間で何も話し合いをしていなかったんです。

加納:何をしたら良いのか分からなかったんですよね。バンド活動っていったらライブをすることしか思い浮かばなかったし。

水野:僕らの主な活動は周りのバンドが売れていくのを羨ましがることでしたから。(一同爆笑)


Q.周りのバンドが認められていく姿をどう見ていたのですか?

水野:そのバンドと僕達の何が違うんだろうって思っていました。でも考えたところで分からないからライブをしまくるしかなかったんですよ。

加納:それも今考えれば大事なことだったとは思うんですけどね。

水野:そうだね。でも当時はタフになっただけで何かを作りあげる人間の気持ちじゃなかったかな。そう思うと今は意識はかなり変わりましたね。


Q.意識が変わったことで曲に変化はありましたか?

水野:根本的には変わってないと思うんですけど、メンバーが変わってからは何がしたいかをみんなで話し合ってやれているので確実に良くなっているとは思います。曲作りに関しては基本的に僕の作ったメロディーにどうみんなが関わってくるかっていう感じですね。


Q.歌謡曲がルーツにある水野君が作るメロディーにメンバーの要素を足していくことでビレッジマンズストアの楽曲が出来ていくと。

加納:そうですね。僕らは水野君の曲に手を加えることでポップソングに仕上げているつもりで。

水野:僕が作る段階では歌謡曲でしかないんですよ。それをそのままメンバーに投げるんです。その曲がどうなるかは僕には未知の世界で(笑)。出来上がって「パンクになった!」とか「ジャリジャリのギターだ!」とか(笑)。そうやって出来上がった楽曲がガレージっぽいものやパンクっぽいものになっても僕達はポップソングを作っているつもりでやっているんです。だから色んなとこに自由にいけるんですよ。ガレージとかパンクとか歌謡曲ってジャンルを特定して作ったら型にハマっちゃうじゃないですか。僕らは良い意味でそこに拘りがないんです。


Q.今作の歌詞はメッセージ性のあるものというより物語のような書き方が多いですよね。

水野:今までとそこが変わったかもしれません。僕が普段考えていることを理解してもらうんじゃなくて、物語を読み聞かせているだけのもので良いというか。

加納:言い回しがシンプルになったので、よりメロディーに歌詞が乗って耳に入り易くなった気はします。

水野:僕が今回拘ったのは全曲通してひとつのことを歌うことで。どの曲でも同じことを歌いたいんですよね。ミニアルバム全曲で大きな1曲みたいな。ひとつのことを色んな方面から見て歌った7曲なんです。そうやって聴いてもらったらまた違って聴こえると思います。


Q.あとビレッジマンズストアの曲は絵が浮かびますよね。M-3「車上A・RA・SHI」とかトラウマが蘇りますもん。

水野:あははは。すいません(笑)。


Q.その中でもM-7「眠れぬ夜は自分のせい」で思い浮かぶ絵は特に綺麗で。まるで映画を見ているような気分になりました。

水野:この曲は自分の中でも本当に大切な曲で。アルバムもこの曲に向かって他の曲が存在していると言ってもいいくらい。

加納:この曲は時間もかかりましたね。水野君も何度も歌詞を書き直していたし。

水野:深夜のファミレスで死にそうな顔をして歌詞を書き直している最中にばったりお会いしましたよね(笑)。


Q.ああ!会いました!あの時!(一同爆笑)

水野:歌詞を書くのが怖かったんですよ。自分のことを物語として歌うときに、唄いたくないこともちゃんと歌わなきゃいけないなって思ったんですよ。でも本当は歌いたくないからどうやって歌詞にしようか悩んでいて。それでファミレスに3日間こもって書いていたんです。店員さんに文句言われながら(笑)。

加納:レコーディング中も僕らが楽器を録っているときに書いていたから(笑)。

水野:出来上がっていくみんなの音で歌詞も変わっていくんですよ。

加納:歌詞は生モノだからね。思うことって変わるし。

水野:そう。でも変わらないことを歌詞にしたいんですよね。10日、1年、10年経っても変わらない歌詞を書かなきゃいけないと思うし。


Q.本質的な部分で歌詞を書きたいと。

水野:それはありますね。そうやって出来上がった歌詞はビレッジマンズストアとしか言いようがないんですよね。無理して変えたり、無理して入れたり、許容範囲を超えるものは要らないと思うんです。わざとらしい汚い表現も要らないし。

加納:うん。自然体でいたいよね。


Q.歌詞は苦労したみたいですが楽曲は音楽としての楽しさが炸裂していますよね。

水野:そこはかなり意識しました。


Q.M-5「地獄のメロディー」とかひたすら楽しいですよね。トレイシー・ウルマンの「BREAKAWAY」を彷彿とさせるコーラスとか。

水野:確かに「BREAKAWAY」っぽいですね(笑)。ちゃんとバックグランドが見える曲ってやっていても聴いていても楽しいじゃないですか。こういう楽しさはバンドをやっている限りずっと変わらないと思います。


Q.はい。ビレッジマンズストアはきっとずっと変わらないバンドだと思うんです。だけど今回のタイミングで何かが明確に変わった気がするんです。上手く説明出来ないんですけど。

水野:ああ、それはきっと自分達に価値が出来て、口に出さなくても分かる価値観が生まれたからだと思いますよ。「亡霊よ、爆発しろ」の頃は自主で好き勝手やっていただけだったけど今回から自分達以外の人が関わってくれて意識が変わったんです。今までは自分達のことしか考えてなかったのがスピーカーの向こうの聴いてくれている人のことも考えるようになったし。今まで自分達だけでやってきた経験や価値観を良い意味で疑ったというか。

加納:だからバンドを再構築する必要があって。

水野:その為に相当話し合ったしね。


Q.自分達の価値観ごと再構築するのってかなり勇気がいりますよね。

水野:とても怖かったです。今でも正しかったのか分からない部分もありますし。でも信じられるチームで決めたことだったら正しいかどうかじゃなくて正しくさせたいって気持ちがあって。

加納:結果論でしかないじゃないですか。今は分からなくて当然だと思うんです。答えが出るまで正解が分からないなら答えを導き出すような活動をするしかないわけで。

水野:もうね、やるしかないんですよ。そういう覚悟は出来ているので。見ていて下さいよ。


ビレッジマンズストア:
水野ギィ(Vo) 加納靖識(Gt) 岩原洋平(Gt) Jack(Ba) 坂野充(Dr)

【HPアドレス】
http://vms.sub.jp

アルバムジャケット

ビレッジマンズストア
NEW ALBUM
刃の上を君と行く
PECF-3082

5月28日発売

1759+税

「刃の上を君と行く」リリース・ツアー

6月20日(金) 名古屋CLUB UPSET
6月21日(土) 富山SOUL POWER
6月22日(日) 十三LIVE BAR FANDANGO
6月24日(火) 札幌LIVE HOUSE SPIRITUAL LOUNGE
6月27日(金) 岡山LIVE HOUSE IMAGE
6月28日(土) 福岡LIVE HOUSE CB
6月30日(月) 高松DIME
7月 6日(日) 下北沢SHELTER
7月11日(金) 仙台LIVE HOUSE PARK SQUARE
7月17日(木) 千葉LOOK
7月18日(金) 沼津Live House Quars
7月20日(日) 松本 ALECX
7月21日(月/祝) 新潟CLUB RIVERST
7月26日(土) 四日市CLUB CHAOS
7月29日(火) 京都 磔磔
7月30日(水) 神戸music zoo KOBE 太陽と虎
[TOUR FINAL]
9月26日(金) 名古屋ElectricLadyLand

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