PICK UP INTERVIEW
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ミソッカス
「みそっかす」から「ミソッカス」へ、そしてトレードマークだった着物を脱ぎ棄て、心機一転生まれ変わった名古屋発5人組ミソッカス。彼らが自身4枚目となるミニアルバム「統一された混沌(カオス)」をリリース。予測不可能、複雑怪奇な曲展開と物語性のある歌詞世界が織り成す独特な楽曲が特徴だった彼らだが、今作では楽曲はシンプルに、歌詞はメッセージ性を帯び、伝えたいことが明確になった印象を受ける。パブリックイメージからの脱却が楽曲にも如実に表れているのだ。積み上げてきたものを自ら壊すのは勇気がいることだ。そしてそれを超えることは容易ではないだろう。だが彼らはやってのけたのだ。それは今作を聴けばよく分かる。ミソッカスの新章が始まった。

Q.まずは改名について訊かせて下さい。

はるきち:「みそっかす」と名乗り始めた頃から何度も名前を変えた方が良いんじゃないかって話し合いはあったんですよ。それこそ最初の2YOU MAGAZINEのインタビューでも「バンド名変えたら?」って言われましたし(笑)。あのとき変えておけば良かったんですけど(笑)。


Q.でも6年間やってきた名前に愛着はあったんじゃないですか?

はるきち:ありますね。それにみそっかすという名前が浸透していったこともあって割と納得していたんです。それより僕が気になっていたのは衣装で。

ノブリル:衣装はずっと納得いってなかったですね。


Q.着物を脱ぎたかったと。

はるきち:着物を着ているだけで音楽を聴いて貰えない状況もあって。例えば大きなイベントに出させてもらったりしたときにお客さんが500人いたら470人くらいが「なんで着物?」って思っているだろうし。

ノブリル:喜んでくれるのは30人くらい(笑)。

はるきち:それに着物を着る理由も実はそんなになかったんですよね。純和風を押したいわけじゃないし。本当にただ着ているだけだったんですよね。そんな中、やりたい音楽が少しずつ変わってきて、曲を表現する上で着物を着ていることに違和感を感じるようになったんです。


Q.やりたい事と着ている衣装が合わなくなってきた。

ノブリル:最初から合ってなかったんですけどね(笑)。それに着物を着ていることで毛嫌いされていたことも事実で。そのせいでバンドへの入り口が狭まっていたと思うし。

はるきち:YouTubeのサムネイルで着物を着ているだけで見てくれない人もいて。


Q.外見だけで判断して色物と思っている人もいたと。

はるきち:そうだと思います。でも色物と思わせておいて曲で裏切るのも楽しんでいたんですよ。でももうその段階じゃないなと。バンドを始めた頃は、奇抜なバンド名で、奇抜な衣装を着て、奇抜な音楽で…。奇抜、奇抜、奇抜で、まずは名前を拡げたかったんです。

ノブリル:でも6年やってきてある程度はみそっかすという着物を着た変なバンドがいることが拡まったと思っていて。

はるきち:拡まったにも関わらず売れない僕らみたいな(笑)。だから次のステップにいきたいんです。


Q.奇をてらうことで期を逃していた部分があったのかもしれませんね。

はるきち:そこを無くしたいんです。衣装や名前じゃなくて、曲で勝負したくなったんですよね。


Q.でも改名後の名前はカタカナになった「ミソッカス」ですよね。

はるきち:はい(笑)。本当はガラッと変えるつもりだったんですけど「みそ」というブランドを捨てたくなかったんですよ。今まで「みそフェス」とか「みそパニッククーデター」ってイベントをやってきてやっぱり「みそ」に愛着はあるんですよね。それに新しい名前を考えても元々ネーミングセンスが無いからみそっかすを超える名前が出てこなかったんです(笑)。それでカタカナにしてみたら丸さが取れて尖ったイメージもあったので、今の僕らがやりたい音楽とリンクするなって。それでミソッカスに改名しました。

ノブリル:響きは一緒だけど文字の印象が攻めている感じもあるし。

はるきち:みそブランドを守りつつ攻めることが出来たよね。


Q.みそブランドを守る覚悟をした瞬間に味噌汁'sの登場もありましたが(笑)。

はるきち:一瞬にしてみそブランドを持っていかれました…。悔しい!(一同爆笑)


Q.改名のきっかけにもなったと思うのですが、音楽性も変わってきたのでは?

はるきち:変わりましたね。今までやってこなかったアレンジにも挑戦しているし、自分達で勝手に作り込んでいたイメージに捉われずに作れるようになったと思います。

ノブリル:これまではとにかく変わったことをしなきゃと思っていたので1曲の中に3曲分くらいの展開をブチ込んでいたんですけど、今は伝えたいことが明確になったので曲がシンプルになったと思います。

はるきち:ごった煮感は減ったよね。


Q.楽曲はシンプルになったと思いますけど楽曲のレンジは拡がりましたよね。

はるきち:相変わらずやりたいことは何でもやるので楽曲の幅は広いと思うけど、どの曲もメロディーがしっかりあるから弾き語りでもやっても説得力があると思うし、真ん中に一本線が通っていると思います。それが今作のいい部分だなって。とっちらかっているけど統一感もあるっていう。


Q.それがアルバムタイトルに繋がるんですね。

はるきち:そうです。混沌とした中に統一感があるのが今のミソッカスかなって思っています。


Q.楽曲だけじゃなく、歌詞にも変化を感じました。

ノブリル:歌詞はかなり変わりましたね。

はるきち:M-5「Dead Star」やM-6「幻のオ・ト・コ」は今までと同じスタイルで歌詞を書いたけど他はかなり変わりましたね。今まで僕は良い意味でも悪い意味でも歌詞で伝えたいことがなかったんですよ。とにかく楽しんでもらいたくて音楽をやっていたので曲の世界観にあった歌詞を書ければいいなくらいだったんです。


Q.でも今作はメッセージ性の強い歌詞やはるきち君の素顔を覗くことが出来る歌詞が多いですよね。

はるきち:はい。


Q.M-1「マッドシュリンプス」はバンドの葛藤と希望を感じました。

はるきち:この曲はずっと思っていたけど歌に出来なかったことがやっと言えた曲で。今まで音楽をやってきた中で感じたことをここまで素直に歌にしたのは初めてです。


Q.色んな形の音楽が存在する現在のシーンにおいて全く新しい音楽が生まれるのは奇跡だと思うんですよ。それでもどうにか新しい音楽を生み出したいバンドの強い気持ちを感じることが出来ました。

はるきち:まさにそういうことが歌いたかったんです。これだけ世界にバンドがいて、完全にオリジナルなバンドなんてもう出てこないと思うんですよ。誰もが誰かに必ず影響は受けているだろうし。なのにYouTubeのコメント欄を見れば「誰々のパクリだ」とかそんなコメントが目立つんですよ。僕はそれが納得いかないんです。僕らの世代は応用の世代なんですよ。似てるとかパクリとかじゃなくて、そりゃ似てる部分もあるかもしれないけどオリジナルな部分を見て欲しいんです。僕は自分でミソッカスを個性的なバンドだと思っています。でもきっと100%オリジナルではないんですよ。だって色んな音楽から影響を受けているから。でもこれが僕のオリジナルなんです。これはきっと同世代のバンドはみんな思ってることなんじゃないかな。


Q.よく分かります。こういうメッセージをミソッカスとしてアウトプットしたことってなかったですよね。

はるきち:なかったですね。こういうメッセージを伝えるときに着物はやっぱり邪魔だったんだなって思います。


Q.M-3「お願いGOD」ではメタル要素も感じますがミソッカスとメタルって相性良いですよね。

はるきち:そうなんですよ。前作からメタル要素を取り入れているんですけど、語弊があるかもしれないけどメタルってダサいじゃないですか(笑)。そのダサい要素がミソッカスに合ってると思うんです。ダサかっこいいというか。こういうメタルとダンスビートの融合はまさに僕らのオリジナリティーだと思いますね。


Q.M-7「シャイニングイリュージョン」も今までとは違うミソッカスの魅力が爆発している曲ですね。

はるきち:この曲は最初僕がソロで弾き語りでやっていた曲なんですよ。歌詞がストレート過ぎてミソッカスでやれないと思っていたんです。でも何か新しいことをバンドでやりたいと思ったときにこの曲をミソッカスでやってみることにしたんです。そしたらこれまで「お前のバンドは全然良くない」って言っていた職場の上司が「シャイニングイリュージョン」を聴いて「良い曲書くね」って言ってくれたんですよ。音楽ファンじゃない人に届いことは凄く嬉しかったです。


Q.この曲ははるきち君のパーソナルな部分が歌われているじゃないですか。そこに共感する人が多いのだと思います。

はるきち:今まで自分のパーソナルなことって殆ど歌ってこなかったですからね。

ノブリル:「都会のシンデレラ」くらいですよね。

はるきち:あの歌詞も恥ずかしいからね。でも恥ずかしいって感情が吹り切れたら気持ち良くなるんですよ。最近はそれがうまく歌詞に出せるようになったし、クリエイターとしての幅が拡がったと思っています。


Q.新しいバンドになった感覚もありますか?

はるきち:今までの良かった部分はそのまま受け継いで新しいバンドになったような感じはありますね。

ノブリル:僕は無駄を削ぎ落したイメージがありますね。純度のあるミソッカスになった気がします。


Q.バンドの状況や状態に変化が生まれたことでバンドの目標も変わってきましたか?

はるきち:消費される音楽じゃなくてずっと残る音楽を作るのが今の目標ですね。

ノブリル:10年先も聴いてもらえる名曲を書きたいです。

はるきち:だからこそ歌詞にメッセージを込めたんです。今までは曲重視だったけど、歌詞が染みる音楽をやりたいです。年を重ねてもずっとやれる音楽を作りたいし、そういうバンドを目指したいです。


Q.それは「マッドシュリンプス」の歌詞にも表れていますね。

はるきち:そうですね。

ノブリル:僕らが子供の頃に聴いた音楽を今聴くとまた違って聴こえたりするじゃないですか。ミスチルとか今聴くと再発見があるし。そういう音楽をミソッカスでも作りたいです。

はるきち:そうだね。10年後にまた聴いて欲しいな。


Q.結成6年、ミソッカスは色んな意味で変換期なのかもしれないですね。

はるきち:それは感じています。

ノブリル:このアルバムから第2章が始まったと思っています。それはアー写でも表現していて。新しい世界に向かっていく感じが今のミソッカスを表しているなと。

はるきち:勿論今までやってきたことを大事にしつつ、新しいことに挑戦していきたいです。名古屋で6年やってきて、今の僕らは伝えたいこともはっきりあるしやりたいこともしっかりあります。最初の頃の初期衝動に、今はソリッドな部分もプラスしてブラッシュアップしていますので、また観に来て貰えたら嬉しいです。


ミソッカス:
デストロイはるきち(Vo.&Gt.)
ノブリル(Gt.&Cho.)
ブルマン藤井(Ba.&Cho.)
マイケルTHEドリーム(Key.)
ジャンボリー加藤(Dr.&Cho.)

【HPアドレス】
http://misokkasu.com/

アルバムジャケット

ミソッカス
NEW ALBUM
統一された混沌(カオス)
NBDL-0015(No Big Deal Records)

NOW ON SALE

1,800円(税抜)

LIVE SCHEDULE

7月5日(土)【大阪】見放題2014
7月11日(金)【大阪】東心斎橋CONPASS
7月12日(土)【東京】TOKYO BOOTLEG CIRCUIT
7月19日(土)【兵庫】神戸 太陽と虎
7月20日(日)【福岡】Queblick
7月21日(月・祝)【広島】4.14
7月26日(土)【宮城】仙台Flying Son
7月27日(日)【茨城】水戸SONIC
7月28日(月)【京都】二条GROWLY
7月30日(水)【愛知】名古屋APPOLO BASE
9月15日(月・祝)東京都 新代田FEVER
9月20日(土)大阪府 FANDANGO
9月23日(火・祝)愛知県 RAD HALL

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