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Scars Borough
Scars Boroughがニューアルバム「音紋」をリリースする。前作「Nineteen Percent」から1年半振りとなる今作は、一聴してバンドの進化を感じることが出来る作品となっている。その進化とは、勿論打ち込みの導入も作用しているのだが、それだけでなくVo・Kyokoの存在が大きく関わっている。「リアリティ」を追求することでとことん自分に向き合い彼女が、バンドが辿り着いたものとは…。Scars Boroughというバンドの飽くなき挑戦が音の紋章として刻まれたアルバム、心して聴いて欲しい。

Q.音楽性の進化とか変化とか、そんな言葉じゃ片付けられないくらい凄いアルバムですよね。

Kyoko:ありがとうございます。今作は「テーマを設ける」とかじゃなくてリアリティが欲しかったんです。それを追求していったらこういうアルバムになりました。歌詞も一つひとつ向き合って書きましたね。


Q.自分に向き合うのって凄く大変ですよね。

Kyoko:大変でした。いつもみたいに「楽しかった!」とか「余裕です!」とか言いたいけど、今作は本当に苦労しましたね。追求するってどういうことなのか考えたら、マイナスな部分から入っていかないと本当の意味でのリアリティーは出ないんですよ。ポジティブを見出すにはネガティブな部分を出したり、本当のことを言っていかないと。それがリアリティだし。


Q.そこを追求する作業って…。

Kyoko:めちゃくちゃしんどかったですよ。だからこのアルバムを聴いてくれた人がポジティブになってくれてもネガティブになってくれても良いんだけど、何となく「イイネ」で終わらせたくなかったんです。


Q.音の部分では全編に打ち込みを導入することで派手になるのかと思ったのですが、必要な音しか入っていないですよね。

Kyoko:最初はもっと色んな音を入れていたんだけど、どんどん削って必要な音だけ残しました。Scars Boroughって、最初はロックンロールバンドとして始まったじゃないですか。でもそこで終わりたくないし、そこにしがみ付いているわけでもないんです。だからバンドを追求していく中で自然の流れで進化していったし、自然に打ち込みを入れることが出来た。それにどんな音を入れても最終的に残るのは歌なんですよね。だからシンプルになったのかも。


Q.作品を重ねる毎に「Scars Borough=Kyokoさん」になっていく印象があります。

Kyoko:どんどん変わっていくからどれが本当の顔なんだっていう(笑)。2YOU MAGAZINEでは随分色んな話をしてきましたよね。


Q.はい(笑)。最初のScars Boroughの印象は名うてのプレイヤーが集まって必殺技をぶつけ合っているイメージがあったんです。だけど、今は最前にKyokoさんを出すバンドになってきて。

Kyoko:うん。やっとバンドになったのかもしれない。Scars Boroughって最初は意外とノリで始まったバンドだったからバンドのグルーヴが生まれるのに時間がかかるのが嫌で意識的にバンドになろうとしていて。それがやっていくうちにそこにリアリティが生まれてきて、自然と本当の意味でのバンドになったんだと思います。


Q.今作はBPMが早いわけでもないし決してカラフルでもない。歌詞も飛び抜けて明るいものじゃないですよね。だけどしっかりポジティブに昇華されているのが凄く面白い。

Kyoko:そこは結構意識していて。何を歌いたいかって、大きなテーマじゃなくて小さいことを歌いたいんですよ。大きな問題になる前に絶対小さい問題があると思うから、そこを見たいし歌いたい。根っこの部分が大事なんですよね。


Q.そういう小さなとこにこそリアリティがありますよね。

Kyoko:そう。私はそこを歌いたい。


Q.音紋というタイトルにはどういう意味があるのですか?

Kyoko:「音紋」って言葉は造語なんですけど、「紋章」とか「指紋」のようにちゃんと音の紋をつけたくて。あとは漢字の印象がScars Boroughにはないと思うので、そういう裏切りというか抵抗というか(笑)。全てに恐れないようにいきたいですし。


Q.イメージに捉われたくないという。活動が長くなってきても尚、新しいものを求め続けるのがScars Boroughなのかもしれませんね。

Kyoko:「自分はこう」って決めつけたくないんですよ。「まだ何かあるんじゃないか」っていう、その可能性を大事にしたい。絶対に止まりたくないし常に新しいことに挑戦したいんです。


Q.今作も現時点での最高傑作ではあるけど決してゴールではないと。

Kyoko:はい。勿論今回のアルバムは最高だって心から思っているけど、バンドはもう既に次を見てるので。


Q.ライブのアプローチも随分変わったのでは?

Kyoko:物凄く変わったので苦戦中です(笑)。ライブでもとにかく音を追求しています。高橋もドラムトリガーを使って音の表情を変えながら作り始めているし。苦戦しながらも一人ひとりが本気で向き合ってライブも音源も作っています。


Q.Kyokoさんの歌も新たな挑戦があったのでは?

Kyoko:ありましたね。なんで大人になってまでこんな挑戦をしているんだろうって思いながら(笑)。このアルバムの中で…、どれとは言いませんが「ある曲」が私にとって地獄で。今までやったことのない歌い方に挑戦しているんですけど、20歳くらいの子が「頑張ります!」って歌うのと、大人になってからの挑戦じゃ意味が全然違うんですよ。勿論不安もあるし。でも、そこがリアリティなんですよね。そこに可能性があるかどうか。それを試した曲があるんです。だから曲が完成して本当に嬉しかったですね。どの曲かは言いませんけど(笑)。


Q.生みの苦しみがあったんですね。

Kyoko:めちゃくちゃありました(笑)。でも今作はものすごく苦しかった分、「より誇れる作品が完成した」って堂々と言えますね。


Q.こうやって話を聞くと、まるでKyokoさんそのもののようなアルバムに思えてきました。

Kyoko:私もそう思います。本当の意味でリアリティがここにあるし、これが今の私の全てです。


Scars Borough:
Kyoko(Vo)
本郷信(Gt)
MARCH(Ba)
高橋宏貴(Dr)

【HPアドレス】
http://www.scarsborough.com/

アルバムジャケット

Scars Borough
NEW ALBUM
音紋
GUDY-2014

2014年7月16日(水)発売

¥2,400(+tax)

Scars Borough 音紋レコ発ツアー

8/16(土) 渋谷TSUTAYA O-Crest
9/5(金) 千葉LOOK
9/6(土) 名古屋CLUB UPSET
9/7(日) 大阪LIVE SQUARE 2nd LINE
9/9(火) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
9/10(水) 松本ALECX
9/12(金) 金沢AZ
9/14(日) 下北沢CLUB Que
and more...

【Scars Borough 音紋レコ発ツアーファイナル《ワンマンLIVE》】
12/21(日) 渋谷TSUTAYA O-Crest

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