PICK UP INTERVIEW
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BACK LIFT
今や名古屋を代表するバンドとなったメロディックパンクバンドBACK LIFTが新体制となって初、2年振りとなる3rdフルアルバム「Ten Years Later」を完成させた。メンバーの脱退、周りの環境に対する焦り…。前作からの期間、バンドは常に戦っていたという。そして2014年6月、正式メンバーにYU-PONを迎え活動を再開。満を持して放たれる今作はバンドの更なる飛躍を期待させる変革の作品となっている。10年後の自分達のステージを想像し、はっきりと未来を見据えた彼らだからこそ作り上げることが出来た最高傑作だ。新たな一歩を踏み出したBACK LIFTをこれからも追っていきたい。

Q.BACK LIFTにとってこの1年間は相当色んなことがあったと思うのですが。

KICHIKU:色々あり過ぎました。ほんまにどうなるんやろうって。YU-PONが入ったのは今年の6月なんですけど、去年の7月にはYAKITORIが抜けることが決まっていたので、実質1年間はメンバーで何回も話し合いを重ねたり、その間に曲を作ったり、シングルのレコーディングやツアーもあって…。とにかく考えることだらけでした。


Q.YAKITORI君から脱退の申し出があって、そこで色んな選択肢があったと思うのですが。

HEAVIN:そうですね。でも俺もKICHIKUも止まる気は全くなくて。

KICHIKU:脱退が決まってから半年間一緒にツアーを回ったんですけど、YAKITORIの脱退はお客さんには事後報告だったんですよ。それはバンドを10年、20年続けるための判断だったんですけど。


Q.X(X JAPAN)のTAIJIが脱退したときも事後報告でしたよね。やたらTOSHIが肩組むなあとは思っていましたけど。

YU-PON:そうだった!

KICHIKU:あははは。例えが大きすぎるでしょ(笑)。


Q.YU-PON君がBACK LIFTに加入したのは?

KICHIKU:YU-PONとはよく遊んでいたんですけど、YAKITORIが抜けることになったって話をしたら立候補してきて。今年の5月からサポートで参加してもらって、6月から正式メンバーとしてバンドに入ってもらいました。


Q.YU-PON君の加入が決まるまでの期間はもがいていたわけですよね。でもその間に仲間のバンドはどんどん大きくなっていったじゃないですか。その焦りもあったのでは?

KICHIKU:めちゃくちゃありました。サンエル(THREE LIGHTS DOWN KINGS)がメジャーに行ったのもフォーリミ(04 Limited Sazabys)がガンガン伸びていくのも近くで見ていたので。この3バンドはいつも意識しあっている存在で、その時点では自分たちを奮い立たせるために自分たちは追いかける存在にあるっていう自覚を持って やっていました。だけどもちろん折れずにやってこれたのは、むしろこういう逆境だったり諦めない気持ちっていうのが僕の原動力だったりするので、この状況を楽しみながらかつまたこの先僕らが前に立って刺激できる存在になってやろうと思っています。


Q.その部分は今作の歌詞によく出ていますね。

KICHIKU:完全に出ていますね。


Q.前作「Heatful world」はツアーで感じたものを詰め込んだ作品だったと思うのですが、今作はメンバーの生々しい感情が反映されたアルバムだと思うんですよ。

KICHIKU:生々しいですよね(笑)。


Q.日本語詞を取り入れたのもそういう感情をより分かり易く表現するため?

KICHIKU:そうですね。僕らは英語で歌うバンドに憧れてやってきたし、そこに拘りもあるんですけど、環境の変化と共に伝えたいことが変わってきて、日本語で歌うことでそれがより伝わるんじゃないかって思うようになったんです。日本語で歌う恐怖もあったけど、変わるなら今しかないなと。


Q.その決意はM-3「This is myself」でしっかり歌われていますね。

KICHIKU:この曲はまさにそうですね。詰め込みました。


Q.M-2「You will be happy」は身近な人に向けられた感謝の歌だと思うのですが。

KICHIKU:自分だけで強くなってきたつもりでいるけど、そうなれたのは誰かの優しさがあったからで。この曲は本当に自分の近くにいる人に歌っているんですけど、いつだって人の優しさが俺を後押ししてくれるんですよね。このアルバムの中で最初に作ったのがこの曲だし、最初からSEを除いて1曲目はこれって決めていました。


Q.M-5「with you all the time」とM-10「I BELIEVE、I CAN」を聴くとYAKITORI君の顔が浮かびます。

KICHIKU:この2曲はそうですね。「with you all the time」は初めて無料配信した曲で、そのイベントを東名阪でやったんですけど、来てくれた人に紙ジャケCDを作ってプレゼントしたんですよ。その歌詞カードに僕らのライブを客席の真ん中で焼き鳥を持って見ているYAKITORIの絵が描いてあって。それは今までのBACK LIFTを表現しているんですよね。それで、アルバムにもその絵とほぼ同じイラストが載っているんだけど、そこにはYAKITORIはいないんです。それは10年経った後の俺達のステージを描いているんです。


Q.未来を見据えているんですよね。周りのバンドが大きくなっていくことへの焦りやそこから生まれるプレッシャーは絶対あると思うんですよ。でもそれを撥ね退けてやっていく決意を感じました。それはM-4「Ten Years Later」ではっきりと歌われている。

KICHIKU:俺らは前に進みたくても進めなくて、でも同世代や後輩のバンドはどんどん大きくなっていって。俺もそこを目指しているのにその環境にいないという現実に何度も心が折れそうになったんです。でもそこで諦めたら今まで力を貸してくれてきた人の気持ちを踏みにじることになると思ったんですよ。今はまだ追いかける立場だけど、10年後には俺らが追いかけられるような存在になるための決意を歌にしたくて作ったのが「Ten Years Later」なんです。真面目すぎるかな(笑)。


Q.そこがBACK LIFTの良いところですよ。だけどたまには肩の力を抜くのも大事で、M-6「HAHAHA」はそんなKICHIKU君の肩をポンって叩いてくれるような曲だなって。

KICHIKU:やばい、めっちゃ聴いてくれてる(笑)。シリアスな部分だけじゃなくて、ハッピーでピースフルな要素は絶対にアルバムに入れたいんですよ。俺は晴れた日にドライブしながら音楽を聴くと悩みも忘れるんですけど、「HAHAHA」はそういうシチュエーションで聴いてもらえたら誰かの悩みを掻き消せる曲だと思っています。


Q.シリアスな部分とファニーな部分が共存するのがメロディックパンクの魅力のひとつですよね。M-13「RPG WORLD」はドラクエをやりたいだけの歌だし(笑)。

KICHIKU:あははは。全国のドラクエファンに聴いて欲しいです(笑)。歌詞に「悪霊の神々」「そして伝説へ」「導かれし者たち」「天空の花嫁」「幻の大地」っていうドラクエのサブタイトルをぶち込んでるんですよ。ふとしたときに周りを見渡したら、メンバーがいて、スタッフがいて、カメラマンがいて、レーベル社長がいて、これってドラクエ4の「導かれし者たち」っぽいと思ったんですよね。


Q.なるほど。メンバーをドラクエのキャラクターに例えると誰ですか?

KICHIKU:YU-PONはクリフトかなあ。回復役。

YU-PON:なにそれ(笑)。

KICHIKU:全然攻撃しないの(笑)。

YU-PON:HEAVIN君は魔法使い?

KICHIKU:テリーでしょ。テリー感めっちゃあるわ(笑)。

HEAVIN:あははは。

KICHIKU:で、俺は勇者!綿谷さん(TRUST RECORDS)は…トルネコ。(一同爆笑)。


Q.勢いのあるショートチューンのM-7「JUST TRY AGAIN」はTHUMBに通ずるものがありますね。

KICHIKU:最近よくTHUMBの「LET’S GROW UP TOGETHER」を聴いてるんですよ。ショートチューンにシンガロングっていう、まさにTHUMBの影響がモロに出た曲ですね。やっぱり貰ったものが大きすぎるんです。


Q.そうやって先輩から引き継いだものを次の世代に繋いでいく気持ちはM-8「OUR BIG ROCK」に表れていますね。下の世代を意識するようになりました?

KICHIKU:そういう意識はかなり芽生えてきています。去年まで名前も聞いたことのなかったようなバンドが1年でグイグイきてたりするじゃないですか。俺らもそういう初期衝動は今でも大事にしているつもりですけど守りに入ってしまう自分もいて。でも若いバンドは怖いもの知らずで攻めている。そういうバンドを見ると俺もそうあるべきやなって思うんですよね。


Q.下の世代から学ぶことも多いと。

KICHIKU:多いですね。どれだけ年が離れていてもかっこいい奴等はかっこいいし、そういうバンドとはどんどん繋がっていきたいです。


Q.M-11「GREEN GARDEN」はBACK LIFTの新境地といえる曲になりましたね。

KICHIKU:こういうスローで優しい曲は「BEAUTIFUL」とか「Tender song」で挑戦してきたんですけど、英語への拘りという壁を壊したことで新境地に辿りつけたと思います。


Q.M-12「青空とあの空」も真っ直ぐに気持ちが伝わりました。

KICHIKU:この曲はひとりにしか歌ってないですからね。大切にしすぎて歌詞が難しかったけど、一語一句大切に書きました。最後、どうしても届けたかったから思いっきり叫びました。届くと信じています。


Q.M-15「Night of the day」はアルバムを総括するような曲ですね。

KICHIKU:これは最初からアルバムのラストって決めて作った曲で。去年の8月に俺の身内で本当に悲しいことがあって。でもシングルのレコーディングがあって駆けつけることが出来なかったんです。その間、戦ってくれてギリギリのところを生き抜いてくれて。これからはずっと一緒にいるから安心して欲しいっていう気持ちをアルバムの最後に優しく歌いたかったんです。


Q.色んな出来事を経て人間として大きくなったことが詰め込まれた作品なんですね。

KICHIKU:はい。自分でもそう思います。


Q.アー写もジャケットとか着てるし。

KICHIKU:ちょっと!(一同爆笑)

HEAVIN:あははは。反響も凄かったもんね。

KICHIKU:反響っていうか…反乱?(一同爆笑)

YU-PON:「どうした!バックリ!」って(笑)。

KICHIKU:荒れたなあ。(一同爆笑)


Q.あははは。では改めてどんなアルバムになりましたか?

KICHIKU:今回、色んな挑戦をしたんですけど、変わったことで、もしかしたらいつか後悔するかもしれないじゃないですか。でもこの先後悔したとしても今やりたいことをやらない方が後悔すると思ったので思い切ってやりました。もし同じようなことで悩んでいる人がいたら聴いて自信にして欲しい。音楽は力に変わると信じているし、俺達の音楽をそうやって聴いて欲しいです。

HEAVIN:今回は今までで一番の自信作です。時間はかかったけど納得出来るドラムが叩けたしアルバムとしても最高の物が出来たので自信を持って世に出せます。


Q.では最後、YU-PON君お願いします。

YU-PON:すいません、トイレ行ってきます。

HEAVIN:え!

KICHIKU:なんでなん!?答えてから行けや(笑)。

YU-PON:ごめんなさい!行ってきます!

KICHIKU:あ、ありえやん。(一同爆笑)


BACK LIFT:
深谷'YU-PON'雄基(Gt、Cho)
小林'KICHIKU'辰也 (Vo、Ba)
都築'HEAVIN'史生(Dr、Cho)

【HPアドレス】
http://backlift.radcreation.jp/

アルバムジャケット

BACK LIFT
NEW ALBUM
Ten Years Later
RCTR-1030

NOW ON SALE

¥2130 (+税)

Ten Years Later TOUR 2014-2015

9/26(金)@千葉LOOK
9/27(土)@F.A.D YOKOHAMA
9/28(日)@高崎SUN BURST
10/3(金)@岐阜柳ケ瀬Ants
10/5(日)@神戸太陽と虎
10/10(金)@水戸LIGHT HOUSE
10/11(土)@宇都宮HEAVEN'S ROCK
10/17(金)@高知X-pt
10/18(土)@徳島CROWBAR
10/19(日)@香川RIZIN
10/24(金)@八王子RIPS
10/31(金)@八戸ROXX
11/1(土)@盛岡CLUB CHANGE
11/2(日)@秋田LIVE SPOT 2000
11/3(祝月)@石巻BLUE RESISTANCE
11/7(金)@奈良RHEB GATE
11/8(土)@京都MUSE
11/9(日)@滋賀B-flat
11/12(水)@宮古KLUB COUNTER ACTION
11/14(金)@札幌BESSIE HALL
11/15(土)@旭川CASINO DRIVE
11/16(日)@苫小牧ELL CUBE
11/19(水)@仙台MACANA
11/21(金)@新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
11/22(土)@富山Soul Power
11/23(日)@金沢VAN VAN V4
11/24(祝月)@福井CHOP
11/29(土)@三重鈴鹿ANSWER
12/6(土)@松山Double-ustudio
12/7(日)@岡山CRAZY MAMA 2nd ROOM
12/9(火)@熊本Django
12/10(水)@長崎STUDIO DO!
12/12(金)@大分CLUB SPOT
12/13(土)@福岡Queblick
12/14(日)@広島CAVE-BE
1/9(金)@静岡UMBER

to be continued...

10月27日(月)名古屋CLUB QUATTRO
Ten Years Later アウトストアライブ名古屋編開催!(GUEST有)
※Ten Years Laterの帯持参でDrink代のみでご入場可能です。
詳しくはオフィシャルサイトへ。

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2YOU MAGAZINE編集部
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