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rice
2001年4月の結成以来、“Bonds Rock”と称される独自のスタイル、スタンス、ジャンル、コンセプトを持ってオーディエンスに音楽の新たな楽しみ方を提示してきたrice。2007年にはアジア〜ヨーロッパを巡る海外ツアーを敢行、大成功を収めるなどワールドワイドな活動も展開。2012年、約12年振りとなるRaphaelとしてのライブ「Raphael 再演『天使の檜舞台』」を開催。同年の12月25日、赤坂BLITZでのライブをもってriceの無期限活動休止を発表。約1年半の休止を経て、2014年4月26日新宿BLAZE公演で正式復帰。その後立て続けに3枚のシングルをリリース。そして今回、実に4年振りとなる待望のアルバム「零-しずく-」を完成させた。休止から復活、そしてアルバムについて、櫻井有紀に話を訊く。

Q.活動休止中は有紀さんにとってどのような期間でしたか?

有紀:自分の技術の向上を図りたかったのでピアノの弾き語りでワンマンライブツアーを敢行したり、活動復帰したときにネタに困らないように創作活動をしていましたね。


Q.復帰時期は想定していたのですか?

有紀:いや、復帰の目処は立っていませんでしたね。当初は2年くらい休止するつもりだったんですけど、意外と早く動き出せました。


Q.復帰を確信する出来事が何かあったのですか?

有紀:1人で回ったツアーで手応えを感じたんですよ。動員面も含め、応援してくれる人が沢山いることが励みにもなって。楽曲のストックも溜まり、良いスタッフとの出会いもあり、活動再開を決めました。


Q.4月の復活ライブはriceにとって集大成のような日だったのでは?セットリストもriceの歴史を集約したようなものでしたよね。

有紀:そうですね。新旧織り交ぜたセットリストで。結成当初の曲ではイントロが鳴った瞬間に喜んでくれる声も聴こえたし、最近知ってくれた人には逆に新曲のイメージで聴いてもらえたと思います。手応えは凄くありましたね。


Q.今回のツアーはいつもよりシンプルなメンバー構成でしたよね。

有紀:はい。普段は6人〜8人の大所帯なので、ギタリストとベーシストだけを迎えた4人編成にはお客さんも最初は戸惑っているような印象を受けましたね。でもシンプルでロックなサウンドを展開出来て良かったと思います。休止中に書いた曲がそういう思考だったんですよ。ヴォーカルとドラムだけのバンドなので、ドラムを際立たせるにはやっぱりシンプルなアレンジが良いと思って。それをツアーで体現しようとすると必要最小限な編成になるんですよね。


Q.それはアルバムにも影響していますか?

有紀:出てますね。そのサウンドテーマに沿ってアレンジをしたので。そこは感じ取って頂けるかと。


Q.前作「Neil」よりアルバムとしては4年振りですが完成した率直な気持ちを訊かせて下さい。

有紀:ここ数年、1枚のCDにつき3曲か4曲だったので今回は15曲収録していますからね。自分達でも驚いています(笑)。


Q.アルバムのコンセプトは何かありましたか?

有紀:今作は日本語の曲名に拘っていますね。情緒を感じ取り易いキーワードや季節感、風景を前に出すという意味合いでテーマを決めて作りました。


Q.「零-しずく-」というタイトルは?

有紀:「零」って漢字は「ゼロ」と「こぼれる」って読むんですけど、ふとした瞬間に「ゼロ=無」なのにこぼれるって不思議だなって思ったんです。何がこぼれるんだろうって。それで調べてみたら零には「僅か」という意味もあって。つまり「無」ではないんですよ。その「僅か」というキーワードから今度は微かな希望や少し前を向いたキーワードに自分の中で変わっていって。それで、涙であったり、ほんの少しの心境のうつろいを零にかけてみたいなと。零はゼロであってゼロじゃないって部分をポジティブに捉えたいなっていう気持ちから、心の微かな移ろいを涙に例えて零を「しずく」と読ませることにしたんです。


Q.それは面白いですね。

有紀:そうなんですよ。なんでそんなことを思ったかは自分でも分からないんですけど、調べていくうちにちょっとした運命的な出会いだなって。なので今作はトータルして「しずく」というワードに沿った内要になっている気がします。


Q.今作には1stマキシ「アンゲルディエ」も再録されていますがこの経緯は?

有紀:これがまさに「零-しずく-」のテーマの軸にもなってくるんですけど、実は僕、結成当時はriceをやるかどうかギリギリ迷っていたんですよ。


Q.というのは?

有紀:凄く辛い思いをして前のバンドが終わっているので…。中々ステージに立つ勇気が湧かなかったんです。でも昔から応援してくれている人や周りの仲間が背中を押してくれて。振り返ってみるとそのときの心境が「零-しずく-」のテーマとリンクしたんですよね。自分だけじゃどうしようも出来なかったし塞ぎ込んで終わっていたと思うんですけど仲間がかけてくれた何気ない一言やファンの方が寄せてくれた言葉に心が動かされて今に繋がっているんです。僅かでも無じゃないことを希望として捉えるのであれば結成初期に作った「アンゲルディエ」の3曲は入れるべきだと思ったんです。


Q.今作にはライブでずっと育ててきた「かるめると花」も収録されていますが待っていた人も多いのでは?

有紀:この曲はライブで人気のある曲なんですけどシングルでリリースするのは違うと思っていて。かといってカップリングにするには勿体ないくらいライブでの評判が良い曲だったんです。本当はもっと早く音源化したかったんですけど、アルバムを出すのも久しぶりなので…。気付いたらこの曲が出来て8年も経っていたっていう。形に出来て良かったです。


Q.riceとしての今後の目標はありますか?

有紀:大きな会場を目指すのは普遍的なテーマとしてあるんですけど、よくドラムのヒロ(村田一弘)と話すのは「50年先もやっていたいね」ってことで。その為にも歌い方やアレンジを含めて10年後もやれる曲を作っていきたいです。背筋をピンとして取り組んでいきたいですね。

アルバムジャケット

rice
NEW ALBUM
零-しずく-
YURO-41

NOW ON SALE

¥ 3,700(+税)

rice:
櫻井有紀(Vo) 村田一弘(Dr)

【HPアドレス】
http://rice.jp/

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2YOU MAGAZINE編集部
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