PICK UP INTERVIEW
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SOBUT × 牙
共に1995年結成の腐れ縁、名古屋のジャパニーズ・ハードコアバンド“牙”と自らのパンクを貫き通してきた“SOBUT”が、それぞれの苦難を乗りこえ、進化を恐れずに突き進んできたその先で強力なタッグを組んだ!久々の音源となるSOBUTは彼らのパブリックイメージを覆す荒々しさを提示、メンバーチェンジを経て新体制となった牙は更なる進化を遂げている。共に結成19年。それでもなお留まる事を恐れぬ両バンドの今を感じて欲しい。悪友の腐れ縁が放つ渾身のスプリットアルバム「CUSTOM BRAIN」について、牙からダミー氏、SOBUTからHIDE氏、YOSHIKI氏に話を訊いた。

Q.牙とSOBUTは随分長い付き合いだと思うのですが最初の印象ってどうでした?

ダミー:ギャンブラー。

HIDE:小悪党。

ダミー:不良。

HIDE:永遠の悪。


Q.あははは。仲良くなったきっかけは何だったのですか?

ダミー:なんせ仲良くなるのに時間はかかったよね?お互い人見知りというか。きっかけは何だっけ?スロットの話?

HIDE:最初はSOBUTとBALZACの当時のツアーに何か変わった先輩が付いてきてるなって(笑)。お互いシャイボーイで変人ってことに意気投合して。

ダミー:もう昔すぎて思い出せん。

YOSHIKI:思い出せないほど良い仲です!


Q.バンドとして絡むようになったのは?

ダミー:10年前くらい?それも忘れた。ただ昔から俺個人、人的にも音的にも大好きで、牙としても唯一メンバー全員が仲良くなったのがSOBUTだった。

HIDE:MOTOAKIやYOSHIYAがいるときは対バンはなかったけど、ダミーと俺は仲良くて。対バンしたのは7、8年くらい前。

YOSHIKI:そのときのメンバー、各バンドに2人ずつしか残ってないですけどね(笑)。

ダミー:なんかそういうとこ似てるよね。お互い。


Q.牙もSOBUTもメンバーの脱退を経て、それでも続けることで自己を確立させてきたバンドだと思うのですが、お互いシンパシーを感じることはありますか?

ダミー:シンパシー?日本語に訳せ。

HIDE:見届け人ではあるが責任者でもリーダーでもない、子供の頃からそういうチームを作りたかったんだよね。

ダミー:うわ!分かりやす!中学生の時に自然と集まる仲間内みたいな?

HIDE:まあ、それすなわち人現性。バンドデビューで人生謳歌した奴らばかりの横並びで、子供の頃からそうなるって確信してた仲だよね。

ダミー:俺がわがままなのか?やりたい事が見えているのにやれない事が歯痒くてギャーギャー言ってたらみんな辞めていった。

HIDE:勝手なこと言って辞めるでしょ、辞める人って!

ダミー:そんなもんだ。

YOSHIKI:俺は幾つもバンドを潰してきたけど辞めたことはないなあ。SOBUTは中々手強い(笑)。

ダミー:俺も。みんな俺が原因で辞めていく(笑)。だから俺は辞めたことが無い(笑)。

YOSHIKI:それが俺達のシンパシー(笑)。

ダミー:だからシンパシーってなんだよ。テレパシーみたいなもんか?

HIDE:ていうか、俺達はハードコアパンクに就職する為に学歴キャリア積んできたんだ。あれこれ迷って流行りや世間の体裁読んだ預言者とは違うんだ!

ダミー:それ見てて凄く思う。SOBUTのかっこ良さってまさにそこ!

YOSHIKI:そういう意味では体良くバンドを続ける為に我慢せず、やりきって言ってきたって事なのかも。

HIDE:でも煮詰まらず、だからCOSTOM BRAIN、常々改脳なんだ。偉ぶったメシアまがいのパンクなんて有り得ない。いつまでも俺達は底辺!

ダミー:ギリギリのパンクですね。底辺の心を忘れた時点で、もうそれはパンクでも何でも無くなる。上がりたいけどね(笑)。


Q.牙とSOBUTの関係性がより明確になったのはジョイントツアー「VIOLENT UNITY」も大きいと思うのですが。より深くなったのでは?

ダミー:いや、関係が深くなったのは麻雀とスロット!(一同爆笑)

YOSHIKI:俺はSOBUTに加入したのがその時期だったから。沢山話したし遊んだな。

ダミー:牙でギター弾いてもらったしね。

YOSHIKI:鬼のムチャ振り(笑)。でも声かけてもらえるのは素直に光栄だった。

ダミー:今のギターのtky-39が入る前はよくYOSHIKIに助けてもらったね。

HIDE:俺も1曲!

ダミー:HIDEは弾きたいって言ってくれたのに1曲で挫折という(笑)。

HIDE:1曲入魂!ていう事で(笑)。

ダミー:俺らもたまにSOBUTの「OLD BLOOD」と「PRESSURE」をライブでやるよ。

HIDE:プレイしたいと思わせる、思われるバンドが「仲」でしょ!


Q.その「仲」が形になったのが今回のスプリットなんですね。

ダミー:さよう。

HIDE:ござる♪


Q.スプリットの話はいつどちらから持ちかけたのですか?

ダミー:俺が言い出しっぺ。1年前くらい?牙が前のアルバムを出してすぐ、新ギターが決まってようやく納得いく体制が出来たのね。で新曲を作ってHIDEに相談した。ぶっちゃけ俺の中では早かれ遅かれSOBUTとは出したくて。お互いの爪痕を残す意味でも。見えるもんしか見えない奴にはSOBUTの良さは分からんというか、多分ファンも含めて俺らが一番SOBUTを分かっているし。


Q.SOBUTから見た牙はどうですか?

HIDE:USでもありUKでもあるが、JAPANESE YANKEEってことでしょ、最高だよ!

YOSHIKI:それ、ダミー君のイメージじゃん(笑)。

ダミー:実は私生活以外、そんなに知らなかったりしてね(笑)。むしろそうかな、そんな気がする(笑)。

YOSHIKI:いや、真面目に話すと、牙の音楽性は意外とありそうで無いオリジナリティーがあって、刺激を沢山貰えます。

ダミー:照。


Q.しかも作品を重ねるごとに進化していきますよね。

HIDE:確かに!お互い70歳くらいになっても早く激しくいたいよね。しっかり見届け感じてますよ。だから今でしょ!


Q.牙とSOBUTの共通点って変化や進化を恐れないことだと思います。

HIDE:ありがとうございます。それが一番分かって欲しい。挑戦、チャレンジャーって事ですから!

ダミー:よく聞く「ブレる」って言葉を気にせず、ブレブレだからね。納得いく所に行く為にはブレてブレてやります。


Q.自身ではお互いの共通点ってどこだと思いますか?

ダミー:ギャンブル好き、貧乏、ドラクエ(笑)。そして志。

YOSHIKI:俺はこの夏、嫁の財布から金盗んでギャンブルして、ギャンブルと煙草を辞める羽目になりました(笑)。

ダミー:わっはっは!

HIDE:歪みブレてまた歪みブレて、でも揺るがない。人間らしいよね俺達。カッコつけるのはステージ、普段のファッションなんてパッションで乗り切る♪

ダミー:パッションをファッションで誤魔化す、パンク、ハードコアを言い訳にうだうだしてる奴ら!聴け!

YOSHIKI:共通点は好きな事に向き合う姿勢かと。「適度に」とか「スマートに」とか出来ない。マインドがジャンキーだから(笑)。

ダミー:マインドだけか?(笑)。

HIDE:じゃあ次のタイトルはリビングジャンキー!

ダミー:いいね!


Q.では逆に相手にあって自分にはないものってありますか?

ダミー:知名度、演奏力、目押し。

HIDE:継続中。レインボーオーラ。

ダミー:北斗レインボー単発。(一同爆笑)

YOSHIKI:でも牙とツアー回ったりライブする事で広がった世界や知り合えた人が沢山いて。だから今のSOBUTを形成する上での要素になっているかと。

ダミー:牙もそうだね。SOBUTとやるようになってずっと狭い世界でハードコアばっかり聴いてきたうちのメンバーの視野がかなり広がったから。


Q.視野の広がりは楽曲に如実に表れていますよね。牙ってジャパニーズハードコアの枠を飛び越えてどんどん進化していくじゃないですか。特に今回のスプリットでは佐野さんの歌の進化を凄く感じました。

HIDE:佐野versus佐野のクロスオーバー!

ダミー:まあ頑張ったかな?佐野なりに。時間かかったけどね(笑)。佐野のヴォーカル録りだけで3日かかったから。

YOSHIKI:3日(笑)。メジャーすか?(笑)。

ダミー:佐野さん、歌入れ当日に「体力作りだ」とか言ってスタジオまで10キロくらいの道のりを炎天下の中チャリンコでやってきて。着いた頃には熱中症!それで1日無駄にした(笑)。


Q.「神風」では牙のポップな面も打ち出していたじゃないですか。でも今回はそことはまた違う牙の顔が見れて。吸収力が凄いのか、まだ隠し持っているのか。

ダミー:かっこいいと思ったものは何でもかんでも吸収しようとしちゃうから、取り組んだ栄養をどんどんバンドに注入していくの。そしたら自然とああいうバラバラな感じになるよね。でも上手くまとまってるでしょ?


Q.それが如実に表れているのがM-8「happy end」ですよね。女性コーラスも牙としては新しい試みかと。

ダミー:コーラスは思い付きでFATESのメグに歌ってもらったんだよ。ZILEMMAのケイスケ君にも歌ってもらっている。「happy end」のようなアレンジの曲が出来たのは牙の新メンバーのサクちゃんの影響が大きい。


Q.芯はしっかりありながら、新しい要素をどんどん取り入れていくことで牙の幅はどんどん広がっていきますよね。

ダミー:ちょっとでも良いと思ったものはどんどん取り入れていくからね。それで起きる変化は怖くないというか、むしろ変わっていくべきだと思っている。色んなジャンルをどんどん吸収して最強の牙サウンドを作っていくだけだからね。


Q.一方、SOBUTもM-3「PRESSURE改」やM-5「NO SURPRISE」のような昔の曲を今やることで逆にどれだけバンドが前に進んだかを見せつけていますよね。

ダミー:そうそう!最初、「PRESSURE」は佐野が歌う話だったんだよね。そしたらあんなクオリティになってしまい「無理!」ってなって(笑)。

HIDE:「PRESSURE」は佐野君バージョンも聴きたかったな。歌う佐野みたいな。

ダミー:11月30日のレコ発でやろうよ。ライブを見に来た奴だけの特典にしようぜ。

HIDE:いいよ!「NO SURPRISE」はまさに生きる進化系だよね。

YOSHIKI:「NO SURPRISE」は俺が弾き語りでライブをやるときにHIDEが来ていてその場でアコースティックバージョンをやったのが始まりかな。

ダミー:弾き語りやってんの?

YOSHIKI:たまにやってますよ。大体目が開かないくらい泥酔だけど(笑)。

ダミー:うわ〜、面倒くさそ〜。

HIDE:うん、それがライブだよ。

ダミー:まあね、SOBUTとライブやるとやたら楽しいもんな。


Q.M-2「人現生」M-4「ZONE OF MIND」はSOBUTのパブリックイメージを蹴り飛ばすには充分な曲ですよね。今までSOBUTに触れたことがある人全員に聴いて欲しい。

HIDE:感無量です。生けるSOBUTの激しくも切ないナンバーです。


Q.今回のCDは牙とSOBUTのスプリットではあるけれど、1枚のアルバムを聴いているような感覚もありました。最後にリスナーにメッセージをお願いします。

HIDE:ストーリーって造るものではなく創るもの。俺もアルバムを聴いた感覚になりました。

ダミー:「生きる」たったそれだけのしんどさを曲にしました。時代に順応してしまった脳にメス入れて、初心を忘れるな!ってことですかね。

YOSHIKI:今、音源が届いたので聴いてみます(笑)。


SOBUT:
http://www.sobut.com/

牙:
http://kentogakon.web.fc2.com/

アルバムジャケット

SOBUT × 牙
split CD
COSTOM BRAIN
TD-012

NOW ON SALE

¥1,500(税抜)

<SOBUT>
1.CUSTOM BRAIN
2. 人現生
3. PRESSURE改
4. ZONE OF MAD
5. NO SURPRISE(Acoustic Ver.)
<牙>
6. self expression song
7. be in conflict
8. happy end
9. 覚醒

SOBUT x牙 split CD "CUSTOM BRAIN"レコ発LIVE

2014/11/30 柳ヶ瀬ANTS

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