PICK UP INTERVIEW
前のページに戻る
BLUE ENCOUNT
2004年の結成以来、様々な困難と対峙しながらも着実にステップアップしてきたBLUE ENCOUNT。2010年にインディーズ1stミニアルバム「the beginning of the beginning」の発表以降、コンスタントに作品を重ねる中、2013年にはライブ会場限定CD「SIGNALS」やミニアルバム「NOISY SLUGGER」、MY FIRST STORY、SWANKY DANK、AIR SWELLとのスプリットアルバム「BONEDS」を発表するなどその活動は加速。初のワンマンツアー「NEXT DESTINATION」は全公演ソールドアウト、大型フェスにも立て続けに出演する。2014年には初のフルアルバム「BAND OF DESTINATION」のリリースを経て、9月にキューンミュージックより「TIMELESS ROOKIE」で10年越しのメジャーデビューを果たす。そして2015年1月、バンドの第2期突入を宣言する決意表明ともとれるシングル「もっと光を」をリリース。「光を届けたくなった」そう力強く語る田邊駿一(Vo、Gt)と辻村勇太(Ba)に話を訊く。

Q.2014年はバンドにとって転期となった1年でしたね。

田邊:そうですね。いつも通りライブ、ライブの1年だったのですが、その中で10年越しの夢だったメジャーデビューも叶って。それに、メジャーデビューしたことを回想する暇もないくらい慌ただしい毎日を過ごせているんですよ。今まで以上に曲も沢山作ったしライブもやれていて。凄く良い状態でバンドがやれているし良い意味で忙しく駆け抜けた1年でした。実は僕、メジャーにマイナスなイメージがあったんですよ。思うようにやれないんじゃないかって。


Q.所謂「メジャー」というものに対する偏見があったと。

田邊:はい。実は5年前にメジャーの話があって。よく漫画であるようなホテルに詰め込まれて曲を作ったり、出来た曲も歌詞の1行1行言われたり、最終的には僕の人生否定までされるような環境だったんです。やりたい音楽もやれずひたすらバラードを書かされたり。

辻村:本当に辛かったですね。

田邊:ギリギリでした。それで「このままじゃ音楽を辞めてしまう」と思ってその頃お世話になっていた方とは決別したんです。そこで傷を負ったんですよね。僕自身体調も壊して。あの期間で一生分のストレスを感じた気がします。だからメジャーにトラウマがあったんですよ。


Q.その後の活動は?

田邊:完全なる地獄でしたね。

辻村:メジャーを断ってからの2年は地獄でした。自分達でも何処に向かったらいいか分からないまま活動していたんですよ。発信したいことも分からないし、迷走しているという意味でも地獄でした。

田邊:もがいていももがいても自分が見えなかったんですよ。水面をバシャバシャやり続けているような。自分達を冷静に見れてもいなかったので、とにかく手当たり次第やっていたんですよね。

辻村:自分達で何がしたいのか分からないまま大人が差し伸べたものに疑問だけ持ちながらやっていたんですよ。


Q.その頃のライブを名古屋のell.SIZEで拝見しています。

田邊:本当ですか!?その頃のライブはまさにその時期の真っ最中でした。とにかく我武者羅だったんですけど、その我武者羅のベクトルが違っていたんですよね。暖簾に腕押しとはまさにこのことだと。何をやっても反応が返ってこなかったんですよ。一緒にやる先輩の背中を見ても何も盗めない自分が悔しくて。

辻村:悔しい思いは沢山しましたね。自分達は全力でやっても反応が全然なくて、対バンのバンドのライブは凄く盛り上がっている状況を見て、負けを認めたくないけど認めざるを得なかったり。そういう葛藤とは常に戦っていました。


Q.そこからの脱却したきっかけとなった出来事は何かあったのですか?

田邊:実は自分の限界を決めた瞬間があって。「HALO EFFECT」が心から満足するアルバムに仕上がったので「これが響かなかったらもういいんじゃないか」って、諦めとはまた違った穏やかな気持ちでメンバーと話していて。それで「HALO EFFECT」のツアーがバンドのピリオドのひとつかと思っていて、どの会場も「ここでライブをするのは今日が最後か」って気持ちでライブをしたんです。毎回がファイナルのような。そしたらそのタイミングで一皮剥けたんですよ。当時の僕らはライブをやってCDが10枚売れることなんてなかったのにそのツアーの豊橋でCDが50枚売れたんですよ。そんなこと初めてで。そこから面白くなってきたんですよね。更にそのツアーファイナルを今のマネージャーがたまたま観に来ていて声をかけてもらって。

辻村:あのツアーが僕らを変えてくれたんです。

田邊:それ以来、今でも毎回最後の気持ちで臨んでいます。その姿勢が僕らを変えてくれたので。


Q.そして2014年2月にリリースした「BAND OF DESTINATION」を機にバンドはどんどん大きくなっていく。

田邊:有難い事に。でも僕らの中では全然満足していなくて。色んな人に「最近調子良いよね」って言ってもらえるんですけど、特にそうとも思っていないんですよね。発信していく人間として現状に満足したら終わりだと思うんですよ。それに僕らには宿命があって、満足出来ないように出来ているんですよ。何かを乗り越える度に新しい壁が立ちはだかるんです。乗り越える度に充実感も達成感もあるんですけど、またすぐ壁が出来る。そこに立ち向かっていく様をつぶさに伝えていくこともBLUE ENCOUNTらしいのかなって思います。


Q.なるほど。9月にはバンドの活動を更に加速させたEP「TIMELESS ROOKIE」でメジャーデビューを飾ったわけですが。収録曲「MEMENTO」はBLUE ENCOUNTのそれまでの歴史を詰め込みまくったような曲でした。

田邊:早くも僕らの代表曲となっていますね。こういう曲をメジャー1発目に作れたことも自信になりました。だって変な曲じゃないですか(笑)。受け入れてくれたお客さんの受け皿の広さにも感謝しています。


Q.1曲でベストアルバムを聴いているような感覚になりました。

田邊:メドレーくらいの感覚ですよね(笑)。とにかく色んなものを詰め込んだので。昔だったら6分とか7分とか長い曲になってしまうのが3分強でまとめられたのもメンバー各々のライティング能力や作り上げる能力が10年間で上がってきた賜物というか。4人のグルーヴも最高潮にあるんですよね。言わんとせず分かり合えている。そういう意味でも曲作りはやり易かったです。

辻村:「MEMENTO」はとにかく濃厚な曲なので、ツアーのセットリストに組み込むのも大変でした。どういうテンションで届けたらいいか、どう提示したらいいかは考えましたね。


Q.それくらい個性の強い曲ですよね。

辻村:やればやるほど凄い曲になっていきますね。

田邊:「MEMENTO」はライブでやることで、とてつもない光を放ち始めた曲なんですよ。「TOUR2014 ROOKIE'S HIGH」のファイナルで1000人規模のワンマンを始めてO-EASTでやったのですが今までで一番良い「MEMENTO」が出来たんです。あの場にいる全員で作ったなって。


Q.そしてメジャー1stシングルとなる「もっと光を」はバンドが第2章に突入したことを宣言するような曲ですよね。

田邊:BLUE ENCOUNTの真骨頂はライブにあると思うんですけど、それをいかに表現出来ないか考えたんです。「MEMENTO」のような曲や「HALO」のようなエモーショナルな曲とは違う形でいかに僕らを表せるか。それで生まれたのが「もっと光を」で。この曲は今の自分が言いたいことを無駄なく言えていて。歌詞も歌もフレーズも全く無駄がないんですよ。


Q.BLUE ENCOUNTというバンドがどう在りたいか、それが迷いなく歌われていますよね。

田邊:混じりっけのない、僕らが出したいままを出せたと思います。それでいて自分達のエゴが入り過ぎず、聴いてくれる人のことを考えて作れていると思うんですよ。この正直さは「MEMENTO」では出せないなって。「MEMENTO」はバンドの持つ色んな音楽性を表現したのに対して、メッセージ性として表現出来たのが「もっと光を」なんですよね。


Q.バンドに大きな柱がふたつあるような。

田邊:はい。この2曲でBLUE ENCOUNTの持つギャップを分かってもらえると思います。


Q.「もっと光を」では「光を君に届けたい」という明確なメッセージが歌われていますがバンドはどういう存在でありたいと思いますか?

田邊:与えたいものは漠然としていて良いと思うんですよ。今思うと、以前はメッセージを限定していた部分があって。でもそれだと人によっては必要としていない人もいて。ライブのアンケートでも「田邊さんの言ってることが分からないです」って人もいれば「刺さりました」って言ってくれる人もいて。つまり全部に均等に届いていなかったんですよね。それで僕らがどう言葉を発したらいいか考えたときに、僕らもお客さんもそれぞれの場所で悩んで葛藤している訳で、僕らもメジャーだろうがインディーズだろうが、ステージが大きくなろうが、悩むことはいっぱいあって。悩みが異なっているだけで方向性は一緒だと思うんですよ。人間関係で悩んだり、目の前の壁をどう超えたらいいか分からないっていうのが根本にあると思うので。それを僕は透明なままで伝えていきたいんです。それがあるのでこの曲を作った。「もっと届けたくなった」というのは僕らからのメッセージを届けたいし、お客さんからも光を貰っているので、イーブンな関係でやっていきたいという意志が表れているんですよね。

辻村:その答え合わせを出来る場所がライブなんですよね。


Q.「光」って抽象的じゃないですか。でもだからこそ聴く人によって今自分が必要とするものに置き換えられるかもしれないですね。

田邊:光ってズルい言葉ですよね(笑)。一人称であり二人称でも三人称でもあるざっくりした言葉ですから。でも「光」とか、あと「大丈夫」って言葉って根拠無いけど僕は安心するんですよね。僕はライブでも「大丈夫だよ」って言ってみたり、光について語ったりするんですけど、それが僕らのライブで色んな人に届くワードのチョイスかなって思うんですけど、僕はライブで悲しみも喜びも全部一緒に共有したいんです。そこにいくまで大変でしたけど、どっちかだけじゃひとつになれないと思うんですよね。それだとバンドとお客さんの間に距離が生まれてしまう。それが今、真ん中の状態でみんなで楽しめる空間を作れていると思うので。


Q.それって信頼関係ですよね。

田邊:本当にそう思います。手放しで相手に寄りかかれるような存在でいたいし、そういうライブをしたいんですよ。楽しいだけじゃ終わりたくないし、悩んでいる人も隣でモッシュしている人を見たら何かどうでも良くなっちゃうような、そういうライブにしたい。集まってくれる人とは良い友達であり良いライバルでいれたら嬉しいですね。


Q.2015年5月には大きな会場でのツアーも決定しています。

田邊:はい。会場は大きくなりますが何処でやろうが後ろのお客さんから真っ直ぐ僕らを見えるようなライブをしたいです。僕らも会場の全員の顔が見えるように伝えられるライブをしたいと思っています。その為にも地に足着けて這いつくばっていきたいです。身体は常に戦闘状態にあるので。


Q.「もっと光を」はその決意表明の曲でもありますね。

田邊:まさに決意表明ですね。2015年も戦っていきますよ。


BLUE ENCOUNT:
辻村勇太(Ba) 田邊駿一(Vo、Gt) 高村佳秀(Dr) 江口雄也(Gt)

【HPアドレス】
http://blueencount.jp/

アルバムジャケット

BLUE ENCOUNT
NEW SINGLE
もっと光を

2015年1月28日 ON SALE

初回生産限定盤【CD+DVD】
KSCL-2536〜7 1430円(+税)
通常盤【CD】
KSCL-2538 1165円(+税)

Live Schedule

<TOUR2014 ROOKIE'S HIGH>追加公演
2015年 1月 28日 (水) 【東京】恵比寿LIQUIDROOM

<TOUR 2015 GRAB THE LIGHT>
2015年 5月 23日 (土)【名古屋】DIAMOND HALL 
2015年 5月 30日 (土)【福岡】DRUM LOGOS
2015年 6月 6日 (土)【大阪】BIGCAT
2015年 6月 12日 (金)【東京】Zepp DiverCity(TOKYO)

前のページに戻る
2YOU MAGAZINE編集部
〒453-0837 愛知県名古屋市中村区二瀬町153 ニルヴァーナ101号室
Tel: 052-485-5993