PICK UP INTERVIEW
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NAMBA69
難波章浩率いるNAMBA69の1stアルバム「21st CENTURY DREAMS」がリリースされた。2010年3月からソロアーティストとして活動を続けてきた難波が2013年3月にかつてからサポートメンバーとして活動を共にしていたK5とSAMBUと3ピースバンドを結成。「バンド」として作り上げた今作はHi-STANDARDの作品を手掛けたライアン・グリーンをプロデューサーに迎え制作された進化と奇跡がクロスしたアルバムとなっている。日本のメロディックパンクシーンを作り上げた難波が2014年に作り上げる21世紀仕様のメロディックパンクを思う存分楽しんで欲しい。

Q.2010年からソロ名義で活動してきた難波さんがこのタイミングでバンドとして活動しようと思ったのは?

難波:話は遡るんだけどハイスタが活動休止して、俺はTYÜNKやULTRA BRAINでテクノや打ち込みをやってた時間があったの。そのとき何故バンドをやらなかったかってハイスタが自分のバンドだったからで。バンドをやるのをハイスタに取っていたんだよね。だけど心の中では本当はバンドがやりたかったんだよ。


Q.それを開花させたのが難波章浩-AKIHIRO NAMBA-としてのソロだったと。

難波:そう。バンドサウンドをソロでやるっていうね。でもそれが出来るようになったら今度はガチなバンドをやりたくなったんだよね。それでメンバーを考えたんだけど、元々サポートをしてもらっていたK5とSAMBUと一緒に曲を作りたいって思うようになったのよ。そのときに「俺達はバンドになる」って確信したんだよね。それで2人に「ガチなバンドになろうよ」って声をかけたんだ。


Q.ソロ名義の頃は曲作りも活動も難波さんがイニシアチブを取っていたと思いますが、それはバンドになって変わりましたか?

難波:滅茶苦茶変わったね。今回はゼロから3人で作ったから。誰がとかじゃなくて3人のパワーだよ。バンドになるのってこんなに変わるんだなって思った。


Q.K5さんもSAMBUさんもハイスタを聴いて育った世代ですよね?そういうメンバーと一緒にやるのって難波さんご自身も面白いんじゃないですか?

難波:もうね、本当に面白い。有難い事に2人ともハイスタをガンガン聴いてくれていたから俺のアイデンティティを分かってくれてるんだよ。だから伝わるのも凄く早い。ハイスタのDNAが埋め込まれている彼らと、当の本人である俺が一緒にやるのって凄く面白いよね。


Q.先程難波さんがおっしゃったように、ULTRA BRAINを経てバンドサウンドを解禁したときにバンドでなくソロ名義で活動をスタートさせたのは「バンド=ハイスタ」という思いが難波さんの中であったからですよね。

難波:その通りだね。バンドをやるって発想があの頃はなかったからね。


Q.それがNABMA69として活動を始めるに至ったのはハイスタが復活したことで難波さんの中にハイスタが常に存在するようになったのが大きいのかと。語弊があるかもしれませんがハイスタに気兼ねなくバンドをやれるようになったというか。

難波:いや、本当にその通りだよ。それは大きくあると思う。ハイスタは常に一緒にいる訳じゃないし、毎月ライブが出来るようなバンドじゃないでしょ。いきなりツアーとかするかもしれないし逆にもうやらないかもしれない。それは分からないよね。分からないけどしっかり俺の中で存在するんだよ。今は各々の世界で活動して、クロスするときに集まるのがハイスタだと思っている。それはハイスタの人生として新しいし凄くワクワクすることで。そう思えたのはNAMBA69がやれてるからなんだよね。日常的なバンドがあるからなんだよ。ハイスタの復活劇で俺の中のダムが決壊したんだよね。それが本当に大きい。どっちがとかじゃなくてどっちも俺なんだよ。


Q.難波さんの中で大きな2本の柱が存在していると。

難波:うん。勿論ハイスタの存在は大きいけどNAMBA69も全然負けてないと思うよ。それにNABMA69の活動が新たなハイスタを生む可能性もあるからね。ワクワクするよね。


Q.なるほど。NAMBA69のサウンドは90年代に難波さんが確立したサウンドを2014年のやり方で塗り替えている印象を受けたんですよ。色んなものを経てきた難波さんが今ガチでバンドをやったら何が生まれるか、それがNAMBA69のサウンドだと思うんです。

難波:めちゃくちゃ嬉しい。サウンドも、打ち出すヴァイブスも、何もかも最新のものを出したいって常に思っていて。NAMBA69でその地点までいけたと思う。プレッシャーは凄かったよ。だってハイスタ凄いもん(笑)。ハイスタと同じ熱量でバンドをやるなんて夢の夢だったのよ。でも到達できたのはメンバーのお陰だね。3人のパワーだよ。奇跡だと思う。超えてるし始まってるから。とんでもないよ(笑)。


Q.今作は「MAKING THE ROAD」以来、15年振りにライアン・グリーンがプロデュースを担当している訳ですが、難波さんだけでなくライアンも15年経ているのを音作りから凄く感じました。「MAKING THE ROAD」を更に立体的にした音作りというか。

難波:間違いないね。そこを分かってもらえて嬉しいよ。そこを聴いてもらいたかったんだよね。あのムーブメントの後、ライアンもNOFXと別れて、パンクシーンから離れていたんだって。それで、ひょんなことから最近のライアンのサウンドを聴いたら俺の進化と同じものを感じたんだよね。それで連絡したらライアンが「よくぞ俺を誘ってくれた」って。日本に来てくれたんだけど会った瞬間2人で半泣き(笑)。俺もライアンも同じ道を辿っていたんだよね。言葉合ってるか分からないけど俺は挫折を経験してさ、同じ頃海の向こうでライアンも挫折していたんだよね。それを乗り越えてまた今凄い音を鳴らしてるんだよ。最高でしょ?また一緒にやれて本当に嬉しかったな。ライアンも「自分のキャリア最高傑作だ」って言ってくれたしね。


Q.今作はNAMBA69として初のアルバムですが、ソロで発表した「WAKE UP!!!」では怒りや憤りがモチベーションになっていたと思うんです。でもNAMBA69はメロコアの持つハッピーな部分が強く出ている気がしました。

難波:そこはかなり意識したかな。ソロのときは寂しさもあったし、震災の憤り、世の中への憤りがあったからね。でも今はバンドをやれている喜びが大きいんだよね。それを素直に出したいなって。勿論今でも怒りがモチベーションになることもあるんだけど、それだけじゃ楽しくないでしょ。俺の持ち味のポジティヴ・マインド…って自分で言っちゃうけどさ(笑)、そのポジティブな明るさをこんな世の中だからこそ必要としてくれる人がいるのが分かったんだよね。そういう人達のためにそういうマインドでいこうと思ったんだ。結果、いけてるからね。「よっしゃ!」って感じだよ(笑)。色んなことがあったけど、「今、良いぜ!」ってことを思いっきり表現したかったんだよね。


Q.今作で難波さんが体現しているのってそこですよね。何より難波さんが楽しんでいるのが凄く伝わる。

難波:本当なのよ。楽しくて仕方ないもん。NAMBA69でとてつもないとこまで行くつもりだからね。動員とかセールスとは全く別次元で突き抜けたい。それってさ、ULTRA BRAINで見ていた夢が叶いつつあるってことなんだよね。だからNAMBA69はある意味ULTRA BRAINの延長でもあるのかもね。NAMBA69で凄い景色が見たいし、そこに辿り着く事で、さっきも言ったように、また新しいハイスタが生まれると思う。楽しみだよね。


Q.楽しみです。今作は難波さんからみんなへの元気玉みたいなアルバムですよね。

難波:ありがとう!俺、本当に今迷いが無いんだよね。だけど周りには悩んでる人が沢山いる。そういう人をまず元気にしたい。それがこのアルバムの役目だと思う。全員に手紙を書いてるような感じかな。「俺の元気玉を受け取ってね」って作ったアルバムだから。


Q.特にM-8「THE WORLD IS YOURS」はそういう人を引っ張りあげるパワーを持っている曲ですよね。

難波:そうだね。俺達を信じてくれるみんなを引っ張っていきたいから。それでどんどん世の中が繋がっていって明るくなって欲しいんだよ。本気でそう思ってるし、そのために本気でやってるからね。


Q.今作は楽曲の進化も面白いですよね。これまでだったら2ビートで押し切るところをM-2「21st CENTURY DREAMS」ではサビでビートダウンするというハードコアやイージーコアの手法を取り入れていて。それは若い2人のアイディアだったりするんですか?

難波:それが俺のアイディアなんだよね(笑)。意外かもしれないけど、俺は洋邦問わず若いバンドからガンガン影響受けてるからね。かっこいいと思ったものは取り入れていかなきゃ損だと思ってるから。今はパンクロックが進化して、遊び心もあって、マジで踊れるし、テクノに匹敵するくらいダンスビートでボディミュージックじゃん。それを拒否する理由なんてないよね。それはURTRA BRAINの経険が大きかったかもしれないけど。


Q.進化が如実に出ているのがM-12「TRASH」ですよね。歌詞の内容からして今までならもっと攻撃的な曲になったと思うんです。でもこのリズムにこのメッセージを乗せることでより伝わるというか。

難波:そうなのよ。「WAKE UP!!!」の頃だったらシャウトしていたと思う。でもポップにクールにこういうメッセージを放つ方がより入っていくんだよね。前はがなりすぎて拒絶された部分もあって。それよりポップに伝える方が人に伝わることが分かったんだよ。そういう怒りをポップに転換する方法をみんなに伝えるのは俺の役目なのかもしれないなって、そういう使命感はあるよね。世の中に、学校に、会社に、組織に、システムに、憤りや不満がある人はアゲインストしてアンチテーゼするだけじゃ絶対変わらないって俺も分かったし、それは歴史が証明してるんだよ。じゃあどうすれば良いかって方法論を見出したからみんなにもシェアしたいんだよ。


Q.そこに辿り着いたのはソロじゃなくバンドだったからですよね。メンバーの存在も大きいのでは?

難波:絶対にそう。滅茶苦茶大きいよ。ソロじゃ出来なかったと思う。バンドだから踏み込む勇気が出たんだ思うね。ソロのときはひとりだから吠えちゃったんだろうね。それがバンドになって、ひとりじゃないからポップにキャッチーに伝えられる勇気を持てたんだと思う。


Q.これからNAMBA69はどんどん凄いバンドになりそうですね。

難波:凄いバンドになると思う。楽しみでしょ?だって曲もどんどん出来るもん(笑)。このアルバムの曲も3人でゼロからたった1ヶ月で作ったからね。俺は打ち込みもやるからデモが沢山あるんだけど、そのデモは1曲も使わないで全部3人で作ったからね。そこはメンバーの信頼関係もでかいと思うよ。だからバンドになれたんだと思うしね。K5とSAMBU のパワー、マジで凄いから。ポテンシャル半端ないよ。NABMA69、どうなっちゃうんだろう(笑)。とにかくスパークしたいよね。マジでスペイシ―なパンクだと思う。


Q.ネオパンクですね。

難波:まさに!ネオパンクだよ!


NAMBA69:
難波章浩(Vo, B) K5(Gt) SAMBU(Dr)

【HPアドレス】
http://www.namba69.com/

アルバムジャケット

NAMBA69
NEW ALBUM
21st CENTURY DREAMS

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通常盤【CD】
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21st CENTURY DREAMS TOUR 2015

2015/1/17(土)横須賀 かぼちゃ屋
2015/1/18(日)千葉 LOOK
2015/1/22(木)岡山 PEPPERLAND
2015/1/24(土)福岡 QUEBRIK
2015/1/25(日)鹿児島 SR-HALL
2015/1/27(火)松山 double-u studio
2015/1/28(水)高松 TOONICE
2015/1/30(金)和歌山 SHELTER
2015/2/10(火)大阪 シャングリラ
2015/2/11(水・祝)名古屋 UPSET
2015/2/14(土)長野 J
2015/2/15(日)宇都宮 HEAVEN’S ROCK
2015/2/28(土)さいたま EASY GOINGS
2015/3/13(金)仙台enn
2015/3/14(土)盛岡 CLUB CHANGE
2015/3/21(土)金沢 VANVAN V4
2015/3/22(日)新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2015/4/9(木)八戸 ROXX
2015/4/11(土)札幌 ベッシーホール
2015/4/12(日)稚内 HEART BEAT CAFE
2015/4/15(水)宮古 KLUB COUNTER ACTION
2015/4/17(金)石巻 BLUE RESISTANCE
2015/4/18(土)いわき SONIC
2015/4/25(土)東京 TSUTAYA O-WEST

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