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BUGY CRAXONE

 

ブルーでイージー、そんでつよい。まさにBUGY CRAXONEはそんなバンドだ。結成20周年、怒髪天・増子主宰Northern Blossom Recordsに所属して10年という節目を迎えるBUGY CRAXONEがテイチク・インペリアルレコードへ移籍して放つベスト盤『ミラクル』がとんでもなくベリナイスなのだ。「ブルーでイージー、そんでつよいよ」「ぶるぶるぶるー」「いいじゃん」といった新曲、さらに「Come on」「FAST」「dreamer」「ロマンチスト」「チーズバーガーズ・ダイアリー」の再録バージョンなど全16曲を収録した今作はBUGY CRAXONEというバンドが何故こんなにもポップで何故こんなにもハッピーで何故こんなにもポジティブで何故こんなにも泣けるのかが全部分かる作品となっている。怒れちゃうこともあるし疲れちゃうこともある。生きてるんだから。でもそんな感情を超えることが出来るのって笑うことなのかもしれない。ステップバイステップ、そんでダンスダンスダンス。ヒッチャカメッチャカに生きることを謳歌するすずきゆきこに話を訊く。

 

Q.20周年おめでとうございます。こうやって色んな時期の曲を改めて聴くと、歌っている角度は様々ですけど、どの時代も歌っているのは「生きること」がテーマになっていますよね。

すずき:そうですね。特にバンドを始めた頃は年齢や性別も手伝って生きることや死ぬことに過敏だったんですよ。当時は世の中全てが疑わしいと思っていたし、何より自分が疑わしかったけど、それじゃ長生き出来ないし、せっかく親が生んでくれたんだから生きることを大切にしようって思うようになった。そういう人間としての変化はそのときそのときで曲に出てると思います。

 

Q.「FAST」の頃とか尖っていますもんね。

すずき:色んなことにいちいち傷ついていた時期ですね(笑)。今はそういうこととの距離の取り方が分かったというか。当時はそれが薄情だと思っていたし、気分転換は逃げだと思っていたので。

 

Q.物事に真正面から向き合い過ぎていたのかも。

すずき:そう。しかも私はそれを表に出せない性格だった。だから音楽にぶつけていたんだと思います。大勢でいても後ろで静かにしてるタイプなので。ムッツリ型です(笑)。

 

Q.活動を重ねる中でバンドのモードが明らかに変わった瞬間があると思うのですが。

すずき:当時のドラムが抜けたり震災があったりして色んなことを考えるようになったんです。あの頃、みんな疲れていたし、思い合っていても噛み合わなかったり、困っている人を助ける為の声が悲痛過ぎたり、そういうのを目の当たりにしたときに健やかでいることの大事さに気付いたんですよ。健康じゃないとやれないことが沢山あるなって。

 

Q.なるほど。それ以降のすずきさんはいつも笑っているイメージがあるんですよね。

すずき:怒れちゃうことは沢山あるけど怒っても仕方ないと思うんです。でも怒りを乗り越えることって何だろうって考えたら笑うことだなって。

 

Q.そこに救われるんですよ。でもすずきさんは誰かの為だけじゃなく自分自身に歌っていますよね。

すずき:それは多分にありますね。わざわざ歌にしなくても片付けられる人はバンドやってないかも(笑)。

 

Q.すずきさんの歌詞にはブルーという言葉がよく出てきますが、どういうイメージなのですか?

すずき:どうなんだろうなあ。なんかちょっと青臭い感じ?そういう未完成な感じが凄く好きなんですよ。どれだけ成人して対処の仕方を覚えても何かあったときに心が動いちゃうような気持ちとか。それがなくなったらバンドが変わっちゃう気がする。大の大人が4人も集まってバンドをやっているなんてそれこそミラクルだけど、そういう正体不明な力が沸いてくるから続けられるんだと思っています。

 

Q.バンドってミラクルだと思いますか?

すずき:存分にミラクルですね。これまであまり節目節目を感じないようにしてきたんですよ。日々動いているし、バンドは私の人生そのものだから句読点をつけるのは違うと思っていて。だけどこうやって振り返ってみると思いっきりミラクルだなって思いますね。

 

Q.今作では過去曲の再録もありますが当時の曲を今歌ってみて感じることはありましたか?

すずき:作った当時は怒っていたり腹を立てて書いた曲も今は「しゃらくせえなあ」って笑いながら歌えるようになったかな。それが凄くいいと思いました。自分も曲も生きてきたんだなって。あとかっこつけなくなったなって思いましたね。そこが大きな変化かな。昔はもうちょっとかっこつけてたから(笑)。あ、性別を受け入れたのは大きいかも。

 

Q.女性であることにコンプレックスがあった?

すずき:好きなバンドは男ヴォーカルばかりだったから、特に男勝りでバンドをやりたかった訳じゃないけど自然とそっちに重きを置いていたと思う。20代の頃は「可愛い

って言われるのが馬鹿にされてる気がして凄く嫌でしたし。でもどこかのタイミングで受け入れたんですよ。紅一点バンドに全然興味なかったけど、自分がやってるのがそれっていう矛盾に気がついて愕然としたんだけど、それを受け入れてから変わったんです。男とか女とかじゃないオリジナルのものを作れば良いんだって。

 

Q.だからこんなにもすっぴんな音楽なんですね。

すずき:この写真(アーティスト写真)も寝起きですからね。朝の撮影は駄目ですね(笑)。

 

Q.あははは。そのすっぴん感は歌詞にも出ていますよね。漢字じゃなくて平仮名が多いのも文字自体がすっぴんのような。

すずき:漢字だと言葉が重くなっちゃうような言葉を平仮名で逃がしているんです。出来るだけイメージが硬くならないように。昔の曲を今も歌えるのは、今ならではのやり方でやってるからだと思う。

 

Q.あとBUGY CRAXONEはバンドとしてポジティブを掲げていますけど、自身のネガティブを飲み込んだポジティブだから強いんだろうなって。

すずき:本来きっとポジティブじゃないんでしょうね。明る過ぎても疲れちゃうし、普通に言いたい文句もある。「嫌だ

とか「分からない」とか、そういうことも自然に歌っていきたい。そういうことを歌っても重たくならないように敢えて明るいものをチョイスしてるんだと思います。人って夜があって眠る時間がないと疲れますよね。今はそのバランスを見つけたんだと思う。

 

Q.「なめんなよ」ってあんなにポップに歌えるのすずきさんくらいですから。

すずき:あははは。嬉しいなあ。

 

Q.その自然体のまま、これからも生きることを歌っていって欲しいです。

すずき:既にロックバンドかどうかも分からない独自なものになってきてるけど、みんなで伸び伸びと生きてる音楽を作っていけたら嬉しいですね。これからもずっと。

 

 

アーティスト名:BUGY CRAXONE

タイトル:ミラクル

2017年1月18日(水)発売

●初回限定盤【CD+DVD】TECI-1532

¥3,500(税込)

●通常盤【CD】TECI-1533

¥2,500(税込)

 

 

 

■LIVE

BUGY CRAXONE “ミラクルなツアー”

2月11日(土)新潟CLUB RIVERST

3月09日(木)仙台FLYING SON

3月30日(木)札幌COLONY(ワンマン)

4月14日(金)名古屋HUCK FINN(ワンマン)

4月15日(土)大阪Fandango(ワンマン)

4月22日(土)新宿red cloth(ワンマン)

 

BUGY CRAXONE 20周年記念ワンマン

「100パーセント ナイス!」

11月19日(日)渋谷CLUB QUATTRO

 

 

すずき ゆきこ(Vo.Gt)

笈川 司 (Gt)

旭 司(Ba)

ヤマダ ヨウイチ(Dr)

※誌面掲載L→R

笈川 司 (Gt) ヤマダ ヨウイチ(Dr) すずき ゆきこ(Vo.Gt) 旭 司(Ba)

 

 

http://bugycraxone.com/

 

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