cinema staff
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辻 友貴(Gt)

飯田瑞規(Vo、Gt)

三島想平(Ba)

久野洋平(Dr)

cinema staff

 

cinema staffがニューアルバム「blueprint」を4月22日にリリースした。blue。この言葉を作品に使用するのは二度目です。遡ること5年前、彼らが弱冠22歳の頃に発表したミニアルバム「Blue, under the imagination

以来2度目となる「青」をモチーフにした今作。同じ「Blue

でも前者は「若さ」や「原点」を象徴した「青」であったことに対し今回の「青」は彼らが「辿り着いた未来」の色としての「青」だ。あの頃の彼らが憧れていた人、憧れていた景色、そして憧れていた自分にどれだけ近付けたのか。そんな自問自答から生まれた今作からバンドが前を見て胸を張って歩いていくことを堂々と宣言するような力強い作品となっている。現在の彼らが今描いている青写真がどのようなものなのか。この先、どのような景色を彼らが見せてくれるのか。彼らならこれからも僕らをワクワクさせてくれるだろう。

 

 

Q.アルバムの制作はいつ頃から開始したのですか?

三島:アルバムを意識し始めたのは去年の夏くらいにM-12「青写真」が出来てからだと思います。

 

Q.文字通り「青写真」がアルバムの青写真になったと。

三島:そうですね。曲自体はその前に出来ていたものもあるんですけどキーポイントとなったのは「青写真」です。そこからぼんやりアルバムを想像し始めたのですが僕個人が思っていたこととメンバーが思っていたことの違いがあって。そこを擦り合わせる作業が秋くらいにあって。

 

Q.メンバー間でどのような話をしたのですか?

飯田:僕は前回のアルバムのツアーがかなり納得いくツアーだったんですよ。ライブでの一体感もツアー初日から感じていて。「great escape」以降、誰かの為に歌いたいっていう気持ちが強くなったんですよ。それはメンバー全員がそれぞれ思っていて。僕はその延長でアルバムを作りたいって話しました。

久野:僕は前のアルバムが出来て、次はどうしたら良いのか正直分からなくなっていました。自分達の何が強みでcinema staffとはどういうバンドなのか。そこをメンバーと言葉で話すことで見えてきたのは大きかったです。

辻:前作のライブ感はそのまま出したかったんですけど、以前より少し余裕が出てきたので、そういう部分も見せれたらなって話もしました。

三島:「Drums,Bass,2(to) Guitars

がバンドのリアルな部分を追求した作品だったので今回はもう少しドラマチックな作品に寄っても良いのかなって最初は思っていて。それでちょうど僕がDTMを覚えたりしていた時期だったので打ち込みでデモを作ってバンドに持っていったんです。

 

Q.DTMを導入したことで作り方は変わった?

飯田:三島がDTMで全体像を作ってきて、それをバンドで構築していくやり方だったんですけど、手癖で作らないので今までにない新鮮さはありましたね。

三島:僕がピアノで作ったものをバンドサウンドに昇華していったんですけど、手癖じゃなかったり「ここはこうするんじゃない?」って部分を敢えて変えることで変化を試みたんです。でも最終的にスタジオでやることは余り変わらなかったですね(笑)。

久野:僕は前のやり方に結構手応えを感じていたし正直打ち込みが苦手だったのでしっくりこなくて。それで「このやり方やめない?」って相談したんです。だから結局そのやり方で作ったのは「青写真

だけで。

三島:でもドラマチックなものにしたいっていう意志は共通していたのでそこからまた話し合いながら作っていきました。

 

Q.2010年発表の「Blue,under the imagination」でも「青」がテーマとなっていましたがあの時点での「青」は「若さ」や「原点」を象徴していたと思うんです。今回、このタイミングで再び「青

をテーマにしたのは?

三島:「Blue,under the imagination」は僕らにとってターニングポイントとなった作品でした。セルフプロデュースになったことで自分達でやることの領域が増えたタイミングだったし、そういう衝動のままに作った作品だったんです。今、そのときのことを振り返ると我武者羅だったなって思うしそのときにしか出来ないことをやっていたと思うんですよ。あれから5年経って、良くも悪くも余裕が出てきた中で考えることが、「明日どうしよう」とか「来年どうしよう」っていう不安を抱えつつも、上京して音楽でご飯を食べれていることや楽しくやれていること、音楽に対しての感じ方、音楽とどう付き合っていくかっていう価値観が一周したなって。それで新たな一歩としての「青」だったり、次のステップとしての「青」をテーマにしたんです。

 

Q.辿り着いた未来の色としての「青」だったり。

三島:そうですね。

 

Q.ちなみに現時点でのバンドの状況は5年前にイメージしていたものと比べてどうですか?

三島:どうだろう。もっと売れてるか売れてないかのどっちかだと思っていました(笑)。

飯田:昔から具体的に「あと2年だね」とか「28歳までに」とか言ってたんですけど、今もやれてるわけで。毎回アルバムを作る度に覚悟してやっていて、今僕らは27、28歳という若くもなく、でもまだ大人になりきれてない年齢になったんですけど、三島が感じていたものが僕らも感じていたことと一緒だったので、それが素直に出たのかなって思います。

 

Q.28歳のリアルな感情や生活、具体的に音楽で何をどうやっていくかだったりバンドというものに向き合ったり、メンバーの意思の確認がちゃんと出来ているんだろうなってアルバムを聴いて感じました。

三島:そこはかなり話し合ってますね。

 

Q.メンバー個々の生活やスキルアップが作品にフィードバックしている。

三島:そこが伝わっていたら凄く嬉しいですね。

 

Q.飯田君が弾き語りをやってきたことがバンドにおける歌の存在感や役割に大きく反映されているし、DTMを導入したり常に新しいやり方を模索する三島君のマインドはバンドをより強固にする。辻君が残響shopの店長としてお店に立って直接お客さんと触れ合うこともしっかり還元されているし、久野君は…LINEスタンプの絵を書いたり(笑)。

辻:あははは。

久野:俺だけ関係ないじゃないですか(笑)。

 

Q.でもそういうメンバー各々のやっていることや生活を持ち寄ってcinema staffとしてこの4人が集まったときに生まれたのが今作だと思うんです。直接的じゃなくても間違いなく作品に落とし込まれていると思いますよ。

三島:ありがとうございます。僕が一番言ってもらいたかった言葉かもしれません。勇気になります。

 

Q.それくらいパーソナルな部分を感じるんですよね。

三島:はい。僕も本当にそう思います。

 

Q.使い古された言葉ですけど等身大ってこういう意味だなって。

辻:「望郷」を作ったときは背伸びしていた部分があったと思うんですよ。でも今は自分達の作りたいものをそれこそ等身大で作れていると思います。

 

Q.そういう意味でも余裕が生まれたのかもしれませんね。あと、「望郷」の頃と大きく違うのは、これは僕が東海地区の人間だから思うことなのかもしれませんが、バンドが良い意味で名古屋や岐阜を切り離したバンドになった気がしたんです。勿論地元を大事にしているのは大前提での話ですけど。

三島:そういう意味合いはありますよ。かなり。乳離れというか。

 

Q.それは少し寂しくもあり、でも凄く嬉しいことでもあります。

三島:ありがとうございます。意識的に自分で決意したことなんですよね。名古屋や岐阜の存在にちょっと逃げてた部分があるんですよ。地元があることに甘えてたというか。それは消さないとなって。それで今回のアルバムでは地元のことを一切歌ってないんです。

 

Q.それは「望郷」を代表とするこれまでの全てを経たことでバンドが強固になったから?

三島:そうだと思います。「望郷」はステップとして必要だったし、そこに頼らないことも更なる次のステップとして必要だった。そこは意識的に変えた部分ですね。僕らも28歳になって…気持ち悪くないですか?僕らが28歳って(笑)。

 

Q.気持ち悪いというか信じられないです。

三島:ですよね(笑)。名古屋でやっていた頃で年齢が止まっている感覚もあって。僕の中では(柴山)慧さん(soulkids)も25歳のままだし茜谷さん(VSMYBLUES)も30歳で止まっていますから。でもみんな形を変えて音楽を続けていて、その中で僕らも続けられている幸せは凄く感じています。メンバーも変わらず同じ形で続いてるのって当時の仲間の中で僕らだけかもしれないし。mudy on the 昨晩がメンバー戻りましたけど(笑)。

飯田:学生の頃、名古屋のバンドに憧れて我武者羅にやっていた頃から、漠然と続くだろうなって思っていたので不安はなくて。当時憧れていた先輩達と同じ年齢になってみて改めて憧れていた理由を再確認した部分もあるんですよ。それが作品から感じてもらえたら嬉しいですね。

 

Q.今作の歌詞から感じたのですが、以前は三島君の頭の中を歌っているような印象を歌詞から感じていたのですが今はバンド全員の意思が入っているように思いました。

飯田:僕の弾き語りやメンバーの個人的な活動をcinema staffに還元するのに自分の中では時間がかかりましたけど三島が書く歌詞をボーカルとして歌うことも色んな経験を積んだことで自分の歌として歌えるようになったと思います。最近よく考えるんですけど、誰かの為にならないと自分の中で前に進めないって思う瞬間があって。聴いてくれる人が自分の音楽を生活の一部として聴いてくれるような音楽を作りたい。そういう歌詞を三島が書いてくれるので、それを歌う僕も歌に感情が入るんです。

 

Q.M-3「シャドウ」とか飯田君の感情が凄く入っている。

飯田:あの曲は歌っていて泣きそうになるんですよ。今回、アルバムのリリース前に歌詞を公開しているんですけど、三島の歌詞ってそれだけで作品として出来上がっていると思うんです。僕ら3人はいつもこの状態で歌詞を三島からもらって、そこに曲をつけていくんですけど、僕らと同じ感覚でみんなにも読んでもらいたくて先に公開したんです。

三島:このアイディアはスタッフが出してくれて。今作は歌を前に出していくというコンセプトは決まっていたので、それだったら言葉を読んでもらうことでアルバムを想像してもらうのも面白いと思ったんです。

 

Q.M-4「竹下通りクラウドサーフ」は歌詞だけ読んで一体どういう曲になるんだって思いましたから(笑)。

飯田:あははは。想像つかないですよね(笑)。

 

Q.でも最近のcinema staffは歌詞の言葉選びを含め、遊び心のある歌詞や昔だったら使わない言葉や言い回しを歌詞にチョイスすることも多いですよね。

三島:「望郷」までは良くも悪くも変なプライドがあって。でも色んなことが一周したことで今の境地に達せたんです。「シャドウ」のような感情的な曲もあれば「竹下通りクラウドサーフ」のような楽しければOKな曲もある。それが今のcinema staffの強みでもあるなって。

 

Q.恰好つける美学もあると思うんです。でも素の美学もある。その両方を持っているのが今のcinema staffだと思います。

三島:嬉しいです。恰好つける部分はなきゃいけないと思うんですよ。でも巣の部分も見て欲しい。そのバランスですよね。

 

Q.M-7「exp」の歌詞には救われた部分もあって。この曲は芸術家をモチーフにしていると思うのですが、悩みを抱えている人は気持ちが楽になれるというか。僕はこの曲を聴いて悩み事を忘れてドラゴンボールFの映画を観に行こうと思いましたから。

三島:具体的過ぎる(笑)。でもめっちゃ嬉しいです。この曲は去年の総括でもあるんですよ。やりたいことは全部やった方が良いし行きたいとこには行った方が良い。そういう気持ちを芸術家をモチーフに書きました。でもそうやって聴いてもらえるのは嬉しいです。

 

Q.印象的だったのはインストのM-1「陸にある海」。あのインストはこれまでのcinema staffとは明らかに違う音像だったわけですが、あの曲が先行して公開されたことでイマジネーションを掻き立てられアルバムを予想したんですけど、その伏線をアルバム全編通して見事に回収している。どこに辿り着いてどこに向かうかがよく分かるアルバムだなと思いました。

三島:「陸にある海」はプロローグ的な意味もあって。これまで散々「海」って言ってきたんですけど、それの清算というか、陸にも自由があることを言いたかったんです。なので自分の中での決意というか、ここからのスタートも意識しているんですよね。

 

Q.そこには地元に対する思いもリンクしていますよね。

三島:そうだと思います。今、やっとこういう気持ちになれているなって思いますね。

 

Q.はい。では最後にリスナーにメッセージをお願いします。

飯田:地元のことを歌ってはいないけど、岐阜や名古屋は変わらず大事な場所なので東海地区のみんなに是非聴いて欲しいです。

久野:これまでの作品の中で一番聴く人を選ばないアルバムになったと思います。なので今まで僕らを聴いたことない人にも聴いて欲しいですね。

三島:今cinema staffがやれるベストとやりたいベストのリンク感は過去最高に感じています。さっき久野君が言ったように聴く人を選ばない普遍性もあるし、何より自身がある。今、バンドが凄く健康な状態なんですよ。そこもしっかり感じて貰えると思います。

辻:そうですね。僕らの生活の充実感が音になったアルバムなので、僕らの今を感じてもらえれば嬉しいです。

 

 

バンド名:cinema staff

タイトル:blueprint

PCCA-04194

2700円(+税)2015/4/22発売

 

http://cinemastaff.net

http://cinemastaff.ponycanyon.co.jp

 

『cinema staff 4th FULL ALBUM [blueprint] release tour “land=ocean”』

2015年5月12日(火)千葉LOOK

2015年5月14日(木)静岡UMBER

2015年5月15日(金)岐阜ants

2015年5月17日(日)広島4.14

2015年5月19日(火)高松 DIME

2015年5月20日(水)神戸 太陽と虎

2015年5月23日(土)札幌 DUCE

2015年5月29日(金)仙台 MACANA

2015年5月30日(土)宮古 COUNTER ACTION

2015年6月4日(木)松山 Double-u studio

2015年6月6日(土)京都 磔磔

2015年6月7日(日)福井CHOP

2015年6月9日(火)新潟CLUB RIVERST

2015年6月11日(木)名古屋CLUB QUATTRO

2015年6月13日(土)熊本Django

2015年6月14日(日)福岡BEAT STATION

2015年6月16日(火)岡山CRAZY MAMA 2nd Room

2015年6月18日(木)梅田CLUB QUATTRO

2015年6月20日(土)高崎 club FLEEZ

2015年6月26日(金)お台場 Zepp DiverCity Tokyo

2YOU MAGAZINE編集部

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