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メンバー

三輪幸宏(Dr) 森彩乃(Vo、Key) 内田旭彦(Ba、Cho、Programming)

Qaijff

 

名古屋在住の3ピースピアノロックバンド、Qaijffがミニアルバム「organism

を完成させた。前作「クアイフ」のリリースを皮切りに「ROCK IN JAPAN」「TREASURE05X」「スペースシャワー列伝」をはじめとするフェスやイベントに次々と出演、レコ発ツアーファイナルとなった名古屋CLUB QUATTROでのワンマンも見事ソールドアウトを果たすなど着実と成長してきた彼ら。Qaijff初となるミニアルバムはダイナミックな演奏と美しい旋律は系統しつつもストリングスや打ち込みを取り入れるなど新たな試みも取り入れた意欲作。「生きること」を独自の視点で捉えた歌詞世界にも注目して欲しい。活動の幅を広げ名古屋から全国に羽ばたくQaijffに話を訊く。

 

 

Q.前作「クアイフ」のリリースでバンドの状況に変化はありましたか?

内田:僕らの名前を知ってくれている人が増えた実感はありますね。でもリリースしてみて思ったのはあのアルバムは始まりに過ぎなかったということで。勿論アルバムをリリースすることが終着点とは思っていなかったですけど気持ちを込めて作った作品だったので達成感は少なからずあったんです。でもツアーで色んな所にいくことでスタート地点にも立ててなかったことを思い知らされたんです。

森:名古屋はラジオ番組があったり地元の人達の応援で割と広まった感覚があったんですけど全国的にまだまだだなってことを痛感しました。今回の音源は前作から1年3ヶ月振りなので期間が空いてしまったもどかしさや焦りもあったんですけどリリースのない間もライブやバンド活動は止めずにやってきたので、やっと作品を作ることが出来て嬉しいです。

 

Q.Qaijffは結成時より物凄いスピードで色んなことを経験してきたじゃないですか。その中でリリースがこれだけ空いたのは?

内田:僕は前のバンドの頃から計画的にバンドをやるタイプなんですけど、Qaijffに関しても数年後のヴィジョンを見据えて活動してきたんです。それで実際に青写真通りに動いた結果、確かにスピード感はあったんですけど、その分階段抜かしをしてきたなって思うこともあって。その抜かした階段に大事なことがあったんじゃないかって。

 

Q.なるほど。結果だけでなくプロセスを飛ばしてしまったと。

内田:そうなんですよ。結果に拘ってやってきて、勿論全てが良い経験になっているんですけど、その抜かした階段にバンドを楽しむための大事なものが隠されていたなって。

 

Q.バンドを楽しむためというと?

内田:ぶっちゃけてしまうとバンドがつまらないなって思ってしまった時期があった。スタジオに入るのもライブをするのも「やらなきゃ」っていう気持ちになっていたんです。でも音楽ってそうじゃなくて、もっとラフな感覚でやっていたことに気付いたんですよね。このままだと音楽を楽しむ感情がなくなってしまうって。

森:目の前に迫ってくる何かに追いつめられていたんですよ。それで大前提だったはずの楽しむということを忘れそうになっていた。それでもっと日々のスタジオや活動を有意義にしないといけないって話し合ったんです。

 

Q.その葛藤はアルバムに出ていますよね。何故バンドをやっているか、もっと言えば何故生きているか。今作はそこに向き合っている。

内田:葛藤は凄く出ていますね。そういう時期が確かにバンドにあって、でも今は「そこを抜けてやろうぜ」って気持ちなんですよ。結果論ですけどあの葛藤が大事だったと思うんです。Qaijffの音楽って僕らの記録でもあるし僕ら自身でもあるんですよ。だからあの時期を作品にしたいと思ったんです。

森:人それぞれ色んな出来事があるじゃないですか。嬉しいことも悲しいことも人の数だけあって、しかもそれが全部違うものだと思うんです。でも共通する部分、共感出来る部分は絶対にあるはずなんです。音楽って、そういう経験と結びついたときにその人にとってスペシャルなものになると思うんですよ。

 

Q.分かります。

森:私も個人的にライブが出来ないくらい辛い時期があって。歌っていて、そういうことがフラッシュバックして泣いちゃうことが何回かありました。聴いてくれるお客さんも「辛いことがあったけど曲に救われました」って言ってくれたりするんですよ。そうやって自分の歌がみんなの歌になっていくのが一番嬉しいですね。

内田:誰もがみんな幸せになりたいじゃないですか。僕も幸せを求めているんですよ。何かに躓いたり葛藤しているときって気付かないんですけど、幸せって悲しみ苦しみの分だけ増えると思うんです。それが人生を楽しくさせるんじゃないかって最近よく思うんですよね。そう考えたら葛藤も絶望もポジティブに捉えられるなって。

 

Q.人生を豊かにするスパイスだと。涙の数だけ強くなれるような。

内田:まさにそれです。最近よく考えるんですけど、全人類が共通して決まっていることって死ぬことだけなんですよね。つまり生まれた瞬間から死へ向かって走り出す訳で。つまり大前提としていつかくる悲しみに向かうのが人生なんじゃないかって思うんです。でもその死までどう楽しく生きるかが人生だと思うんですよね。そういう気持ちは今作ともリンクしています。

 

Q.だからアルバムタイトルにも「organism」と名付けられているんですね。

森:このタイトル、オーガニズムなんですけど、オーガズムと勘違いしている人がいて(笑)。オーガズムって性的興奮とか絶頂って意味じゃないですか。結構間違えている人がいて「違う!そういう意味じゃない!」って(笑)。

 

Q.あははは。表題曲でもあるM-1「organism」は生命が誕生してストーリーが始まることとバンドの決意表明がリンクしているように感じました。

森:そうですね。この曲はお腹の中にいることを想像して書きました。

内田:自分達のことを母の体内にいる子供に例えていますね。

 

Q.この曲は演奏もダイナミックですが、前作「クアイフ」はアルバム冒頭でピアノが、今作はベースがかなり印象的ですよね。

内田:そうなんですよ。だから次作はドラムソロから始まります(笑)。

森:メタルコーナーに置かれる(笑)。

 

Q.でも今作はドラムのエイトビートが凄く気持ちいいですよね。

内田:幸宏(三輪)のエイトビートは素晴らしいんですよ。だから今回のアルバムはエイトビート押しなんです。アルバムの6曲を選ぶときにもっと曲のバリエーションを重視した選択も出来たんですけど今作はみんなで考えてみんなで超えてきた道を作品に落とし込みたかったので幸宏の武器をしっかり形にしたかったんです。

三輪:嬉しいです。今回始めてドラムテックをつけてもらったんですけどこんなにもイメージ通りの音が作れるんだってびっくりしました。あと今回、クリックを聴かずに録った曲もあって。普段は練習もクリックを聴いてやっているので戸惑ったんですけどエンジニアさんからの提案でやってみたんです。

内田:以前の僕らだったら「無理です」って断っていたと思うんですけど、一緒に作品を作り上げているエンジニアさんが言うのであれば信じてやろうっていう。それは僕らとしては成長かなって思います。

森:クリックを聴かなかったことで独自のグルーヴが生まれたんですよ。「グルーヴってこれか!」みたいな(笑)。

 

Q.同期の導入も新しい試みですよね。

内田:以前は 3人の生音でどこまでやれるかに拘っていたんですよね。でもそれって自由じゃないなって思ったんです。例えば曲作りの段階で頭の中でシンセの音が鳴っていたとして、本当は入れたいけど3人で出来ないからやめるのって何か違うんじゃないかって思ったんです。勿論、そういう美学もあるんですけど、制限するのは勿体ないなって。それより頭の中で鳴っているものが多彩であれば素直に鳴らすべきだなって。

 

Q.生音に拘るより曲が良くなることに拘りたい。

森:とか言っておいて次作はまた生音だけでやるかもしれないですけど(笑)。

内田:そうやってその時の気分に素直になることが大事だなって。

 

Q.あとアルバムの中でM-4「after rain」だけ表情が違いますよね。

森:この曲は最後まで入れるかどうかで揉めたんですよ(笑)。曲単体では気に入ってるんですけど他の曲と色が違うから浮くんじゃないかって。

内田:僕と森は入れない派だったんです。でも幸宏だけは「絶対に入れたい」って聞かなくて。

三輪:僕としては「この曲を入れなくてどうするの?」くらい。

内田:僕は結構頑固なんですけど、色んな経験を経てメンバー全員の意見を尊重出来るようになったので幸宏がそこまでいうなら幸宏の船にも乗ってみようかなって。それで採用しました。

 

Q.この曲は歌が良い意味で無表情じゃないですか。

森:そうなんですよ。私は割と感情的に歌うほうなんですけど、エンジニアさんのアイディアでわざと淡々と歌ったんです。感情を出さないように歌うのは難しかったです。

 

Q.表情を殺しているからこそ逆に刺さりました。

森:そうなですよね。試して良かった(笑)。落ち込んでるときに限って快晴だったりすると天気が良いだけでそれが辛く感じることが私はあって。この曲は内田が作詞なんですけど、そういう気持ちを込めて歌詞の一部分だけ私が書いたんです。

三輪:あのポイント結構好き。

森:本当に!?そういうのちゃんと言ってよー!

三輪:ライブ中もドラム叩いていて泣きそうになるもん。

森:歌詞とか聴いてたんだ!(一同爆笑)

 

Q.あははは。ではQaijffが今音楽で伝えたいことってなんだろう。

内田:苦しみも悲しみも喜びの隠し味ってことかな。僕はずっと音楽を「音」という物質で何とかしようと思っていたんです。でも音楽を作るのは人なんだなって思うようになって。Qaijffの音楽を作っているのは他でもない僕達なんです。僕らの苦しい経験も全部楽しいことに繋がってるのであれば、バンドも人生も、起きること全てを受け入れていきたいし、それをみんなに伝えていきたい。そう思うようになりましたね。

森:ラジオの企画で悩み相談をしているんですけど、辛い恋愛をしていたり新しい環境で悩んだり、そういう悩みを抱えながら生きている人が私達の音楽を聴いてくれていることを知って。そういう人達と時間を共有出来るのって本当に凄いことだと思うし、それが生きることやバンドで歌う意味を考えるきっかけになった。そういう人に向けて歌っていけたらなって思っています。

 

 

バンド名:Qaijff

タイトル:organism

2015年06月03日 発売

¥1,677(+税)品番:KIRS-1001

 

Qaijff 1st. mini album「organism」release tour “after world”

 

7月02日(木)千葉LOOK

7月03日(金)宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2

7月05日(日)高崎CLUB FLEEZ

7月09日(木)下北沢SHELTER

7月10日(金)さいたま新都心HEAVEN’S ROCK VJ-3

7月20日(月・祝) 四日市Club Chaos

7月23日(木) 名古屋APOLLO BASE

7月24日(金) 梅田Zeela

7月25日(土) 広島CAVE-BE

7月26日(日) 福岡graf

7月29日(水) 神戸太陽と虎

 

Qaijff レギュラー番組「Qaijff Turn ReTurns

 

ZIP FM「FIND OUT」内

Qaijffナビゲートのレギュラープログラム

毎週水曜日24:30-24:45

 

http://www.qaijff.com/

 

 

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