メンバー

永原真夏 VOCAL

工藤歩里 KEYBOARDS

飯田裕 BASS

沖山良太 DRUMS

※L→R工藤歩里 KEYBOARDS永原真夏 VOCAL沖山良太 DRUMS飯田裕 BASS

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SEBASTIAN X

 

2008年の結成以来、独自の音楽性と活動スタイルで走り続けてきたSEBASTIAN Xが2015年4月末をもって活動休止する。2014年にはエイベックス内レーベルONECIRCLEよりメジャーデビューを果たした彼女達。昨年、東京キネマ倶楽部で行なわれたメジャー1stミニアルバム「イェーイ」のレコ発ツアーファイナル公演では今作である「こころ」のリリースも発表され、まさにこれからというときだった。だがこの決断に至るまで永原真夏は様々な葛藤と戦っていた。そして辿りついたの作品が「こころ」だ。今作を聴けば何故バンドがその活動を止めることになったか、色んな角度から感じとることが出来るだろう。活動休止について、そして辿り着いてしまった最高傑作「こころ」について、永原真夏に話を訊く。

 

 

 

Q.今日はまなっちゃんに何から聞こうかずっと考えてたんですけど…。

永原:なにー!?なんでー!?

 

Q.いや、そりゃあそうでしょう(笑)。でもまずは色んなことを置いておいて、「こころ」本当に素晴らしい作品でしたよ。

永原:やった!嬉しいです!

 

Q.前作「イェーイ」はSEBASTIAN Xらしい…というと語弊があるかもしれないんですけど、バンドの持つ陽のパワーを放出したような、メジャー第1弾に相応しい作品でした。そこに対して今作はバンドのダークサイドというか、もうひとつの顔に照準を当てたような作品だと思って。内要的にも色々と深読みしてしまうのですが「こころ」の制作段階では活動休止は決まっていなかったんですよね?

永原:決まってなかったです。「イェーイ」はメジャーの一発目ですし、話し合ってSEBASTIAN Xらしい作品を作りたい気持ちがあったから「改めましてよろしくお願いします」っていう意味合いで作ったんですけど、その一方で良くも悪くも悪くもSEBASTIAN Xが変わらないと思われることが凄く嫌で。自分の中でそれが悩みでもあったんですよね。だけど「よろしくお願いします」って意味合いもあるからパブリックイメージに沿ったアルバムを作ったんです。勿論それは間違いではなかったと思うけど、「バンドは変化しているんだ!」って気持ちを込めたのが「こころ」なんですよね。だから新しい要素を落とし込みたい気持ちが凄くありました。

 

Q.これまでのインタビューでも毎回話してきたことですがSEBASTIAN Xのパブリックイメージはあくまでバンドの一側面を切り取ったものであって、表面上だけではないバンドの本質や変わっていく部分をしっかり見て欲しいという気持ちもあった?

永原:ありましたし、そうやって見せなくても理解してもらえないといけないと思っていたので。やっぱりポジティビティは大事にしているので、曲としてM-1「こころ」のような形でアウトプット出来ると思っているんです。この曲も最後にはポジティブな方に主人公は向かう訳で。同じ主人公なんだけど全然違う入口で人に体感してもらいたいなとか、自分の全然違う引き出しを開けて作ってみたいというのがアルバム全体のテーマの一つだったかもしれません。

 

Q.つまり「イェーイ」も「こころ」も同じテーマを違う角度から歌っているというか、2枚でひとつの作品というか。THE BLUE HEARTSの「STICK OUT」と「DUG OUT」のような関係性なのかも。

永原:うんうん。

 

Q.どっちもSEBASTIAN Xだし、どっちかだけじゃSEBASTIAN Xじゃないし。だから「イェーイ」の次に「こころ」がくるのは必然だったというか。きっと意識的に作ったんだろうなって。

永原:うん、意識はしましたね。「イェーイ」は意識的に「バーン!」みたいな作品にしたしその反動というか、「こころ」も意識的にこういう作品にして…。昔から「サディスティック・カシオペア」とか作った次には「DNA」みたいな曲が出来たりするから、お客さんからしたら「あっち行ってこっち行って」みたいな感じはあったかもしれないんですけど。今回もそうですし(笑)。でも自分の中のそういう極端な部分を抽出して曲にしたり言葉にしたりしているんですけど「こころ」に関しては心のコアな部分にはなったけど、テーマとしては極端なことではなくて凄く小さな話に出来たから自分の中ではしっくり来ています。SEBASTIAN Xとして一番最初の自主制作盤「LIFE VS LIFE」はまだ10代だったし生活圏内から大きな世界を世界も見ているような作品だったんだけど、そこから色んな旅をしてきて、今回こうしてインナーなところから大きなところを表現したということは、ストーリー的にも良く出来てるなあって思います(笑)。

 

Q.だから.M-3「怪獣のバラード」を今回カバーしているのってそういうことなんですよね。あの曲って色んな解釈があると思うんですけど僕は「怪獣のバラード」は住み慣れた街や仲間の元からまだ見ぬ世界に向かっていく人の歌だと思っていて。そこにまなっちゃんの心情がリンクしているのかなって。

永原:うん。カバーするときも歌詞を一番大事にしました。「子供はこの合唱曲をどう思ってるのかな」って思って調べたんですよね。そしたら子供の想像力が凄すぎて、「実は怪獣というのは宇宙から来た秘密兵器で人間を皆殺しにいく歌」とか訳分からないことを言っている子もいて(笑)。でもこの子からしたらそうなんだろうなって思ったときに、私も自分なりに意味を見出さなきゃいけないなって思い、自分なりに解釈して歌いました。

 

Q.僕は「怪獣=まなっちゃん」で、環境や状況が変わる中で色んな人と出会い、感じたことや再確認したことを持って次のステップにいくという心境の表れなのかなって思ったんです。

永原:それはあると思います。やっぱり新しい人との出会いは大きかったし、自分を一番変えるのは人だなって思うので。そうなったときに「イェーイ」で普遍的なものを求められた部分と変化を求められた部分の両方があったんですね。普遍的であり変化しているっていうのは凄く難しくて、「こころ」で変化を求めたんですけどこれ以上私が全力で変化してしまうと色んなバランスが崩れてしまうと思ったし、他のメンバーも変化していきたいんだろうなってことは感じていたので、それは活動休止の一つの要因かもしれません。

 

Q.その結論に至るまでは色んな思考があったと思うのですが。

永原:そうですね。でもずっと心の何処かで考えていたことだったので。SEBASTIAN Xというバンドは瞬発力のあるバンドなので、ライブをしようっていったら瞬発力でライブが出来るし、曲を作ろうっていったら瞬発力で曲を作れるバンドだと思うんです。でもその瞬発力だけで継続していくことも可能だったとは思うんです。でももっともっと凄く単純に自分の作品に真摯になりたいなって思ったときに瞬発力以外のものも必要になってきて。それはずっと考えていたことなんですけど、外の世界に出るようになって色んな人にあって色んな話をするようになって、SEBASTIAN Xの私と、もっともっと自分が出来ると思っている私に違いが出てきたのが一番大きかった。「こういう曲をやってみよう」って思ったときに、バンドの良いところでもあるんですけどメンバー各々の拘りがあったので、それが良いところでもあり悪いところでもあったなって。そんな中で、「こころ」が出来て、4人の中で作った曲として達成感があったんですね。それは私だけじゃなくてメンバー全員が感じてたことだと思うんです。個人として「もっとこういうことがしたい」って気持ちが大きくなっていたけど、そういうネガティブな決断が中々出来なかったんです。プライドもあったし思い込みもあって。それが「こころ」を作り終えたときにスッと受け入れられる気持ちになって。それでメンバーにバンドを止める話をしようと決めました。

 

Q.活動休止を告げたときのメンバーの反応はどうでした?

永原:話し合いはそれほど時間はかからずに終わりました。呼び出して「バンドを止めたい」って告げました。このままの状態で新しい作品を作るのは違うんじゃないかなって感覚とひとまずバンドの活動を止めるということはメンバー全員が共通していて。

 

Q.なるほど。まなっちゃんが自分に嘘をつけなかったんですよね。

永原:つけなかったです。

 

Q.アーティストとしては凄く大事なことだと思います。周りはみんなびっくりしたと思いますけど。

永原:びっくりしたと思いますよ!だってこんなタイミングですから。

 

Q.でもこの作品の制作段階では活動休止が決まっていた訳じゃなかったんですよね?

永原:はい。

 

Q.でも作品全体に活動休止を連想させる言葉は散りばめられていますよね。ということはまなっちゃんの中ではずっと考えていたことだった?

永原:うん。ずっと心の中にはありました。私もそうだし、きっとメンバーも考えてるんだろうなって思ってた。でもお互いそれを言葉にしちゃうとそれこそ決定打になっちゃうからお互いそこまでの踏ん切りはつかなくて。踏ん切りがつく状態までちゃんとバンドを進められたことでその一歩に踏み切ったんじゃないかなって思います。

 

Q.だから「こころ」を完成させたことで辿り着いてしまったのかもしれないですね。良くも悪くも。

永原:それはある。うん。それはあると思います。

 

Q.だってM-5「感受性に直行」を聴き終ったとき、言葉を失いましたもん。うん。何も言葉が出てこなかった。それくらいまなっちゃんの一番核に触れた気がしたんです

永原:うん。

 

Q.ここに辿り着いたらそりゃそうなるよなっていう気もしちゃって。

永原:あははは。ですよねえ(笑)。「感受性に直行」が出来て思ったのは「これを頑張ったら良いことがあるよ」とか「これを頑張ったらもっと良い未来が待ってるよ」っていうよりもここから先はあの3人には「今しんどかったら良くないわ」って思った。「今この瞬間楽しいって状態でいたほうが良い」ってメンバーに対して思ったんです。

 

Q.だから曲の最後で「いま幸せでいてね」「幸せでいてほしい」と歌っているのはまなっちゃんからメンバーへの言葉のように僕は感じてしまったんです。

永原:うん。それはあると思います。意外と自分がバンドをやっていて驚きだったのが、物を作ったり形になったりとか、ライブをしたりとか、広がっていったりとか、それ以外に自分は関心がなかったんですね。だから何かを作って形になってそれを表現すること以外に自分はあまり幸せや生きている実感を見出さないんです。でもみんなもっとちゃんと幸せになりたいんだなって。そこは本当にびっくりした。私は周りをあまり見ないタイプなので、みんな音楽が出来てそれを表現する場所があることが最大の幸福だと思ってたんです。私はそれが幸福なので。でもみんなはそれ以外にもちゃんと別の幸福が必要なんだなって。実際私は1楽しいことがあって99辛くても構わないんだけど、楽しいより辛いが上回ってしまったらやっていけない人がいるのも当然で。その瞬間その瞬間の幸せを追いかけても良いんじゃないかなって。

 

Q.そこに気付いてしまったら、まなっちゃんはバンドを止めること決断しますよね。

永原:うん。物を作るのって自分の欲求だから、そこにストップをかけるのも辛かった。でも自分の欲求をメンバーと一緒に叶えようと思ったら何かそれは違うのかなって思って。

 

Q.今後のことは考えてますか?

永原:まだ内緒ですけど色々考えてますよ。昔からのお客さんにも「まなっちゃんは適当だからそんなに変わらないと思う」って言われて(笑)。でもそれで自分が安心するところもあったり。

 

Q.でもそんなまなっちゃんが出した答えだからこそ驚きましたよ。本当に。物凄く。滅茶苦茶。

永原:自分もそうです。私はこんな感じだからずっとこのままやっていくのかなって思いきや、私みたいな人間がこんなタイミングでこんな決断するんだって思ったら、本当に人生って何があるか分からないなって。

 

Q.解散じゃなく活動休止だったのは?

永原:解散にしなかったのは状況や気分が変わることを自分たちが体現してしまったからなのかな。またこのメンバーでSEBASTIAN Xをやる日がくるかもしれない。それをかっこつけずに受け入れたんです。「またやるかもしれない」それを受け入れるのがSEBASTIAN Xだと思っています!

 

Q.そうですね。これからも4人の人生を楽しみにしています。

永原:はい!!

バンド名:SEBASTIAN X

タイトル:こころ

2015年3月11日リリース

【CD+DVD盤】

初回生産分のみ紙ジャケット仕様

CTCD-20019/B ¥2000(+税)

【CDのみ盤】

CTCD-20020 ¥1500(+税)

 

http://sebastianx.info/

【CDのみ盤】

【CD+DVD盤】

初回生産分のみ紙ジャケット仕様

SEBASTIAN Xツアー2015「こころ」

<対バンツアー>

03/06(金)静岡・浜松FORCE

03/13(金)岡山ペパーランド

03/29(日)茨城・水戸SONIC

03/31(火)新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE

04/04(土)沖縄・宜野湾プチ☆カフェ

04/05(日)沖縄・那覇G-shelter

04/14(火)北海道・札幌mole

04/19(日)島根・大根島HOME

 

<ワンマンツアー>

04/09(木)福岡・天神Voodoo Lounge

04/12(日)宮城・仙台PARK SQUARE

04/22(水)大阪・梅田Shangri-La

04/23(木)名古屋・新栄APOLLO BASE

04/30(木)東京・赤坂BLITZ(ツアーファイナル)

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