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the pillows

 

the pillowsが21枚目となるアルバム『NOOK IN THE BRAIN』を完成させた。2012年の活動休止によるバンドのメンテナンスを経て、休止明けのthe pillowsは『ムーンダスト』『STROLL AND ROLL』とロックンロールアルバムを立て続けにリリース。そして発表された今作『NOOK IN THE BRAIN』は封印していたthe pillowsのオルタナ節が炸裂した作品となっているのだ。先行配信シングル「王様になれ」や2016年リオ・オリンピック金メダリスト登坂絵莉選手の為に書き下ろした「BE WILD

でその片鱗を見せてはいたが、その予想と期待通りのアルバムに胸が熱くなる。結成28年目にして飽くなき挑戦と音楽追求を続けるthe pillowsの山中さわおにアルバムについて語ってもらった。

 

Q.最近のthe pillowsの活動を見ているととにかくさわおさんが楽しくて仕方ないのが伝わってきます。

山中:うん、とても楽しいですね。レコーディングも凄く楽しくやれました。やってる内容はずっと一緒だしゴールに辿り着くまでのプロセスは相変わらず神経質な面もあるんだけど楽しさが全然違う。前だったらイライラしてるから(笑)。でもそういう気分にならず楽しくやれたのは良かったですね。メンバーとも仲良く出来たし(笑)。

 

Q.メンバー間の関係性が変わった?

山中:変わりましたね。こんなに長くやっているのに今になってめちゃくちゃ仲良いですからね。前はバンドへの情熱を感じなくて時間がかかることに対してイライラしてたんだけど、今はやる気も感じるしアイディアも出してくるから時間がかかったとしてもそれも含め楽しいんですよね。

 

Q.活動休止したことでバンドのモードが変わったのでしょうか?

山中:そうだと思う。でも休止明けに黒から白にいきなり変わったんじゃなくてグラデーションの時期があって徐々に変わっていったんだと思う。『ムーンダスト』があって『STROLL AND ROLL』があってその流れで心を落ち着かせて穏やかな気持ちでレコーディング出来たのも大きいですね。長くバンドをやっていると仲悪くなるイメージが多いけど俺達はスタート時点で仲が良かった訳じゃないから逆に今が一番仲良くやれているのかもしれない。

 

Q.バンド内の関係性やモードが変わったことは楽曲にも如実に現れていますよね。今作でthe pillowsはオルタナに回帰しているように感じましたし。

山中:その通り。今作でやりたかったのはオルタナティブロックなんですよ。オルタナってハードなものや脱力系があると思うけど、ずっと避けてきた本来のthe pillowsならではのマッチョじゃないオルタナを今回のアルバムでまた追求したくなったんですよね。

 

Q.そもそもオルタナから離れたのはどういう意図があったのですか?

山中:当時、メンバーから俺を満足させるアイディアが出ないからバンドがどんどんソロ化していって。それでthe pillowsはオルタナを辞めてロックンロールバンドにしようと思ったんです。でも『STROLL AND ROLL』のツアーを回りながらホテルで曲を書いていたらオルタナっぽいもの出来てしまって。俺は曲を作るときにthe pillows用とかTHE PREDATORS用とかCasablanca用とかソロ用って分けないんですよ。無作為に曲を作って後からどのバンドの曲にするか分けるんです。それでオルタナティブな曲が出来る中でツアーが良いツアーだったので、メンバー間含め活動休止前のようなことにはならないと思いthe pillowsでもう一度オルタナをやってみようと思ったんです。

 

Q.先行シングル「王様になれ」を聴いたときに予感はしていたんですよ。

山中:あの曲は完全にオルタナ寄りだもんね。

 

Q.はい。「BE WILD」も「これぞ!」な曲だったのでアルバムの期待値は相当上げていました。

山中:予想通りのアルバムだったでしょ?今回はリード曲をどれにするか迷うくらいキャッチーな作品になったと思います。

 

Q.サウンド的にはどうですか?

山中:オーディオ的なことはずっと模索中ですね。人のCDが全部良い音に聴こえるんですよ。ストレイテナーもWHITE ASHも音が良かったしピクシーズもウィーザーも良かった。そういうバンドの美味しいとこ取りをしたくてエンジニアを困らせるっていう(笑)。曲がアレンジやサウンドを呼ぶから、曲に相応しいものを模索しまくって音作りをしましたね。結果的に、整え過ぎず暴れ過ぎずがthe pillowsには合ってると思いました。色んな人のCDを聴いて真似してみたけどthe pillowsにはthe pillowsにしかない音があるんだなって。

 

Q.さわおさんが思う「the pillowsにしかない音」ってどのような音ですか?

山中:それを言葉で言うのが凄く難しいんだよね。7、8年前までプロデュースをしてくれていた吉田仁さんと飲みにいったときに「最近のthe pillowsの音は平面的だ」って言われて改めて旧譜を聴いてみたりしたんだけど「BE WILD」でさえ半年経ったらもう音が違っていて(笑)。たった半年でやりたい音がこんなにも違うんだなって驚きました。

 

Q.the pillowsのサウンドはさわおさんがその都度やりたいものが表れているのかもしれませんね。

山中:影響受け易いからすぐ変わるよね(笑)。良い音楽に出会うと自分でもすぐやりたくなる。the pillowsというバンドの存在や活動ペースは全くブレないけど音楽を楽しむことにおいてはキョロキョロしちゃう。あれも良い、これも良いって(笑)。

 

Q.さわおさんが音楽を楽しんでいるのは「王様になれ」や「パーフェクト・アイディア」から凄く感じます。

山中:そうですね。随分長いことバンドをやってきて、ソングライターとしての理想に辿り付く為にはどんな困難にも立ち向かうつもりで曲を書いてきたんですけど、50歳手前になって色んなことが変化したんですよ。例えば年齢を重ねて死ぬことって自力であらがえないじゃないですか。そこに対して憂鬱になっていたこともあったけど、あらがえないもので悩むより、そこをどう受け入れてどう楽しむかを考えたときに自力でどうにもならないことで憂鬱に捕らわれるのを辞めようと思ったんです。

 

Q.でもそこに悩んでいる人はいる訳で、そういう人を救う為に「Coooming sooon」や「ジェラニエ」で「君にため」だったり「君を連れ出したい」と歌っているんですね。

山中:そうですね。そこは年を取ったなって思います。昔はそうやってみんなを元気にする歌が大嫌いでしたから。

 

Q.確かにこれまでのさわおさんの歌う「君」には特定の誰かがいた気がします。

山中:そうそう。「君」には友達だったり恋人だったり特定のモデルがいましたからね。正直、リスナーのみんなの為にって気持ちはゼロでしたから。でも、ライブで俺と年齢の離れた大学生くらいの子が泣いているの見ると、油断すると優しい気持ちが出てきちゃうんですよ(笑)。それが歌詞にも自然と出てきたんだと思います。世の中の人を救いたいとかは気持ち悪いなって思っちゃうけど、俺のことを好きな人とは両想いになりたいですよね。

 

Q.そういう意味では女子レスリング金メダリストの登坂絵莉選手とは両想いですよね。

山中:登坂さんね!彼女、テレビ出まくってるよね。「登坂絵莉」でキーワード録画したら色んな番組が録画されていてびっくりしたもん。やっぱり金メダルを獲ると違うよね。あと彼女はテレビに向いているんだと思う。だって他のメダリストが出てる番組はあまり録画されてないもん。

 

Q.さわおさん、それは「登坂絵莉」でキーワード録画してるからでは(笑)。

山中:あ、そうか(笑)。

 

Q.「BE WILD」は登坂選手を応援するために書き下ろした曲ですよね。

山中:彼女がthe pillowsの曲を試合前に聴いてくれてると知って書いた曲ですね。しかしアスリートって凄いよね。ミュージシャンみたいに昼から飲んでないですから(笑)。

 

Q.あははは。アルバムの中で「Hang a vulture!」だけ毛色が少し違いますが。

山中:政治的なことを歌にするのはあまり好きじゃないですからね。この曲はテレビを見ていてある政治家に対してうんざりして「こいつ本当に酷いな」って思ったので、その政治家をハゲタカに例えて書きました。動物に例えることでファンタジーにしたらいけるかなって。分かる人には分かるだろうしね。

 

Q.あとは「She looks like new-born baby」から「pulse」の流れがドラマティックで本当に素晴らしいと思いました。

山中:そこなんですよ。伝わって良かった。その流れ、本当は「pulse

じゃなかったんですよね。でも曲順がしっくりこなくて「She looks like new-born baby」から「ジェラニエ」にいく間に良いテンポの曲が欲しくて急遽書いたのが「pulse」なんですよ。だからアルバムの流れを良くする為に書いたので意図が伝わっていて嬉しいです。

 

Q.今作はアルバム通して音楽の楽しさが伝わる素晴らしい作品だったと思います。

山中:俺もそう思います。自分でもこのアルバム、大好きですね。テンションとしては長年バンドをやってきて、ここから先新しいアルバムが出来たら嬉しいし出来なくても別にいいやって感覚がずっとあったし、同時にもう良い曲が出来ないんじゃないかって恐怖もあって。それでもthe pillowsには過去の曲が沢山あるからライブが出来ればいいかって、何処か達観した気持ちになっていたんです。でもここにきて自分でも自信満々のアルバムが出来て驚いています。それにアルバムが出来たばかりなのに正月早々既に新曲を2曲書きましたからね。だからまたすぐアルバムを作るんじゃないですかね。それくらい今the pillowsが楽しいので。

 

 

バンド名:the pillows

タイトル:NOOK IN THE BRAIN

【CD+DVD】初回限定盤

QECD-90003 (BUMP-063)

¥3,500(+税)

【CD】通常盤

QECD-10003 (BUMP-064)

¥3,000(+税)

 

LIVE

2017年5月5日(金・祝)群馬県 高崎club FLEEZ

2017年5月7日(日)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX

2017年5月12日(金)茨城県 mito LIGHT HOUSE

2017年5月14日(日)東京都 TSUTAYA O-EAST

2017年5月18日(木)岐阜県 yanagase ants

2017年5月20日(土)岡山県 YEBISU YA PRO

2017年5月22日(月)徳島県 club GRINDHOUSE

2017年5月24日(水)京都府 KYOTO MUSE

2017年5月26日(金)石川県 金沢EIGHT HALL

2017年5月28日(日)新潟県 新潟LOTS

2017年6月3日(土)東京都 赤坂BLITZ

2017年6月13日(火)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠

2017年6月15日(木)島根県 松江 AZTiC canova

2017年6月17日(土)広島県 広島CLUB QUATTRO

2017年6月19日(月)愛媛県 松山サロンキティ

2017年6月21日(水)鹿児島県 SR HALL

2017年6月23日(金)沖縄県 桜坂セントラル

2017年6月25日(日)福岡県 DRUM LOGOS

2017年6月30日(金)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2

2017年7月2日(日)宮城県 Rensa

2017年7月4日(火)岩手県 Club Change WAVE

2017年7月6日(木)青森県 青森Quarter

2017年7月8日(土)北海道 CASINO DRIVE

2017年7月9日(日)北海道 札幌PENNY LANE24

2017年7月15日(土)大阪府 なんばHatch

2017年7月17日(月・祝)愛知県 DIAMOND HALL

2017年7月22日(土)東京都 Zepp Tokyo

 

メンバー

山中さわお(Vo、G)

真鍋吉明(Gt)

佐藤シンイチロウ(Dr)

※掲載順

佐藤シンイチロウ(Dr)山中さわお(Vo、G)真鍋吉明(Gt)

 

http://pillows.jp/

 

2YOU MAGAZINE編集部

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